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iPSから耳の細胞=難聴治療への応用期待-米の日本人研究者ら
聴覚やバランス感覚に非常に重要な内耳の有毛細胞を、マウスの人工多能性幹(iPS)細胞
からつくり出すことに、米スタンフォード大の大島一男講師らのグループが世界で初めて成功した。
有毛細胞の損傷は難聴の大きな原因で、新たな治療法の開発が期待される。15日までに米科学
誌セルに発表した。
有毛細胞は、空気の振動である音を繊毛の動きにより電気信号に変え、神経細胞を通じて脳に
伝える。数が約3万個と他の感覚細胞と比べ非常に少なく、騒音や加齢、薬の副作用などで損傷
したら再生せず、聴覚障害やバランス障害の原因となっている。
研究グループは、マウスの皮膚からつくったiPS細胞に特殊なたんぱく質を加え、内耳のもとに
なる細胞を作成。さらに、さまざまな条件下で培養した結果、有毛細胞に似た繊毛のような構造を
持つ細胞をつくることに成功した。
この細胞では、有毛細胞に特有の遺伝子が働いていた。さらに、刺激に反応して電気信号を出す
ことを確認した。
研究グループは、胚性幹(ES)細胞からも同様に有毛細胞の作成に成功している。(2010/05/15-06:11)
URLリンク(www.jiji.com)
映像あり
iPS細胞から耳の感覚器
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
内耳細胞「iPS」から再生…マウスで成功、難聴の治療に道
URLリンク(osaka.yomiuri.co.jp)
iPS細胞から耳有毛細胞再生 難聴原因、マウスで成功
URLリンク(www.asahi.com)