08/09/02 22:50:42 h0Z05y/A0
今日は、朝からぼくを呼ぶ声がする。
「こげんた、こげんた」って声がする。
甘い優しい声・・・ずっと、ずっと待ってたよ。
ぼくね、お気に入りの草むらで言ってたの。
お姉さんも、お兄さんの、ぼくを空気みたいに無視するんだ。
ぼくがいない様に、ぼくの存在がまるで無かったように
無視して足早に過ぎていったよ。
だから、今日は朝まで頑張って言おうと思って頑張った。
「ぼくはここにいます。お願い。無視しないで!ぼくに気がついて」
ぼくの小さい声だけしかしなくて、ここから見るオレンジ色のお部屋を
見上げていたら、涙がちょとだけ出てきて悲しくなった。
ぼくが、諦めて歩きかけたとき
「おい。おいで」って声がしたんだ。
・・・・・それから、ごめん。ぼく、話したくないんだ。