07/08/11 00:03:18
食事を味わうための酒というのは、確かにある。
酒を味わうための食い物も、無論ある。
だいてんよ、例えば純米酒と盛蕎麦。
ワサビをつゆで溶かず、一口ごとに少しずつ蕎麦に乗せ、食う。
酒をちょろりと、舐めるように味わう。
わずかな量の酒が、蕎麦の後味を深め、その後味を求めて
再び蕎麦をすする。
純米酒は、決して上等でなくて良い。
やがて、どちらが主か分からなくなる。
辛子明太子、あるいはタラコに熱々の白米。
明太子の代用に、昆布や海苔、椎茸の佃煮でも良い。
飯を食いながらのワイン。
アルコール度数が低めの、ライトタイプの赤ワイン。
褒められた呑み方ではないが、ワインに氷を入れても良い。
グラスなどと気取らず、普通のコップで。
酒など飲まぬ俺が言うのも妙だが、旨いぞ。