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札幌、福岡に1日3便 鈴与・静岡空港の小型機事業 金沢も視野
2007/07/14
2009年3月開港予定の静岡空港と地方都市間を小型ジェット機で結ぶリージョナル航空事業に単独で参入することを決めた鈴与(静岡市清水区)の鈴木与平社長は13日、
静岡新聞社のインタビューで機材の調達や就航路線など具体的な計画を明らかにし、早ければ開港半年後に1番機をフライトさせ、営業を開始する考えを示した。
札幌、福岡の2路線に1日3便6往復させる方針で、金沢への就航も視野に入れている。
来月末には小型ジェット機2機をブラジルの航空機メーカーに発注する。就航に向け、20―25人のパイロットや整備士、乗務員なども含め約120人を雇用する。
初期投資は80億―100億円を見込み、鈴木社長は「やるからには成功させたい」と意気込みを語った。
鈴木社長は「エアライン事業は初期投資などでリスクを伴う。県内企業から出資を募り、新会社をつくっても出資会社に迷惑を及ぼす懸念があった」と単独参入の理由を語り、
就航から5、6年後に事業化のメドが立てば県内企業に出資を募って運営会社を設立したいとの考えを示した。
調達する小型ジェット機は「エンブラエル170」(70人乗り)。購入価格は1機30億―35億円。
路線に札幌、福岡を選んだ理由は両市とも100万都市であり、観光やビジネスで小型ジェット機の需要が期待できることを挙げ、特に九州は自動車関連産業の集積が急速に進み、ビジネス需要が増大すると期待を込めた。
金沢は国内有数の観光地だが、静岡からの交通が不便なため、小型ジェット機で結べば1時間程度の距離になるとしている。
札幌、福岡便では早朝に静岡空港から出発する便を用意することで利用客を獲得し、大手航空会社より優位に立つ戦略も描いている。
一方で、まだ具体的な需要予測ができないため「リスクは十分ある」とも述べ、営業開始から5年を事業見極めの時期とし、県には静岡空港の着陸割引料などのインセンティブ(誘因)を求めていく考えも明らかにした。
静岡空港には、県が大手航空会社による札幌、福岡、鹿児島、那覇の4つの国内主要定期便路線を予定しているほか、リージョナル航空の実現にも期待を寄せていた。
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