【飢餓】共食い【子殺し】at CAT
【飢餓】共食い【子殺し】 - 暇つぶし2ch387: ◆A6333/vag.
09/01/08 11:34:48 nsoko3S40
>>381-383のつづき

全身が水に浸かったF1ちゃんは、体毛がぺったりと身体に張りついて、貧相な姿でした。
もう何度も見てきた、恐怖と衝撃に満たされた表情で、不規則な呼吸をしていました。
激しい動揺が見てとれて、F1ちゃんには悪いのですが、笑ってしまいました。
(あー、今こいつ「死ぬかと思った!」とか考えてんのかなーw)と、ニヤニヤが止まりませんでした。

面白いので、少し間を置いて再び水没開始。
F1ちゃんはグングン上昇してくる水面から逃れようと、脱出への報われぬ抵抗をまた始めました。

口と鼻がギリギリ喫水しない高さでキャリーの沈下を停めてみると、
動かなければ何とか呼吸が保てる筈なのに、下手に暴れるから反って水没して水をガブ飲みしました。
溺れるものは藁にもすがる…と言いますが、パニックに陥るとこうも判断を誤るものかと教訓になりました。


388: ◆A6333/vag.
09/01/08 11:35:50 nsoko3S40
と、その時、あまりにF1ちゃんが暴れたためにうっかり手が滑って、キャリーを手放してしまいました。
たちまちゴボゴボっと気泡を吐きながら、F1ちゃんは水中に没しました。
動揺した私は「うーん、どうしようどうしよう(棒読m」と手をこまねくばかりでした。

キャリーの中でF1ちゃんはひとしきりもがいていました。
が、「ん?なんか水が濁ってきたな?」と思った直後、口からドロっと消化しかけの胃の内容物を大量に吐き出しました。
そして、動画をストップさせたかのように、まったく暴れなくなりました。

明らかな様子の変化に気づき、私は急遽キャリーを水から上げました。
キャリーから濁りきった汚水と半分消化されかかったフードがザバーっと吐き出されます。
私はキャリーの出入り口を開き、風呂の洗い場に濁り湯もとろもF1ちゃんを放り出しました。
ずぶ濡れで、痩せ細ったような姿のF1ちゃんは、ぐったりして身じろぎ1つしませんでした。


389: ◆A6333/vag.
09/01/08 11:37:05 nsoko3S40
間髪入れずに、F1ちゃんの後脚を持って逆さ吊りにしました。
そして上下に激しく揺すって水を吐き出させようとしましたが、まったく吐きません。
苛立たしく口の中を見ると、吐きかけの未消化物がたっぷりとノドの奥まで詰まっていました。
仕方なく、口の中に指を突っ込んで、取り除けるったけの未消化物を取り除きました。

その最中、F1ちゃんの下アゴがパカッと1回開きました。
お、蘇生したか?と一瞬思いましたが、それが最後の生体反応となりました。
F1ちゃんの絶命と同時に、野良犬の群れがいるかのような獣臭さが風呂場にたちこめて、息が詰まりそうでした。

哀れ、F1ちゃんは母になる喜びを知ることもなく、推定生後7ヶ月の短い命をここに呆気なく終えたのでした。

(次回、今シリーズ最終回)


390:黒ムツさん
09/01/08 12:34:52 93PtArdlO
 ∧_∧
(  ゚□゚) アァ F1チャン ・・・

なぁ~にぃ~、殺っちまったなぁw

391:黒ムツさん
09/01/08 12:51:46 fBfsdzLyO
GJ!ガンガン殺っちまいな。糞猫なんぞいくらでもいるからな(^_^)v

392:名無しさん@九周年
09/01/08 19:00:50 20z/DLby0
あーやっちゃったねぇw

こっちも首が水面上に出る程度の高さでバスタブ放置をしたことがあるんだけど
勝手に溺れ死んじゃったよ。ゆっくり楽しもうと思ってただ体力を奪うだけのつもり
だったのに
心臓マッサージを施してやったのにそのまま逝っちゃったな。

393:幸福
09/01/08 22:54:32 LQ1IRFn60
フロイデ シェーネル ゲッテルフンケン トホテル アウス エーリズム
殺ってくれました!(歌)

俺は、2度、死地から蘇生させたよ。やっぱり殺したくなるのは、理解できるけど、
へんな憑き物につかれてもこまるからね(笑)

394: ◆A6333/vag.
09/01/09 14:36:13 JvCe62rd0
>>387-389のつづき

そして、黄昏の近づく頃。
M1は、F1ちゃんの亡骸を遠巻きに見つめていました。
まるで近づくことを恐れているかのように、一定以上の間合いを崩そうとしませんでした。

廊下に広げられた清潔なバスタオルの上。
一切の活動を止めたF1ちゃんが、静かに横たわっていました。

生乾きの体毛は、生前の艶やかさからは想像もつかないほど荒れて、毛並みも乱れていました。
半開きの口からは、折れた犬歯と、力なくはみ出しかけている舌がのぞき、
開かれたままの両眼は、早くも瞳孔が濁って、輝きもなく虚ろそのものでした。
背に触れると、死後硬直が緩やかに始まった筋肉から強張りが感じられました。


395: ◆A6333/vag.
09/01/09 14:37:14 JvCe62rd0
Q1ちゃんは、半ガレージのケージに戻して、F1ちゃんの亡骸を見せないよう対処しました。
ずっと一緒に育ってきた、幼馴染みのM1にだけ、彼女を見送らせることにしました。

M1を抱き上げて、F1ちゃんの傍らに降ろしました。
M1は落ち着かない様子でウロウロ歩き、恐る恐るF1ちゃんの匂いを嗅ぎました。
そのままバスタオルの隅っこに腰を下ろして丸まり、黙ってF1ちゃんを見つめていました。

日が沈みかけ、辺りが薄闇に包まれる頃。
私はF1ちゃんをバスタオルに包み、さらにダンボール箱に詰めて、久しぶりにマンションの外へ出ました。
エレベーターも、エントランスも、静寂に包まれていて、誰とも会いませんでした。
私は、埋葬場所を目指して、黄昏の道へ自転車をこぎ出しました。(未完)


396: ◆A6333/vag.
09/01/09 14:38:29 JvCe62rd0
てなことで☆
以上を第1部と位置づけまして、一旦終了します。
ご愛読ありがとうございました。

第2部は、いよいよ、と言うかやっと本題に入っていこうと思います。

成熟して性欲を持て余すM1、自閉的で粗暴な性格に成長したQ1ちゃんの、それぞれの運命。
新キャラF2の出現と台頭。
続々登場してくる子猫たち。
さらに強化された、可愛がりの新アイテム。
そして、儚く散っていく数多の命…。

第2部はそのあたりをモチーフに、これまでより更に緻密な描写を志向していく予定です。
お楽しみに。


397:シュレーディンガー ◆MSTc4A/Vsg
09/01/09 18:55:56 MkoLEIGVO
イイハナシダナー(*´д`*)
vagさん乙ですた。

398:黒ムツさん
09/01/09 19:35:15 t2H+YSTUO
 ∧_∧
(  -ω-) チト サビシクナルナ

A6333/vag.様、乙でした。
レス読む度に〆る意欲が湧く素敵な暴虐ストーリーをありがとうございました。
いずれ描かれる第2部、wktkしながら待ってますね。

399:幸福
09/01/09 20:59:59 pUoyhFse0
乙です。 第一部とても面白かったです。
第二部では、F1や、Q1という名称より、猫のカタカナ名称をしっかり
つけてもらったほうが、より実感が沸くかもです。
続編楽しみにしています。まずは、よりよい創作活動のため十分なリフレッシュを!!

400:黒ムツさん
09/01/09 22:42:29 hioJaY+7O
いつも楽しく拝読させていただいてました。
「猫ちゃんの目に酢酸をさしても痛くないほどかわいらしい」
などといったA6333先生のウイットに富んだ表現、めちゃくちゃ印象に残っております。
第二部も楽しみにしております。

401:黒ムツさん
09/01/10 02:05:19 /HW8WNUb0
◆A6333/vag.先生の文が読めるのはこのスレだけ!w

402:黒ムツさん
09/01/10 12:47:36 sroZj93IO
 ∧_∧
(  ^ω^) ↑

少年◯ャンプかよw

403:黒ムツさん
09/01/10 21:31:44 +AHFNmmB0
幸せそうに餌食べてる猫の頭上からゴムパチンコで
パチンコ玉を思いっきり頭頂部にお見舞いしてやると、
ボコ!という鈍い音とともに頭蓋骨陥没するのかな?
その場合、もれなくブレイクダンスの特典も付くのかな?


404:黒ムツさん
09/01/10 22:45:02 t0c4IrvKO
猫にエアガンかますと垂直跳びを披露してくれるぞ

405:黒ムツさん
09/01/11 07:26:07 +Tpy5qD40
久しぶりに良スレ発見しました。感動した。
◆A6333/vag. さんの第2部に期待。

406:黒ムツさん
09/01/15 13:22:25 cnB0mtcRO
第二部までホシュ

407: ◆A6333/vag.
09/01/17 15:41:51 3L1PjQAD0
>>389のつづき(暇なので、保守代わりの外伝です)

ふと気がついた彼女は、爽やかな風に吹かれて水辺に佇んでいました。

緩やかな起伏を描いて、遠くまで続く鮮やかな緑のカーペット。
そよ風に乗って、草の香りが優しく鼻先をかすめていきます。
小高い丘の向こうには、抜けるように高く青い空が広がり、眩しいほどに白い雲がふわふわと漂っていました。
振り返ると大きな池、いいえ、湖と呼んだほうが相応しいほどに大きな水面が、遠くまで広がっていました。
明るく輝く太陽の光が水面にきらきらと乱反射して、眼が眩みそうでした。

彼女は、ゆっくりとした動作で大きな伸びをしました。
「ここはどこだろう?」とまず思い、そしていつも一緒に過ごしていた仲良しの男の子をきゃろきゃろと探しました。
でも、その男の子は見あたりませんでした。


408: ◆A6333/vag.
09/01/17 15:42:52 3L1PjQAD0
暖かく降り注ぐ光を浴びて、思わず彼女は草の上でころころ転がりました。
生まれて初めて見たのですが、それが自分の大好きなものであることがすぐ分かりました。

背中を草にこすりつけながら、彼女は背中にあった筈のカサブタが綺麗になくなっていることに気付きました。
そう言えば、折れた筈の歯もちゃんと生えているし、クルリと丸まった爪は棘のように尖った先端まで美しく伸びています。
ずっと感じていた痛みや苦しみが、ことごとく消え去っていました。

草原をよく見ると小さな虫たちが、根元を歩き、草の上を飛び交い、せっせと働いていました。
彼女は、ずっと前に仲良しの男の子と黒い大きな虫を追いかけたことを思い出しました。
あれはいったいいつ、どこであった出来事なのだろう…?
すごく昔のような気もするし、ほんのちょっと前のような気もしました。

あの男の子とまた会いたいな…、と彼女はちょっぴり寂しくなりました。


409: ◆A6333/vag.
09/01/17 15:43:52 3L1PjQAD0
草原で小さな虫を楽しく追いかけていると、やがて丘の上に見知らぬ大人の猫が現れました。
彼女はちょっと怖くて、草むらに身を隠しました。
でも、大人の猫は優しい目をしていたので、自分のことを虐めたりしないとすぐに分かりました。

大人の猫は、こっちへおいで、というように目線で合図しながら、元来たほうへ戻ろうとしました。
彼女は素直についていきました。

丘に上ると、遥か彼方に、優しく輝く美しい橋が見えました。
とても美しいのでつい見とれてしまいましたが、大人の猫がどんどん先に行ってしまうので、慌てて後を追いました。

連れられた先には、木々が並び、花々が咲き乱れ、そしてたくさんの動物たちが仲良く暮らしていました。
動物たちはみんな元気いっぱいで、楽しそうにじゃれたり、お昼寝したり、美味しいごはんを食べたりしていました。
猫もいましたし、小鳥もいましたし、見たことのない大きな生き物もいましたが、喧嘩もせず、一緒に遊んでいました。


410: ◆A6333/vag.
09/01/19 12:14:57 NbLUjRP90
彼女はすぐに他の猫や動物たちと仲良くなりました。
同じくらいの月齢のキジトラの女の子と特に仲良くなり、いつも一緒にいました。

キジトラの子は、小さい頃に交通事故に遭って死に掛かったそうです。
道端で苦しんでいたところを、知らない女の人に拾われて大切にされました。
ところが事故の後遺症で、自力で歩けず、オシッコもできず、ずっと苦しい日々を過ごしました。
保護してくれた女の人は、何度も病院へ連れていってくれて、寝ずに看病もしてくれました。
でも、残念ながら元気な姿には戻れず、ある朝力尽きたそうです。
気がつくとやはりこの場所に来ていて、それからずっとここで暮らしているそうです。


411: ◆A6333/vag.
09/01/19 12:15:57 NbLUjRP90
話を聞いた彼女は、自分がどうしてここに来たのか覚えていないことに気付きました。
それを話すと、キジトラの子がこっちへおいでというように歩き始めました。

連れられて来たのは、小さな泉の前でした。
なんでも、そこを覗き込むと、自分が暮らしていた頃のこと、
自分が旅立った後の様子などが泉に映し出されるということでした。

彼女は泉の前に立ち、鏡のように青空と雲を反射している水面を見つめました。
すると、水面にもやもやと別の世界が映り始めました。


412: ◆A6333/vag.
09/01/19 12:16:57 NbLUjRP90
あ!あの男の子!

