【死体袋】ドラゴンウォーズ【ポイ捨て】at RETRO
【死体袋】ドラゴンウォーズ【ポイ捨て】 - 暇つぶし2ch350:NAME OVER
04/05/22 17:29
ぬお!スタッフ降臨!?

351:NAME OVER
04/05/22 19:57
うおっ!
貴方の携わったソフト今俺遊んでるよ!

FC版だけど・・・。

352:NAME OVER
04/05/22 20:05
>>347
ウホ!元スタクラ社員キター!


353:347
04/05/22 20:17 qZurhmgS
ちなみに作成はスタッフ3名…。
はっきり言って売れるタイトルではない割に人員割いた方ですよ…。
ちなみに私の本性はSFC版MM2 PL兼メインPGとしてスタッフロールに出てくる人です。
1/1億2千万も解る人は居ないでしょうが…。

>352
地味だけど、いいタイトルに目をつけていた会社だったと今更ながら思いますよ…。

354:NAME OVER
04/05/22 21:14
>>353
マイトアンドマジック総合スレで、今でもSFC版2をプレーしている人いるから分かる人多いかもしれません・・・・
良かったらそっちのほうも覗いてやっておくれまし。
スレリンク(retro板)l50

Dウォーズに限らずスタクラ作品の復刻を望んでいる人も結構いるみたいですし。




355:NAME OVER
04/05/23 00:44
>>347
キタ━━(゚∀゚)━━ !!!
さっそくMM2で確認しますた。

356:347
04/05/23 09:08
>>354,355
解る人居るのか…
不味かったかなぁ(^_^;

復刻版はライセンスの問題などがあって作れないのです…。

357:NAME OVER
04/05/23 17:12
元スタッフキターー!!

フィールドの端々に出てくるシュールなメッセージは
直訳に近いものなんですか?
てアイテム・ショップ関係ですと分担範囲外ですか。

358:347
04/05/23 20:04 RskNv8QI
>>357
翻訳は当然翻訳専門の方が担当します。
カ○コンの翻訳などはかなり叩かれているようですが、本当に難しのですよ…翻訳は。
例えば、日本のことわざとかをもじったジョーク、しかもその中の一部は実はゲーム上のヒントにもなり得る。
という文章を英文化することを考えてみてください…。
その逆をやらねければならないわけです。
似たことわざで代用できる…というものではないのです…。まぁRPGとかAVGの場合特に…ですが。

359:NAME OVER
04/05/24 10:40
翻訳かあ…。ローグアライアンスとかすごい苦労してそう。

360:NAME OVER
04/05/25 01:16
モロウインドの翻訳は不可能か?
最近いろんなゲームを英語のままでもプレイできるようになったが
RPGとADVはやっぱりキツイ

361:347
04/05/25 11:41
>359,360
逆に最近は全部Winになってるから、PG的移植作業はかなり無くなってきてるのだと思う。
翻訳文章、文字表示スペースの問題、日本語入力の問題…そのあたりだけになってきているのかも。>移植作業

長い事ゲーム業界から遠ざかっているので、最近の現状は解りかねます。

本当は、どっかのローライズチーム入ってバリバリマイナータイトル移植したいけどねぇ。売り上げ的に無理でしょう。>PC Game

セ○のローカライズチームはかなり頑張ってると思う。採算取れてるのか心配…。

362:NAME OVER
04/05/25 18:04
>>358
そういう意味では
「THE COVETED MIRROR」→「照魔鏡の伝説」
なんかものすごい移植でしたねえ
翻訳というより翻案ですもん

363:NAME OVER
04/05/26 11:17
SFC版M&Mではリアルタイムにお世話になりました。

製作関係者としては一人でも多くプレイヤーがいると
嬉しいと思ったのでささやかながら記念カキコ

364:NAME OVER
04/05/26 17:47
死体ポイ捨て記念カキコ。
おもろかった~。

365:347
04/05/27 21:29
>>362
済みません。そのゲーム知りません…。(^_^;
内容まで変わってしまうような翻訳は、ライセンス上NGって場合は多いのですが…。

>>363
あ~ありがとう御座います。m(__)m
実はSFC版 MM2開発は、実質DWより開発人数少ない…というのはここだけの話…もう時効でしょう(^_^;
スタッフロールにはいっぱい名前出てきますけどね…PLの私でさえ、「え?この人誰?」って人居ますし、言われたままのスタッフ名を入れだけです…。

>>364
実は開発者って意外とゲームに興味もてなかったりするのです。
人によると思いますが、どうしても技術的に見てしまうので、ゲームとして楽しめない…。そんな時間もない。自腹で買っても、誰かにプレイしてもらって、「ここが見せ場」ってところを見せてもらう(ボス戦とかエンディングとか)事が多かったですね…。
私も自分で開発に加わった物でもテスターからの報告を修正するだけで、最後までプレイした事ありません…これも時効かと(^_^;

366:NAME OVER
04/05/30 22:42
>>365
生々しいお話ありがとうございます(汗

趣味と仕事の両立は難しいのでしょうね。

367:NAME OVER
04/05/31 09:04
業界入りした友人も
ゲーム止めるか会社辞めるか
ってのが多かったしなあ

368:NAME OVER
04/06/02 03:41
音楽関係でもそんなこといってるやつがいた
趣味を仕事にするとろくなことがない

369:NAME OVER
04/06/02 18:07
hosyu

370:NAME OVER
04/06/12 05:27
強烈なスレタイにつられて覗いてみたら
素敵なことになってるね。
>>347
今後とも頑張って下さいな。
あなたのおかげでやってみたいゲームに
二つ程候補が増えました。

371:NAME OVER
04/06/25 11:19
The Bard's Tale バーズテイル
スレリンク(retro板)l50

372:NAME OVER
04/06/26 21:03 hSXG9Ggh
保守

373:NAME OVER
04/07/07 18:47
h

374:NAME OVER
04/07/16 16:45
o

375:NAME OVER
04/07/21 11:03 Xw2axAwQ
ほす

376:NAME OVER
04/07/29 13:28 EXRtiegS


377:NAME OVER
04/08/04 23:27


378:NAME OVER
04/08/14 20:21


379:NAME OVER
04/08/17 14:14


380:NAME OVER
04/08/17 21:41


381:NAME OVER
04/08/23 23:46


382:NAME OVER
04/09/04 09:27 QQirpy8W


383:NAME OVER
04/09/05 00:54
102タン 生きているのか? ナムターに殺されたか?

384:NAME OVER
04/09/05 01:30
なむー

385:NAME OVER
04/09/05 03:59 6Fj/HLks
最後の冒険を頼みます・・・ いつまでもまってるよー

386:NAME OVER
04/09/05 05:41
同じく、まっております…。

387:NAME OVER
04/09/06 17:32
102は終わり無き旅路へと歩んでいった…のか?!

388:NAME OVER
04/09/07 16:45
次で最後なんだろうけど・・・。
102タソ待ちついでに彼のシナリオとは違う経緯でクリアした人、ここに書いてみないか?
漏れはビザノプルの城門を思いっきり開けてしまったり、ドラゴンへの生贄を止めた所為
で町が滅んだり、ドラゴン召還の珠の存在を忘れていてナムターの全軍隊と戦いますた。
フリーダムソードの無限に撃てる魔法(名前失念)のお陰で勝てたけど。
因みにPC98版でした。

389:NAME OVER
04/09/07 16:59
388タンその話書いてちょうだい!

390:NAME OVER
04/09/10 19:54:12
精霊込みの全力全体攻撃で何とかしたなあ、それ。最初は自由の剣なしでクリアしたよ。
98はFCと違って必要ないからねえ。ちなみに地獄の炎だよ。リチャージするといくらでも撃てたんだっけ?

391:NAME OVER
04/09/20 14:24:17
冒険を物語形式で書く文才もないのでパーティー設定暴露で保守。
性格設定やNPC達とこんな会話をしていたなんて
勿論脳内妄想だが、こんなことを考えながらプレイできる
深みがDWにはあったと思う。あとPC98版準拠。

PC1
主なスキル:剣、ハイマジック、登攀、追跡
夢と野心に燃える血気盛んな魔法戦士。男。
集団の先に立って進む能力を持ち、表向きリーダーとなる。
中盤以降は戦士・魔術師両方必要な能力に
均等にSPをつぎ込んだ結果半端な性能となってしまう。
「自由の剣」の担い手となり復権を目指すも基本性能の差は覆せず、
剣が強化した後はひたすら「地獄の炎」を使っていた。

PC2
主なスキル:石弓、フレイル、医術、鍵開け、交渉、町の知識
神を信用せず魔法ではない「技術」への拘りを持つ冷静な戦士。男
初期は医術で何度も仲間の命を救った。
謎のアイテム「コンピューター」
(「コンパス」を無限使用可能。装備すると防御力上昇)
を入手してからは誰よりもその扱いに習熟しパーティーのナビゲイターを努め、
いまいち頼りないPC1に代わって影のリーダーとなった。
前衛と後衛を移動していたがディムルン最強武器の一つ「三連石弓」を入手後は
後衛に固定し、仲間を援護し続けた。

392:391の続き
04/09/20 14:25:35
PC3
主なスキル:メイス、素手戦闘、ドルイドマジック(後に)
自分を鍛えることにのみ興味を持つ寡黙な武人。男。
敏捷度をひたすら伸ばし、パーティー最大の速度で敵の機先を制す。
当初は自分にしか興味がなかったが、「不思議な森」でエンキドーから
超自然の力(ドルイドマジック)を得てからはより広い視野も持つようになった。
が、やることは敵の誰よりも早い速度で「いばらの茂み」で動きを封じ、
一方的ぼこりモードの礎となる役目なので極悪度は上がっている。

PC4
主なスキル:ハイマジック、ドルイドマジック、サンマジック、
      超自然の知識、森の知識、山の知識
3系統の魔法を習得する天才美少女魔術師。
好奇心旺盛で世界の全てを見、知るために旅をしている。
弓も持たず、マジックローブ、マジックスタッフ、マジックリング
などの魔術師らしい装束に身を包む。
魔術師としての素養は高く、マジックカレッジのユトナピシュテムにも
その才は認められるが若さ故の傲慢さから誠実な対応はしなかった。
ルイと仲良し。


