08/11/28 15:03:36 UkF1vaiU
UNOSATからソマリア沖の海賊の動向について最新のレポートが上がっていたので報告を。
ソマリア沖で海賊による襲撃事件が多発していることを受けて、今年の 8月26日よりアメリカを
始めとする多国籍軍が 「海洋安全哨戒海域 (MSPA)」 と呼ばれる監視活動を強化した水域を
アデン湾内に設け、付近を航行する船舶にこの領域内を通航するよう呼び掛けています。
このレポートでは、MSPAの設置前後で海賊の動向にどのような変化が見られたのかを説明
しており、要点を 3行でまとめると以下のような感じになるかと思います。
・ 海賊の活動領域が MSPAの領域内に集中してきた
・ MSPA設置後、海賊被害の報告件数は 84件で、内訳は MSPA域内 42件、域外 42件
・ MSPA域外よりも域内の方が海賊の襲撃成功率をやや低く抑えられている
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(共に pdf 注意。上: 低画質版 1.1MB。下: 高画質版 3.1MB)
URLリンク(www.unosat.org)
URLリンク(www.unosat.org)
Pirate Attack Density in the Gulf of Aden (2008)
アデン湾での海賊による襲撃の頻度分布 (2008年)
# 以下、主文、左上の説明文、右下の説明文の超適当訳。
(主文)
この 3Dパースは、2008年度 (11月22日最新)に報告されたアデン湾での海賊事件について、
その相対空間密度を描写したものである。2008年8月26日より設定された海洋安全哨戒海域
(MSPA)の 5km以内で発生した事件についてはパース中にタグが付けられている。
襲撃傾向の変化についての空間分析も行った。分析の際、襲撃されたと思しき船舶の位置や
船舶のアデン湾での航路を把握するため衛星画像を用いた。(以下略)