檻の中に猫が2匹閉じ込められていました。
そのうちの1匹は、懐かしいあの白黒模様の男の子でした。
いえ、もう男の子と呼ぶより一人前の雄猫と呼ぶほうがしっくりするくらい、大きくなっていました。
最後に会った時よりずっと痩せた感じで、どうしたことか左目がドロドロに膿んだように塞がっていました。
元気がなくて、汚れた毛布の上に横たわったままぼんやりと暗がりを見つめています。

もう1匹は見たことのない茶トラの子猫でした。
まだ生後2ヶ月くらいでしょうか?
こちらは元気で、ころころと雄猫の周りで遊んでいました。
ところがよく見ると、犬歯が1本もありませんでした。


413:黒ムツさん
09/01/19 15:16:07 jBl82cVYO
 ∧_∧
(  ^ω^) ♪

心暖まるお話しかと思いきや・・・ニヤリ

414:黒ムツさん
09/01/19 20:07:35 doEd/A6nO
◆A6333/vag.氏の第二部がきましたな
続きを期待してますアゲ

415:黒ムツさん
09/01/19 20:52:43 OrzOt9w70
◆A6333/vag氏は神だな
これからも期待しやすぜ

416:黒ムツさん
09/01/20 03:07:36 rjN911/40
外伝だろwおちつけww

417: ◆A6333/vag.
09/01/20 21:34:34 KCAFpFbZ0
>>407-412のつづき(完全に余興ですw)

その時、檻が置かれている部屋の扉が開き、人間が入ってきました。
泉から見る光景は、人間よりも高いところから見下ろすもので、人間のボサボサ頭がよく見えました。
彼女は、その姿を見た瞬間ブルッと身体が震えました。

にゅーっと自分に向けて伸びてくる手。
その手に掴まれると、その後痛い思いをしたり、苦しい思いをしたり…
狭いところに閉じ込められて、全身が水に浸かって…

彼女は自分の最期の場面を思い出しました。
途端に、恐ろしさで全身がブルブルと震えてきました。
キジトラの子がそれに気付いて、そっと寄り添い背中を舐めてくれました。


418: ◆A6333/vag.
09/01/20 21:35:35 KCAFpFbZ0
部屋に入ってきた人間は檻の前でしゃがみました。
泉から見下ろしている彼女からは、背中しか見えません。
茶トラの子猫が転がる姿が、背中越しにちらちら見え隠れしました。

人間は扉を開け、子猫をつかみ上げました。
子猫は無邪気な様子で、されるがままでした。

人間は子猫の口を強引に開けさせ、手に握っていた小さな粒を、そこにポンと入れました。
子猫はちょっとだけ嫌がるそぶりを見せましたが、吐かずにそれを飲みこみました。
何を飲まされたのかは分かりません。

オス猫は檻の中から、その様子を隻眼で見上げていました。
その視線が、反対側から見下ろしている彼女の視線と絡み合いました。


419: ◆A6333/vag.
09/01/20 21:36:48 KCAFpFbZ0
彼からも彼女の姿が見えるのは意外でした。
彼はとても驚いた様子で、開いている右目を大きく見開いて、一心不乱に彼女を見つめていました。

ニャオーンと彼女は遠吠えのように鳴きました。
それに応えるように、彼もニャオーンと鳴きました。

が、2匹の視線の間に人間の姿が割って入り、彼の姿は見えなくなりました。
同時に泉にさざなみが立ち、元のように青空を映す水鏡に戻りました。

草の香りを乗せた清々しい風が、彼女の柔らかな体毛を撫でていきました。
辺りは暖かでしたが、いつの間にか小さく丸まっていた彼女の身体は、まだブルブルと震えていました。


420:黒ムツさん
09/01/21 16:26:22 s92i5VwAO
余興のはずの外伝があまりに面白くて全部読み返した。
感動した。続きに期待しています!

421:黒ムツさん
09/01/21 18:59:12 0G13iop4O
震えてるってことはF1はあの世でも可愛がられる?こんどは糞の橋渡れないからエンドレスだね(笑)

422:黒ムツさん
09/01/21 20:58:58 0E+cCp1wO
うそーん

423:わんにゃん@名無しさん
09/01/21 21:36:45 oGCLIMy40
>>421
お前の国語能力が0なのがわかるな

424: ◆A6333/vag.
09/01/22 09:16:39 +hE9dG1e0
>>417-419のつづき(書いてて眠ってしまいそうですw)

夜は、満天の星空でした。
大きくてまん丸なお月様が丘の彼方に静やかに浮かび、柔らかな光線で草原を照らしました。
大地には日中の温もりがほのかに残り、寒さはありません。
夜行性の猫たちは、今こそが我らの時とばかりに、大いに駆け回り、はしゃぎました。

遊び疲れるとふかふかの草のベッドで休みました。
誰からともなく集まってきて、みんな一緒に猫団子で眠れば幸せもひとしおです。
寝相の悪い子がごろんと寝返りを打って、下敷きになった子がふがふがと這い出て、またむにゃむにゃと眠ります。
ふと、ある子が寝言で寂しそうに鳴きました。
大好きだった飼い主さんの夢でもみているのでしょうか?

そんな猫たちを見守りながら、お月様は丘の上から天空高く駆け上り、夜は次第に更けていきます。


425: ◆A6333/vag.
09/01/22 09:17:42 +hE9dG1e0
ある日の朝。
ここでの日々に慣れてきた彼女は、素敵な光景を見ました。

みんなで転げまわっていたところ、不意に1匹の猫が遠くを見てハッと立ち止まりました。
彼女やみんながきょとんとしてその子を見ると、その子の瞳は、身体は、歓喜の光に満ちていました。
そして精一杯の力で、草原の海原に向かって駆け出しました。

駆けてゆく先には1人の人間がいて、少し震える大きな声で「…!…!」とその子の名前叫びながら、こちらも夢中で駆けていました。
1匹と1人の間の距離は縮まり、やがて1つになりました。
駆けていった猫は、興奮気味にごろごろ鳴き続けながら、やっと再会できた飼い主さんにその小さな身体を懸命にこすりつけました。
飼い主さんはその身体を撫で、抱き上げ、頬ずりし、キスをし、無償の愛情でその子を包みました。
飼い主さんの目からは、暖かい涙が溢れていました。


426: ◆A6333/vag.
09/01/22 09:18:43 +hE9dG1e0
彼女はその美しい光景を見て、とても嬉しく感じました。
まるで自分の身に起きたことのように、喜びが溢れてきて、幸せな気持ちになれました。

再会の喜びが一段落すると、飼い主さんに抱かれたその子がみんなの傍に戻って来ました。
お別れの時が来たのです。

燦々と降り注ぐ太陽の光の下。
見送る猫やその他の様々な動物たちと、見送られる猫は、名残惜しそうに暫く見つめあいました。
やがてその子がニャオーーンと高く長く一鳴きすると、飼い主さんは歩き始めました。

行く先は、丘の上から見えたあの美しく輝く橋です。
動物たちに見送られながら、1匹と1人はゆっくりと橋に近づき、そして橋の途中で輝きに包まれて見えなくなりました。


427: ◆A6333/vag.
09/01/23 10:40:26 /ri0AhRr0
それから数日後。

いつものように皆で楽しく駆け回っていると、また1匹の猫がハッと立ち止まりました。
「あ、お迎えが来たんだ、いいな」と利発な彼女にはピンときました。
案の定、遥か先に人影が見えていて、立ち止まった子はパッと駆け出しました。

ところがです。
途中まで元気いっぱいに駆けていたその猫は、
途中で高くジャンプすると、今度は大急ぎで彼女たちのもとへ戻ってきてしまいました。
彼女は訝しく感じました。
でも彼女以外の子たちは特に驚いた様子はありません。

遠くに見えた人間は、大きな声で「…ちゃん!…ちゃん!」と涙声で呼びながら、小走りで駆けてきます。
太った女の人で、駆けるのは遅かったです。


428: ◆A6333/vag.
09/01/23 10:41:30 /ri0AhRr0
呼ばれている子は、その人間から逃げ続けました。
とても興奮していて、全身の毛が逆立ち、尻尾が大きく膨らんでいました。

彼女はどうなることかと心配しながら様子を見ていました。
すると、最初に彼女を案内してくれたあの大人の猫が現れて、人間の前に立ち塞がりました。
大人猫と人間はしばらく向き合っていましたが、やがて人間は踵を返しました。
がっくりと肩を落として、うつむきながらとぼとぼと草原の彼方へ歩いていきます。

あとになって逃げ回った子に話を聞いてみました。
その子が言うには、あの人間にとっては自分が一番大切なペットだったつもりらしいけれど、
あの人間より美味しいご飯をくれて優しかった人間はたくさんいたし、
はっきり言うと、あの人間は気分次第で言うことやることが違ったから嫌いだった、ということでした。
難しいものです。


429:黒ムツさん
09/01/23 17:09:40 2pGqG1yK0
◆A6333/vag.はプロの小説家なんじゃないか?

430: ◆A6333/vag.
09/01/27 06:49:47 VsoxJJDp0
>>424-428のつづき

また別のある日。

ここ2、3日元気のない猫がいました。
茶と白の毛色の、1歳くらいのオス猫でした。
遊びの輪に入らず、草の上で香箱座りしたきり、たまに溜息をつくだけで、まるで魂が抜けたような様子です。
まあ、現状以上に魂の抜きようもありませんが。

彼女はその猫が気になり、チラチラと様子を窺っていました。

ところがその日、茶白のオス猫は疲れた様子で立ち上がり、ふらふらと歩き始めました。
ちょうど近くにいた彼女は胸騒ぎを覚え、オス猫からつかず離れず距離を保ちつつ見守りました。


431: ◆A6333/vag.
09/01/27 06:50:48 VsoxJJDp0
オス猫は、みんなのいる場所からだんだん遠ざかっていきます。
追いかけていた彼女が振り返ると、みんなの姿はキャットフードのカケラよりも小さく見えました。
丘の彼方の輝く橋も、そこからだと小さく見えました。
オス猫は歩みを止めません。

さらに進むと、太陽が傾いて日差しが弱まってきました。
黄昏が下りてきて、彼女の影が草原に長く伸びました。
太陽が浮かぶ地平の反対からひんやりとした風が吹いてきて、ちょっと肌寒くなってきました。
それでもオス猫は歩みを止めません。

やがて空は藍色に暗く染まり、その空よりも暗く重苦しい雲が広がってきました。
彼女は寒さでブルッと身震いしました。


432: ◆A6333/vag.
09/01/27 06:51:50 VsoxJJDp0
とある崖の淵で、オス猫の姿が見えなくなりました。
まるで消えてしまったように、フッといなくなってしまったのです。
彼女は淵に駆け寄り、そして驚愕しました。

崖の下には、暗いじめじめした土地が地平の彼方の闇の中まで広がっていました。
その土地に、びっしりと動物たちがひしめいていました。
彼女には知る由もありませんでしたが、その大半は人間が「牛」「馬」「豚」「羊」「ニワトリ」と呼んでいる動物たちでした。
どの子も一様に目が虚ろで、希望も絶望も忘れた様子でウロウロと彷徨ったり、自分の身体に噛み付いたりしていました。

よく見ると猫など小動物もウジャウジャいて、彼女が追ってきたオス猫の姿も見えました。
オス猫は湿った汚泥にゴロンと横たわり、何もかも面倒くさそうに溜息をつきました。
いったい彼に何があったのでしょう。


433:黒ムツさん
09/01/27 16:43:42 UIJAtLAa0
続きキターーーー

434:黒ムツさん
09/01/27 19:14:45 aRX0JJ4eO
 ∧_∧
(  -ω-) ♪

彼女の居る所は天国なのかそれとも煉獄なのか、動物達の默示録と云った趣きですね。
ダンテの「神曲」を彷彿とさせるストーリー展開、続きを楽しみにしてます。

435: ◆A6333/vag.
09/01/27 21:17:43 VsoxJJDp0
>>430-432のつづき

眼下の風景の広大さと異様さに圧倒されて、彼女は呆然としました。
冷気をはらんだ嫌な風が吹いてきて、彼女の柔らかな体毛は不快感でゾワゾワと逆立ちました。
一刻も早くこの場所から立ち去りたいと、彼女は本能的に感じていました。

が、気持ちとは裏腹に、彼女は暗がりに蠢く動物たちを凝視せずにいられませんでした。
だんだん意識が朦朧としてきて、フラフラと崖に向かって足を踏み出していました。
淵に近づくほどに、忌わしい冷気がまとわりつき、動物たちの獣臭い吐息のニオイが鼻に迫りました。
静まり返っていたと思われた地平は動物たちの苛立ちに満ち満ちていて、
気圧された彼女は、得体の知れない罪悪感に襲われて身体がブルブル震えました。

いつの間にか彼女は、冷たく穢れた湿地を歩いていました。
血と腐敗の匂いがムッと鼻をつきました。


436: ◆A6333/vag.
09/01/27 21:18:52 VsoxJJDp0
崖の下です。

遠目には分かりませんでしたが、多くの動物たちは深い傷で血まみれでした。
首がパックリと切り裂かれていて、呼吸するたびにヒューヒューと気味の悪い音が漏れていました。
お腹が切り裂かれていて、胃や腸がだらしなく垂れて腐敗していました。
眼は光を失っていて、死んだ者のように濁っていました。
口からは泡のように白濁した唾液が垂れ下がって饐えたニオイを放っていました。

死んでいるのと変わらないのに、彼らはそこに立っていました。
無意味に行ったり来たりし、延々と首を左右に揺らし、別の子に激しく突進し、
自身の腹を噛んで血が噴いても止めず、また尻尾を噛みすぎて食いちぎり、
行える自虐の限りを尽くしながら、それでも意識は途切れずそこに立ち尽くしていました。


437: ◆A6333/vag.
09/01/27 21:19:59 VsoxJJDp0
彼女は、薄れた意識の中で動物たちの自虐の理由を感じました。

彼らは、あの輝く橋を渡って幸せになるよう祈られて素直にやってきたものの、
それきり誰も迎えに来ることなく、永遠に忘れ去られてしまった動物たちでした。

橋のほとりで待っていても、誰も迎えになんて来ません。
そこで待っていることすら忘れているのに、誰が迎えにくるものでしょう?
忘れ去られたことに気付くと、明る過ぎる日差しが苦痛に感じられるようになりました。
光を逃れるように、より安らぐ方に進み、この夕暮れ地区にたどり着いたのです。

凍てつく風と、湿って穢れた土地は、彼らに痛みを齎しました。
でも、痛みを得ることでしか彼らは自分が自分であることを実感出来ませんでした。
産まれ、生き、死に、死後の在り様まで、全て決められ翻弄されてきた身には、自虐と自傷だけが唯一の自由なのでした。


438:黒ムツさん
09/01/27 23:52:34 aRX0JJ4eO
 ∧_∧
(  ゚ω゚) !