アルリク(FC版:アルリック)
主なスキル:斧、洞窟の知識、ドルイドマジック、弓
パーガトリーの酒場で仲間となった鉱夫上がりの斧使い。
ひげをたくわえたベテラン中年冒険者で
いまいちまとまりのないパーティーをフォローするお父さん役。
洞窟探索を好み闇の中で大地と心を通い合わせドルイドマジックを習得。
弓のスキルも持ち、前衛と後衛を移動していたが最終的に前衛に納まり、
二本のマジックアックスを振るってナムター軍を切裂いた。

393:391の続き
04/09/20 14:29:23
ルイ
主なスキル:弓、鍵開け、すり、ハイマジック(後に)
逃亡奴隷のキャンプで仲間になった盗賊崩れの陽気な若者。
盗賊系技能を持つが、かぎ開けについてはPC2の方が優れており、
いまいち技の見せ場は無かった。
後衛として弓のスキルを磨き、最終的に王室狩猟場の管理人オールドジャックに認められ
王家に伝わるマジックボウを譲られるまでに至る。
楽しいことが好きでPC4と組んで余計なことに頭突っ込んで危機に陥ることもあるが
その持ち前の明るさはパーティに不可欠である。
後にPC4からハイマジックを習う。

バラ-
主なスキル:サンマジック、剣
フェ-バス(FC版:フォボス)の酒場で仲間になるミスラス神の敬虔な信者。
(98版ではべレンガリアは仲間にならず、再会したら貴重な巻物をくれる。
 代わりに酒場でバラ-が仲間になってくれる)
ミスタルビジョンの弟子であり彼の後継者候補とも目されていたが
現在は袂を分かちミスラス教の名誉を汚した師匠への怒りに燃えている。
当初強力なサンマジックで後衛から仲間を援護したが
戦闘宗教の側面も強いミスラス教徒ゆえに剣の扱いにも長けており、
最終的には「ドラゴンの歯」を装備し前衛の剣と魔法の攻撃の鬼となる。
生命力と精神力が低めだったが、後半「ミスラスの怒り」「地獄の炎」など
コストパフォーマンスの良い魔法を習得すると精神力の問題は解消。
PC3が速攻で「イバラのしげみ」で相手の動きを封じて一方的に
ぼこる戦術が確立されてからは生命力の問題も解消された。

394:391の続き
04/09/20 14:36:13
冒険の後の進路

 PC1:ビザノープル攻防戦で知り合ったプリンセスミリラ
    (地上で仲間と一緒に戦っている時に遭遇する妹の方)
    に一目ぼれしており、パーガトリー再建を目指す彼女に仕える騎士となる。
    ちなみに自由の剣はフリーポートに返却した。
 PC2:ドワーフの地下都市で見た技術の数々
   (ロボットとか。コンピュータと言いこの世界の技術体系は謎だ)
    に感銘を受け、しばらく住み込んで技術を学ぶことを決意する。
 PC3:ザトンの遺志を受け「不思議な森」の守護者として定住する。
     サンマジックの総本山たるフェーバスと近いのは大丈夫なんだろうか?
 PC4:彼女の好奇心はディムルンに止まらない。
    アルリク、ルイと共に新たな冒険と知識を求めて船に乗る。
アルリク:冒険の引退も考えていたが、PC4、ルイを放っておくことができず
     共に旅に出る。気分は保護者
 ルイ :この世にはもっと楽しいこともある筈だ! 
      PC4、アルリクと共に旅に。
バラ- :べレンガリアと共にミスラス教、フェ-バスの再建に尽力。
      ミスタルビジョンにより汚されたミスラス教の復権を目指す
      彼の道は長く険しいだろう。

395:NAME OVER
04/09/20 15:11:57
懐かしいでつね。
漏れはクリアしてスタークラフトに証明書みたいなのもらったのがいい思い出でつ。

396:NAME OVER
04/09/22 15:40:51
あ、アイテム魔法って使用回数あったんだっけ。
使い捲くっていた記憶しかないので、その辺あやふやですた。
ところで、女性率が少ない391タソは硬派な人だと思った。w

397:NAME OVER
04/09/23 15:46:41 ckXDa7Jj
>396
>ところで、女性率が少ない391タソは硬派な人だと思った。w
>391
>PC4
>天才美少女魔術師。
こんな設定思いついていても?(w

398:NAME OVER
04/10/01 09:09:12
倉庫整理してたら98版が出てきたよ それでここのスレ読んでたら凄くやりたくなってファミコン版買っちゃった。ファミコン買わなきゃ・・

399:NAME OVER
04/10/01 09:25:27
98買えよ

400:NAME OVER
04/10/01 15:49:27
電池は大丈夫か?

401:NAME OVER
04/10/01 18:53:41
そっか バックアップの電池があるのか・・ 新品みたいだけどもう切れてるかもね・・

402:NAME OVER
04/10/06 02:18:24
消えませんように・・

403:NAME OVER
04/10/06 06:29:04
>397よ
キミは性別だけが辛うじてオンナと言えるだけのよーな生物と共に旅をしたいのか!
どうせ一緒ならカワイイ子・・・想像の世界だけに理想的でありたいよネ。(つд`)

>398
漏れもここ読んでいたらfc版やりたくなって来ました。
ゆらゆら動く敵・・・どんなんだろ。

そうそう、クリアの仕方が分からずに二週間程奴の死体を担いで世界中を旅したのも
今ではいい思い出。

404:NAME OVER
04/10/07 00:33:56
今日やっとファミコン(ネオファミってやつ)買ってきてパッケージを開けるのも
もどかしく早速プレイしてみたよ!
とりあえず適当に名前とキャラ決めて始めてすぐセーブ
してみたけど・・電池生きてたよ(つд`)
後確かに町の人もくねくねしてた・・・
明日くらいからきちんとプレイするぞーー!
その前にボーナスポイントの振り分けに何時間か悩みそう・・・・

405:NAME OVER
04/10/07 18:32:36
前から話は聞いてたんだけども、
102さんのプレイリポート読んで思わず通販で買っちゃったよ……。
数年ぶりにファミコンの埃を払いつつ、届くのを楽しみにしております。

あー早く最終回載らないかなぁ……。(´・ω・`)

406:NAME OVER
04/10/07 21:05:51
最終回、待ち遠しいねい。(´・ω・`)

>>404
電池生存おめ。w
ネオファミって中古ファミコンショップに必ず置いてあるアレかな。
発売元が任○堂っぽくないんだけど、許可とっているんだろうか。
なんにせよ楽しんでくれー。

407:NAME OVER
04/10/10 18:34:15
電池取り替えてから始めろよ・・・・・

408:405
04/10/11 10:37:38
ねんがんの ドラゴンウォーズ を てにいれたぞ!

パッケージとか説明書はすごいきれいなんですけど、
やっぱり電池が心配です。
プレイメモとか取りながら遊ぶぞー。(`・ω・´)

電池って、取り替えられたのか。ロム開けるのは怖くてやれない……。

409:NAME OVER
04/10/11 14:45:07
がんがれ~。

410:NAME OVER
04/10/11 16:04:10
FCカセットの電池ってなかなか切れないよね。
セーブデータがちっさいからかな。
あとSFCはカセットを抜き差しするとセーブデータが飛ぶことがよくある。

411:102
04/10/17 05:14:53
やぁ、いやはや半年以上お待たせしてしまって・・・
本当に申し訳ない気持ちで一杯の102だ。今ゆっくりとだが
最終回を書いている。

前回ドラゴンクィーンの協力を取り付けるお話を書いた直後に
自分の不注意で転んで左腕を脱臼してしまい、腕を吊っていたので
キーボードを叩くのが非常に辛く、しばらくPC自体触らない期間が
あったのだ。もちろん脱臼が直って腕が自由になる頃に続きを書くつもり
だったんだけど、その頃には新しくやる事が増えていて、最終回を
書く時間が取れなかったのだ。いや、本当は時間はあったんだろうけど、
プレイ直後の興奮や記憶が薄れてきていて、自惚れなんだけどみんなを
待たせてしまっている罪悪感みたいなものも蓄積してきて、中々手を付けられずに
ずるずるとここまで来てしまったのだ。そんな状況でもレトロゲーム板には
たまに来ていたのだが、このスレは見ると心が痛むので見ないようにしていたのだ。
だが、一週間ぐらい前にほんの気まぐれで腫れ物に触るような感じで
このスレを覗いてみて、まだ続きを待ってくれている人が数人でもいる
という事実衝撃を受けた。俺は申し訳ない気持ちで心が破裂しそうになり
自分のチンカスっぷりに恥ずかしくなったが、だがそれ以上に感動していた。
じっとしていられない。自分のリプレイを最初から読み直した後、突き上げるような
心からの衝動に俺はすぐさまファミコンにドラゴンウォーズをセットして、
最後のセーブデータからやり直し始めたのだった。ドラゴンウォーズの
クライマックスの展開はそうそう忘れるものでもないと思うけれど
プレイ直後の記憶を蘇らせる為に、俺にはもう一度それを体験する必要があった。
そして二度目のポイ捨てを終了した今、改めてプロガトリーのスラムに
裸一貫で投げ出された俺の分身が、どんな冒険の結末を迎えたのか
書いておこうと思う。

最終回につづく

412:NAME OVER
04/10/17 15:20:20
キタ━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━!!
待ってた甲斐があったよ!
あんたのリプ読んで思わずファミコンとカセット買っちまったよ
ゲームもいいけど文章がひきつけるものがあるよ
ここまで待ったからあと少し待つよ
(●´▽`●)_旦"☆"旦_(○´ー`○)カンパイ

413:NAME OVER
04/10/17 18:10:01
キタ━━(゚∀゚)━━!!
最終回頑張ってください!

