09/01/27 06:49:47 VsoxJJDp0
>>424-428のつづき
また別のある日。
ここ2、3日元気のない猫がいました。
茶と白の毛色の、1歳くらいのオス猫でした。
遊びの輪に入らず、草の上で香箱座りしたきり、たまに溜息をつくだけで、まるで魂が抜けたような様子です。
まあ、現状以上に魂の抜きようもありませんが。
彼女はその猫が気になり、チラチラと様子を窺っていました。
ところがその日、茶白のオス猫は疲れた様子で立ち上がり、ふらふらと歩き始めました。
ちょうど近くにいた彼女は胸騒ぎを覚え、オス猫からつかず離れず距離を保ちつつ見守りました。