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しかし、楽曲だけの力では多くの人にアピールできないジョンの曲にも、
失敗をしないカバーする方法が残されている。
オリジナル・バージョンに準じて、構成的にほとんど変化のないカバー・バージョンを作ることである。
実際、ジョン曲のカバー・バージョンというと、このタイプが圧倒的に多い。
日本のCMでかかっているジョン曲も、オリジナルの縮小コピーばかりである。
ある特定の料理法でしか美味しく召し上がることが出来ないからである。
トニー・ベネットやフランク・シナトラが歌ったバラード「フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ」を
スティーヴィー・ワンダーは劇的に変化させたアップテンポのカバーバージョンを作り、
今までこの曲に表れていなかった新たな魅力を引き出すことに成功している。
残念ながら、ジョン作品のカバー・バージョンにこのような例はほとんど無い。
結論:ジョンの曲を演ろうとする時、オリジナル・バージョンの束縛から逃れることはできない。