414:NAME OVER
04/10/19 23:53:23
ついに最終回が・・・。(つд`)
ゆっくりでもいいので頑張って~♪

415:NAME OVER
04/10/22 16:16:04
キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!
102さんの文章を読んで、
310で紹介していた通販サイトで買っちゃった者です。
代引きなんかにしちゃったせいで
ロムは300円なのに送料手数料で1.200円も払いましたが大満足です。

ご無事で何より。
大陸歩きながら、またりとお待ちしております。ヽ(´ー`)ノ

416:NAME OVER
04/10/24 06:19:25
やぁ、最後なんであまり淡白なのもツマラナイと思い
ちょっと盛り上げようと思って書いてたら微妙に長くなったので
「ドラゴンウォーズ」の前に一旦投下しちゃおうと作業している102だ。
それじゃぁニザールの地下洞窟から冒険を再開しようと思う。物語の
大筋は全く変更していないけど、相変わらず脳内設定が多々出てくるのはご勘弁(笑

「ドラゴンジェム」の恐るべき魔力によって、「ドラゴンクィーン」の協力を
強引にではあるがなんとか取り付けた俺達は、三度ニザール山の地下洞窟へと
舞い戻ってきた。目的を果たすまでは決して地上へは戻らぬ覚悟を決めて。

・・・進入直後から激しい抵抗に遭うに違いないと身構える俺達だったが
予想とは裏腹に、以前に訪れた時よりもいくらか「ナムター」親衛隊の抵抗は
弱まっているようだった。四大魔法使いと称えられた「ナムター」の腹心、
裏切り者の魔法使い「ミスタルビジョン」が倒されたことで、軍勢の士気が
衰えているのかもしれない。悪魔に魂を売ったとはいえ、ナムター親衛隊の
「ナムターガード」や「インサホーサ」は元々その大半が「キングズホーム」にいた
兵隊のはず、「ミスタルビジョン」の名前を知らないはずが無い。
ディルムン大陸で名を馳せていた魔法使いが倒されたとなれば、
怯むのも当然と言える。これはチャンスだ。洞窟内での効果には疑問があったが
雑兵の目を欺くことぐらいは出来るだろうと、俺達はハイマジックの
「クロークアーケイン」の魔法で気配を消し足早に洞窟の最深部へと進んでいった。

417:102
04/10/24 06:20:42
洞窟の奥へと一歩足を踏み出すごとに邪悪な気配は一層強まり
俺達を威圧してくる。それは俺達にナムターとの距離が縮まっていくのを実感させた。
緊張を維持し、精神を集中させながら前へ進む。少しでも気を許せば
「悪に染まれ!ナムターに下れ!」と囁く邪悪なエネルギーに
精神を蝕まれてしまいそうだった。先を急ごう。俺達は一呼吸おいて、再び早足になった。

418:102
04/10/24 06:21:29
「ナムター」を打ち倒し、平和なディルムンを取り戻さんと意気込む俺達だったが、
緊張状態を長時間維持するのは修練を積んだ者だとて容易いことではない。
「ナムター」を探して広大なニザールの地下洞窟の中を歩き回る俺達は
目前に迫った決戦に緊張状態の維持に努めていたが、思いのほか長時間の探索に
徐々に気力を奪われ始めていた。「ナムター」は一体どこにいるのだ。
どこか俺達の知らない場所に隠れ、うろたえる俺達を見てあざ笑っているような気がする。
もはや未踏破の地域も少ないはずなのだが・・・。俺達は明らかに焦り始めていた。
ふと目をやれば剣の先に灯らせた魔法の光は力を失い今にも消えそうに弱弱しい。
まるで俺達の心境に反応しているかのようだ。
周りを見渡せば、目に映る全ての物が輪郭を失い醜く歪み、
隣を歩く仲間の顔はまるで怪物のようだ。いや、そんなことは無い。
魔法の光も仲間の顔もいつものままだ。これは俺達の不安がそう見せているだけだ。
・・・力を解放したとはいえ、「フリーダムソード」の力は「ナムター」に
通用するのだろうか?あれだけ酷いことをしてしまったのに、
「ドラゴンクィーン」は本当に俺達を助けてくれるのだろうか?
俺達は本当に「ナムター」を倒せるのだろうか?
止め処も無い不安が心の奥底から次々と湧き上がってくる。

「ああ・・・ここは たしかに じごくだ!!
 ナムターを みつけることは できず ディルムンは
 にどと じゆうには ならないような きがしてくる。」

仲間の1人が耐え切れずに叫びを上げた。
しかし誰も彼を責めることは無かった。皆同じ気持ちだったからだ。

俺達は身を隠せる場所を探し、短い休息を取ることにした。
幾度かの戦闘で傷ついた体を癒そうとドルイドマジックの使い手に
「キュアオール」を唱えてもらった。柔らかい光が俺達の体を包み込み
体内の代謝速度を一気に加速させた。傷が癒え、落ち着きを
取り戻した俺達は互いに励まし合い、決意を新たにさらに
洞窟の奥へ奥へと進んでいく。

419:102
04/10/24 06:22:27
休息地点からもうどのぐらい歩いただろうか。
俺達はついに洞窟の最深部と思われる箇所に到達していた。
だがそこに「ナムター」の姿は無かった。自然の岩壁が俺達の行く手を
塞いでいるだけだった。落胆する俺達だったが
もはやこの地下洞窟内で怪しい場所も他に見当たらないので
念入りに辺りの調査を開始した。すると、周りの岩壁から比べて不自然に
突然すぼんでいる場所があった。魔法の光を掲げ、暗闇に目を凝らすと
岩壁をくり抜いて作られたような狭い通路がぼんやりと浮かび上がった。
通路の突き当たりは大人10人ほどが入れる広間になっているようだ。
俺達はもしかするとこの空間に何か手がかりがあるのではないかと
広間に生物の気配が無いことを確認して進入した。


420:102
04/10/24 06:24:58
「あああっ!!
 とつぜん じめんが かいてんしはじめた!!
 めのまえの けしきが ゆがんでいく!!」

しまった!これは「ナムター」の仕掛けた罠だったのだろうか?
広間に足を踏み入れた直後、地面がグルグルと回転し俺達は体の
バランスを失って倒れかけた。だが、突然体がフワリと
空中に浮き上がり転倒を間逃れた。何が起こっているんだ?
だらしない姿勢のまま事態の把握に努めようと必死に思考を巡らすが、
しかし俺達にそんな余裕は与えられなかった。助かったと思ったのも束の間で
直後に地面から発生した竜巻の渦に全員が飲み込まれてしまったからだ。
竜巻はどんどん勢いを増し俺達を上へ上へと巻き上げていく。
渦のなかで翻弄される俺達にはあらゆる方向から猛烈な力が加わっていた。
このままでは体が引きちぎられてバラバラになってしまいそうだ!
強烈な衝撃の連続に呼吸さえ満足に出来ず、もはや意識を保っていることが
出来そうにない。間もなく視界がぼやけ何も考えられなくなり、
俺達は暗黒に沈んだ。

421:102
04/10/24 06:28:21
・・・どれぐらいの間気を失っていたのだろうか。まだ意識が朦朧としている。
湿っぽい風が頬を掠めていく。気が付くと俺達はだだっ広い平原に佇んでいた。
地平線が気が遠くなるほど遥かに遠くに、微かに見える。弱弱しく衰えてはいるが、
どこからか太陽の光が差し込んでいるようだった。俺達は今まで
暗く閉鎖的な地下洞窟を彷徨っていたはずなのに・・・。
ここは一体どこだろう?俺達は竜巻によって地上に運ばれたのだろうか?
だが、その考えが間違ったものであることに体の感覚が戻り意識が
ハッキリすると共にすぐに気が付いた。

422:102
04/10/24 06:29:35
うわっ!何か動いたぞ!仲間の1人が短く悲鳴を上げて後ろに飛びのいた。何事かと
彼の恐怖に怯える視線の先を辿ってみると、彼が腰掛けていた岩にたどり着いた。
岩?いや違う、彼が腰掛けていたのは岩ではなく何か得体の知れない爬虫類の幼生だった。
俺達は反射的に武器に手をかけるが、どうもまだこの幼生に戦う力はなさそうだった。
硬く透明な膜の中で身を縮めてこの世に生まれ出る時をじっと待っている。
そんな様子だった。剣を納めようとする俺達だったが、次の瞬間目に飛び込んで来た
さらなる驚愕の事態に思考が停止し全身の動きを封じられた。
・・・あぁ・・・な、なんだこれは!辺りに見える同じような岩の数々、
いやそれだけではない、俺達が今立っている地面やいびつな形の壁、目の前に広がる
平原が、この世界の輪郭全ては奇怪な爬虫類の幼生で埋め尽くされているのだった!
おぞましい光景だった。俺達がそれに気付いた途端、息苦しくなるほどの
邪悪な気配を感じた。まるで全ての幼生が侵入者を威嚇しているようだった。
何か強力な意思によって幼生は統一され、きっかけを与えれれば、その全てが
一斉に襲い掛かってきそうだった。

この異様な空間は恐らく「ナムター」が最終的にディルムンを征服するときに備えて
準備された軍隊に違いなかった。理解を超える事態と改めて知る「ナムター」の
狂気に俺達は怯みかけたが動揺は一瞬だった。「フリーダムソード」の
柄を強く握りディルムンで出会った人々の顔を思い浮かべる。力が沸いてくる。
ディルムンに平和を取り戻す為に例えこの全てを相手に戦うことになろうとも
全力で排除し、何としても「ナムター」の元へたどり着くのだという決意が
今更揺るぐことはありはしない。この世界から脱出する時には「ナムター」が滅んでいるか、
俺達が倒れるかのどちらかしか無いのだ。

423:102
04/10/24 06:33:54
今日の冒険はここまでだ。ヤングドラゴンとの戦いの前までは
特にイベントが無いので実際にゲーム中に表示される台詞と台詞の間を
補完する形で話を作ってみたよ。

>>412
>>413
>>414
>>415

本当にありがとう。

424:NAME OVER
04/10/24 19:55:36
GJ! 本当にもう最後になってきたな・・ 再開してもらったのはすごいうれしいけどそれは終わりも意味するのが悲しいな・・

425:NAME OVER
04/10/25 00:36:21
続きキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

426:NAME OVER
04/10/26 21:31:14
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
でも、102タソのお話が終ってしまったらこのスレは・・・。((((゚∀゚;))))カクカク

427:NAME OVER
04/10/26 21:33:05
二周目が外伝として…

428:NAME OVER
04/11/02 16:23:50
最下層なんで一旦保守しまつ

429:NAME OVER
04/11/08 01:43:55
ほ 
し 



430:NAME OVER
04/11/08 19:14:36




431:102
04/11/11 16:15:19
やぁ、このスレのどこかにシャドウゲイトなんかとドラゴンウォーズが
シェアワールドだったら面白いみたいなことが書いてあったので
台詞の引用だけだけど、ネタとして盛り込んでみた102だ。
ジョーダン王子が助けに来てくれる伏線が全く無いので勝手に
作ってしまったけど脳内設定ゴメンしてねということで
それでは今日も冒険の続きを書いておこうと思う。


奇怪な爬虫類の幼生で埋め尽くされた平原は南に向かって開けている。
彼方に「ナムター」の軍団が見えていた。俺達は覚悟を決めてゆっくりと歩き出した。
人間や怪物が乱雑に入り混じった軍団の先頭で
巨大なドラゴンらしき怪物が10数匹も群がり俺達の行く手を遮っている。
頭部に突き出したコブと不気味に青白く光る鱗が、どことなく
「ラナクター」の欠片を守っていた「ガードドラゴン」を思わせるが、
大きさはその比ではない。怪物の背中に生えた巨体に似合わない小さな翼
それさえ軽く帆船の帆程度の大きさがありそうだ。
巨大な怪物の邪悪を湛えた瞳は微動だにせず、突き刺すような視線で
ただ一点こちらを睨みつけている。怪物達は喉を震わせ低いうなり声を上げて
こちらを威嚇しているようだった。

突然の不気味な声に俺達はたじろいた。
最高の恐怖!!!
まるで金縛りにあったように私は身動きできない!!
鋭い牙の間からドロドロした粘液が滴り落ちる!
ああっ!目が眩む!俺達の勇気は思わずしぼんでしまいそうだ!!