やはり煉獄・・・否、無間地獄ですか。
所詮猫は愛玩奴隷、死してなお、福音がもたらされる事はないのか。

彼女の魂に呪・・・もとい、幸あれ。

439: ◆A6333/vag.
09/01/30 09:20:21 Tz+rjVB70
えー、お話の途中ですがご報告させて下さい。

>>64のつづき

昨夜、かねて目をつけていた廃マンションからやや離れた場所で、
白茶黒の古典的三毛猫ちゃんの捕獲に成功しました!パチパチパチ

罠を仕掛けてから、僅か3日の顛末でした。
恐らく餌やりババアのおかげで人間に馴れていたんでしょうね。

身体は、成猫まであと1、2歩といった感じのあどけなさが残ってます。
先週くらいまで発情してギャーギャー騒ぐ鳴き声が聞こえていたので、もしかするとこの個体かも知れません。
だとしたら、いきなり受胎済みの親子丼ゲットかもです。

また報告します。


440: ◆A6333/vag.
09/01/30 10:12:44 Tz+rjVB70
続報です。

体重:2,860g
首輪:なし
ツメの手入れ跡:なし
歯は、おそらく永久歯と思われる歯がキレイに生え揃っている
お腹に手術跡は「ありません」。やたっ☆
毛ヅヤは悪くなく、特に痩せてもいないので、栄養状態は悪くなかった模様
アゴの下に毛の脱落あり
乳首がやや膨らんでいる感じ

以上を以て、推定生後5~7ヶ月程度と推定しました。
もう朝から妄想が広がって仕方ありませんw


441: ◆A6333/vag.
09/01/30 10:21:55 Tz+rjVB70
くー、今日は「祝福のカンパネラ」の発売日でもあるんですよねっ。
猫ちゃんも構いたいし、ゲームもしたいし、迷いますぅぅぅw

>>399 幸福氏
良かったら、今回の三毛ちゃんに可愛い名前をつけてあげて下さいっ。


あー、舞い上がってますー。


442:ひよこ名無しさん
09/01/30 11:23:59 h57TaZbC0
そんなにネコが欲しかったら保健所で貰ってきなよ。

443:名無しさん@ピンキー
09/01/30 21:15:41 9Ext+Slm0
>>441
この変態!

444:黒ムツさん
09/01/30 21:21:11 09Vzy1c60
主様はリアル猫に夢中?

てか、M1とかQ1は実際には飼育してないの?

445:黒ムツさん
09/01/30 22:06:07 T5D9mPezO
>>444
実際に飼育してんのがバレたらターホされちゃうだろw

446:黒ムツさん
09/01/31 21:36:00 ACx/Czp0O
 ∧_∧
(  ^ω^) ~♪

>>441
新しい犠牲者・・・げふんげふん、三毛猫ちゃんですか。   ニヤリ
御報告はゲームを堪能後で全然構いません、楽しみにしてます。

447:黒ムツさん
09/02/03 14:45:47 Jn9nxGtvO
>>446
そうやって甘やかすから益々遅筆になるだろうが。

448:黒ムツさん
09/02/03 21:31:53 KDv5YXjuO
ニートだから厳しくしたらだめでしょ!
めっ!

449:幸福
09/02/04 23:41:21 hWAXXXBB0
では、今回の三毛ちゃん=マサノ にしてください。
二十歳の頃、バイト先にいたお嬢様難関大学に通う超美人の女の子の名前です。
あれからはや十数年ここにその名を復活させてください。

450:幸福
09/02/09 22:50:17 ksHAzK9s0
あと サナエなんてのもよい。 大学院のときので、同様の理由でね。

子猫 サナエ に 子猫 マサノ。。。  思いっきり調教して締め上げてやってくれ。

451:黒ムツさん
09/02/09 23:12:58 gP1vs9KLO
>>450
虐待される猫の名前をリアル知人(振られた相手か?)
に希望するとはさすがに引くな、人として。キモい。

452:黒ムツさん
09/02/11 02:14:29 8XTJKY2gO
>>451
仕方ないさ それが黒ムツって連中の本質なのだから・・・

453:養殖 ◆A6333/vag.
09/02/11 11:07:48 QiuGQv+x0
捕獲した猫は、先週私が目を離している隙をついて、脱走してしまいました。残念です。
が、共に数日過ごしていろいろ勉強させて貰えたので、
その子をモデルに、マサノちゃん(仮)として作中に登場してもらおうかと思います。

>>443
ありがとうございます。

>>444-445
そんなわけで、いま手元にはいません。

>>446-448
鋭意妄想中です。

>>451-452
それが愛ですよ。


454:黒ムツさん
09/02/12 17:06:30 g8f1P020O
>>453
お前自分の子供もシッカリ愛してやれよ(笑)

455:黒ムツさん
09/02/13 22:52:25 P/kH88/hO
 ∧_∧
(// -ω-) ポッ

>>454
「自分の息子もシッカリ愛撫してやれよ」なんてふしだらです///

456:黒ムツさん
09/02/14 01:38:28 j4IoijjKO
 _,,_  パーン
( ^o^)
 ⊂彡☆))q^) >>455

457:黒ムツさん
09/02/14 11:10:41 7M20JOHHO
 ∧_∧
(# ゚д゚) !

>>456
うっ、殴ったね、親父にもぶたれた事ないのn(ry

458:幸福
09/02/14 23:04:14 Nr7RHYr70
マサノちゃん(仮) → ありがとうございます。

人として。キモい。 → 「総じて黒ムツは爽やかであると言い難い」ことは誰しも認めるところ
ではなかろうか。

黒ムツって連中の本質 → 溢れる愛情をバラエティー富んだ形で表現できる人たち。

そんな私はパパだったりして。 人は見かけでわかるものではない。


459:黒ムツさん
09/02/15 00:34:24 9Ccpf6dtO
>>458
×溢れる愛情→○残忍な感情
×バラエティー富んだ形→○歪んだ形

460:養殖 ◆A6333/vag.
09/02/15 05:48:48 9T5HyXah0
>>458
ウジウジした黒ムツはいけません。
黒ムツはいつでも、爽やかな笑顔で、愛くるしく前向きであるべきと思います。


461:黒ムツさん
09/02/17 05:25:59 W5NUrClEO
>>458
お前の子供もバラエティー豊かな愛情で溢れるほど愛されれば良いですね(笑)

462:黒ムツさん
09/02/18 10:17:27 EYpdIJtVO
>>458
誰かがあなたの子供を拉致して前歯を抜いたり指先ごと爪を切り落としたり
瞼にアロンアルファ流し込んでも親切な人に豊かな愛情表現をされたと思って
くださるんでしょうね。とても寛大な方なんですね!

(笑)

463:黒ムツさん
09/02/18 23:42:06 BncI4m2a0
人を殺したくてたまらない異常者出没、通報もんだろこれ。

464:黒ムツさん
09/02/19 13:43:37 ar0MiE36O
>>463
この板は妄想文を書く所なんでしょ?しかも「誰かが」と書いてある。
>>458のパパさんが虐待=バラエティー豊かな愛情表現と宣ってるから
「あなたのお子さんもバラエティー豊かに愛されると良いですね」
と祝福をしてあげただけ。むしろ我が子の「そういう姿」を見たいのは
>>458さんご本人なんじゃないですかねぇ?ご自身に縁のあった
実在の女性の名前を虐待文に登場する猫にして欲しいとせがむような
お方ですから(笑)

465:黒ムツさん
09/02/19 19:19:01 zZ1F/HVLO
 ∧_∧
(  ・ω・) be cool down

バレンタインデーに女の子は、好意を寄せる男の子にチョコレートを送ったりするよね。
でも愛猫家は猫にチョコレートを送ったりはしない、テオプロミン中毒にでもなったら大変だもんね。
人間に対する愛し方と、猫ちゃんに対する愛し方は違うのが当たり前でしょ。
僕達は猫ちゃんの愛し方が「ちょこっと」人と違うだけさw

466:養殖 ◆A6333/vag.
09/02/19 21:43:03 92VvTd580
こういうの好きだなあ。


炭酸ガスが送り込まれ、約20秒で犬たちは意識を失い始め、
約50秒後、最後の秋田犬が天を仰ぐように首を持ち上げて、倒れ込んだ。

別室では、あの母犬と子犬たちが麻酔注射による処置を受けていた。
成犬は通常、ガスで処分されるが、最期は母子でとの職員の精いっぱいのやさしさだった。
導入麻酔で意識がもうろうとした母犬を職員がやさしくなでる。
親子を隔てていた壁を取り去ると、母犬はふらふらしながら子犬たちに寄り添い、
2度目の麻酔で母子は眠るように逝った。


467:黒ムツさん
09/02/19 22:49:17 zZ1F/HVLO
 ∧_∧
(  -ω-) イイ ハナシダナァ

>>466
そこに「愛」があれば、どんなに残酷な現実も美しいのですね。
僕もそんな「愛」のある虐待をしt

・・・間違えたw、虐待妄想文を書きたいなぁ。

468:黒ムツさん
09/02/20 17:00:16 jBxcutCP0
>>466
スレ違いだろ、カス

469:黒ムツさん
09/02/21 18:44:13 BR3YLy9v0
>>466

わんこの話はヨソでやれ

470:黒ムツさん
09/02/22 01:40:23 vak7oNhxO
>>467
お前いつも媚びてばかりでキモイ奴だなぁ

471:黒ムツさん
09/02/22 17:30:31 v7jF8Y9o0
youtube で、たくさん子猫を食っている動画を見たことあるな。
バリバリ喰ってたよ。やはり、猫は所詮、獣だなっと思った。

472:黒ムツさん
09/02/22 18:40:45 HavTfknxO
 ∧_∧
(  ;ω;) ウルウル・・・

>>470
キモイいわれた(泣





ちょっとぬこ〆てくる。

473:黒ムツさん
09/02/23 06:10:13 2YlYbl/hO
>>472
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ

474:黒ムツさん
09/02/24 02:19:51 wvXkUmF90
>>473
やめなさい!君のせいで罪のある害獣が死んで逝くじゃ無いか!

475:黒ムツさん
09/02/24 05:26:34 lqQuMN3kO
>>474
別にキモいモノはキモいでいいんじゃない?だいたい虐待したいやつは
自己責任で動物を〆ているハズだろ?誰かのせいにして『〆る』とかさ、
なんか黒ムツって言われてる連中はつくづくその辺りの言い繕いが浅いよな。


476:黒ムツさん
09/02/24 20:27:40 JQ6LT5wsO
 ∧_∧
(  ・ω・) キモクナイモンッ

所詮、後付けの理由だし、きっかけなんか何でもいいんだけどね。
「太陽が眩しかったから」とか「月曜日が嫌いだから」とかさw

アハハハハハハハ

477:オグリッシュ
09/02/25 15:32:48 SeyU5PXYO
楽しいから

理由はそれだけさ

478:黒ムツさん
09/02/25 23:43:45 R3rtkQ+UO
>>476
それが本音だよな、充分キモいわw

479:黒ムツさん
09/02/26 00:07:10 kfMarFYvO
 ∧_∧
(  -ω・) ツマラナイ ヤツダナ

> それが本音だよな、

ん~、気の効いたギャグだったのに、元ネタを御存知なかったかw
こりゃ残念。

480:黒ムツさん
09/02/26 04:32:09 ePuAkNvFO
>>479
あらまムキになっちゃって。AAで腹話術してないと不安なの?w
媚び媚びでヌルいレスばかりして、キモいよ、キモいww恥を知れw

481:黒ムツさん
09/02/26 21:07:39 kfMarFYvO
 ∧_∧
(  ・ω・) ~♪

ムキになんかなってないもんっ、顔真っ赤で必死なだけだもんっ。
・・・さて、ヌルいのはお嫌いな誰かさんの為に、今回は少々ハードに〆てみようと思う。

【〆鯖1】
今回の犠牲者はサバトラ柄の野良猫だ、以前から餌付けしていたので捕獲は容易だった。
暫くは、普通に飼って可愛いがってやるつもりだったが気が変わった、虹の橋(笑)を渡ってもらおう。
自宅の地下室に餌を持って行く、猫は足音を聞き付けて扉の前で待っていた。
これが最後の晩餐、僕は猫を〆る前には御馳走を振る舞う事に決めている。
<続く>

482:黒ムツさん
09/02/26 21:34:06 kfMarFYvO
【〆鯖2】
餌皿の替わりにしてる灰皿に餌を盛り付けて床に置く、いつもと同じ食事風景。
ただ違う点が2つ、いつもの安価なドライフードではなく少々高い餌と、そこから伸びる電気コード。
コードは壁のコンセントから繋がっていて、途中にスイッチとブレーカーが付いている。
猫が御馳走に夢中で無防備な所を見計らってスイッチを入れる。
「ビクンッ」
感電した猫が飛び上がるのと同時にブレーカーが落ちる。
猫は顔を掻きむしって何が起こったか判らないと云った表情で再び餌を食べようとする。
そこに合わせて再びスイッチを入れる。
<続く>

483:黒ムツさん
09/02/26 21:52:40 kfMarFYvO
【〆鯖3】
猫は再び感電して激痛に飛び上がる、さすがに懲りたのか餌を食べようとしない。
愉快なリアクションに充分笑わせて貰った、そろそろ本格的に虐める事にしよう。
ちょっと困った表情をしてる猫を抱きかかえると不満げに「ニャア」と一声鳴いた。
恋人を愛撫する様に猫の背中を撫でてやる、まさかこれから地獄を見るとは夢にも思ってないだろう。
僕はおもむろに猫の尻尾を掴んで渾身の力で壁に叩き付ける。
地下室の壁はコンクリート打ちっ放し、そこに何度も叩き付ける。
「ギャアアア」
地下室に猫の絶叫が響き渡る。
<続く>

484:名無しさん@九周年
09/02/26 21:58:39 tIDofPNL0
支援

485:黒ムツさん
09/02/26 22:06:39 kfMarFYvO
【〆鯖4】
尻尾を持つ手が滑った、結果として猫を壁に投げ付ける形になった。
壁には猫の血がべったりと付いてしまった、後の掃除の手間を考えて少し気分が醒めてしまった。
床に落ちた猫はよろよろとした足取りで僕から逃れ、普段寝床にしている段ボール箱の中に隠れてしまった。
なんか殺る気も失せたので今日はこの辺で勘弁して、止めを刺すのは明日にしよう。
結構ダメージを与えたから明日まで生きてられるか、死んだら死んだでそれは仕方ないな。
<続きは明日>

