08/12/20 20:27:51 VWGth6zW0
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ラクトフェリン 1
ラクトフェリンは、5-10年ほど前にはC型肝炎に有効でなはないかと、数多くの小規模な
臨床試験が行なわれ、マスコミでも報道も多数ありましたが、最終的には、200人を
対象とする大規模な臨床試験(2重盲目試験)が2005-2006年に行なわれ、
「ラクトフェリンはC型肝炎には無効である」とういう結論が2006年にでてい
ます。肝臓専門医はこのことを熟知しています。
この臨床試験の詳細は論文にもなっていて、以下からhtmlやPDFの論文がアクセスできます。
URLリンク(www3.interscience.wiley.com)
Randomized, double-blind, placebo-controlled trial of bovine lactoferrin in
patients with chronic hepatitis C
URLリンク(melit.jp) より
いくつかの調査はlactoferrinの管理が肝炎のウイルス(慢性の肝炎の患者のHCV)の血清の
レベルをRNA減らすかもしれないと提案している。 本研究の目的は、慢性の肝炎の患者の経口
で投与されたlactoferrin (bLF)の効果を確認することであった。
慢性の肝炎の患者 任意に分けられ、一日量1.8 g用量のbLFまたはプラセボ薬を12週間服用
した。第一次エンドポイントは12週間後の血清HCV RNA量がベースラインと比較して50%以上
の減少と定義するvirologic応答であった。二次エンドポイントは12週間後の血清アラニン
アミノ基移転酵素(ALT)のレベルのベースラインと比較した50%以上の減少と定義された生化
学的な応答であった。 199人の患者のうち198人は効力および安全のための評価が可能であった。
bLF の投与は服用を続けることが可能であり、深刻な毒性はなかった。 virologic応答は
bLFのグループの97人の患者の14人(14.4%)、および偽薬の101人の19人(18.8%)で観察された。
2グループのvirologic応答の比率に統計的に意味のある相違はなかった。さらに、bLFの摂取は
血清ALTのレベルに好ましい効果を全くもたらすことはなかった。 virologic応答はあらゆる
小群の分析の2グループ間で異なっていなかった。結論として、経口で投与されたbLFは慢性肝炎
の患者に統計的に意味のある効力を示さなかった。