432:102
04/11/11 16:16:26
口元にいびつに並んだまるで尖塔のような巨大な牙は
怪物が呼吸するたび擦れ、喉の奥に溜まったガスを爆発させ、牙と牙の隙間から
火の粉を撒き散らしている。この怪物が明確な意思を持って吐き出す炎のブレスは
何者も一瞬で灰に変えてしまいそうな灼熱であることを想像するのは
簡単なことだった。目の前の巨大なドラゴンは「ナムター」の忠実な僕、
恐るべき「ヤングドラゴン」に違いなかった。俺達は武器を持つ手に力を込め、負けずと
「ヤングドラゴン」の群れを睨み返す。すると「ヤングドラゴン」達は一斉に
大きくうなり声を上げた。「ナムター」が準備した軍団にたった
数人で立ち向かおうとする俺達を嘲笑しているのだろうか。

「われわれは ナムターさまの しもべ!!
 おまえたちのような おろかな にんげんどもに
 かなう あいてではない!!」

驚いたことに「ヤングドラゴン」はハッキリと聞き取れる言葉で
俺達に警告してきた。「ヤングドラゴン」の言っていることは当然のことだった。
この期に及んでくだらない挑発に心を乱される俺達では無いが
戦いの行く末を思うと心臓の鼓動が早まっていった。
いくら力を付けた俺達だとて、もしこの「ヤングドラゴン」が
巨体に物を言わせて一斉に襲い掛かってきたらひとたまりも無いだろう。
「ヤングドラゴン」は巨体ゆえに死角も多いはずだ。
一対複数の戦いならば俺達にもかろうじて勝機はあるかもしれない。だが、
平原を埋め尽くすほどの「ナムターガード」や「リザードウォリアー」を退けつつ、
「ヤングドラゴン」の群れを相手にするのは無謀という他になかった。

433:102
04/11/11 16:17:49
「ヤングドラゴン」達は余裕たっぷりに俺達の次の行動を待っている様子だった。
俺達は無言のまま立ち尽くしていた。前に進みもせず、振り返って
引き返すこともしなかった。一瞬の間があって・・・
「ヤングドラゴン」達は巨大さをまるで感じさせないしなやかな動きで
一斉に素早く首を持ち上げ、腹を膨らませ大きく息を吸い込んだ。
「ヤングドラゴン」が唸り声と共に口を開き牙をむき出しにするのと
俺達が空高く「ドラゴンジェム」を掲げたのはほぼ同時だった。

434:102
04/11/11 16:18:45
「ギエーッ!!」

異次元の平原に恐ろしいエネルギーが加わった。
その場に居合わせたあらゆる生あるものが
それを無視できなかった。鮮やかな緑に輝く鱗に包まれた巨体が
俺達と「ヤングドラゴン」の間に出現した。ディルムン大陸最強の生物
「ドラゴンクィーン」は「ドラゴンジェム」の契約の元に、いとも簡単に
時間と距離を飛び越えてやってきた。
一体何事かと目の前の「ヤングドラゴン」達も攻撃の手を止め注意をそちらに注いでいる。
「ドラゴンクィーン」は赤く燃えるような瞳で「ヤングドラゴン」の群れを
チラリと見やり深く息を吸い込んだ。そして畳んでいた翼を広げると
この平原が地響きで崩れ去るのではないかという程の唸り声と共に、
目が眩みそうな炎の柱を猛烈な勢いで何本も吐き出し「ヤングドラゴン」の群れや
悪のナムター軍団に向かって投げつけた!!地獄の業火よりも熱く眩しい炎の渦が
いくつも重なり竜巻となって怪物達を飲み込んだ。

435:102
04/11/11 16:19:47
「ギエーッ!!」

「ドラゴンクィーン」の吐き出した炎は一瞬で怪物の大半を灰に変えてしまった。
辺りには血と肉のこげた生臭さが充満している。「ヤングドラゴン」の群れも
炎をまともに受けた数匹は無残に焼け焦げて絶命していた。俺達は目の前の
出来事が信じられずにただ圧倒されていた。「ドラゴンクィーン」の力の前には
全てが等しく無力だった。生き残った「ヤングドラゴン」達は敵わないと悟ったのか
恐怖に怯える表情であっという間に異次元の隙間へ逃げ込んでいった。
「ドラゴンクィーンは」その様子を見て嬉しくなって身震いした。そして俺達を振り返り
満足そうに言った。

「やくそくは はたしたぞ!!
 あとにのこった ナムターの たいぐんを たおすのは
 おまえたちの しごとだ!!」

俺達は「ドラゴンクィーン」に危機を救ってもらった礼を言おうとしたが
「ドラゴンクィーン」はそんなものは必要ないとばかりに、目にも留まらぬ速さで
自分の世界へと飛び去っていった。

「ドラゴンクィーン」にとってディルムンの支配者が誰であろうと
そんなことに興味は無かった。彼女はいかなる相手にも負ける気がしなかったし
それはおごりでは無く事実だった。恐らく「ナムター」も「ドラゴンクィーン」に
直接戦いを挑むような愚行はするまい。だが彼女は「ナムター」が嫌いだった。
誇り高く気高いドラゴン族に似せて「ヤングドラゴン」、「ガードドラゴン」といった
紛い物のドラゴンを創造し使役して、ドラゴン族を侮辱していることが許せなかった。
さらにドラゴンの正統な血族、彼女の子供たちまでも魔力で支配しようとする「ナムター」が
「ドラゴンジェム」を手に入れ、彼女自身支配しようとすることだけは子供たちの為にも、
なんとしても回避しなければならなかった。「ドラゴンクィーン」は一瞬自分を従えた
冒険者のことを思い出すと、大きく翼を羽ばたかせて彼方へと消えた。

436:102
04/11/11 16:21:02
「さあ!!
 いよいよ ナムターとの たたかいが はじまる。」

脅威だった「ヤングドラゴン」の群れが消滅したことで俺達は一気に勢いづいた。
「ドラゴンクィーン」の炎を逃れ生き残った、「ナムター」の悪の軍団が待ち構える
平原の中央へと突入していった。その時、後方で喊声が平原に響き渡った。
俺達が何事か、新しい敵の増援かと突撃に躊躇していると
俺達がニザールの地下洞窟で竜巻に巻き上げられ、この爬虫類の幼生で埋め尽くされた平原に
投げ出された付近から再びときの声が上がった。それは明らかに人間の声だった。
それも複数の、何十人という人間の声が重なって聞こえてくる。
先頭を歩き軍隊のリーダらしき男は青い鎧に身を包んで武装している。
・・・あの鎧は?あ、あれは「ジョーダン王子」ではないか!!

437:102
04/11/11 16:22:02
「ジョーダン王子」も俺達を見つけ駆け寄ってくる。再開を喜んでいる暇は無い
俺達は手短に王子に事情を伺った。聞けば地上では王子と「マイローラ姫」の軍隊、
そして反「ナムター」を掲げるレジスタンスらによって「キングズホーム」は
既に解放され、そこを拠点に「ナムター」の支配下にある町を順次解放しようとしていたらしい。
そんな時に「キングズホーム」に「ウトナピティム」と名乗る老人が現れ
俺達がニザールの地下洞窟へ「ナムター」との最終決戦に向かったと告げたのだという。
王子は最初半信半疑だったが、「ウトナピティム」が取り出した魔法の水晶球に
俺達がニザールの地下で奮戦している姿が映し出されたのを見て決断したのだそうだ。
「ジョーダン王子」は直ちに自ら軍隊を組織し「キングズホーム」を旅立とうとしたが
そんなことでは決戦に間に合わないと、「ナムターの塔」の入り口までは
「ウトナピティム」が彼と「ナムター」しか知らない空間転移魔法で送り届けてくれたのだそうだ。
俺達は数人の仲間で戦いを続けるあまり孤独な戦いと錯覚してしまっていたが、
それは大きな誤解だった。俺達は心の中が暖かい感情で満たされるのを
感じていた。俺達は孤独ではなかった。例え俺達の命の炎がここで消えようと確実に
後に続いてくれる人がいる。世界を回って巡り会ったディルムンの人々が必ず後に
続いてくれることだろう。


438:102
04/11/11 16:24:37
「さあ!!
 ここは わたしたちが ひきうけた。
 きみたちは さきへ すすんでください!!」

「ドラゴンクィーン」の炎で壊滅的なダメージを受けたとはいえ
「ナムター」が用意した軍団はまだ夥しい数で俺達を待ち受けている。
いくら一体一体は大した強さでなくとも、全ての相手をしていたら
とてもではないが「ナムター」と戦う前に体力を失ってしまうだろう。
「ジョーダン王子」の軍隊は俺達を出来るだけ無傷で「ナムター」の元に
送り出す為に、悪の軍団が群れる平原の中央へ突撃し、爬虫類の群れと激突した。
さすがにここまでやってくるだけあって、王子の軍隊は手練で編成されているようだ。
「リザードウォリアー」や「インサホーサ」を相手に互角以上の戦いを繰り広げている。
みるみるうちに爬虫類の群れも減っていった。
俺達は王子に促されて悪の軍団の守りが手薄になっている場所から
平原を突破することにした。俺達を導くと、王子はすぐに自分の軍隊の元へ戻り
戦いに加わって行った。王子の軍隊が助けに来てくれなければ
うまく立ち回っても、俺達が戦う怪物は倍に増えていたことだろう。
俺達は心の底から王子に感謝していた。俺達は再開を誓い合って分かれた
「ジョーダン王子」の元に戻って共に戦いたい気持ちを抑え、
後から後から湧き出る爬虫類の群れを全力で退けながら平原のさらに奥に進んでいく。


439:102
04/11/11 16:27:54
今日の冒険はここまでだ。
次回はついにナムターとの決戦だ。
まぁ、今年中にはこの冒険も終わりを迎えられるだろう。

440:NAME OVER
04/11/11 16:32:24 lHolJTKA
キタキタキター!乙です!

