10/05/15 21:59:37 BJAhLhdN
「サイホン」に関する誤った定義が世界中の辞書に掲載されていると、オーストラリアの
物理学者が指摘した。
オーストラリア・クイーンズランド大学(University of Queensland)の
物理学者スティーブン・ヒューズ(Stephen Hughes)氏は「インターネット上も含めて
手当たり次第にいろいろな辞書をあたったが、サイホンの原理を正しく説明している
辞書はひとつもなかった」と語る。
サイホンは多くの場合U字またはV字型をした管で、日常生活では魚の水槽の水の交換や、
ガソリンをタンクから別のタンクへ移し変えるときなど、ある容器から別の容器に液体を
移す際に使われる。サイホンの管内を液体が移動するのは「大気圧」の力によるものだと
さまざまな辞書で説明されているが、ヒューズ氏によると正しくは「重力」によるものだ。
天文学から流星研究、惑星と月などを研究対象とするヒューズ氏が最初にこのことに
気づいたのは09年、オックスフォード英語辞典(Oxford English Dictionary)を
見ていた時だった。同辞書の広報担当に問い合わせたところ、1911年にサイホンの定義を
初掲載してから疑問を呈したのは、ヒューズ氏が初めてだと言われた。この初出時に定義を
執筆したのは編集者だけのチームで、科学者はいなかったと説明を受けた。
同辞典の広報からは、現在進めている情報更新中でヒューズ氏の指摘を考慮するとの
回答が得られた。同社ウェブサイトによると更新は「R」のところまで進んでいる。
それを聞き「次は(サイホンの)Sだから、タイミングはぴったりだと思った」と
ヒューズ氏は思ったという。
*+*+ AFPBB News 2010/05/15[20:30:48] +*+*
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