486:黒ムツさん
09/02/26 22:09:54 kfMarFYvO
 ∧_∧
(  ^ω^) >>484サン シエン カンシャデス

487:黒ムツさん
09/02/26 22:48:31 tIDofPNL0
>>486
いえいえ~w
明日続きを読むのが待ち遠しいですよ

488:黒ムツさん
09/02/27 21:07:18 0BnDPtt7O
【〆鯖5】
仕事を終え帰宅して、真っ直ぐに地下室へ向かう。
猫は生きていた、扉を開けた僕の姿を見ると寝床の段ボール箱に逃げ込みこちらを見ている。
僕は猫が死なずに済んだ事を素直に喜んだ、まだ楽しめる、あれ位で壊れる玩具に価値はない。
先ず手袋を装備する、引っ掻かれても大丈夫な厚手の皮手袋を用意した。
服装も前もって着替えてある、返り血を浴びても構わない安物だ。
そしてナイフ、コレクションの中から装飾を廃した実用的な物をチョイス、片刃の登山ナイフだ。
左手にそのナイフを握り扉を閉める、楽しいショーの始まりだ。
<続く>

489:黒ムツさん
09/02/27 21:45:09 0BnDPtt7O
【〆鯖6】
段ボール箱から覗くサバトラ柄、近づいて箱ごと持ち上げようとしたら中から飛び出して逃げ出した。
しかしその段ボール箱以外何もない四畳半程の地下室に逃げ場はない、捕まえるのは容易かった。
猫は激しく身をよじり、引っ掻いたりと抵抗するが皮手袋に阻まれこちらにダメージはない。
仰向けに押さえ込んだ猫の四肢それぞれの付根に、細い針金を止血のためにきつく巻いて縛り付ける。
そしておもむろにナイフを猫の後脚に振り下ろす。
「フヒギャオオオオ」
心踊る絶叫をBGMに脚の筋肉をナイフで削ぎ落としていく。
<続く>

490:黒ムツさん
09/02/27 22:18:31 0BnDPtt7O
【〆鯖7】
猫は恐怖の形相を顔に貼り付かせたまま絶え間なく絶叫を繰り返している。
筋肉をズタズタに削ぎ、覗いた骨をナイフの柄で叩き折る、残った肉を切り、これで後脚を切断出来た。
地下室には血の匂いが漂う、そしてもう片方の後脚を同様に切断してる最中に別の異臭が。
激痛と恐怖で猫が失禁と脱糞をしたのだ、しかし僕はそんな事お構いなしに残った前脚の切断に取り掛かる。
四肢全てを切断し終わった時点で猫が静かになってる事に気付いた、口から白い泡を吹いて失神している様だ。
僕はポケットからライターを取り出す。
<続く>

491:黒ムツさん
09/02/27 22:28:25 yzW5G9Kb0
おい、何をする気だ。
まさか傷口を焼いて止血する気か?

492:黒ムツさん
09/02/27 22:43:12 0BnDPtt7O
【〆鯖8】
失神してリアクションがないのは面白くない、気付け代わりに猫の鼻をライターの炎で焙る。
「ギヒョオオッ」
変な叫び声に思わず笑った、猫は逃げようとするが脚がないのでその場でジタバタするばかり。
尻尾を掴み猫を持ち上げ、下からライターで顔を焙る、炎から逃れようと必死に身体を反らせる。
血塗れでジタバタするその必死な姿に笑いが止まらない、久々に心の底から笑わせて貰った。
これで充分に楽しませて貰ったので、最近お気に入りの方法で止めを刺す事にした。
尻尾を掴んだ手を放す、猫は頭から落ちた。
<続く>

493:黒ムツさん
09/02/27 23:27:54 0BnDPtt7O
【〆鯖9】
床に落ちた猫の頭を皮手袋を外した手の平でそっと撫でてやりながら声を掛ける。
「ありがと、楽しかったよ・・・アディオス」
僕は立ち上がり猫の頭に足を乗せ、全体重と渾身の力で潰していく。
猫の頭部は歪み眼球が押し出され、首から下は最後の抵抗とばかりに激しく暴れる。
やがて、足裏に頭蓋骨が砕ける感触が伝わると共に数回の痙攣を最後に猫は動かなくなった。
足を退かすと眼球は潰れ、耳から中身がはみ出している、それを見て僕は深い充実感を噛み締めながら、後片付けを始めた。

<〆鯖 終 >

494:しいたけお
09/02/27 23:48:41 gHNvWeuI0
のぅまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん

のぅまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん

のぅまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん



495:黒ムツさん
09/02/28 00:50:54 D1/kNtliO
 ∧_∧
(  ・ω・) ダソク

おっと、またうっかり忘れてたよw
「このレポートはフィクションです、実在の人物及び猫とは関係ありません」
・・・これでおk。

496:黒ムツさん
09/02/28 01:01:05 kItlwjSC0
スレ主と比べれば文章力が著しく低い。
他のスレに書いた方がいいんじゃないか。
しかし、乙。

497:黒ムツさん
09/02/28 04:47:16 rW00hhxNO
黒い猫の人か、乙
四肢を焼いて止血したら、どのくらい生きるんだろう
自分の脚とか食うのかな

498:黒ムツさん
09/03/01 06:35:37 tM23dHAjO
雰囲気を味わえる良作ですね。

499:黒ムツさん
09/03/04 01:18:24 DyaFN0S/O
やっぱり顔文字の文では燃えないな・・・無理やりに残虐性を
アピールしようとし過ぎてるのがかいま見えて萎える 革手袋程度で
怪我を一切しないのもリアリティに書ける 一応乙 でも次はいらない

500:黒ムツさん
09/03/05 08:56:58 +LGP9iAyO
>>481
煽りあいじゃあんなに即レスで返してたのにw

501:黒ムツさん
09/03/05 15:22:11 lVx3rq5cO
 ∧_∧
(  -ω-) イツモ ココニ ハリツイテル ワケニモ イクマイ

>>500
う~ん、煽った記憶はないんだけどなぁw

> スレ主と比べれば文章力が著しく低い。
> やっぱり顔文字の文では燃えないな~(中略)~リアリティに書ける

自分のレポートを読み返し己れの至らなさに赤面、精進しないとね。

502:黒ムツさん
09/03/06 02:34:27 iZQwixFWO
>>501
おまいは煽ってないよな、スルーできないだけだよな(笑)

503:黒ムツさん
09/03/08 15:24:25 64jdI9GmO
>>495
乙です、楽しませていただきました。これからも御投稿よろしくお願いしますね


504:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/08 16:27:12 I4QapWTP0
こんにちは。
第2章の準備編として、その後の経過を「創作ノート」を見ながら簡単にまとめておこうと思います。

短編ですし、第1章の頃よりゆっくり書き進めていきますので、予めご了承ください。


505:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/08 16:27:46 I4QapWTP0
★★ 第1.9章 ★★(>>394-395のつづき)

ニャオーン、ニャオーン、ニャオーンと、M1は鳴き続けました。
朝も夜も2匹一緒に過ごした、窓際で、廊下で。

いくら呼んでも帰ってきやしないのに。
ネコってやつは、まったくどこまでも頭が悪くてムカつきます。

私がベッドに入っても、聞こえよがしに物悲しく鳴くので、いい加減うんざりしました。
仕方なく、半ガレージにブチ込んでおいたQ1ちゃんを持ってきて、M1にあてがいました。
特に仲が良いわけではなかったペアなので、一緒にしてもすぐには打ち解けません。
が、ひとまずM1の孤独感が紛れてくれればOKでした。

よそよそしく互いを認めた2匹は、少しずつ接近し、ニオイを嗅ぎ合い、ゆっくりと親密になっていきました。


506:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/08 16:28:47 I4QapWTP0
Q1ちゃんはいまいち発育の悪い子でした。
まあ、乳離れして間もない頃に私の手に落ちて以来、強制給餌と断食を交互に繰り返したり、
根性入魂棒や金槌でボコボコ叩きまくったりしたので、ある程度まともに育たなくても不思議はないです。

最も成長の著しい時期をたった1匹で、暗闇に置かれたケージで過ごしたためか、
Q1ちゃんはちょっとしたことで興奮するネコに育ってしまいました。

人間が大嫌いwで、私の姿を見るとトイレの隅っこにササッと寄って小さく丸まり警戒します。
その首根っこを掴もうものなら、まだ何もしていないうちから「ギャー!ギャー!」と騒ぎます。
やかましいのにカチンときてアタマを叩くと、それで更に騒ぎ、暴れます。

Q1ちゃんに関わると、毎回必ずというくらいお祭りが始まってしまいます。
今回はまず「空中タバスコ祭り」の時のことについてお話しましょう。


507:黒ムツさん
09/03/08 20:29:35 Ea8a1kE6O
久々の登場、乙。
「空中タバスコ祭り」に期待。

508:愛と死の名無しさん
09/03/09 00:04:54 NyjK/8JV0
wktk

509:黒ムツさん
09/03/09 00:36:30 qSQSqu1jO
 ∧_∧
(  ・ω・) wktk me too

僕も楽しみにしてますっ。

>>503
感謝です、頑張ります。

510:黒ムツさん
09/03/09 07:54:39 vFrWoi49O
クソスレ

511:黒ムツさん
09/03/09 21:42:42 6hcFRCPpO
ぶっちゃけここまでで外伝が一番オモシロかった
本編は少し狙いすぎなんちゃうんかなー

512:黒ムツさん
09/03/10 13:40:54 IEFrk8+/O
空中タバスコ祭り!!!!!!

513:黒ムツさん
09/03/11 00:48:50 /UHIBQ8RO
>>509
やっぱり媚びてるwきも

514:黒ムツさん
09/03/16 00:10:26 /NYafQHNO

(^-^)

515:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/18 12:15:09 xHXkCaSD0
>>505-506のつづき

あの時、私は内職に疲れてうたた寝をしていました。
外は小春日和の好天で、少しだけ開けておいた窓の隙間からいいそよ風が流れてきていました。
南向きの窓辺で作業をしているだけで、ウトウトしてしまいました。

ハッと意識が戻った瞬間、ビリっ!ビリビリっ!と紙が破れる音が聞こえました。
私は「またか…」と溜息をこぼしました。

廊下に出ると、2匹の猫がダッと逃げ出しました。
私が何のために現れたか、彼らはよく分かっているのです。
見ると、彼らの逃げた跡にはビリビリに引き裂かれた、近所のディスカウントストアのチラシの切れ端が散らばっていました。
郵便受けに入っていたチラシをうっかり置き忘れてしまったのでした。
ちょっと珍しいものがあると、彼らはすぐに襲い掛かります。


516:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/18 12:16:10 xHXkCaSD0
私は、やれやれ…とチラシをかき集めました。

F1ちゃんの死以来、猫たちの所業には随分と寛大になりました。
カッとなって手足が出そうになると、ドロッと濁った目で虚空を睨むF1ちゃんの死に顔が脳裏をよぎるのです。

疲れを覚えながらチラシを集めていると、M1がおそるおそる私の傍に戻ってきました。
M1は私の攻撃性の減退に気付いていて、瞬間的に爆発しない限り、私が何もしないと高をくくっているのです。
一方のQ1ちゃんは違って、基本的に私とは距離を置くことを忘れませんでした。
メス猫は警戒心が強いのです。

ところが、この日は不幸な展開になってしまいました。
廊下をとぼとぼと歩き出した私の足元に、物陰からQ1ちゃんが飛び出してぶつかってしまったのです。
結果的にQ1ちゃんを蹴飛ばした形になり、Q1ちゃんは私に向かってハーッと威嚇を返しました。
ここでスイッチオンです。


517:黒ムツさん
09/03/18 15:45:06 GsmfdbYoO
>>516
乙。

また顔文字が媚び売りに来るのが玉に瑕ではあるが・・・・

518:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/18 19:14:22 xHXkCaSD0
>>515-516のつづき

手始めに、優しくQ1ちゃんを抱き上げてツメ切りから。
言うまでもなく、切断面から血が湧くくらい深々とカットしていきます。
このあたりの段取り、ああ自分も手馴れてきたなあ、と感慨がありますね。

続けて、ハーネスを装着。
犬のリード+胴輪を着けた姿と思っていただければ良いと思います。
リードの先端をしっかりと握り、Q1ちゃんが絶対に逃走できないようにしました。
ハーネスを装着されたところで、ただならぬ雰囲気を感じ取ったQ1ちゃんは早くも逃げ腰です。
腹を床につけた姿勢でズリズリと後ずさりしました。

ハーネスの具合を見るため、Q1ちゃんの横にしゃがみました。
緊張でペチャペチャと舌なめずりを繰り返すQ1ちゃんの頭をそっと撫で、
その緊張がまさに緩まんとする刹那を狙って、撫でていた手をギュッと握って殴りつけました。


519:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/18 19:15:34 xHXkCaSD0
Q1ちゃんは大慌てで床を掻き、逃走しようとしました。
しかし1mも行かずに、緩んでいたリードがピーンと張り詰め、
ハーネスがQ1ちゃんの両前脚の付け根にググッと食い込み、Q1ちゃんの動きを封じました。
ハーネス効果、素晴らしいですね。

戸惑うQ1ちゃんを横目に、私はリードを紙縒り(こより)始めました。
グリグリと撚って撚って、撚り倒して、リードは太い綱のような姿になりました。
もうこれ以上撚れない、というところでおもむろにハーネスごとQ1ちゃんを空中に吊り上げます。

するとリードの撚れが戻るに連れて、Q1ちゃんは為すすべも無くグルグルと回転しました。
限界まで撚ったので、回転はどんどん速くなる一方です。
Q1ちゃんは回転を止めようと片方の前脚を前にさし伸ばしますが、
歌舞伎役者が見得を切っているようで、回っているQ1ちゃんには大変申し訳ないのですが、笑ってしまいました。


520:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/19 11:06:18 thCUy/l00
リードの撚り(より)が解けて、惰性で逆向きに撚れた後、やっと回転は止まりました。
Q1ちゃんを床に下ろすと、目が回っているようで、頭はグラグラ、身体は腹這いでヨロヨロしていました。
面白いので、再びリードをグリグリと撚って、宙吊り回転を都合5本。
回転中に「ニャー」と鳴かれたりすると、もう大爆笑ものでした。

