09/05/09 00:52:25 0GZ6SkGC0
>>571-573のつづき
出産から日が浅いせいか、一見俊敏に逃げるマサノちゃんの逃走範囲は狭いものでした。
猫用ツメ切りを手に戻ってみると、物置スペースの扉の前でこちらを睨んでいました。
私の姿を見ただけで、ハーっ!シャーっ!と良い感じに威嚇してきます。
興奮状態の成猫をまともに相手して負傷する愚は、もう繰り返したくありません。
ずっと前、別の猫にざっくりと掻かれて血を見た腕は、今でも初心に引き戻してくれる戒めです。
マサノちゃんに慎重に近寄ると、彼女はルルルルルと唸りましたが攻撃はしてきません。
私はそっとしゃがみ、彼女の頭から背中をゆっくりと撫でました。
マサノちゃんは身を固くして、されるがままです。
数回撫でてから、首根っこをゆっくり掴み、持ち上げました。
そうして難なくケージの中に閉じ込めると、格子の隙間にマサノちゃんの前脚を差し入れさせ、
指先の部分をケージの外から握りました。