09/12/16 02:18:44 GkT5Q9ne
私の推理を判りやすく小説風に述べさせて頂きたいと思いますが、その前に一つ重要な前置きをさせて頂きます。
これから私が述べるものは、あくまでも推理であります。実在する人物と酷似するような表現もある事と思われるでしょうが、全てフィクションであり何の関係も無い事をここに宣言致します。
─プロローグ②─
「だったら今度の水曜日“野山”辺りに蕨取りにでも行きましょうよ!?」
C子だ!!
(蕨取り……!?)
その場に居た皆が
(なぁ~にC子さんたら、何を好き好んであんな辺鄙な山奥までわざわざ蕨取りなんかに…)
その場に居合わせた誰もが皆そう思ったであろう……が、しかし!!このC子の出した珍妙な提案に当のB子は興味津々に喰らい付いてくるではないか!?
B子「さすがC子ねえ!!アタシも丁度自然を満喫したいと思ってた所だし、ワラビ大好物なのよ!!さすがアンタは気心の知れたアタシの親友だわ!!」
そう!このC子こそB子お気に入りの大親友で、同い年(当時43)という事もあってか妙にお互いに気が合い、この職場では実質B子に次ぐナンバー2という存在なのである。
C子「わかったわね!?みんな!あさって23日の水曜日よ!B子も乗り気だし、みんなで盛り上がってワラビ沢山取るのよ!!」
「は~い……」
皆、力なくC子の問いに答える…それもそのはず、正直皆があまり乗り気ではないのだ。
その場に居た皆が、ワラビ取りのようなそんな方っ苦しいものなんぞは断りたいのが本音だが、B子、C子の誘いを断る=職場を辞める事へと繋がってしまう。
この当時、ここの職場に限らず女性を重宝してくれるような職場は、現在(2009年)に比べ遥かに数少なかったといってもよいであろう。
ここに居るパートタイマーの皆が、それぞれに家庭があり生活がある。
こんな些細な事(B子の誘いを断りイジメ等を受け辞めざるを得ない)にて当時貴重であった収入源を絶つわけにはいかないと誰もが思っていたのである。
当時のここのスーパーの時給は他の職場に比べ、かなりの高待遇であったと記憶する。
そんな中、ある一人のパートタイマーが呟く。
「そういえば…アタシ達女性のパート以外に男性の準社員の人までB子、C子さん達の悪質な嫌がらせによってやむを得ず辞めてった人いたわよね…?」
「それって…もしかしてXさんの事…?」
「Xさん…?」
「Xさんって…もしかしてあのタケノコに詳しいあのXさんの事…!?」
Xとは、当時ここのスーパーにて準社員として勤務をしており、大変気さくで殆どのパートタイマー達から慕われて尊敬もされていた優しくて人情味に溢れた、あの男の事であった…。