09/03/18 12:15:09 xHXkCaSD0
>>505-506のつづき
あの時、私は内職に疲れてうたた寝をしていました。
外は小春日和の好天で、少しだけ開けておいた窓の隙間からいいそよ風が流れてきていました。
南向きの窓辺で作業をしているだけで、ウトウトしてしまいました。
ハッと意識が戻った瞬間、ビリっ!ビリビリっ!と紙が破れる音が聞こえました。
私は「またか…」と溜息をこぼしました。
廊下に出ると、2匹の猫がダッと逃げ出しました。
私が何のために現れたか、彼らはよく分かっているのです。
見ると、彼らの逃げた跡にはビリビリに引き裂かれた、近所のディスカウントストアのチラシの切れ端が散らばっていました。
郵便受けに入っていたチラシをうっかり置き忘れてしまったのでした。
ちょっと珍しいものがあると、彼らはすぐに襲い掛かります。