09/08/27 13:35:40
「茶碗に米粒を残すな!何十年言えばわかるんだ!!」
母親の怒鳴り声が夜の食卓に響く。
「そんなんだからいつまでたってもだめなんだよ!」
俺は40過ぎの独身だ。
「…なんだ?…なんだ!その顔は!文句あるなら嫁のひとつくらいさっさと見つけて来い!」
俺は家を飛び出し、車に乗った。
コンビニに入り、怒りに身を任せ、エロ本と花火を大人買いし、河川敷まで行った。
家族連れやカップルが花火をしている河川敷。
俺は全ての花火を怒りのままに、火をつけ、エロ本をばらまき、奇声を上げて騒いだ。
そして、最後に、束のまま、線香花火を燃やし、「俺は自由だ!」と叫んだ。
涙がこぼれ落ちた。夏が終わる。
ばらまいたエロ本を、ひとつ拾って、家に帰った。