08/09/20 10:58:50
(日本経済新聞より引用)
米政府は19日、金融危機の拡大を防ぐための総合金融安定化対策の大枠を
固めた。(1)公的資金を使った不良資産の買い取り機関を創設する(2)貯蓄性の
高い投資信託MMF(マネー・マーケット・ファンド)の保護に政府基金最大500億
ドル(約5兆4000億円)を使う(3)金融機関株式の空売りを全面禁止する―など
が柱。投入する公的資金の規模は数千億ドル(数十兆円)にのぼる見込み。焦
点の金融機関の不良資産買い取り策は来週中の決定に向け議会と最終調整を
急ぐ。
ブッシュ米大統領は同日午前記者団に「現在の不安定な状況を考えると、政府
介入は必要。(システム安定化へ)多額の公的資金を用意している」と語った。こ
れに先立ち記者会見したポールソン財務長官は公的資金の投入規模は「数千億
ドル(数十兆円)の議論をしている」と語った。
(ポールソン財務長官の会見内容:ロイターより引用)
ポールソン米財務長官は19日、金融機関や経済を脅かす流動性の低い資産
を除去する策が必要で、そのような資産問題から金融機関を救済するため追加
で数千億ドルが必要になるとの認識を示した。
同長官は「われわれは、金融システムにおける圧迫要因に対して、抜本的かつ
包括的に対応するため、追加の断固たる措置を取る必要がある」と指摘。「額とし
ては数千億ドルを検討しており、本当に効果を生み出し、本質的な問題解決のた
めに十分な規模となる必要がある」と語った。
これに先立ち財務省は、米短期資金投資信託(MMF)市場の信頼回復に向けた
一時的保証プログラムのために、為替安定基金から最大500億ドル拠出すると発
表した。
長官は、ケースバイケースの対応は十分でなく、一段と包括的な対策について
米議会関係者と協議するとした。
「連邦政府は、金融機関を圧迫し経済を脅かしている流動性の低い資産を除去
するプログラムを導入する必要がある。問題のある資産に対するこのプログラム
は適切に作成され、最大限の効果をもたらす規模でなければならない一方で、納
税者を可能な限り保護する内容でなければならない」と語った。
速やかな追加措置が必要となるなか、一段と包括的な対策について、週末と来
週にかけて議会と協力していくとした。
「まず、モーゲージ市場に重要な追加資金を供給するため、米政府系住宅金融
機関(GSE)のファニーメイとフレディマックは、モーゲージ担保証券(MBS)の買
い取りを拡大する」と述べた。
加えて、財務省も今月に入り発表したMBS買い取り計画を一段と拡大する方針
を示した。
長官は「これら2つの措置はモーゲージ資産に対するある程度の支援となるが、
十分ではない」と指摘。問題資産の多くはGSEや財務省が買い取ることが不可能
であり、こうした不良資産を取り除くための方策を議会が検討することが重要との
見方を示した。
ソース:日本経済新聞
URLリンク(www.nikkei.co.jp)
ソース:ロイター
URLリンク(jp.reuters.com)
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