09/06/23 11:59:00 2PN21vhg0
「生命の暗号―あなたの遺伝子が目覚めるとき」 村上 和雄 (著)
大腸菌は主にエサとしてブドウ糖を食べています。
たまに乳糖を一緒に与えても、ブドウ糖を選んで食べる。乳糖に対しては大腸菌はまったく反応しなかたのです。
そこで、その大腸菌にブドウ糖をやめて乳糖だけを与えてみたのです。
すると大腸菌はしばらく食べるのをやめていましたが、まもなく乳糖を食べだし、乳糖だけで増えていくことができました。
これはたとえていえば、ご飯を主食にしてきた子供にパンを出したら、ふてくされてしばらく食べなかった。
それでもかまわずパンだけを与え続けていたら、進んで食べ始めるようになり、すくすく育ち始めた―というようなものです。
ふつうの人にとっては「そんなのあたりまえじゃないか」という内容ですが、これが科学上の大発見になっていくのです。
研究者がこの結果から知りたかったのは、乳糖を消化する能力は、はたして乳糖を与えはじめてから、身につけたの、
それとも前からもっていた能力なのかという事でした。
いろいろ調べた結果、新しく身につけたものではなく、前々から持っている能力だということがわかったのです。
つまり大腸菌のなかに乳糖分解酵素を作り出す能力はちゃんと潜在していた。