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南米の薬木「紫イペ」
紫イペは、南米大陸のブルジルを流れるアマゾン川流域の、熱帯雨林に自生している広葉樹の一種です。
正式の学名を、ノウゼンカズラ科タベブイア属のタベブイア・アベラネダエといいます。
ブラジルの熱帯雨林には、約3000種類もの植物が生い茂っているといわれますが、その中で紫イペは高さ30m以上、
直径60㎝以上の巨木としてそびえ立ち、地上20~30mの高さに枝葉を茂らせ、 赤紫色の花を咲かせることからことから
紫イペと呼ばれています。
イペという樹木には、赤紫のほかにも白・黄色・ピンク・オレンジなどの色の花をつけるものもありますが、
ブラジルの先住民たちは赤紫色の花をつけるイペだけを「神からの恵みの木」と呼び、その樹皮を貴重な薬として用いてきました。
免疫調整物質として紫イペが注目
C型肝炎の治療法としては、1992年からインターフェロンが使われ始めました。
インターフェロンとは、人間の体内で作られる免疫物質で、ウイルスが侵入したり、
がんができたりすると大量に作られます。
この物質がリンパ液などの免疫細胞の働きを活性化して、ウイルスやがんを退治するのです。
ところが、ウイルスやがんに侵された人は、このインターフェロンを作る能力が極端に落ちています。
そこで、外から補給するわけですが、C型肝炎の種類などによって、いくつかの種類のインターフェロンが
化学的に合成されるようになりました。
この免疫を高める治療法を「免疫療法」といい、治療に使う素材を「BRM(免疫調整物質)」といいます。