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【検査の偽陽性】
梅毒の検査は、トレポネーマそのもの(抗原)の検出がごく一時期しかできないので、血清による抗体反応を利用している
そのため、検査自体の信頼性は高いが、どの方法でも偽陽性(感染していないのに陽性反応が出る)が出ることが避けられない
○STSに偽陽性が出る可能性の原因となり得るもの (STS陽性の5~20%くらい)
肺炎、異形肺炎、マイコプラスマ肺炎、結核、 マラリア、麻疹、水痘、伝染性単核症、ハンセン病 、HIV、ウィルス性肝炎、慢性肝疾患 、がん 、その他急性の細菌およびウイルス感染症
自己免疫疾患
ヘロイン常用者
免疫状態が低下している高齢者
ワクチン接種後
妊娠
○TPHA、FTA-ABSに偽陽性が出る可能性の原因となり得るもの
・ハンセン病、マラリア、伝染性単核症
・レプトスピラ症
URLリンク(idsc.nih.go.jp)
人、犬、牛、馬、豚、羊、ネズミ、キツネ、サルなどがかかる人獣共通伝染病
症状の軽いものは風邪のような感じ
・歯槽膿漏、歯周病 →口腔トレポネーマ(トレポネーマ・デンティコーラ)が原因で反応が出る
・血清蛋白異常症(自己免疫疾患の一種)
URLリンク(bme.ahs.kitasato-u.ac.jp)
URLリンク(bme.ahs.kitasato-u.ac.jp)
・溶血過多、高脂血症
○下のトレポネーマ感染症は、血液検査では梅毒と区別がつかないが、以下地域に旅行の履歴がない限り、疑う必要なし(潜伏性の可能性もあるので、過去の渡航歴に注意)
・ベジェル…地中海東岸と西アフリカ(サヘル)
・イチゴ腫…赤道直下の湿度の高い地域
・ピンタ…メキシコ、中央アメリカ、南アメリカ
URLリンク(mmh.banyu.co.jp)
○HIVに感染してる場合には、梅毒に感染しているのに検査が陰性になる(偽陰性)こともあり得る。梅毒感染の疑いを完全に消すためには、必ずHIV検査も受けること