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「肉食は本当に悪いのか(2)~日本人は腸が長い?」
欧米諸国でも、一般庶民が肉を十分に食べられるようになったのは産業革命以降です。
旧石器時代にはカロリーの約1/3も食べることが出来たのに、牧畜の開始や農耕の導入
ともに低下の一途を辿りました。「肉食」は支配階級の特権という時代の方が長かったのです。
人類の腸の長さは約6.5m~8m、身長により異なります。人種は関係ありませんし、
食生活にも左右されません。食べ物の種類で腸の長さが変わってしまうのなら
、腸の長さと健康の関係について世界中で研究されているはずですが、当然ながら、
そんな研究はひとつも存在しません。
食生活が変化しても腸の長さが簡単には変わらない証拠として、
パンダの例をあげておきます。現在のパンダは草食性ですが、氷河期までは肉食でした。
気候変動により、獲物となる小動物に乏しい高山に取り残されたパンダの祖先は、
やむなく草食をするようになりました。長い時間が経過しましたが、パンダの腸の長さは
未だにたったの4m、肉食獣のままです。
もちろん、バクテリアとも共存できず、消化酵素も植物用に変化せず、現在食べている
笹などもほとんど消化吸収できません。適応に失敗した、絶滅確実な動物ということが
よく分かりますが、高等な動物ほど、進化には時間が掛かるものなのです。