08/09/14 16:16:00
企業倒産が深刻化している。民間調査機関の帝国データバンクが8日発表した
企業倒産集計によると、8月の倒産件数は1018件と、5年ぶりの高水準となった。
追い打ちをかけるのが、株価の低迷だ。これ以上、株価が下落すると倒産が続出
しかねない。
市場が注目しているのは、株価200円企業だ。
「株価が200円を切ると金融機関や機関投資家が、自動的に一斉に売り始めるの
です。そうなると、株価はどこまで下がるか分からない。企業の方も200円だけは
維持しようと必死です」(市場関係者)
9日時点で株価が200円割れしている企業は、1部上場だけで約210社もある。
そのまま100円割れに突入すれば、黄信号がともる。
「バブルの頃は株価50円割れが倒産予備軍とされたが、現在は株価100円割れが
メドになっています。株価が100円割れすれば、自己資本を毀損(きそん)し、信用
収縮に歯止めがかからない状況に陥る。そうなると一気に倒産企業が増えます」
(経済ジャーナリストの重道武司氏)
●100円割れは65社
株価100円割れは、東証1部上場で65社にも上る。「アーバン」や「大末建設」「新井
組」など、大半は建設関連だが、情報・通信、銀行業も目立っている。もちろん、株価
100円割れが即、倒産に直結するわけではないが、金融機関からの融資も厳しくなる。
時価総額が急減している企業も危険だ。時価総額が東証の上場廃止基準を下回る
企業が9月1日時点で17社もある。
●9月中間決算が引き金に
9月に入って、ガ然、注目されているのが中間期決算だ。08年4―6月期の経常収益
は、金融機関と新興企業を除く3月期決算の上場企業全体で16%も減少した。このため
この上半期の業績を下方修正する企業が続出するのは確実。9月中間期決算が悪化
するのは避けられないだろう。
「中間期決算が発表される10~11月に日経平均株価が急落するのは確実とみられてい
ます。ただでさえこの時期には12月期のファンドの解約売りが殺到するのに、11月に予
定されている衆院選まで“政治空白”が続き、手が打てない。日経平均株価1万円割れが
本気で懸念されています」(兜町関係者)
年を越せない企業が続出するのではないか。
※>>2に9日時点の株価100円以下企業一覧
ソース:ライブドアニュース
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