08/10/28 12:10:18 vrZTvaFe
数千年後、星を訪れた他星人は朽ち果てた何やら商店の跡らしい廃墟の中で
夥しい電気部品付きレンズ群の残骸の中に、今なお鈍い光を放つ機械式レンズを数個見つけた
「この星にも古い時代にはいい仕事をする職人が居たのだな」
「ああ、しかしこのモーターらしき部品を組み込んだレンズは、新しい技術で作られているのに脆いものだな」
「それに比べて、こちらの手動式と見られる方はどうだ、手入れをすれば今でも使えそうだな」
「まったくだ、レンズに一点の曇りも見受けられない」
「調査資料として、こいつを持ち帰るとするか…」
「そうだな、他に目ぼしい物も無いし…」
星を離脱する他星人
その後の分析の結果、星の文字もおおよそ解析され
その星は「Carl Zeiss T星」と名付けられた。