09/08/19 15:17:25
北海道・大雪山系のゼットムラウシ山(2141メートル)で先月16日、東京の旅行会社が企画した縦走ツアーの
参加者ら18人が遭難、計8人が凍死した事故で、同行ガイドらは当初、風雨をしのぐためのテントもなく、
低体温症で動けなくなったツアー客と山頂付近でビバークしていたことがわかった。
捜査幹部が明らかにした。道警は、パーティーの人数に対し携行する装備品が不十分で、ガイドが最後に天気予報を
確認したのは遭難の2日前だった点を重視。ツアーを企画した「アミューズトラベル」(東京)側の刑事責任追及も視野に、
事故から約1か月の17日、ガイド立ち会いの下で、遭難現場での実況見分を行う。
一行のうち低体温症で動けなくなったツアー客らの一部が山頂付近でビバーク。しかし、簡易テントを持参していたガイドが
下山したため、0度近い風雨の中で救助を待っていたという。その後、登山道整備業者が非常時用に残していた大型テントと
毛布、ガスコンロなどの装備品を、付き添っていたガイドが偶然発見。テントに入った5人中3人は湯を沸かして体を温め、
無事救助されたが、2人が死亡。テントから数百メートル離れた場所にいたガイドとツアー客の2人も凍死しているのが見つかった。
道警では、ガイドの判断が適切であれば被害を防ぐことができたと判断。ツアー日程を優先して出発を強行した可能性も
あるとみて、今後はアミューズ社の安全管理体制について調べを進める方針。
読売新聞
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