441:NAME OVER
04/11/11 19:51:57
続きキ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(.  ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━!


442:NAME OVER
04/11/15 06:32:03
久々に覗いてみれば、クライマックスのお話に……。
お疲れさんです。

実はゲームやり途中なので、
102さんのお話はざっと目を通しただけできちんと読んでなかったり。
自分でコピペしてまとめたのを、
進んだところまで少しずつ読ませてもらっております。
クリアした暁には一括して熟読するぞー。(`・ω・´)

443:NAME OVER
04/11/23 07:34:07
102タソおつつです。(´∀`)
いよいよ次回で最終回ですか・・・。(つд`)

444:NAME OVER
04/12/03 00:18:41
保守

445:NAME OVER
04/12/08 13:22:11
保守ついでに。

ドラゴンストーンとかを
1個1個ドラクエ方式で持たねばならないFC版はエライ不便だなー。
せめて9個まとめてにしてくれりゃもうちょっとマシだろうに。
と普通の話題。

スレに何人いるんか知らないけど、皆様よい年末を。

446:NAME OVER
04/12/09 12:52:08
ああ、辰年だったら年賀状にギェーーッ!!!とか書けたんだよなー。

447:NAME OVER
04/12/24 20:55:38 MiqlKTee
クリスマスに聞くのもなんだけど
98版って効果音しかならないの?

448:NAME OVER
04/12/24 21:13:29
ちゃんとFM音源で鳴る。
クリスマスに答えるのもなんだけど・・・・

449:NAME OVER
04/12/25 06:26:25
68版は処理が重い。
いやFC版も重かったんだが。
98版もやっぱ重いのか?

450:NAME OVER
04/12/25 06:41:55
処理が重いかってPC98でも機種によると思う。
386のCPU乗ってる機種だと快適。
486以上だと逆にスクロールが激速だったりするのでCPUの速度落とす必要があるくらい。
HDDにインストールしてしまえば場面切り替えでの読み込みの時間も、まったくストレスたまらない。


451:NAME OVER
04/12/25 07:38:22
クリスマスだけど98版始めました
FC版とグラフィックが全然違うのね

452:NAME OVER
04/12/26 14:32:32
開始直後はファミコン版が一番つらいんじゃないんだろうか?
召喚キャラなしだとザコ相手に死ぬ

453:NAME OVER
04/12/26 19:27:37
ファミコン少年の質問

パソコン版はどんな操作系ですか?
マウスで操作するんですか?
キーボードは必須ですか?

454:NAME OVER
04/12/26 21:40:38
PC98版だけど、マウスだけでもキーボードだけでもプレイできる。
もちろん併用も可能。
個人的にはキーボードでプレイするのが一番効率よいと思うけど。
(マウスだとカーソールを移動するのに時間が余計にかかる。)



455:NAME OVER
04/12/27 13:43:15
おおthx
やっぱ装備はEキーとか呪文はCキーとかやるの?

456:NAME OVER
04/12/27 15:40:50
PC98版ウルティマ4,5のようにコマンド毎に異なるキーが割り当ててあるのではなく、メニューにある数個のコマンドの頭文字をキー入力する。
キャラクタやアイテム選択は数字キー。
頭文字だけ、でかく書いてあるので入力するキーで迷うことはない。
スタクラ作品なので同時期のマイト&マジックBook1、2あたりの操作体系はにてる。


457:NAME OVER
05/01/02 16:20:52
DWスレを見つけたので記念カキコ
なんというか、良スレですな。おもしろいリプレイは読めるわ、
製作者が光臨するわ。
リプレイもENDまでもうすぐ終わりなので期待してますよ102さん。
そろそろ書いてくださいw 遅筆の作家を待つ編集者の気分ですよ。

私はこのゲームをプレイしたのは十数年前になりますなぁ。
ハードはpc98、5inch版。友人と同時進行で進めていてとても楽しかったことを
覚えています。最初の町を脱出する手段が違がかったのでモメたのもいい思い出。
ログを読んで他にも脱出ルートがあるのでびっくりしました。

スタークラフトのpc98のゲームって再販はされないのですか?
あれほど良ゲーがいっぱいあったのでやってみたいのですが。
やはりオクで見つけるとかしか道はないのですかね?

98版でアンダーワールドの奈落を一箇所飛び越えられるところがあって、
そこを通過するとスキルポイントが大量にもらえた。っていうのは仕様だったのかな?
というか概出?知っている人がいたら教えてキボン

458:NAME OVER
05/01/03 01:37:30
へぇぇぇぇ
しらんかった

459:NAME OVER
05/01/08 18:54:30
ああ、攻略本に書いてあったね。セカンドプレイではお世話になるポイントだね。
面白くなくなるからあえて使わないという人もいそうだが。

460:NAME OVER
05/01/17 20:45:19
98スレより誘導されて、俺も記念カキコー

このスレをみて初めて知った新事実その1ー
FC版のパーガトリーって、プロガトリとかいうのね。結構ショック。

彼らは本気だ!とか
彼らはキングスホーム大学で腹蹴りを専攻している。とか
君たちは今、正に、ぶらさがっている最中だ!とか

腹が捩れるほど笑える文章の宝庫だったよなぁ・・・このゲーム。
2分半位ゲラゲラ笑って死にそうになったりしてたよ、当時。


461:NAME OVER
05/01/17 21:21:13
あ、ほんとだ。Purgatoryだもんね。
昔FC版やったけど、全く気がつかなかったなぁ。

462:NAME OVER
05/01/19 01:43:33
煉獄 THE TOWER OF PURGATORY(forPSP)
パーガトリィかプロガトリか

ドラゴンウォーズでなくてWIZっぽいけどね
ひたすらダンジョン踏破、絵は末弥純
URLリンク(www.itmedia.co.jp)

463:NAME OVER
05/01/19 06:59:14
辞書で調べてみると
パガトリィって感じだな。



464:NAME OVER
05/01/19 11:06:50
ホイ発音。
URLリンク(dictionary.goo.ne.jp)

465:NAME OVER
05/01/19 16:28:33
BGMはFC版の方が好きだな

466:NAME OVER
05/01/22 19:23:11
俺は98版しかやったことないんだけど
(FC版は、名前が同じだけの別ゲームだと近年まで思ってた)

FC版のテキストも、珍訳っつーか神の翻訳なのかい?


467:NAME OVER
05/01/23 05:36:40 kuRP3a1E
98版といえばストストルーペンだよな~。
スキルポイント50の奈落はファミコン版にもあるのかいな?

468:NAME OVER
05/01/23 12:26:22
え、まさかFC版には、あの伝説の秘密警察が存在しないの?


469:NAME OVER
05/01/23 19:45:29
98版も結構アレンジされてるんですね。

470:NAME OVER
05/01/24 18:17:20
ってことは、元々の・・・何版だっけ?PC版?には、ストストルーペンはいないのか・・・


471:NAME OVER
05/01/25 11:50:08 osy0bub2
FCでは「スタストラッペン」って名前でいるよ。

そこで疑問なんだが、
スタスト・ラッペンなのかスタス・トラッペンなのか
スタ・ストラッペンなのか、それが問題だ。

472:NAME OVER
05/01/26 22:15:00
>>470
いえ、メッセージのことです。
ちなみに英語版ではStosstrupenです。

473:NAME OVER
05/01/26 23:30:16
ていうか、あの頃のスタークラフトのアレンジっぷりは、神であったと思う。


474:102
05/01/27 06:00:14
102ですが、キリのいいところまで一旦投下してもいいでしょうか?
それとも全部終ってから一気に落とした方がいいでしょうか?
ちょっと間が開いてしまったんでとりあえず投下しようと思うのですが。
あと、ちょっと長くなっちゃったんで。

475:NAME OVER
05/01/27 17:50:22
気の向くままに
このスレはゲームと一緒で自由度高し

476:NAME OVER
05/01/27 20:22:45
>>472
それ・・・何て読めバインダー?


477:NAME OVER
05/01/28 12:31:28 03EIOljC
1、ストスツルペン
2、ストッストルペン
3、ストゥストゥルーペン
4、ストストルーペン

478:NAME OVER
05/01/28 16:10:36
>>474
マターリ待っとります。
でも、ちょっと読みたいね^^

479:NAME OVER
05/01/28 20:00:00
>>477
知能指数が低空飛行している俺様には
2としか思えなかったよ OTL


480:NAME OVER
05/01/31 14:09:46
>>474
おお、待ってました!

