09/05/21 10:15:02 agv7snBP0
>>595-600のつづき
戻ると、ちょうど2匹目の分娩が始まっていました。
水風船のような、羊水を含んだ柔らかな膜がまんこからはみ出ていました。
が、ちょっとおかしな事に気付きました。
白濁した膜の向こうに透けて見えていたのは、小さなツメがくっついた脚先でした。
ニャンと、2匹目は逆子で産まれてきてしまったのです。
常日頃、ネコに関する数々のエマージェンシーを予習してきて、ネコの出産に逆子が少なくないことは承知していました。
上半身が胎内に残ったまま羊膜が破れて5分間呼吸が確保されないと、死産になってしまうのです。
でも、人間が助産することで生存確率は上昇します。
勢い、私は勇み立ちました。