08/11/24 16:11:24 wshiXzy0
>>75
付言すると血統主義は国民国家の一つの象徴ってこと。
歴史的に民主主義と国民国家の誕生は切り離すことができないが、
これは原理的にも説明可能。
1民主主義という意思決定方法は、それが大規模な集団である場合、
通常は多数決ということになる。
2甲と乙という民族があったとして、ある政策に対して、
甲と乙で賛成反対が分かれる場合、どちらかの民族が永続的に不満を抱える点で、
多数決という解決手段が機能しない(ある意味で、民主主義の少数者排他性による失敗)。
3甲と乙はそれぞれ民族ごとに独立した民主国家を形成するほうが合理的
無論、現代では国際間の人の移動が活発して、こうした単純な図式は時代遅れになっている。
しかし、そうだからといって、民主主義によりあらゆる定住者を集団(国家)に包摂するといった議論は、
上のような民主主義の原理的な排他性からすると、過誤があると考えてよい。
ラディカルな立憲主義から国民国家や社会契約を否定するというほうが正確である。