【コラム】邦銀は米金融機関への巨額出資で何を得るのか(財部誠一) [08/09/29]at BIZPLUS
【コラム】邦銀は米金融機関への巨額出資で何を得るのか(財部誠一) [08/09/29] - 暇つぶし2ch1:本多工務店φ ★
08/09/29 23:16:51
“Japanese Banks Roaring Up Wall Street”
“The Japanese are back”
9月23日の『THE WALL STREET JOURNAL』にこんな見出しが躍った。

米WSJ紙が報じる「邦銀の姿再び」

名門投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻し、世界一の生命保険会社AIGの救済が決まった直後だ。
ウォール街を直撃した未曾有の金融危機に、邦銀が再び、姿を現したと伝えた。

思い起こせば80年代のバブル経済花盛りの折、日本企業はカネにあかせてロックフェラー・センターなど米国を象徴する商業ビルを買いあさり、米国人から顰蹙をかったことがあった。
だがこのときの顰蹙はお門違いもいいところだった。
後から振り返ってみれば、その後、米国の不動産価格が暴落。
日本企業は最高値で買った米国不動産を、次々と安値で手放さざるをえなかったという歴史があった。

そんな日本企業が久々にニューヨークにもどってきたというというわけだ。

三菱UFJフィナンシャル・グループがモルガン・スタンレーに最大で20%を出資して筆頭株主に躍り出る。
野村ホールディングス(HD)が破綻したリーマン・ブラザーズのアジア部門と欧州、中東部門を買収。
三井住友銀行がゴールドマン・サックスに出資する可能性も取りざたされた。
その他みずほを含め、日本のメガバンクがこぞって米国の投資銀行への出資や買収に乗り出した。

これをどう評価したらいいのだろうか。

重要なポイントはこうした投資行動を十把ひとからげに評価しても意味がないことを認識することだ。
評価はあくまでも個別具体的にしなければならない。
米国の経済危機をビジネスチャンスとするのか、80年代と同じようにカネの出し手として一時的に利用されるだけなのか。
あくまでも中身次第である。

投資銀行というビジネスが死んだ

話をわかりやすくするために、
(1)モルガン・スタンレー、(2)リーマン・ブラザーズ、(3)ゴールドンマン・サックスの三つの事例を取り上げてみよう。
だが個別の評価をする前にこの3社に共通する大前提を話しておかなければならない。

それは「投資銀行というビジネスが死んだ」という事実だ。

この10年、世界の低金利、金余りの受け皿となってきた米国投資銀行のビジネスモデルそのものは完全に終わった。
自己資本の40倍も50倍ものマネー取引をすることで異常な高収益をあげてきた投資銀行はしょせんマーケット次第で、
マーケットがひとたび逆回転した瞬間、自己資本が吹き飛んでしまう脆弱なビジネスモデルだった。

あの夢のような高収益ビジネスを米国の投資銀行は再び取り戻せるのだろうか。
その答えが「NO」であることは、金融危機のさなかにとった投資銀行の経営行動が能弁に語っている。
投資銀行最大手のゴールドマン・サックスと二番手のモルガン・スタンレーがともに銀行持ち株会社に移行することを表明したのだ。
簡単にいえば、日本のメガバンクと同じ商業銀行となり、バーゼルの国際決済銀行のルールに従うという決定をした。

これは米国投資銀行の敗北宣言以外の何ものでもない。

そう考えるとモルガン・スタンレーに出資する三菱UFJと、
破綻したリーマン・ブラザーズのアジア部門、ヨーロッパ部門を買収する野村HDとでは、
その意味するところが随分と違ってくる。

>>2に続く

ソース:nikkeiBPnet
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)


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