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[ロンドン 15日 ロイター] オランダの心理学者らは15日、
高血圧治療に広く使用されている薬によって、
嫌な記憶を消去できる可能性があるとの研究結果を
医学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」に発表した。
将来的に、不安障害や恐怖症などの治療に活用できるかもしれないという。
アムステルダム大学の心理学者、Merel Kindt氏らの研究によると、
健康な治験者が高血圧治療剤として知られるプロプラノロールを服用したところ、
クモに対する恐怖の記憶が減退したという。
これまでの動物実験では、恐怖の記憶は思い出す際に変化することがあるという。
研究者らは、脳内の神経細胞に働きかけるプロプラノロールにも、
記憶を薄める効果があると話している。