09/01/17 15:41:51 3L1PjQAD0
>>389のつづき(暇なので、保守代わりの外伝です)
ふと気がついた彼女は、爽やかな風に吹かれて水辺に佇んでいました。
緩やかな起伏を描いて、遠くまで続く鮮やかな緑のカーペット。
そよ風に乗って、草の香りが優しく鼻先をかすめていきます。
小高い丘の向こうには、抜けるように高く青い空が広がり、眩しいほどに白い雲がふわふわと漂っていました。
振り返ると大きな池、いいえ、湖と呼んだほうが相応しいほどに大きな水面が、遠くまで広がっていました。
明るく輝く太陽の光が水面にきらきらと乱反射して、眼が眩みそうでした。
彼女は、ゆっくりとした動作で大きな伸びをしました。
「ここはどこだろう?」とまず思い、そしていつも一緒に過ごしていた仲良しの男の子をきゃろきゃろと探しました。
でも、その男の子は見あたりませんでした。