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■ノングレアではパネルの性能を生かせない
こうした中、各社は停滞することなく、今年はさまざまな魅力的な機能をテレビに盛り込む総力戦となりそうだ。
無論、完成度を高める必要はあるが、アイデアを出し惜しみしている状況でもない。
ややリスクを冒してでも、差異化を求める方向で今年の新製品は変化していくだろう。
例えば、非常にベーシックな部分ではあるが、液晶テレビのグレア(光沢仕上げ)化が今年は急速に進むと見ている。
ノートPCのグレアパネルが嫌いという人は、テレビがグレア仕上げになることを好まないという人もいるかもしれない。
しかし、ノートPCでは弊害も少なくないグレア仕上げも、テレビの場合、利点の方が大きい。
適切な仕上げが施されているなら、グレアの方が圧倒的に画質は良くなる。
すりガラスのような処理が施されたノングレア仕上げは、皆さんご存知のように、
光を拡散させることで映り込み像をボカし、強い光源を目立ちにくくする表面仕上げだ。
しかし、この仕上げには大きく2つの問題がある。
まず自分自身が出す光も若干ながら拡散してしまうため、シャープさやコントラスト感が犠牲になりやすく、
色純度も下がったように見えてしまう。さらに外光を拡散するため、
例えば天井からの灯りが直接画面に映り込む状況になくとも、拡散されて目の中に飛び込んでくる。
直接反射した像が見えるわけではないものの、コントラストの低下を招いてしまう。
このため、ノングレア処理を施していた液晶テレビも、ここ数年はハーフグレアと呼ばれる、
光の拡散度合いを控えめにした仕上げが流行していた。液晶パネルのコントラストが向上したことで、
ノングレアではパネルの性能を生かせなくなってきたからだ。
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