10/04/10 03:05:44 Vtltx+8D0
国内線は、札幌、青森、仙台、鹿児島の4路線(1日12便)が撤退の対象となる見通しで、この4路線は名古屋空港に移管する方向だ。
釧路、花巻両路線も5月6日から運休が決まっており、現在の国内9路線(同21便)は、沖縄(那覇)、石垣、成田の3路線(同6便)に激減する。
05年の開港以来、国内線と国際線の乗り継ぎの良さをアピールして旅行客を集めようとしてきた中部空港会社にとって、名古屋空港への移管は特に許容できない部分だ。
主にコミューター機が就航し、中部空港を補完する空港と位置付けられる名古屋空港に国内基幹路線が移ることになれば、「2空港のすみ分けがますます分からなくなる」と、財界関係者は頭を抱える。
中部空港と名古屋空港のあり方を巡っては、中部経済連合会の川口文夫会長が名古屋空港の定期路線を中部空港に一本化することを提唱。愛知県や中部空港会社などの関係者が「2空港問題」を話し合う場を早期に設けるよう各方面に働きかけている。
大幅な路線減に伴い各地とのネットワークが途切れることで地域経済に与える打撃は大きい。2空港の経営を取り巻く環境が厳しさを増す中、中部地方における空港戦略をどう描くのか。関係者に残された時間はそう長くはない。
(2010年4月6日 読売新聞)