09/05/05 03:48:47 PlP3kp6q0
>>844
実際に劇場で映画を見れば分かるが、結構黒は浮いている。フィルム投影された
映像のコントラスト比は180:1程度らしい。スクリーンのピーク輝度を40cd/m^2とすると、
映画の黒輝度は0.22cd/m^2程度という計算になる。
(映写機のランプ出力や投影距離にもよるが、意外と映画スクリーンのピーク輝度は
低い。ちなみにDLPやD-ILAなんかのデジタルシネマだとコントラスト比は1,000:1を越す)
今時の液晶テレビはピーク輝度450cd/m^2、コントラスト比3,000:1程度だから計算上
黒輝度は0.15cd/m^2となるのでこの時点で映画館より黒は沈んでいることになる。
画質モードをムービーやシネマにしたり、バックライトを動的に制御すれば黒輝度は
もっと下がる。一昔前の液晶に比べると黒浮きは格段に軽減している。
それでも黒浮きが気になるのは、ひとつは「視野角」が原因。正面から見ると非常に
コントラストが高い液晶でも、斜めから見た途端光漏れが増えて黒が浮きまくる。
もうひとつは「黒浮き」よりも「黒ムラ」が気になっているんだと思われ。人間の目は
暗部諧調に敏感だから、ちょっとでも黒輝度にムラがあると気になってしょうがない。
「黒ムラ」に関していえば
映写機・・・ランプとレンズが一つだけ
液晶テレビ・・・複数本のバックライトランプ&1920×1080×3(RGB)個の液晶素子
という構造の違いから、それだけバラツキ要因があればそりゃ液晶に黒ムラは出るわな・・・
と言える。
液晶テレビでもLEDバックライトをエリア制御すれば黒が気にならなくなるんだが、
今はまだ一部の高級機種に限られる。