08/07/24 21:50:08 sBrRfQ+Z
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第2次世界大戦末期、旧満州などに攻め込んだ旧ソ連兵に乱暴され、妊娠した引揚者が
多くいた事実を語り継ごうと、助産師の平田喜代美さん(66)=福岡市中央区=と田川市出身の
書表現作家、阿羅(あら)こんしん(本名・大友慶次)さん(68)=東京在住=が23日、博多港に
着いた妊婦に中絶手術を施した「二日市保養所」(現済生会二日市病院、筑紫野市湯町)そばに
ある「水子地蔵」を訪れ、罪もなく亡くなった胎児に手を合わせた。
二日市保養所は当時違法だった中絶手術の専門病院として1946年、京城大医学部(韓国)の
医師グループが中心となり開設。47年秋ごろまでに500‐600人ほどが手術を受けたとされる。
水子地蔵は82年、当時の勤務医らが安置。12年ほど前から毎年5月に関係者が供養している。
障害者施設で長年働き、「障害者を産んだ私が悪い」と自分を責める親と多く接したという阿羅さん。
先月、福岡市で開いた個展会場で平田さんと知り合い、堕胎した引揚者の話を交わしたことから、
供養を計画した。この日は、当時看護婦だった村石正子さん(82)=筑紫野市=も出席。
「乱暴されないよう男装した女性がトラックで運ばれるたび、涙があふれた」「泣き声を聞くと母性本能が
目覚めるので、(堕胎後の)胎児が泣きだす前に首を絞めた」などと証言した。
供養の後、平田さんは「極秘で実施していたこともあり、医療関係者も事情を知らない」。阿羅さんも
「中絶の事実を通じて戦争の悲劇を語り継ぎたい」と語った。