09/03/30 14:41:04 CRN5ZCUk
陽子は核心を突かれたのか、左手がふるふると小刻みに震えていた。
長い沈黙の後、陽子は前を見ながら言った。
公園の落ち葉ってね、農薬が付いてるかもしれないんだって・・・
そんな事、わからないじゃないか。何かの間違いだって事も。
いろんな事が見えて来た。何故陽子が帰って来たのか、卓也に会いに来たのか。
じゃあこの箱は…?
うん。そう。今更になってだけど…私、過去を引きずったままじゃ前に進めない。
陽子はペタンと床に座り、両手で顔を覆った…
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ガチャリ。
その時玄関のドアがゆっくりと開いた。