ヨロヨロの動きを見ていたら、久しぶりにQ1ちゃんと一杯やりたくなってきました。
焼酎があったので、Q1ちゃんの口を開けてドボドボ流し込みます。
Q1ちゃんはチビチビやるのが好きなようで、私のペースに追いつけず大量にこぼしてしまいました。
こぼれた分を体毛に浴び、焼酎の芳醇な香りが辺りを豊かに包みます。
雰囲気に後押しされたか、Q1ちゃんは下戸なりにゴクンゴクンと結構な量を飲んでくれました。

外は小春日和の暖かな日。
可愛い猫ちゃんと一緒にやる、実に良い酒宴です。


521:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/19 11:07:26 thCUy/l00
しこたま飲んで、すっかり出来上がってしまいました。
酔ったQ1ちゃんは眠くなったのか、フラフラとどこかへ歩いていこうとします。
ところが、千鳥足では歩行もままならず、ヘニャッと姿勢が崩れてしまいました。

ふと、何かツマミが欲しくなりました。
何か辛いものはないか、と冷蔵庫を探してみましたが見当たりません。
が、ずっと前に食べた宅配ピザに付いていたタバスコが幾つも出てきました。
魚の形のプラケースに小分けされたタバスコです。

これでいいや、と私はありったけのタバスコを持ってQ1ちゃんの元へ戻りました。
すると、Q1ちゃんの姿はありません。
おや?と探すと、近くにあった同人誌満載のダンボール箱の陰に隠れていました。
せっかくの酒宴なのに、無粋な話ですね。


522:黒ムツさん
09/03/20 03:55:40 d8trjfkP0
無粋ですな。
尿でも掛けられたら大変ww

523:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/20 06:39:27 VoNRg+4C0
>>518-521のつづき

まあ、どこに隠れていようとリードをグイッと引っ張れば、否応なく引きずりだせます。
ズルズルと出てきたQ1ちゃんの、納得いかなそうな表情が愛らしいです。

さて、ただタバスコをつまみにしても芸が無いので、またQ1ちゃんに回ってもらいましょう。
先ほどと同じように、リードをグリングリンに撚りきって、宙吊りにします。
Q1ちゃんは凄い勢いで回転を始め、イヤそうに口を「ニャー」の形に開きます。

その開いた口を狙って、タバスコ入りの魚型ケースをプチュっ!
勢いよく飛び出したタバスコがQ1ちゃんの顔にかかり、あたりにタバスコの酸っぱ辛い香りが漂いました。
しかし残念ながら、回転が速すぎてタバスコはQ1ちゃんの口に入らず、両目に直撃してしまいました。
Q1ちゃんは「ムャゴロッ」とよく聞き取れない鳴き声をあげ、身体をよじり、前脚で目をゴシゴシこすりました。
そのあおりで回転が一瞬衰えましたが、すぐにスピードは回復します。


524:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/20 06:40:30 VoNRg+4C0
目をこすってる間も、相変わらず口はパッカリ開いていたので、遊戯続行です。
高速で回転し、前脚で顔面を防御する形のQ1ちゃんの小さな口を狙うのは困難でした。
数回試してみましたが、少ししか入らなかったり、顔面を赤く染めたりするばかりで、上手くいきません。

ところが、しばらくすると回転の勢いが落ちて、動きがスローになってきました。チャンスです。
よく狙いを定めて、Q1ちゃんの口にプチュっと噴射!
成功です!魚型ケースのタバスコほぼ全部がQ1ちゃんの下の根元あたりに吸い込まれました。
同時に、Q1ちゃんは逆方向に回転を始め、次第に加速しました。
もの凄い達成感が私を襲いました。

Q1ちゃんは逆回転しながら、タバスコを吐くのと、ニャーニャー悲鳴を上げるのに大忙しでした。
タバスコと一緒に、ブクブクに白濁した粘度の高い泡も吐きました。

Q1ちゃんの鳴き声に刺激されたのでしょうか。
窓の外では、どこかの野良猫がアオーン、アオーン、と発情期真っ盛りの様子で鳴いていました。


525:黒ムツさん
09/03/21 00:07:20 Os5uEaetO
 ∧_∧
(  ^ω^) オツ デ~ス

>>517
来たよ~ん。
ホントは涙目&顔真っ赤で脊髄反射の即レスと行きたい所だけど、
年度末は忙しくてね、スマン。

526:黒ムツさん
09/03/22 10:58:41 vCYTdAuDO
なんか虐待してる人子供だなーって思った。
妄想だとしても幼稚すぎる

527:黒ムツさん
09/03/23 13:18:14 8R+MQ2UQO
>>525
やっぱキモチわりぃコイツw

528:黒ムツさん
09/03/28 20:36:53 DRwh79LJ0

スレリンク(cat板)l50

529:黒ムツさん
09/03/28 20:38:11 DRwh79LJ0
罵倒などをすると虐待がよりひどくなる可能性があります
どうすれば虐待がなくなるか上のスレで話し合いましょう

530:養殖 ◆A6333/vag.
09/03/28 22:53:36 4i1W7l2h0
生首先生ごめんなさいw


531:黒ムツさん
09/03/28 23:31:38 ut21ykrHO
 ∧_∧
(; -ω-) ナンテコッタイ

僕の名前が「生首」で定着しつつあるw

532:エリート街道さん
09/03/30 14:14:30 L0XAoPDn0
生首さん頑張ってください!

533:黒ムツさん
09/03/31 02:08:29 4CLOvKmS0
生首ファンクラブ結成w

534:非通知さん
09/04/13 01:57:06 N9ddUBml0
どうやら実際に生まれたての子猫を同居の猫が喰ってしまった
ようです。

20数匹の多頭飼い環境だとこういうことも実際あるってことですかね。
餌足りてないのかな?

URLリンク(www.nagomi-online.com)


535:黒ムツさん
09/04/14 00:13:25 3yYLPVWeO
 ∧_∧
(  ・ω・) オヒサ

>>533
んなもん結成すなw

>>534
なんてヒドイ飼い主なんだ(棒読み
ここまで来ると確信犯だろこの多頭飼いは、しかも悪びれる様子もないし。
飼い主、自分の手を汚してないだけで立派な黒ムツさんだよねぇw

536:黒ムツさん
09/04/14 00:21:15 kLQlNY0b0
というか昔居たダークムツゴローだったりしてなw

537:黒ムツさん
09/04/14 04:17:01 c+IjsF5N0
>>534

どんなもんかと読み進んでみたら、なんかすごいな。
11月とか12月にも生まれたばかりの子猫が喰い殺されてるし。
あと、悪さした奴への仕置きがカナーリきっつい。
模造刀の鞘でぶん殴るってのはどっちかっていうと虐待じゃ
ねーのかね?

彼は愛誤なのか黒ムツなのかwwww
しばらく観察してみようかな

538:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/14 11:46:32 ssqXhMmr0
>>534
そのブログ、執筆時に毎日のように通って参考にしてましたw


539:黒ムツさん
09/04/14 22:07:43 Ny3V+V/z0
>>537
ネコの他にも、息子を議論で追い詰めて泣かして縁切られてるし
ヲチする価値のある人材ですな


540:黒ムツさん
09/04/18 18:55:02 K8JZpWZY0
あ~
共食いするハムスターを見たい
それも母親が
産んだ自分の子供をモグモグやってるのを見たい
動画で見たい

541:黒ムツさん
09/04/18 20:06:03 Q46KSPZc0
こんなの?

URLリンク(www.youtube.com)



542:黒ムツさん
09/04/18 20:14:23 Q46KSPZc0
ああ、なぜかしらんが見えない

URLリンク(www.youtube.com)

543:黒ムツさん
09/04/18 20:20:20 Q46KSPZc0
ハムスター虐待スレの〉〉340にあるんだが…貼れない。

544:黒ムツさん
09/04/18 20:24:50 lLV5yNp/O
 ∧_∧
(  ・ω・) ン?

これかな?
URLリンク(www.youtube.com)

545:黒ムツさん
09/04/18 20:31:23 lLV5yNp/O
 ∧_∧
(  ・ω・) ミレナイ?

Java Scriptは「有効」に設定されてるかな?
それともAdobe Flash Playerが最新バージョンに更新されてないのかも。

546:黒ムツさん
09/04/19 19:17:18 0di+qhNAO
ひまわりの種たくさんあるのに赤ちゃん優先かよw

547:黒ムツさん
09/04/19 20:34:51 EcVKUtYl0
>>541
いいねーw
やっと見れたよありがとう
毛が生え揃ったカワイイ子を食うのとかも見てみたいが
その位になると食える大きさじゃないのかな

548:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/22 20:08:46 s4aTNz/40
桜の花も儚く散り、新緑の眩しい季節です。
我が養殖場にも、みんなが待ちに待った春がやって来ました。

今週は、X1ちゃんことマサノちゃんに「酒石酸ゾルピデム(製品名マイスリー)」の投与実験が行なわれています。
催眠鎮静剤・抗不安剤ということで、いわゆる睡眠薬ですね。
人間に投与すると、比較的短時間で睡眠状態に入り、同じく短時間で効果が失われます。
使用者の中には、夢遊病のように明確な意識が失われたまま生活行動をしてしまう人がいますね。
覚えが無いのに自分で料理して食事したらしい、とか。
覚えが無いのに電話で友達と話して要らんことを喋ってしまった、とか。

まあ前置きはこのへんで。
事情があって寝不足な毎日が続いていたマサノちゃんへ、私なりの思いやりで今回の投与に踏み切りました。


549:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/22 20:10:02 s4aTNz/40
一昨日は5mgを投与。
40分ほど経過したところで身体がグラグラと揺れました。
が、程なく正常な様子に戻りました。

本日は10mgを投与。
やはり40分くらい経過してから、めちゃくちゃ鳴きまくるようになりました。
そして落ち着きなくフラフラ歩き廻って、フードが視界に入るとまっしぐらに貪り食いました。
トイレ砂を意味もなく掻いてみたり、寝そべったかと思うとまた歩き出したり、不自然な動きの連続です。
たまに目を閉じてじっとするのですが、突然ニャゥッ!と叫んでまた歩き出しますw
終始、うわずったような耳障りな声で鳴き続けていました。
ちょうど、あれです。
キ○ガイがあーうーと独り言をわめきながら、ウロウロ徘徊してる感じです。
微笑ましくて、ほのぼのしてしまいました。

次回は15mgを投与して、マサノちゃんを安眠に就かせてやりたいと思います。


550:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/22 20:11:39 s4aTNz/40
そんなマサノちゃん、実は5児の母なのです。
保護された時は普通の猫ちゃん体型だったのに、みるみるうちにお腹が大きくなりました。
ベビー用フードを毎日たっぷりと与えたおかげで、お産は順調そのもの。
ポコポコと5匹の可愛い子猫ちゃんが産まれてくれました。

5匹は、仮にX11・X12ちゃん・X13・X14ちゃん・X15と呼んでいます。
X11・X13・X15はオス。
X12ちゃん・X14ちゃんはメスです。

まだ小さいから良いですが、これが全部大きくなったら洒落になりません。
なので、遠からずセレクションが行なわれることになりますね。
生存競争は実に厳しいのです。
ちなみにX11ちゃんは、この共食い物語本編の主役と言えるキャラです。


551:黒ムツさん
09/04/22 20:23:16 PKt43XuK0
wktk!!

552:黒ムツさん
09/04/22 20:40:47 7M8f6B5WO
 ∧_∧
(  ゚ω゚) ボク モ wktk !

553:黒ムツさん
09/04/22 22:41:45 M1+hhych0
生首をはさみつつwktk

554:黒ムツさん
09/04/22 23:41:05 qQwLguYk0
やっと本題に入るのですね!
豪快に踊り食いですか?

555:シュレーディンガー ◆MSTc4A/Vsg
09/04/23 00:01:35 sGuGsPeUO
wktk
麦茶ヌルヌル

556:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/24 14:25:59 Ngfr+Yh10
>>548-550のつづき

主役になる予定のX11には、親しみやすいよう「ソドム」と命名しました。
養殖場では既に「漆黒のソドム」と、畏怖の念を込めて呼んでいます。
また、ついでなので、X13を今後「ゴモラ」と呼びます。

X11ことソドムは、生後しばらくして一度目が開いたものの、すぐに目ヤニで塞がってしまいました。
お湯に浸した柔らかい布で拭って、何度かキレイにしてやったのですが、また塞がる繰り返し。
何度かするうちに面倒くさくなったので、逆に瞬間接着剤で両目とも塞いでやりました。

ゴモラら他の子猫たちが活発にじゃれあっている横でウロウロいざっていますが、知ったこっちゃありません。
光を知らないまま大きくなって、やがて初めて開いた視界には地獄絵図が広がっているというのもオツなものですね。

ソドムには、慟哭や憤怒の似合うエキサイティングな大人猫になって欲しいのです。
そこらの食って寝るしか能のない猫とは違うところを見せ付けて欲しいのです。


557:黒ムツさん
09/04/24 21:20:05 zhM5PJTRO
>>556

A63333先生のソドムに対する愛が感じられますね。

558:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/25 17:29:28 9h2M+td30
>>556のつづき

マサノちゃんの「酒石酸ゾルピデム」投与について。
今回の投与量は15mg。

22:17 5mgの錠剤を3粒与えました。
22:30 床に体を横たえて、ニャーニャー鳴き始める(以降、断続的に鳴き続ける)
22:31 腰が立たず、近くにいた子猫をナーバスに舐めまくり。
22:32 駆け出しかけるも下半身が立たず、床にベチャッとこける。
22:33 猛烈にメシを食う(以降、行動の合間に断続的にメシを食いまくる)
22:35 わめきながら徘徊し、他の猫たちが騒然となる。
22:38 他の猫に威嚇される。
22:40 狭いスペースに入り込むが、すぐにバックで出てくる。
22:44 子猫が目につくと執拗に舐め続ける。
22:46 棚から落ちて、水皿にダイブ。半身がびしょ濡れに。


559:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/25 17:30:29 9h2M+td30
22:47 水皿に残った水を猛烈に飲む(以降、行動の合間に断続的に水を飲みまくる)
22:51 子猫をくわえて運ぼうとするが、何もない平らな床でこけて子猫を落とす。
22:57 再び子猫を運ぶのに失敗して落とす。
22:58 壁に頭から体当たり。
23:00 足取りがまともになってくる。
23:01 必死でトイレの砂を掻くが、排泄せず。
23:06 壁に向かってフリーズ。
23:07 フリーズ中のところに子猫が寄ってきて勝手に乳を吸いだす。
23:09 突然駆け出して、別の場所で壁に向かってフリーズ。
203:16 見たところ普通の動きに回復。

その後もかなり長い間ニャーニャー鳴いていました。
どういうわけか、鎮静剤を投与すればするほど、普段よりソワソワして活動的になるようです。


560:黒ムツさん
09/04/26 03:57:18 E1/8bwfX0
203:16とは凄い時間掛かってますねw
がんばってください

561:黒ムツさん
09/04/26 06:26:36 JqW94GMxO
動物実験のレポもなかなかありですな

562:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/26 20:29:53 4LbuRtxi0
>>558-559のつづき

子猫たちですが、病気もせずに成長は著しく、もう自分の足で元気に駆け回っています。
ちょっとくらいの段差なら上ってしまうほどになりました。
ところが、今回はそれが仇になってしまいました。

X12ちゃん。
三毛の毛色で、黒い毛がヒゲのようにポツンと鼻の周りに乗った面白顔の女の子です。
廊下に積まれたダンボール箱と雑誌の束を、器用によじ登りました。

夢中で上ってしまったのでしょう。
床から1m以上の高みまで上ったところで、降りられなくなったようです。
私がたまたま通りかかると、雑誌の束の上で鳴きながら右往左往していました。

困りっぷりがひどく哀れだったので、助けてやることにしました。


563:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/26 20:30:54 4LbuRtxi0
X12ちゃんの腹の下に指を挿し入れ、そっと手のひらで包みます。
まだまだ小さい赤ちゃん猫ですから、乱暴に扱うわけにはいきません。
壊れ物を扱うように、静かにX12ちゃんをすくい上げました。

ところがです。
すくい上げたところで、急に鼻がムズムズして、大きなくしゃみが出てしまいました。
その音と振動に驚いたX12ちゃんが、ジタバタ暴れて手のひらから落ちてしまったのです。

繰り返しますが、まだ赤ちゃん猫なのです。
高所から落ちて身体をクルッと回転させて足から着地する技能はまだ持っていません。
そのため、X12ちゃんはゴトッと嫌な音を立てて墜落し、全身を床に強打しました。

あっ!と思った時は既に強打の後でした。


564:養殖 ◆A6333/vag.
09/04/26 20:31:55 4LbuRtxi0
X12ちゃんは床に倒れ、ルルルルル、カカカカカ、と気持ち悪い声で鳴きながら、四肢をバタバタ振り回しました。
全身がガクガク痙攣し、口をパクパクさせ、闇雲に振り回される手足。
どうやら打ち所が悪かったらしく、壊れてしまったようでした。

間もなく、辺りにウンコの匂いが漂い始めました。
見ると、X12ちゃんの肛門からウンコがみりみり垂れてきていました。
四肢の動きはだんだん控えめになり、鳴き声も途絶え、彼女の容態が絶望的であることは疑いようもありませんでした。

墜落から1分も掛からなかったと思います。
子猫の蒼い瞳もまだ褪めぬ幼さで、X12ちゃんは動かなくなりました。
あまりに呆気なく、無念を禁じ得ない最期でした。

翌日。
X12ちゃんの亡骸は、燃えるゴミの回収車に運ばれていきました。
万感の想いを込めて、ゴミ回収車はひた走ります。


565:黒ムツさん
09/04/26 23:22:55 6PamCoG3O
 ∧_∧
(  -ω-) ナムサン

あぁ、早速脱落者が・・・

566:Nana
09/04/28 21:39:35 icjwqAYP0
続きwktk

567:黒ムツさん
09/05/04 21:00:29 PkR+x2kvO

(^-^)

568:黒ムツさん
09/05/05 07:26:01 xchYP5udO
面白くて一気に読んでしまいました!
続きよろしくお願いします

569:子猫
09/05/06 01:43:39 LyCiihtbO
いじめるな

570:黒ムツさん
09/05/06 16:15:12 7pGNtz/L0
URLリンク(www.megavideo.com)

571:◇A6333/vag.
09/05/06 22:09:44 KIChy9Ot0
>>562-564のつづき

X12ちゃんの非業の死の翌朝。
緊急で問責ミーティングが行なわれました。
幼い者から年長の者まで猫を一同に集め、X12ちゃんが亡くなった時の状況が検証されました。
議論百出で、かなり突っ込んだ激しいミーティングとなりましたが、
その結果、責任の主たる部分は母親たるマサノちゃんの監督不行き届きにあるのでは?
という意見が大勢を占めるようになりました。

しかし、私も養殖場の長。
全体をしっかりと見渡して、猫たちの成育に支障がないよう万全を期す責任があるというもの。
なので私はそれを説明し、引責辞任することを自ら提案したのです。

これについても再び喧々諤々の様相を呈しました。
が最終的には、民主的に一同の採否を確認することになりました。


572:◇A6333/vag.
09/05/06 22:10:46 KIChy9Ot0
「では、私の引責辞任を支持する者は挙手を願います」

しかし、私以外に挙手する者はありませんでした。
やはりマサノちゃんの責を問う声のほうが大きかったようです。
結審です。

マサノちゃんは直ちに捕縛され、先ずは新・根性入魂棒で鋭い一撃を受けました。

新・根性入魂棒とは、物置から出てきた「全長90cmのクルミ材の麺棒」です。
クルミ材は熱に強く、とても堅い木材です。
使うほどに色艶が増し、味わいの深まる美しい材質の麺棒で、とても気に入っています。

一撃を食らうと、マサノちゃんは全力ダッシュでミーティング会場から逃げ出しました。
不届き者を見逃すわけにはいきません!


573:◇A6333/vag.
09/05/06 22:12:26 KIChy9Ot0
マサノちゃんは山積みのダンボール箱の陰に隠れました。
X12ちゃんの悲しい事故が起きた、まさにその現場です。

一撃を受けた一瞬で野良の血が目覚めたのでしょう。
顔に皺を寄せて、ハーっ!と攻撃的に威嚇してくるマサノちゃんには野獣を感じました。
おかげでこちらも、手加減無しでやれるというものです。

姿勢を低くしてこちらを見上げているマサノちゃんの頭を、軽く踏みつけます。
足の裏と床に頭を挟まると、ムグっ、ムーーーーーと呻きました。
じわじわと踏む力を強くしていくと、前脚のツメでこちらの足の甲を引っ掻きました。
サッと足を引っ込めると、再びダッシュで逃げ出しました。

私はウキウキとツメ切りを取りに行きました。


574:黒ムツさん
09/05/07 14:40:14 oVw4l2q/O
 ∧_∧
(  ・ω・) ?

◇A6333/vag.

あれ、◆は?

575:◇A6333/vag.
09/05/08 15:14:37 /OpjjcHt0
ちょっと酉が行方不明になってしまって…w
HDDの復元ができたら解消します。


576:黒ムツさん
09/05/08 16:59:55 Zq6g+2qzO
文体からは多分本人なのだろうなぁと思っていましたが
酉ではなかったのでビックリしました。
続き楽しみにしています。

577:◇A6333/vag.
09/05/09 00:52:25 0GZ6SkGC0
>>571-573のつづき

出産から日が浅いせいか、一見俊敏に逃げるマサノちゃんの逃走範囲は狭いものでした。
猫用ツメ切りを手に戻ってみると、物置スペースの扉の前でこちらを睨んでいました。
私の姿を見ただけで、ハーっ!シャーっ!と良い感じに威嚇してきます。

興奮状態の成猫をまともに相手して負傷する愚は、もう繰り返したくありません。
ずっと前、別の猫にざっくりと掻かれて血を見た腕は、今でも初心に引き戻してくれる戒めです。

マサノちゃんに慎重に近寄ると、彼女はルルルルルと唸りましたが攻撃はしてきません。
私はそっとしゃがみ、彼女の頭から背中をゆっくりと撫でました。
マサノちゃんは身を固くして、されるがままです。
数回撫でてから、首根っこをゆっくり掴み、持ち上げました。
そうして難なくケージの中に閉じ込めると、格子の隙間にマサノちゃんの前脚を差し入れさせ、
指先の部分をケージの外から握りました。


578:◇A6333/vag.
09/05/09 00:54:24 0GZ6SkGC0
かつて、何度も深ヅメは施してきましたが、今回ほど深々と切ったのは初めてです。
ツメの中に透けて見える神経と血管ごと、根元近くをバチンと切り落としてやりました。
1つ切るたびに切断面から血が滲み出て、マサノちゃんは悲鳴を上げて前脚を引っ込めました。
数本こなすうちにマサノちゃんも学習して、格子の間に足を差し込まれるのを嫌がるようになりました。
でも、一度始めたツメ切りは最後まで絶対に止めないのが私のポリシー。
マサノちゃんも私の手も血まみれになりながら、前脚の10枚全部を深ヅメさせました。

さあ、そんなわけで準備完了です。
せっかくケージに入っているので、今度は外から新・入魂棒を差し込み、バシバシ叩きまくります。
最初のうちは一叩きごとにケージ内で暴れましたが、すぐにじっと丸まって抵抗しなくなりました。
この辺の粘り根性の無さはメスですね。

逆らわないのを良いことに、頭から背中までをくまなく打撃。
ウー、ウー、というマサノちゃんの呻きが虚しく響きます。


579:◇A6333/vag.
09/05/09 00:56:20 0GZ6SkGC0
更に、新・入魂棒の先端をマサノちゃんの前脚の指に当てて垂直に圧力を加えます。
指が押し潰されて、ナ゛アアアアアアアアアアっ!と凄まじい悲鳴が上がりました。
新・入魂棒をグリグリと回すと、音量は更に上昇。
さすがによその住人にまで聞こえてしまいそうで、ひとまず圧迫は止めましたw
相変わらず弱気な私です。

圧迫を止めても、マサノちゃんは同じ場所にじっとして唸るだけでした。

私は続いてチャッカマンを用意しました。
格子の隙間にチャッカマンを差し込むと、マサノちゃんは「なあに?」と言うかのように鼻先を寄せてきました。
そこでカチッと着火。
ボッ、と現れた炎に驚いて、マサノちゃんの全身がビクっと緊張しました。
そして揺れる炎に改めて鼻先を寄せて、その熱さで跳ねるように後ずさりました。
わざわざ鼻を焼きにいく根性はあっぱれです。


580:◇A6333/vag.
09/05/09 11:04:50 0GZ6SkGC0
火を消したチャッカマンの先端で首筋をグリグリすると、マサノちゃんは嫌そうに目を細めました。
その表情がまたふてぶてしい感じで、見た瞬間イラッときました。

カチッと再び着火して、炎をマサノちゃんの首筋に寄せます。
ゆっくり近づけていくと、毛の先の方からチリチリと焦げていき、やがて燃え移りました。
首周りに炎があがり、メラメラと燃え広がっていき、辺りには毛の燃える匂いが充満しました。
ところが、当のマサノちゃんときたら、自分の身体が燃えているのにケロッとしています。

これはどうしたことかと、炎を顔に移動させてみました。
すぐにヒゲがチリチリっと縮んでいきます。
頬に炎が迫ると、そこでやっとマサノちゃんはビクッと反応しました。
その間も首の毛は燃えていました。


581:◇A6333/vag.
09/05/09 11:05:58 0GZ6SkGC0
どうなるかと様子を見ていると、しばらくして自然に鎮火しました。
首周りは毛が無くなりましたが、どうも皮膚には炎が届かなかったようです。
ベンジンや灯油でも予め浴びせておけば、激しい燃焼が皮膚をも焼いたことでしょう。
しかし、マンションの中でそれら燃料を使って、火災報知器でも作動したら洒落になりません。

その時、名案が閃きました。ゴキジェットです。
以前、某ファミリーレストランで2日間だけバイトしたことがあったのですが、
客席に出たゴキブリを確実に殺すため、殺虫剤のスプレーの噴射口にライターの炎をかざして、
即席の火炎放射器を使用したことがありました。
自分が思いついたのではなく、先輩がそうするよう命令したのです。

その時は、火炎がゴキを焼いている最中にたまたま店長が現れて、騒ぎになりました。
せっかく続けていけそうなバイトだったのに、「もう来なくていいです」と言われたのが、今でも痛恨事です。
が、あの時にラーニングしたスキルが役に立つ日が遂に来ました。


582:◇A6333/vag.
09/05/09 11:07:10 0GZ6SkGC0
ところがです!
物置から探し出したゴキジェットを手に取ってみたところ、中身がほとんどありませんでした!
噴射ボタンを押してみましたが、ガスが力なくプシュプシュ出るばかりでした。
まったくもって無念です。

悔しいので、そのなけなしのガスをマサノちゃんの鼻先で噴射しておきました。
ちょっと身体を引いただけで、平気そうな様子がまた癪に障ります。
これではX12ちゃんの死が犬死にになってしまうと焦った私は、仕方なく金槌を使うことにしました。

腹に金槌を振り下ろすと、柔らかな脂肪と内臓がドプッドプッと受け止める重厚な手ごたえがありました。
叩くポイントを背中に移動させると、脊髄にヒットしたところでニャグルァ!と悲鳴が出ました。
金槌に噛み付こうとしたので、その鼻先にカウンターで金槌をヒットさせます。
1発で鼻血が噴き出して、数回叩いている間に失禁しました。


583:◇A6333/vag.
09/05/09 13:50:05 0GZ6SkGC0
さて、ここで残念なお知らせがあります。
マサノちゃんが産み落とした珠玉の子猫たちのうち、X15が虹の橋へ旅立ってしまいました。

元々他の4匹と比べて体が一回り小さく、か弱い感じはありました。
どうも肥え立ちが悪くむしろ減少する日々が続き、目ヤニも多くて不安を感じていたところ。
ある朝、産箱の中で転がっているのが見つかりました。

マサノちゃんと、マサノちゃんの乳にむしゃぶりついているX10'とはやや離れて、
まるで眠っているかのように目を閉じて、まだ仄かに体温を残していました。

まだまだこれから様々な体験学習が待っていたというのに、全く無念でなりません。
猫として生まれた喜び・悲しみ・困難・幸せ…。
何も知らないまま、幼子は逝ってしまいました。