481:102
05/02/10 06:11:26
やぁ、寒さに弱い102だ。2月は足先がキンキンに冷えるし
キーボードを打つ手はカジカンデしまうしでまったく辛い季節だ。

ちょっと時間が空いてしまったのでやっぱり途中まで投下してみようと思う。

暗黒の平原に散らばる怪物の小規模な群れが、何度か俺達の前進を阻もうと襲い掛かってきたが
どの戦いも俺達を短く足止めしただけだった。爬虫類の幼生で埋め尽くされた平原を
全力で駆け抜ける俺達の疲労は、度重なる戦闘と最後の戦いに望む緊張で
既に限界を超えている。今この足を止めれば押し寄せる疲労でその場を動けないだろう。
だがしかし、心の奥底から湧き上がるディルムン世界を愛する人々との一体感が
俺達の手を、足を動かし、「ナムター」の元へと導いてくれていた。俺達は決して
数人のパーティだけで戦っているわけではないのだ!「ジョーダン王子」との再会で
確信出来たディルムン世界の人々との繋がりは、神が弱腰なこの世界で俺達が初めて手に入れた
「信じられるもの」だった。ディルムンの世界で信じるに足りる存在は
俺達にとって神様ではなく自分達の世界を自分達で守ろうと立ち上がった人々との絆だった。
信じられるものが1つでもあれば、人間はどこまでだって強くなっていける。
果てしない暗黒の中に生まれた小さな光の欠片は今力強い輝きを放ち始めた。
この光はどんなに濃い闇に覆われようと決して輝きを曇らせることは無いだろう。

482:102
05/02/10 06:13:08
「ナムター」を目指して平原を走り続ける俺達は辺りから怪物の気配が消えたことに
気が付いていた。振り返り耳を澄ませば微かに激闘の喧騒が聞こえてくる。
「ジョーダン王子」達と「ナムター」が用意した怪物達との戦いはまだ続いているようだった。

・・・俺達はどうやら「ナムター」の軍団が配置されていた平原の中心は突破したらしい。
ハァ・・・ハァ・・・俺達は周囲に注意を払いつつ、数刻の休息を取り
乱れた呼吸を整えた。歩みを止めた途端、体中から汗が噴出してくる。
平原を吹き抜ける凍えるような風が呼吸のたびに肺をかき回し、突き刺すような痛みを与えてきた。
鎧を脱ぎ捨て武器を放り出し、体を不気味な地面に投げ打って休みたい衝動を押さえ
必死に周囲の状況把握に努めた。邪悪なオーラをまとった暗黒の霧が平原の中心よりも
一層濃くなり俺達の視界を遮ってきている。辺りには暗黒のエネルギーが張り詰め
ぶつかり合っている。彼方此方から迸る黒い稲妻の光に俺達は全身の毛が逆立ってしまいそうだった。

483:102
05/02/10 06:16:54
「ナムター」はもうすぐそこにいるはずだ。一瞬だって気を抜いてはいられない。
俺達は目を凝らし、魔法の力を使いこの空間に何か違和感を探そうと懸命だったが
そこには何も無い、誰もいない空間がただひたすら続いているだけだった。
それでいてこの空間にはおぞましい邪悪な気配が満ち満ちている。俺達は
その気配に押しつぶされないように精神を保つのに全力を尽くした。
あぁ、立っているだけで命が吸い取られていく!血は凍りつき
魂まで枯れてしまいそうな暗黒に飲み込まれてしまいそうだ!
世界を覆う災厄の全てがここに集中し渦巻き、何者も立ち入ることの出来ない
地獄の空気が全ての生き物を排除している様子だった。
俺達はすぐに自分達が今どこにいるのか気が付いた。
この場所こそが狂気で作られた異次元の中心、他の存在を一切許さない
「ナムター」の玉座だった。

平原の彼方にどこにでもいそうな小柄で初老の男が佇んでいる。
男は微動だにせずこちらをじっと見据えていた。
「ナムター」だ。この男の一体どこにそんな恐ろしい力があるというのか
俺達は今となっては意味の無い疑問に少しだけ考える力を傾けた。
目の前のこんな平凡に見える男に俺達が、ディルムンの世界全体が
苦しめられていたと思うと少し悲しくなった。俺達は様々な思いを
全てこの戦いにぶつけ、そして勝利せねばならなかった。俺達は
目の前に迫った死闘を前に最高の緊張状態に移っていくが「ナムター」は依然として
こちらを睨みつけたまま立ち尽くしていた。そして無言のまま
戦闘態勢に入った。もはや言葉には何の価値も無いのだ。

484:102
05/02/10 06:18:42
俺達は「ナムター」に魔法攻撃はほぼ通用しないだろうと想像していた。
俺達は限りある精神の力の大半を魔力として自らに付与することで
「ナムター」と戦う作戦だった。「ミクスマジック」の使い手が
「ザックススピード」を発動させ、俺達の脚は僅かな時間重力から解放された。
獲物を捕らえる獣のごとく巧みなステップで散開しつつそれぞれが
最も活躍できる場所へと移動した。そして俺達は陣を崩さずに
一斉に「ナムター」へ向けて全力で走り出した。

この命が尽きる前になんとしても「フリーダムソード」の間合いに
「ナムター」を捉えなければならない!「ナムター」は俺達が近づく前に
「レイジミスラス」の詠唱を終らせていた。先陣を切って走り寄る
「フリーダムソード」の使い手には目もくれず、的確に「ドルイドマジック」のユーザーに
「サンマジック」の閃光を浴びせてきた。「ナムター」はディルムン世界の魔法体系について
「マジックカレッジ」の校長「ウトナピティム」に次いで聡明だった。俺達の防衛手段を
最初に断ち切るつもりなのだ。「ドルイドマジック」のユーザーが装備した
「マジックシールド」は放たれた魔法のエネルギーで収束された擬似太陽光を防ぎきれずに
使用者に苦痛をもたらした。「ナムター」は極めて冷静だった。
しかし、陣形を崩されつつも、俺達はジワジワと「ナムター」へと近づいていく。
「ナムター」の魔法攻撃は恐ろしい威力だったが、今の俺達ならば直撃を受けない限り
なんとかしのいで近づけるのではないかと思えた。俺達は盾で、魔法で身を守りつつ
怒りに燃える「ナムター」の瞳がハッキリと見える距離まで彼に近づいていた。
幸い未だパーティーの誰一人致命傷になるほどのダメージを受けてはいなかった。

485:102
05/02/10 06:20:11
俺達はチャンスを伺っていた。最初に「ナムター」を直接攻撃したのは仲間の
「ガトリングボウ」から放たれた超高速の無限矢「マジッククイバー」だった。
魔法で生成された矢は狙いを過たず「ナムター」の顔面に向かって飛び、そして
左の頬を捉え直撃した。しかしそれは「ナムター」に致命的なダメージを与えるまでには至らなかった。
暗黒のエネルギーを身に纏う「ナムター」を倒すにはどんなに強力であろう武器も
無力に等しかった。やはり「ナムター」を傷つけるには「フリーダムソード」で
直接斬りつけるしかないのだ。俺達は一瞬その強靭な肉体に怯んだ。
たじろぐ俺達をよそに「ナムター」はこんな矢など無駄だと言わんばかりに、射主では無く
執拗にマジックユーザーを狙ってきた。だが、俺達も幾多の戦いを重ね熟練していた。
次の瞬間、一瞬の隙を突いて仲間の「ガトリングボウ」から再び「マジッククイバー」が
連続して放たれた。通常の弓と異なり独特の構造を備える「ガトリングボウ」には、
予め矢を複数装填しておける為一発発射した後も、残りの矢が無くなるまでは、
新たに弓を番え引き絞り、狙いをつけ放つという一連の動作を必要としない。
人間の技術の結晶は攻撃時間を短縮し、俺達に活路を開いた。
矢の束は一筋の閃光となり暗黒の空間を切り裂いて激しい勢いで
「ナムター」へ向かって飛んでいく。飛び出した魔法の矢は再び「ナムター」に
弾かれてしまったが、油断した「ナムター」の体勢を崩すことに成功した。俺達は
今を逃してチャンスは無いと、体勢を整えようとする「ナムター」へと
猛烈な勢いで飛び出していった。

486:102
05/02/10 06:22:23
あっけない最後だった。目の前には打ち砕かれた肉の塊が転がっている。
仲間の連続攻撃によろめく「ナムター」に全力で振り下ろされた「フリーダムソード」は
「ナムター」の肩口からわき腹をしっかりと捉え、一撃で「ナムター」の体を粉砕した。
意外なほどにあっさりと手に入った勝利に俺達は実感が沸かずに、しばらくその場に
呆然と立ち尽くしていた。だが、目の前にだらしなく横たわる「ナムター」の死体は
俺達が戦いに勝ったことを何より証明していた。体中の筋肉の緊張が解けていく。
様々な思いが入り混じって、やがて心が温かい感情で弾けてしまいそうなほど膨らんできた。
・・・勝った・・・俺達は「ナムター」に勝ったんだ!!あぁ!なんて素晴らしいんだ!
これで恐怖による「ナムター」の支配は終ったのだ!ディルムンの世界は救われたのだ!
喜びに興奮する俺達は地獄の底で勝利の雄叫びを上げようとした。
しかしそれは信じられない事態に阻まれた。


487:102
05/02/10 06:23:48
「ふふふ・・・。
 きみたちだって そんなに かんたんに いくとは
 おもっていなかっただろう?」

低く抑揚の無い声で俺達に話かけてきたのは「ナムター」だった。
ええっ?信じられない!「ナムター」は怒りに燃える目でこちらを見据えている。
「フリーダムソード」の閃きに倒れたはずの「ナムター」の体には傷ひとつ無いほどに
元の形に再現されている!!そんな馬鹿な話があるのだろうか。
俺達は夢を見ていたのだろうか?先ほどの勝利は「ナムター」が仕掛けた
幻覚だったのだろうか?俺達は理解を超える出来事に混乱したが、すぐに再び
剣を持つ手に力を込め戦闘態勢を整えようと必死に行動した。「ナムター」は
すぐには仕掛けてこなかった。俺達を嘲笑するかのようにわざと距離を取り、
そして俺達を「サイクロン」の魔法で吹き飛ばした。十分に体勢を整えきれずに、
俺達は魔法の竜巻に飲み込まれ方々に投げ出された。「ナムター」は不死身なのだろうか?
俺達はこの男に勝つことは出来ないのだろうか?
心の中に隠れていた不安が一気に噴出してきた。

「さあ!! しょうぶは これからだ。
 かかってきなさい!!」

状況を受け入れきれず狼狽する俺達に「ナムター」が笑いながら叫んだ。

488:102
05/02/10 06:29:31
今日の冒険はここまでだ。

相変わらずの遅筆と脳内設定爆発ですみません。使う魔法や
「」内の台詞、装備品などはメモしておいてあるのでそれなりに
気を使ってます。

次回で終りそうなので
適当な場所で一応ディルムンの神様も活躍させようと思います(笑)
ではまた次回に。

489:NAME OVER
05/02/10 09:13:47
いや、そこらの小説より面白いよ
続き頼む

490:NAME OVER
05/02/10 18:08:20
続きキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

491:NAME OVER
05/02/11 03:46:48
乙。毎回楽しみにしてるぜ。

492:NAME OVER
05/02/13 23:23:59 6oIdICvc
うおぉぉぉおお乙!!
さあ、来たねクライマックスが!
やっと倒したのに、なんでコイツ何度も生き返るんだよ~!
どうすりゃいいんだゴルァ!!って、パニくったね~w
いや~思い出すわ
つぎで衝撃&感動のラストかな?
ガンガって書いてください

493:NAME OVER
05/02/26 18:47:53 J8OOf8LQ
マジックブーメランってどこにあるんでしょうか?

