09/09/03 18:07:55 pofEzlwu0
まず低域。「M2」も凄いと感じたが、「M3」はさらに音が下がる。
ケニー・バロン・トリオのJAZZ「Fragile」を再生すると、ルーファス・リードのアコースティックベースが
「ボーン」というカタマリになって飛び出る「M2」に対し、「M3」は「ゴーン」と、地面の下から響いてくるように音が“一段落ち込む”。
エニグマ「グラヴィティー・オブ・ラヴ」は神殿の奥から、地獄のマグマのような低音が響いてくるような凄まじい曲だが、
エコーを伴う低音がより響くのは「M3」だ。通常の楽曲でもその違いは感じられ、
スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトのアルバム「Getz Gilberto」から「Corcovado」を再生すると、
低音に芯が通っているため音楽全体に安定感がある。ボサノバやJAZZがより雰囲気良く、余裕を持って再生されているのがわかる。
中低音が力強いため、音の1つ1つがクッキリと描写され、ボリュームを上げていっても破綻が少ない。
逆に「M2」では高域が強くなり、中低域も浮きぎみになってしまうため、ボリュームを上げると“うるさく”感じてしまう。
この違いは定位にも影響しており、手島葵「時の歌」で聞き比べると、
広がる音場に楽器と歌手が横一列にならぶ「M2」に対し、「M3」では歌手が前に、ピアノやベースが後ろにと、奥行きが出る。