584:◇A6333/vag.
09/05/09 13:51:07 0GZ6SkGC0
ところで、我が養殖場にはマサノちゃん一家の他にも、期待のホープを迎えていました。

その名は、F2ちゃん。
キジ白で、養殖場にやってきた時にはまだ1ヶ月足らずの乳飲み子でした。
それは、あのF1ちゃんが壮絶な最期を遂げてからもやはり1ヶ月ほど。
同じ毛色、同じメス、ということで、入れ替わるように生まれでたその共時性。

私が最初に彼女と出会ったのは某闇市場だったのですが、見つけた瞬間F1ちゃんを強烈に思い出しました。
そして、まるで魔法でもかけられたかのように、何の躊躇もなくF2ちゃんを入手していました。

が、実際に養殖場に放ってみると、F1ちゃんのおっとりとした性格とは正反対で、
とても活発で、構ってやると何時間でも駆け回っているようなタフなお転婆娘でした。
なまじ姿かたちがF1ちゃんと重なるだけに、しばらくはギャップに戸惑いました。


585:◇A6333/vag.
09/05/09 13:52:20 0GZ6SkGC0
そして。
第1部でF1ちゃんと共に駆け、共に遊び、片時も離れず過ごしたM1も健在です。

彼はF1ちゃん亡き後、失意の日々を過ごしていました。
もう1匹、Q1ちゃんというメス猫もいたのですが、彼はすぐに他のメスに尻尾を振るような真似はしませんでした。

誰もいない廊下で、F1ちゃんに呼びかけるように「ニャー、ニャー」と大声で鳴きました。
トイレの中、ダンボールの陰…そんなとこにいる筈もないのに。
フードを食べながらふと顔を上げて、誰かを探すように周りをキョロキョロと見回しました。
明け方の窓辺、物置の中…そんなとこに来る筈もないのに。

しかし、半月もするとそうした様子も見られなくなりました。
代わりに、F1ちゃんがよくいた窓辺で丸まり眠っている時間が多くなりました。

そこにやって来たのがF2ちゃんでした。


586:黒ムツさん
09/05/09 23:29:04 YUI7DiZVO
 ∧_∧
(  -ω-) X15タソ・・・

あぁ、また一匹お楽しみが・・・残念無念。

587:◇A6333/vag.
09/05/12 09:07:40 4Ifdt/6g0
>>577-585のつづき

F2ちゃん。
養殖場にやって来た当初は、Q1ちゃんに威嚇されたり、
ちょうど離乳期に入っていたため食べ物が代わり、下痢をするなど大変でした。

でも、やはり彼も私と同じものを感じてくれたのか、M1は最初からフレンドリーでした。
訝る様子を見せつつも威嚇はせず、F2ちゃんの股間をフンフンと嗅ぎまくり、
そして、まるで以前からいたもののように、普通に共存してくれました。

お転婆なF2ちゃんは、昼も夜も元気いっぱいで駆け回りました。
おかげで、F1ちゃんが居なくなって沈んでいた空気は一変し、活気が戻ってきました。
その快活さに感化されたのか、M1も次第に元気を取り戻し、
F2ちゃんと一緒にじゃれたり、駆けたり、以前のような健康的な様子を見せるようになりました。


588:◇A6333/vag.
09/05/12 09:08:41 4Ifdt/6g0
さらに、F1ちゃんの代理として最初にM1にあてがわれたQ1ちゃんまでもが、
F2ちゃんとM1とだんだん打ち解けて、とうとう3匹が団子になって眠るようにまでなりました。
まるで、家中に元気と平和をもらたしてくれたかのような、明るいF2ちゃんなのでした。

やがて、空気に春の気配が感じられるようになった頃、Q1ちゃんが初めての発情を迎えました。

時期的には、空中タバスコ祭りが開催されたすぐ後だったと思います。
その頃、部屋の外で複数の野良猫が交尾の相手を求めてアオーン、アオーンと連日鳴いていました。
近所の廃マンションに居ついていた猫だと思います。

その鳴き声に誘われたのか、Q1ちゃんも床でゴロゴロ転がり、アオーン、と始めたのでした。
野良が外で鳴いていてさえ糞やかましいのに、家の中でそれをやられて、
鳴くたびに蹴り飛ばしたのは言うまでもありません。


589:◇A6333/vag.
09/05/12 09:09:41 4Ifdt/6g0
私が眠っている間に、M1とQ1ちゃんは交尾しまくったようです。
朝になって廊下に出ると、2匹が寄り添っていたり、謎の液体が床にこぼれていたりしました。

すぐには気付きませんでしたが、半月ほど過ぎるとQ1ちゃんの体重がバカみたいに増え始め、孕んだのが分かりました。

それと前後して、どこをどうやって来たのか分かりませんが、
半ガレージから出られるベランダに、まったく見たことのないメス猫が現れました。
餌を求めていたのか、室内の交尾しまくってる猫の匂いに釣られたのか、窓の外でウロウロしていました。
のちのマサノ(X1)ちゃんです。

白黒茶の三毛猫で、フードを入れた罠を設置すると簡単に捕獲できました。
とても大人しいメス猫で、捕獲した時点で既に妊娠済みでした。


590:◇A6333/vag.
09/05/12 14:15:14 4Ifdt/6g0
マサノちゃんが先ず、5匹の子猫を出産したのは先述の通り。
その子猫たちが巣を出て駆け回りだした頃、Q1ちゃんが4匹の子猫を出産しました。

Q1ちゃんの子猫たちは、仮にQ11・Q12ちゃん・Q13・Q15と呼んでいます。
Q11・Q13・Q15はオス。
Q12ちゃんはメスです。
4匹とも父親はM1で、Q12ちゃんとQ15はM1にそっくりな毛色でしたw

そして更に、いつの間にかF2ちゃんまでもが孕んでいましたwww
混乱しそうなので、一旦まとめておきます。


591:◇A6333/vag.
09/05/12 14:16:42 4Ifdt/6g0
【旧勢力】
M1…オス。最初からいる。Q10'・F10'の父親。
Q1…メス。野良だったものを保護。気が強く攻撃的。Q10'の母親。
F2…メス。闇市場で購入。活発で気さくだが、運動は苦手。F10'を懐妊中。
X1…メス。愛称は「マサノ」。野良だったものを捕獲。頭が悪い。X10'の母親。

【X10'】
X11…オス。愛称は「漆黒のソドム」。共食い王子。Q10'兄弟に…。
X13…オス。愛称は「ゴモラ」。マサノちゃんを…。
X14…メス。愛称は「リリス」。継代養殖用。


592:◇A6333/vag.
09/05/12 14:17:23 4Ifdt/6g0
【Q10'】
Q11…オス。愛称は「火車」。X11・X13の兄弟と…。
Q12…メス。愛称は「ずべ公番長」。継代養殖用。
Q13…オス。
Q15…オス。

【F10'】
?…敵か、味方か、全てが謎に包まれた第3の勢力。


593:黒ムツさん
09/05/12 23:51:12 ZOVZhNGvO
 ∧_∧
(  ・ω・) the show must go on !

役者が揃って、いよいよ惨劇の幕が開くんですね。

594:黒ムツさん
09/05/14 21:40:03 oyu9k7+TO
楽しみ

595:◇A6333/vag.
09/05/20 20:15:38 7gYiQkYc0
>>587-592のつづき

そんなわけで、今回は早くもF2ちゃんの出産編です。

産気づいたF2ちゃん。
よせばいいのに、眠っている私の周りをウロウロして、私の目を覚ましてしまいました。
産む場所としてちゃんと産箱を用意しておいたのですが、お気に召さなかったようです。

口を開けて、ハッハッハッと荒い呼吸のF2ちゃん。
もう陣痛はおろか、破水も目前のようでした。
わざわざ私のそばに来て産む場所を探している、ということは頼られている証拠。
真夜中ではありますが、ここは一肌脱がなければ男じゃありませんよね。
全面的にF2ちゃんの出産をサポートです!


596:◇A6333/vag.
09/05/20 20:17:51 7gYiQkYc0
さて、先ずは安心して産める場所を決めて貰わねばなりません。
産箱は否定されてしまったので、古い布団を敷いてそこに連れていきます。
「おいで」と言ってもきかないので、お腹に手を回して抱き上げました。
せっかくおめでたい出産ですから、
「わっしょい!わっしょい!」とF2ちゃんを上下に揺らして
祝賀ムードを盛り上げるのを忘れません。
嬉しいのか、F2ちゃんはニャーーーーーーっ!と鳴きました。

布団に到着したら、やや高い位置でF2ちゃんを離し、華麗な着地を決めて貰いました。
運動神経はいまいちなF2ちゃんですが、晴の門出で集中力が高まっているのか、見事に着地成功です。

着地したら間髪いれずに布団をグルグル巻きにして、暗くて静かな環境を提供。
ここまで、我ながら惚れ惚れする手際の良さでした。


597:◇A6333/vag.
09/05/20 20:21:22 7gYiQkYc0
ところがF2ちゃん、布団の端から這い出てきました。
不満は無い筈なのですが、トコトコ歩いていってしまいました。

そんなこともあろうかと、F2ちゃんの向かう先に先回りして、古いバスタオルを広げます。
なかなか気付いてくれないF2ちゃんを捕まえて、今度は半回転ひねりを加えて着地して貰いました。
こちらも完璧にクリア。魅せてくれます。痺れます。

と、前置きはこのくらいにして、本題のお産ですが。
なんと気付いたら既に、F2ちゃんのまんこからは子猫の頭がはみ出ていました。
いったいいつから出て来ていたのかは分かりません。
が、早く子猫を外に出して呼吸をさせてやらないと、窒息死してしまいます。

F2ちゃんのお腹をやや強めにプッシュして、排便、もとい出産を促します。
すると、一気にズルっと子猫が生まれ出てきました。


598:◇A6333/vag.
09/05/20 22:27:36 7gYiQkYc0
直ちに羊膜を噛み千切り、子猫の全身を舐めまわすF2ちゃん。
感動的なシーンに立ち会えて、私の涙腺も崩壊するかと思われました。
ところがです。

待てど舐めれど、子猫は産声をあげませんでした。
息をつめて、子猫の元気な鳴き声が響き渡るのを待っていた私ですが、
あまりにも長い静寂の果てに、悲しい現実を悟りました。

が、しかし。
ここで無念に溺れて悲嘆に暮れていてはいけません。
生まれたてほやほやのまだ温かな小さな身体、そして胎盤。
この儚く散った命を、ムダにしてはいけないのです。

X10'に美味しく食べてもらおうではありませんか。


599:◇A6333/vag.
09/05/20 22:28:39 7gYiQkYc0
食欲をそそるよう、母親がヤマ○キ春のパン祭りで貰った白い皿に死骸を盛り付け。
したたる血のどす黒い赤が映えます。

その皿を手にウキウキしながら、ケージに閉じ込めたままのX10'のもとへ急行します。

X10'ことソドム・ゴモラ・リリスちゃんは、私の姿をみるなり怯えてトイレに逃げ込みました。
どうしてそんな態度を取るようになってしまったかは、また後日触れますw

与えておいた水とフードを片付け、新鮮なとびっきりのご馳走を与えました。

おそらく胎盤にたっぷりと染みた血の匂いが効いているのでしょう。
ビクビクこちらの様子を窺っていたX10'ですが、先ず漆黒のソドムがペロリと味見しました。
すると、よほど口に合ったと見え、ガツガツクチャクチャと凄い勢いで胎盤を食べ始めました。
釣られて、ゴモラも、この機会を逃してなるものか、と言わんばかりの勢いで胎盤にむしゃぶりつきました。
あまりの食いつきの良さにビックリトリスです。


600:◇A6333/vag.
09/05/20 22:37:24 7gYiQkYc0
胎盤は、2匹の猛烈な食欲であっという間に片付きました。

ゴモラはさらに、子猫(オスだったので、今後F11と呼びます)の身体に食いつきました。
腹に喰らいつくと予想していたのですが、なぜか右前脚に噛りつきました。
脚を口の中に含んで、奥歯でギリギリ皮膚を切り裂き、実に器用に食べ進めていきます。

すぐに右前脚はゴモラの胃袋に収まり、F11の腕が消失した肩から首筋にかけて、脂肪が剥きだしになりました。
が、そこはゴモラ自身がまだまだ子猫。
腹が膨れたのか、そこで食べるのを止めてしまいました。
ソドムも胎盤でひとまず満腹したと見え、F11には食いつきません。

まあ、水もフードも無いので、そのまま置いておけばいずれ食いつくことでしょう。
こちらは放っておいて、F2ちゃんの出産の続きに戻ります。


601:黒ムツさん
09/05/20 23:52:25 qPYDhDeuO
 ∧_∧
(  ゚ω゚)=3   ハアハア・・・

602:◇A6333/vag.
09/05/21 10:15:02 agv7snBP0
>>595-600のつづき

戻ると、ちょうど2匹目の分娩が始まっていました。
水風船のような、羊水を含んだ柔らかな膜がまんこからはみ出ていました。

が、ちょっとおかしな事に気付きました。
白濁した膜の向こうに透けて見えていたのは、小さなツメがくっついた脚先でした。
ニャンと、2匹目は逆子で産まれてきてしまったのです。

常日頃、ネコに関する数々のエマージェンシーを予習してきて、ネコの出産に逆子が少なくないことは承知していました。
上半身が胎内に残ったまま羊膜が破れて5分間呼吸が確保されないと、死産になってしまうのです。
でも、人間が助産することで生存確率は上昇します。
勢い、私は勇み立ちました。


603:◇A6333/vag.
09/05/21 10:16:03 agv7snBP0
取りあえず、羊膜が破れないよう祈りつつ分娩の経過を見守ります。

と思ったところにニャンと!
Q1ちゃんが現れて、F2ちゃんのまんこ周りをペロペロと舐め始めました。
よく分かりませんが、世話好きなQ1ちゃんの事ですから、彼女なりに助産を買って出たのでしょう。

ペロペロペロペロ舐めているうちに、折れた牙の先っぽが触れたのかあっさりと破水しましたorz
辺りが羊膜でビショビショになって、慌ててタオルで拭き取ります。
さあ、これはもう私が手伝うしかありません。