494:NAME OVER
05/02/28 10:57:27 8jBq2xIo
連続投稿ですいませんが、
現在回避率63なのですが敵の攻撃を全く回避してくれません。
回避率ってあまり意味のない仕様なんでしょうか?

495:NAME OVER
05/02/28 12:34:56
>>494

ファミコン版の話かい?

496:NAME OVER
05/02/28 17:40:50 gA/PClTC
はい、ファミコン版です。

497:NAME OVER
05/02/28 23:41:59
>>496
ここ行ってみるといいかもね

URLリンク(www.geocities.co.jp)

498:NAME OVER
05/03/08 01:46:06 guxbLmEm
102タソおつつです(´∀`)
もう最後かと思ったけど、結構引っ張りますね。w
次回も楽しみにしていますので、寒さに負けぬよう
頑張ってください

「神が弱腰なこの世界」
この部分は思わずにやり、とさせられました。
ドラゴンウォーズの世界観の特徴として、神は極めて受身と言うか
人間以上に運命論者の部分が際立っていて、自らの君臨する
世界が崩壊する事に対してすらも、ただ無頓着であったのが
印象的でした。

滅びの運命を待つだけの人間にとっては、絶対悪である筈の
ナムターが救世主たり得ると言う逆説的な設定も、この人々や
世界を積極的に救う事をしない神々に相まって、悲しくも力強い
主人公達の冒険をよりドラマティックに感じさせてくれました。

すごく好きです、ドラゴンウォーズ。

499:NAME OVER
05/03/08 01:54:17
ナムター倒しても何年後?かには星自体が無くなるんだもんな
なんかやるせない話だよな

500:NAME OVER
05/03/08 20:46:01
( T∀T)つ〃∩へぇーへぇーへぇーへぇー。
知らなかった。切ないっすねぇ・・・。

501:NAME OVER
05/03/08 22:22:37
そんなすぐに世界が終わるわけじゃなかったと記憶しているが…

502:NAME OVER
05/03/09 00:00:25
>>500
OPで、ちゃんとそう説明されているはずだが・・・



503:NAME OVER
05/03/09 00:46:45
むう、俺も全く記憶に無かった

504:NAME OVER
05/03/09 04:58:30 c/S5quRD
ファミコン版にはそんな説明無かったと思う

505:NAME OVER
05/03/09 07:04:15
いくらなんでも数年後に星自体がなくなるなんていってないだろ。

主星シリウスが年々膨張しているため、その周りを回っている惑星オセアナでは極冠のが徐々に融解している。
いつの日にかオセアナはすべてが海に覆われ熱い海の惑星になってしまうだろう。
ただそれもシリウス星に飲み込まれてしまうまでの話だが

ということで、数百年、数千年あるいは数億年以上先のことともとれる内容だ。
現在の地球にも当てはまるし。


506:NAME OVER
05/03/09 16:47:30
>>502
FC版しかやったことないので。
オリジナル版か98版のOPで説明されるのかな?

507:NAME OVER
05/03/09 17:30:29
>>505
俺もそう思う

508:NAME OVER
05/03/09 18:58:57
>506
PC98等用のスタクラ版オープニングで説明されるよ。


509:NAME OVER
05/03/09 22:02:06
ファミコンウォーズがでーたぞ♪


ゲームやったこと無いけど、
CMだけ印象に残ってます。

510:509
05/03/09 22:03:32
スマソ、スレ違い

511:NAME OVER
05/03/10 00:50:40
ボケとしては成立してたが

512:NAME OVER
05/03/10 18:21:39
ファーイアーア エームブレム!
てーごわい趣味レーション

ってオペラ風のCMもあったな。


とかレスしてみる。


513:NAME OVER
05/03/10 19:08:13
>512
オマイのは単なるスレ違い。

514:NAME OVER
05/03/10 20:54:20
102さんおつです!(`・ω・´)ゞ

こんなにおもろいのに
決して多くの人の目に触れることはないのかと思うと勿体無いなぁ。
コソーリ編集して保存しとこーかな。

TRPG友人らにでも読ませて広めるかー。w

515:NAME OVER
05/03/12 01:32:30 S3RTAFfc
現在メジャーな携帯ゲーム機等でリメイクされれば
広め易いのにね。
ともあれ>>514氏グッドラック!(`・ω・´)ゞ

516:NAME OVER
05/03/12 11:36:18
箱のねーちゃんとにーちゃんと、ストーリーの関係について納得のいく説明を行うことを求めたい。

517:NAME OVER
05/03/12 23:25:15
英語にローカライズされた国産ゲームのパッケージ、見たことある?
スゴいぞ。

めっさマッチョなおねえさまが、ブッとい剣持って物凄い形相で立ってたりすんの。
原作と関係なし。



518:NAME OVER
05/03/12 23:38:25
>>517
ドラゴンウォーズにカレンダーとして入ってるやつ?
俺まだ持ってるぞ

519:NAME OVER
05/03/13 01:13:35
アレって、他のスタークラフトのゲームのパッケージを使っただけでしょ?確か。

そうじゃなくて、他の会社のゲーム。


520:NAME OVER
05/03/13 22:59:19
今日、初めてここを見つけた。
>102の書き込みに引き込まれた。

最終回、期待してます。

あなたの考え方に共感してる。

521:NAME OVER
05/03/13 23:50:10
>>517
それはアテナ(SNK)の事かー!

522:NAME OVER
05/03/14 04:48:34
アリシアドラグーンもな。
URLリンク(page5.auctions.yahoo.co.jp)
これが、海外へ行くとこうなる。
URLリンク(www.davidsclazzic.com)


ヴァリスも
国内
URLリンク(page4.auctions.yahoo.co.jp)
海外
URLリンク(kidfenris.com)

523:NAME OVER
05/03/14 04:51:45
こっちのが見やすいか。
URLリンク(www.zonesega.com) Dragoon [EUR].jpg

524:NAME OVER
05/03/14 09:18:36 gnp749X0
アリシアもヴァリスも、作中にもろジャパニメーションな
絵が入っていたと思うけど、パッケージとのギャップに
ショックを受ける子供とか居たかもなぁw

ドラゴンウォーズの、いかにも正当ヒロイックファンタジー
しているパッケージは結構好きだ
内容とはちょっとイメージが違う気もするけどな
そいやファミコン版のパッケってどんなんだろ?

525:NAME OVER
05/03/14 09:20:53
あげてもうた
ここってsage推奨ですか?

526:517
05/03/14 20:22:52
>>521
ある意味そうかも試練
むちむちぷりーん

>>522
ありがとう~
正にそういう事を言いたかったんだ。


527:NAME OVER
05/03/14 22:56:10
いや、海外版アテナのポスターも凄かったんよ
それこそドラゴンウォーズのマッシヴ女性そのまんまな感じ

検索したけどサイコソルジャーしか見つからなかったが、これも結構凄いw
URLリンク(homepage3.nifty.com)

528:NAME OVER
05/03/15 20:10:42
うはwwwww
おkwwwww

さおりさん萌え


529:NAME OVER
05/03/16 01:12:36
よし、オクでドラゴンウォーズ(98版)ゲトーした。
動けばいいなぁ。


530:NAME OVER
05/03/16 19:00:32
>>527
ワロタ

531:NAME OVER
05/03/19 19:05:47
保守・・・ってもう必要無いのかな?
>>529おめ
漏れは数年前に500円で買った未開封パッケージも持ってるぜ
買い占めておけば良かったかなぁ・・・

532:NAME OVER
05/03/20 11:39:10
コレクション自慢クソuzaaaaaa

533:NAME OVER
05/03/20 18:32:07



534:NAME OVER
05/03/20 20:53:23


535:NAME OVER
05/03/20 21:01:30
”ハードラック”と”ダンス”っちまったんだよ!


!?



536:NAME OVER
05/03/21 00:57:23
>>532
書く事無かったんだ、スマソ

537:NAME OVER
05/03/21 18:38:35
>>533-535
ワロタ
ブチッギリッ

538:NAME OVER
05/03/27 21:53:37
>>529
おめぇ。

てかさ、きゅーはちなんて実機でまだ持ってるんか。
ええなぁ。

539:NAME OVER
05/03/27 23:32:44
>>538
実機はこないだ拾った98212台と、もらったPC-486が一台・・・あと10年放置中のPC-286VGか。

でもイメージ化して、えmでやる予定。
つーかまだ箱も開けてない・・・


540:NAME OVER
05/03/31 01:41:37
この冒険の舞台は、遥か宇宙の彼方に存在するシリウス星の小さな衛星、オセアナである。
悪魔よりも凶悪で残忍なナムターの独裁下にあるオセアナのディルムンの地で、略奪されたあ
なたは無一文、無防備の状態からスタートしなければいけない。

あなたの冒険心を駆り立てる小さな星、オセアナはシリウス星の周りの軌道を回っている小さ
な熱い海の衛星だ。
シリウスは、知的な生命体が存在する他のどの星からも何百マイルも離れていて、我々が住む
地球よりも3倍も大きい。しかも60倍も明るく輝いている。

オセアナの85%を被っている大きな海は、さらにその熱い海の世界を広げていて、不吉な怒りは極地
の氷冠を犯しつつある。
この星の寿命は太陽の何分の1しかなく、誕生は地球よりも若い。両端から燃える蝋燭のよう
に、オセアナは倍の光を受けながら、倍のスピードで破滅に向かって全速力で疾走し続けている
のだ。


541:NAME OVER
05/03/31 02:02:14
オセアナには何万もの島々があちこちに点在している。そのうちの幾つかは、かつて文明が栄え
たいにしえの場所で、海の底に深く沈んだまま眠りについて過去の偉大な業績をそっくり残して
いる島も少なくはない。
オセアナでは猛烈な嵐が吹き荒れるなどの地理的な自然環境の障害や海の生活が過酷であっ
たため、島々を統一して政治を行うことは不可能であった。いまだかつて、オセアナを統一して
支配したという歴史はない。しかし、悪魔よりも恐ろしいナムターが今、この世界を…………。

