08/09/09 21:52:36
米卸売加工会社「三笠フーズ」(本社・大阪市)による事故米の転売問題で、県内の球磨焼酎
メーカー2社が、三笠フーズから仲介業者を通じて事故米を購入していたことが8日、判明した。
28蔵元が加盟する球磨焼酎酒造組合(人吉市)は緊急役員会を開いて対応策を協議し、各
メーカーもホームページ(HP)で安全性をアピールしたり、三笠との取引がないことを告知する
など風評被害を憂慮した対応に追われている。【山田宏太郎、阿部周一】
◇「沈静化待つしか…」
農水省の調査では、米には有機リン系殺虫剤や発がん性のカビ毒素が含まれ、それらの米
が少なくとも熊本、鹿児島、福岡の焼酎メーカー5社で使用されていた。
7日に緊急役員会を開いた球磨焼酎酒造組合(人吉市)の林篤理事長(72)は「今は悪評が
沈静化するのを静かに待つ以外、手の打ちようがない」と厳しい表情。「農水省は事故米を食品
卸売業者に払い下げておきながら、その後のチェックをしていない。考えられん」と怒りの矛先を
農水省に向けた。
三笠フーズから仲介業者を通じて事故米を購入していた抜群酒造(多良木町)と六調子酒造
(錦町)は、6日に保健所などから指摘されるまで三笠フーズから購入していたことを知らなかっ
た。農水省が問題を公表したのは5日。該当メーカーにすら情報が迅速に伝わらなかった実態
が明らかになっている。
繊月酒造(人吉市)は、HPで「原料は国産米100%」と“号外ニュース”とのタイトルで安全性
を強調。米焼酎「しろ」で知られる高橋酒造(同市)もHPで「三笠フーズとの取引は一切ない」と
告知した。
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ソース:毎日新聞 地方版
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