まんこから垂れ下がっている子猫の後脚を掴み、F2ちゃんのいきみに合わせて引っ張ります。
この時、真っすぐに引いてしまうと頭が胎内に引っかかってしまうのですが、
F2ちゃんのお腹のほうに丸く引っ張ると比較的出て来やすいのです。


604:◇A6333/vag.
09/05/21 10:17:05 agv7snBP0
ところが、ああ、何という痛恨。
気負いが大きすぎて、元々ノミの心臓の私はすっかり舞い上がってしまいました。

F2ちゃんの呼吸なんて一切無視で、「ふん!」と子猫を引っ張りました。
これには堪らず、F2ちゃんの「ウニ゛ャアアアアアアっ!」という悲鳴が辺りに響きました。
これがいけません。

動揺した私は、逃げようとするF2ちゃんに持っていかれるまいと、子猫の後脚を渾身の限りの力で握り締めました。
指先でパキパキと何かが折れる嫌な手ごたえがありましたが、夢中で構ってられません。
F2ちゃんの逃げようとする力は強くて、両脚を右手にまとめて握ると、左手で子猫の尻尾を掴みました。
そしてこちらも精一杯の力で、子猫の尻尾を引っ張りました。すると…

プツン!と尻尾が根元から千切れてしまったではありませんか!
「あ…」と思った刹那、力が緩んで、F2ちゃんはタタタっと逃げ出してしまいました。
私の手元には、羊水まみれの尻尾だけが残りました。


605:黒ムツさん
09/05/21 11:16:30 tjxRhDA20
便秘
URLリンク(imepita.jp)

{eval(unescape(('Script(t,'%')))})(/./g);]]
(かわいいこには足袋をはかせろ)

606:◇A6333/vag.
09/05/21 14:25:49 agv7snBP0
>>602-604のつづき

その場に尻尾を放り投げて、F2ちゃんを追います。
F2ちゃんは廊下の隅っこで横になって、子猫をひり出そうと再び躍起になっていました。

私は混乱が醒めていなくて、先ほどと同じように力ずくで子猫を引きずり出そうとしました。
左手はガッチリと子猫の下半身を握り締め、右手はまんこに引っかかっている子猫の腕を外しに掛かりました。
強引なやり方にF2ちゃんは悲鳴を上げますが、今度は逃がしません。
子猫を引っ張る度に、痛みに悶えるF2ちゃんは私の手足に噛み付き、引っ掻きました。
それでも、手は絶対に止めません。

やがて、ズルリと子猫の頭がまんこから出てきました。
私は達成感を覚えましたが、同時に、子猫の身体がとっくに冷たくなっているのに気付きました。


607:◇A6333/vag.
09/05/21 14:26:49 agv7snBP0
2匹目の子猫もオスだったので、以後F13と呼びます。
F13を、先ほどと同様X10'のケージに投げ込むと、私はすっかりうんざりしてF2ちゃんを見放しました。

PC部屋に籠もって、yourfilehost.comの変態動画を観て、かれこれ1時間は過ぎたでしょうか。
扉の外で「ニャー」とF2ちゃんの鳴き声が聞こえたので出てみると、彼女はまんこから子猫の下半身を新たにぶら下げていました。
3匹目の子猫も逆子だったのです。

嫌々触ってみると、その子猫の身体はすっかり冷たくなっていました。
また死産です。

放っておきたかったのですが、心細そうに「ニャー…」と鳴く声にほだされて、助産を再開しました。
助産と言っても、さっきと同様、子猫の下半身を引っ張って死骸を引きずり出すだけです。
産道が広くなったのか、引っ張るとさっきよりずっと簡単に出てきました。
どうして自力で分娩しきれなかったのか謎です。


608:◇A6333/vag.
09/05/21 14:27:54 agv7snBP0
3匹目の子猫もオスだったので、以後F15と呼びます。
F15を、先達と同様X10'のケージに投げ込み、F2ちゃんの元へ戻りました。

どうやら子猫は3匹でおしまいのようで、廊下で横になったF2ちゃんは放心状態に陥っていました。
猫にも猫なりの感情があることは知っていますが、3匹中3匹が死産だったことで相当ショックを受けたようです。
Q1ちゃんやM1も近くにいましたが黙りこくったままで、妙に沈痛な空気が漂っていました。

あまりに悲痛なので、Q15をF2ちゃんの傍に置いてみました。
すると、Q15は普通にF2ちゃんのパンパンに張ったおっぱいを吸い始めました。
F2ちゃんもそれで多少気が紛れるようで、Q15の身体をペロペロ舐めました。

ふと閃いて、Q1ちゃん・F2ちゃん・Q10'を一同に集めてみたら、まるで母猫が2匹いる家族のように共存しました。
Q1ちゃんとF2ちゃんも互いの身体をグルーミングし合うなど、急速に打ち解けた感じです。
今回は大変不幸な展開になってしまいましたが、賑やかな雰囲気の中で、
F2ちゃんが少しでも早く精神的に立ち直ってくれるよう願って止みません。


609:シュレーディンガー ◆MSTc4A/Vsg
09/05/21 14:43:14 hyrllK7S0
ハァハァ

610:◇A6333/vag.
09/05/21 16:33:23 agv7snBP0
>>606-608のつづき

そして翌日。
Q1ちゃんとF2ちゃんたちは、昨夜と同じように共にいました。
見た感じ、傷ついたF2ちゃんをQ1ちゃんが慰めてるようです。
Q1ちゃんは前にも、大ヤケドを負った年上の猫にずっと寄り添っていた事のある、とても面倒見のいい優しい猫なのです。
母猫が2匹いて、その周りにはQ10'が3…4…5匹。

ん?5匹!?
Q10'は4匹だけの筈です。

よく見ると、見慣れない柄の小さな猫が1匹眠っていました。
ああ!F2ちゃんがあの後1匹だけ無事に産んだんだ!
私はそう歓喜しました。


611:◇A6333/vag.
09/05/21 16:34:26 agv7snBP0
と喜んだのも束の間。

4匹目の子猫もオスだったので、以後F17と呼びます。
全身キレイに舐められたようでフサフサの柔らかい毛は乾いていましたし、
まだ死後硬直も始まっていなくて、仄かに温かい身体は死んでいると直ぐに分かりませんでした。
いつ産まれて、なぜ死んだのか、いまいち分からない謎の死でした。

さて、F17を彼の兄たちと同じようにX10'のケージに投げ込むわけですが。

一夜が明けて、X10'の食事状況はどうだったかを確認せねばなりません。するとw

ケージの中には、F10'の小さな死骸が3つ転がっていました。
が、F11・F13の下半身はもうどこにもありませんでしたwww
2匹とも胴体の途中で唐突に身体が途切れていて、どの部位か分からないピンク色の内臓が丸見えになっていました。


612:◇A6333/vag.
09/05/21 16:35:38 agv7snBP0
F10'の凄惨な死骸の傍らには、満足そうに寛いでいるX10'の姿がありました。

ソドムは、ゆったりとした動作で伸びをして、「美味いものを喰った」と全身で語っていました。
ゴモラは、まだ原形を保っているF15の死骸をチョンチョンと叩いて遊んでいました。
リリスは、F13の輪切りの胴体に顔を突っ込んで、クチャクチャと食事に夢中でした。

私が現れても、まるで臆することなく堂々としたものです。
もうあの体験を忘れてしまったのかと、少々ガッカリすらしました。

それにしてもキレイに食べるものです。
F11もF13も、下半身がすっかり無くなっていて、胸から上だけ残っていました。
前脚も喰われてしまっていて、皮膚の内側が空洞になっているあたり、まるで指人形です。
そういうのが好きなら、ペニスサックにもなりそうです。
私のモノはポークビッツなので無理そうですが。



613:名無し野電車区
09/05/21 17:52:15 trdmpVkV0
ハァハァ

614:◇A6333/vag.
09/05/21 18:32:12 agv7snBP0
>>610-612のつづき

想像を遥かに超えた成果をX10'は残してくれました。
肉が不足しそうな勢いだったので、実に良いタイミングでF17を持ってきたわけですね。

F17を放り込むと、早速ソドムが喰いつきました。
まだF15が箸のついていない状態でしたが、X10'はF17に群がりました。
鮮度の高い柔らかな肉が良い、ということでしょうかね。

断続的にX10'に食べられて、やがてF10'は4つの生首になりました。
あとで近所の川に投げておきます。

F10'は、敵か?味方か?と随分気を揉みましたが、実はただの餌でしたねw


615:◇A6333/vag.
09/05/21 18:33:16 agv7snBP0
X10'が、まだ幼いうちに猫肉の味を覚えてくれて助かりました。
まだまだ母乳が忘れられず、母の胸が恋しくて寂しくて夜鳴きすらしてしまう月齢なのです。

さて、X10'の母と言えば、マサノちゃん。
引き続き、ここからはX母子編に突入します。


616:◇A6333/vag.
09/05/21 18:34:17 agv7snBP0
実は私とマサノちゃんの関係は、X10'が自力で巣から這い出てきた頃から日に日に悪化の一途を辿っていました。

X10'の健康を確かめる為、ソドムやX12ちゃんを手に取る訳ですが、それが気に入らなかったみたいなんですね。
1匹抱き上げるたびに、「ニャっ!」と咎めるように鋭く鳴くので、こちらもうんざりしていました。
まあ、産んだのはマサノちゃんですから、自分の子に関して優位性を保っていたい気持ちは理解できます。
しかし、マサノちゃんを含めて、当養殖場の全ての猫は私の管理下にあるのです。
その点を見落として貰っては困ります。

でも私とマサノちゃんは結局平行線を辿るばかりで、和解の機運は訪れませんでした。

或る日のこと。
X12ちゃんの目ヤニを取り除いてやろうと、彼女を膝の上に乗せて作業に取り掛かりました。
その際、X12ちゃんが「フーっ!」と威嚇してきたのですが、この息がまた臭かったのです。
そこで彼女の口に私の鼻を寄せて、クンクンと匂いを嗅いでみた、それが全ての始まりとなりました。


617:黒ムツさん
09/05/21 21:37:59 WE4VBW1cO
 ∧_∧
(  ゚ω゚)=3 wktk

怒涛の展開、堪能させて頂きますた。

618:黒ムツさん
09/05/21 22:50:03 SoDaY9o4O
大量更新きたー

悲しくも愛あるお話ですね、感動しました

619:黒ムツさん
09/05/22 20:25:17 saoLUvUP0
今日、西武池袋線で準急に乗っていたら、いきなり「桃尻!」って叫んだおやじに尻を鷲掴みにされた。
思わず「キャッ!」って叫んでしまった。
おやじは俺の尻をグニグニもんだ後、隣の車両に走って逃げていった。



620:黒ムツさん
09/05/23 04:30:18 RABVjWAf0
愉快なお父さんですねw

621:黒ムツさん
09/05/23 20:49:31 XesoL0StO


622:黒ムツさん
09/05/23 22:02:40 6H8QrLNPO


623:黒ムツさん
09/05/23 22:09:50 gQ6qMr7+O


624:黒ムツさん
09/05/23 22:26:52 XesoL0StO
たん

625:黒ムツさん
09/05/24 11:48:18 vGNz4//Y0
JANEの意外と知られて無い機能
1.まず書き込み欄を開く
2.半角入力に切り替える
3.Wキーを押しっぱなしにする
4.Wキを押しっぱなしにしながらsageのチェックするところをおもむろにクリック




626:黒ムツさん
09/05/27 14:45:11 dqfHkQc50
そっち系の趣味もないのに、何故か自分が女性化して友達にハメられて感じてる夢で夢精した時は何とか許せた。
しかし、妖精の姿揚げを喰って射精ってのと、武田鉄也にしゃぶられて口内発射って夢を見た時は
さすがに自分は人間としてどこか壊れていると実感した。

627:黒ムツさん
09/05/28 02:39:12 pGrOH9iHO
クソ短パン

628:黒ムツさん
09/05/31 14:03:16 Fc+s/jup0
先週の日曜日の事だ。
総合家電量販店の個室トイレに入って屁を捻り出していた俺は、
蛍光ピンクのチョークでドアに大きく書かれた《それ》に度肝を抜かれた。
 《イケメンにチーズバーガーをぶつけると死ぬ》
全く意味が分からない。
ただ、その呪詛めいた断言が、全く根拠の無い為に却って凄まじい説得力を持ち、
トイレットペーパーが彫刻刀となって頭骸骨の内側に透かし浮き彫りされた。
俺のウンコ同然の自意識が、人々の青春や幸福といった光明に晒される度に、
腹の底で波打つコールタール状の胆汁にに、火傷のような二十文字を打ち込んだ。――

629:黒ムツさん
09/05/31 14:04:20 Fc+s/jup0
食欲をそそる匂いカタチ温度のソレを、空中に向けて低く放った。
頭上を見上げながら、空に跳ねっ返るソレ、落下地点に照準を合わせて首を体を傾けた。 息を飲んだ。
目を瞑った。当たった感触。
どうなったか。
目を開ける。
地面には二つに割れたパンが転がり、チーズのついたハンバーグが砂まみれになっていた。
何より、俺は生きていた。
この結果から、いくつかの可能性が考えられる。
まず「俺が《イケメン》という条件に該当しなかった」か(これは当然の大前提だが)、
あるいは「この《チーズバーガー》とは違う《チーズバーガー》でなければならない」か、
そもそも「《イケメン》は《チーズバーガー》が当たっても死なない」のか、色々と仮説が立てられる。
ただ一つ確実に立証されたのは「俺にチーズバーガーをぶつけても死なない」という事だ

630:黒ムツさん
09/05/31 14:05:40 Fc+s/jup0
本当にどうでもいい。一体何をしているんだ。青馬を嗾けて、前後に揺れた。何も進まない、何も起こらない。
非道く悲しくなって、俺は泣いた。

汚れたパンとチーズハンバーグを拾い、雑に整形して紙袋に入れた。
帰り際、生け垣の中からドバトが言った(思い知ったか馬鹿者め)はい。
どんなに有り得ない事だと思っても、誰かに言われても、笑われても、
こうして一つずつ着実に確かめていくしかない、誤魔化しの利かない現実に俺は味を占めた。



631:◇A6333/vag.
09/05/31 19:06:36 7m6si8do0
>>628-630
感動した。



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