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窓フィルム解約妨害容疑 春日井の防犯業者逮捕
2009年10月13日 夕刊 高齢者を訪問して高額な防犯フィルムを販売し、解約を求められると
「クーリングオフできない」とうその説明をしたとして、愛知県警生活経済課と春日井署は
１３日、特定商取引法違反（不実告知）の疑いで、同県春日井市の防犯設備業「アキレス」社長
沢辺雅寛容疑者（３３）＝名古屋市中区＝を逮捕した。逮捕容疑では、昨年９月、同市西区の８０代
の女性に、窓ガラスの破損を防ぐ防犯フィルムを約４０万円で販売。直後に解約を求められたが
「資材を用意したので応じられない」とうそをつき、クーリングオフを妨害したとされる。
特商法では、訪問販売の場合、クーリングオフを求められた業者は、契約から８日以内なら手数料なし
で応じなければならない。同社は２００４年６月設立。東海３県で防犯設備を訪問販売している。
県警によると、社員が防犯用カギへの取り換えを勧め、すんなり契約した顧客を後日、幹部社員が再訪。
「泥棒は窓を割って侵入する。フィルムを張った方がいい」と不安をあおって契約を勧めていたという。
フィルムは、１般的に１平方メートルで数万円だが、同社は２～３倍で販売。愛知県内の消費生活センターには、
被害の相談が約３０件寄せられており、大半が高齢者だった。同容疑者は８月下旬、本紙の取材に「資材調達が
終わっていれば、商売なので（クーリングオフに）応じられない」と話した。