09/11/22 10:11:51 4ctrvx5Q0
孤の一生
小学校でペアに組まれた女子が泣き出して喪人生がスタートする
学生時代から社会人まで通じて、女友達の一人もできず
飲み会では女に話しかけることも話しかけることも無く
日常では女はまともに目も合わせてもくれない
30歳を目前に一念発起して彼女作りの努力を開始したが
女性に声をかけても気持ち悪がられてスルーされ
ネットで見つけたメル友も写真を送った途端に返事が来なくなる
やがて彼女を諦め、脱童の為にソープを訪れたが
長年オナニーで鍛えられた息子は女性の膣では刺激不足で
射精もできず自信だけを喪失して店を後にする
いよいよ、現実世界では女を視界に入れることさえ拒絶するようになり
2ちゃんの喪板だけが心の拠り所となる
そして、気が付けばもう40歳過ぎ
口癖のように「孫を見たい」と言っていた両親も、ようやく現実を悟り
自分より遥かに年下だった若い従姉妹が、次々と家庭を持つようになる
少なかった友達も遅れながらも結婚を決め、すぐさま疎遠となった
職場での好奇の目や、裏で馬鹿にされていることは知っている
だが、そんな居たたまれない空気でさえ慣れてしまった頃には既に50歳過ぎていた
両親は相次いで病に倒れ、「孫が見たかった」と言う言葉を残して逝く
生きる意味を自問自答しながら、虚しく疲れ果てた壮年期
ふと、唯一の楽しみだったオナニーさえご無沙汰だったことに気付く
一度も役立ったことが無い自身の息子を眺めながら
いつの間にか目には涙が浮かんでいた
定年を迎えると、予定も楽しみも人との交流も無く
ただただ酒に溺れ、無為に年金を消費するだけの空虚な日々を送る
そして、深酒を浴びた真冬のトイレで脳出血で倒れると、そのまま孤独死
管理人が遺体を発見したのは、死後数ヶ月以上も経ってからであった…