08/11/08 00:37:00 PjeC+Sot
中国で拡大する不動産バブル崩壊(上)
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中国広東省深セン市の観光地、華僑城近くにある高級住宅「ポルトピノ」。イタリアのリゾート地をモデルにした面積80
万平方メートルの団地は、二つの人工湖の周囲に30-40階建てのマンションと4-5階建ての低層住宅、2-3階建ての
別荘など2000世帯の規模だ。湖畔にはイタリア風のカフェとレストランがあり、おしゃれなムードを醸し出している。
2001年に着工したこの団地は、昨年の相場が1平方メートル当たり4万-6万元(約59万-88万円)に達した。中国の
富裕層はもちろん、台湾、香港の資金も押し寄せ、潜在性がある物件は「言い値次第」ともいわれた。しかし、最近は相
場が同2万-3万元(約29万-44万円)とピーク時の半額にまで急落した。分譲事務所の斉秀麗さんは「昨年は売り手
がほとんどなかったのに、今年は買い手が見つからない」とため息をついた。
2004年から急騰してきた中国の不動産相場はバブルが急速に崩壊している。昨年急騰した株式市場も、年初から世
界経済低迷の余波で回復の兆しは見えない。
◆不動産暴落、北へ拡大
中国の不動産価格下落は、最近2-3カ月で最も大幅な下げ幅を記録した深センが主導している。深セン不動産研究
センターによると、先月の深セン地区の商品住宅物件の売買価格は1平方メートル当たり1万2431元(約18万円)で、前
年同期に比べ28%下落した。今年1-9月の売買成約件数も前年を 68%下回った。
深センに端を発した不動産価格下落のドミノは北上しながら、中国沿海部や内陸部の主要都市を相次いで直撃して
いる。上海、北京などの大都市では平均15-30%下落。南京、武漢、天津などでも下落が始まっている。
中国不動産市場の代表格である上海地区では、下期に入り下落が目立ち始めた。中産層が住む郊外の団地で不動
産価格が10-20%下落した。金融機関と外資系企業が密集する陸家嘴など浦東地区の高級オフィス賃貸価格も7-9
月期には1平方メートル当たり9.2元(130円、1日当たり)と約7%下落した。過去数年にわたり上海の不動産に投資して
きたモルガン・スタンレー、メリルリンチなど米国系投資銀行も、資金難を解消するために売りを加速している。また、五
輪が終わった北京でも相場下落に耐えかね、「1戸買えば1戸タダ」という多層アパートも登場した。