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【台北11日共同】台湾の陳水扁ちん・すいへん前総統は、総統府機密費の不正流用疑惑などを
捜査している最高検からの要請を受けて十一日午前、事情聴取のため出頭した。最高検の聴取
は今回で五回目だが、九月以降、元側近ら計九人を拘束して捜査を進めており、陳氏が拘束され
る可能性もある。
陳氏は二〇〇〇年、民主進歩党(民進党)初の総統として就任、今年五月まで二期八年を務め、
台湾の自立化路線を進めた。拘束されれば、党再建を図る民進党にとって大打撃。与野党対立
の激化も予想される。陳氏はこれは政治事件であることを指摘し「国民党と中国にとってわたしは
邪魔者なので、国民党の第一号の戦犯となる」と強調。「台湾民主万歳、台湾独立万歳」などと述
べて最高検の建物に入った。
最高検は国民党の馬英九ば・えいきゅう政権発足を機に、捜査の本格化を宣言。マネーロンダリング
(資金洗浄)などの疑惑も浮上している。陳氏は十日夜には「拘束の準備はできているが、黙秘して
臨む」と述べ、徹底抗戦の姿勢を示した。
地元メディアによると、最高検前には十一日、大勢の支持者が集まって「阿扁(前総統の愛称)は無罪」
「司法迫害」などと叫んだ。地元メディアによると、当局は最高検前などで約三千人態勢で警戒に当た
った。機密費不正流用をめぐっては、〇六年、陳氏の呉淑珍ご・しゅくちん夫人らが横領罪などで起訴
されて公判中。陳氏は当時、総統の不起訴特権で起訴猶予となった。
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中国新聞