島々の中でも伝説的なまでに有名なのが、航海地図の地平線の上に記載されている"太陽の沈
む陸地"ディルムンである。
ディルムンはオセアナで最も歴史のある帝国で、最も進んだ文化の中心地であり、そして、最も
恐ろしい獣の巣なのだ。
そこはまた、ドラゴンの島であり、あなたが冒険し、生き延びて、強力で恐ろしい敵と戦わなけれ
ばならない運命の場所でもある。

542:NAME OVER
05/03/31 02:02:52
冒険が始まると、あなたはオセアナの軍用艦の甲板の上にいる。船は音をたてながら、高い断崖
の間に深く入り込んだ狭く静寂な湾の中の穏やかな海を進んでいく。甲板を降りてディルムンに上
陸する瞬間が、刻々と近づいてくる。
そこで、あなたは巡礼者のように平和を説いて歩くか、探険家として伝説の財宝を追い求める
か、それとも戦い破れた兵士としてこの海の中で永遠の眠りにつくか………。
歴史を偲ばせる古代建築が建ち並ぶ港に船が入る。勇気いっぱい元気に上陸するか、不安に満
ちてすぐにも逃げだすのかは、あなた次第である。バウ(船首)のすぐ先にあなたの未来が待ち受
けている。

複雑な思いで降り立った港町が、パーガトリーだ。
船が港に入った途端に、悪の手先の役人が船に乗り込んできて、乗り組み員と乗客の全員を拘
束してしまった。
所持品と金は全て奪われて、十人に一人がドラゴンのいけにえとして連れ去られてしまった。幸
運にも、あなたはその場に残ったが、裸で無防備のまま、パーガトリーのスラム街に投げ込まれ
てしまった。


543:NAME OVER
05/03/31 02:03:30
船は、もちろん押収され"地獄から来た獣"ナムターの独裁下に屈服させられ、急増するディル
ムンの艦隊の一つとして、オセアナの海に出没することになる。

あなたがいくら善人であっても、容赦はない。ナムターには家畜のごとく扱われ、パーガトリーで
生涯貧困な生活に身を委ねなければいけないのだ。
誰一人パーガトリーから生きたまま脱出したと聞いたことすらない。この場所で、ベッドの上で
死ぬなどという贅沢を味わった者はほとんどいないらしい。
腰まで泥の中につかる過酷な状態からスタートするあなたは、もし生き残りたければ、あらゆる
策略を駆使しなければいけないだろう。

544:NAME OVER
05/03/31 02:04:18
あなたとあなたのパーティーは、ナムターによって恐怖の世界に導かれた救済の島、不思議の
国ディルムンを冒険する。あなたはパーガトリーの野蛮な街路の中で、自分の頭脳、機知、力だ
けを頼りにゲームを始め、ここから抜け出る道を発見し、ナムターを倒さなければならない。で
なければ、生き延びることはできないのだ。
ナムターに打ち勝つことができるのはあなただけだ。
しかし、可能性は決して大きくはないだろう。
宇宙のはるかかなたの小さな星での、あなたの幸運を祈る……。

545:NAME OVER
05/03/31 03:33:51
>>540-544

今それをコピペするべきではなかった・・・

546:NAME OVER
05/03/31 03:43:45
続きキタ━━(゚∀゚)━━ッ!!
かと思っちまったよ……

547:NAME OVER
05/03/31 11:20:59
このゲーム98版がオリジナルなのかな?
箱に書いてる敵出てきたっけ?

548:NAME OVER
05/03/31 20:02:22
あーでも、凄く懐かしいな
漏れは540にgjを贈りたい

549:NAME OVER
05/03/31 20:27:55
オリジナルはAT互換機用。

550:NAME OVER
05/03/31 20:47:06
最初は540だけで止めとこうと思ったんだけど
ついなんとなく全部書いてしまった。
今は反省している。

つーか何百マイルとか、地球の3倍とか
今の目で見ると引っかかる部分があった。おわり。


551:NAME OVER
ファミコン暦22/04/01(金) 03:24:20
>>540-544
これが元のテキストなんかぁ。
FCしかしらん身としては普通にGJだ。
結構切ない設定なのね。

552:NAME OVER
ファミコン暦22/04/01(金) 07:21:54
FC版って、98版の移植なの?


553:NAME OVER
ファミコン暦22/04/01(金) 10:27:28
>地球よりも3倍も大きい。しかも60倍も明るく輝いている。
これって、地球とうより太陽かな?

554:NAME OVER
ファミコン暦22/04/01(金) 11:14:16
オリジナル版の画像見て見たい
ファミコン版から始めて次に98版やってみたんだが何かイメージと違う

555:NAME OVER
ファミコン暦22/04/01(金) 17:42:22
>>550
いや、ありがたい。
サンクス。

556:NAME OVER
ファミコン暦22/04/02(土) 00:14:54
>>553
しりうすっていえば、全天で一番明るい星として有名なんだな。
だから、その数百マイル以内に星なんか存在するはずがないし
地球の3倍程度って事も絶対にない。

>>554
むかーしLOGINに攻略記事が載ってた時、IBM-PC/AT版の画面写真も載ってたんよ確か。
・・・APPLE][・・・じゃないよなぁ。

すっごくショボかった覚えがある。
Apple][版のUltimaと同じ位だった気がする。

557:NAME OVER
ファミコン暦22/04/02(土) 01:59:20
AT互換機用やAMIGA版のドラゴンウォーズの画面なんて、ググればいくらでもでてくるだろ。

558:NAME OVER
ファミコン暦22/04/02(土) 04:27:28
>>557
そう思って検索したらこんなの出てきた
もしかして公式サイト?・・・なんかゲームダウンロード出来ちゃうけど・・・
URLリンク(www.classicgaming.cc)

559:NAME OVER
ファミコン暦22,2005/04/02(土) 14:32:02
うはwwwっうぇ
ゲームできるじゃん。
ちゃんとバーズテイルからのキャラクター移管もできるみたいだし。
やるなUSサイト。

昔懐かしい色使いだ。

560:NAME OVER
ファミコン暦22,2005/04/02(土) 14:37:38
>>558
攻略サイトのコンテンツの一つですな。

561:NAME OVER
ファミコン暦22年,2005/04/02(土) 15:05:05
敵が遠くに居ても距離が表示されるだけで、グラフィックは変わらないんだなぁ。

あと、98版の文章を翻訳した人は、やっぱりスゴイと思ったよ。
これをあんな笑える文にしたんだから。



562:NAME OVER
ファミコン暦22年,2005/04/02(土) 15:14:55
>558
音でないのは仕様?なんか寂しい。でも遊べちゃうのはすごい。

563:NAME OVER
ファミコン暦22年,2005/04/02(土) 15:21:42
多分・・・・SB16(互換)が必要なんじゃ・・・
元々音が出ないPCでやってたからわからないけど。


564:NAME OVER
ファミコン暦22年,2005/04/02(土) 16:28:26
やりたいが英語じゃなあ・・・
あの日本語化の文章の機微も、この作品の魅力の一つだと思うし

それにしても、4月1日超えてもまだファミコン歴ですか

565:NAME OVER
05/04/02 17:14:16
>>562
うろ覚えだけど、タイトルとポイ捨てした時にビープ音が鳴るぐらいだったような。
あと効果音で、武器を振る音と、キャラの悲鳴があったかな。

566:539
05/04/03 03:35:28
やぁぁぁっと起動に成功したー

持ってたFDDが2Modeだったから、休みを待ってわざわざ3ModeFDD買ってきて
1時間も掛けてデバイスドライバを探して、プロテクトをウィザードで外して

あーあやんなっちゃったあーんあーあ起動した


567:NAME OVER
05/04/04 22:29:31
へえ、今時3モードFDDなんて売っているんだねぇ
どつかれさん~
心ゆくまでドラゴンウォーズの世界を堪能してくだせい

568:NAME OVER
05/04/05 20:34:37
URLリンク(nyannyan3.minidns.net)

0405あたり

569:NAME OVER
05/04/06 09:07:02
>>568


570:NAME OVER
05/04/06 18:57:34
割れ?
いかん、悪魔の誘惑が・・・
こう言うのってホンモノ持っていれば問題ないんだっけ

571:NAME OVER
05/04/06 20:51:35
落とした後、一度でも立ち上げてみた人はみんな犯罪者でつ。


572:NAME OVER
05/04/06 23:51:30
1です。自分で立てたとはいえ、ここまでのびるとは正直思いませんでした。
あたしはFC版を小学生の時、友人から借りてプレイしました。
向こうの国のゲームの雰囲気。なんだか、自分に合ってたように思います。
未だにプロガトリ脱出の方法を覚えてたり。

102様の、そしてドラゴンウォーズ好きのみなさんのおかげでここまで
伸びたんですね、なんだか、自分と同じ時間を共有してきた「仲間」という感じがして
とても嬉しいです。

102様の冒険もいよいよ大詰め。とても楽しみにしています。お忙しいでしょうが・・・

ただいま冒険中の方も、これから冒険される方も。
みなさまの未知なる探検に、幸あれ。
ではでは、名無しに戻ります。。。

573:NAME OVER
05/04/07 02:39:52
落としたけど、立ち上げ方分からなかったのでおk!

574:NAME OVER
05/04/07 04:42:17
>>572
言われてみれば、なんかこのスレみんなで冒険してる気になってきた

575:NAME OVER
05/04/07 11:49:49
>572
女らしい文章だけど、そうなのかな?
攻略本の著者も女性だったけど、意外と女性にも遊べるゲームだったんだろうか。

576:NAME OVER
05/04/07 22:41:19
最近書いた奴の性別を気にする奴がいろんなスレで見受けられるけど

何?


577:NAME OVER
05/04/07 22:57:55
>>576
お前みたいな奴の性別はどうでもいい

578:NAME OVER
05/04/07 23:00:06
飢えてるんだね・・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

579:NAME OVER
05/04/08 00:51:58
FC版買ってきました。
明日遊ぶぞ~。

580:NAME OVER
05/04/08 01:57:46
>>575
TRPGの女性プレイヤー数くらいにはいるもんだよ。
コソーリとね。
98版が一度でいいからやってみたいけど、
さすがにモノがないのでFCを通販で買って我慢の子。

>>579
キャラクタ作成のときだけ先に攻略サイト見とくと便利だ。
無論、あえて険しい道を行くのも一興。
よい冒険を。(`・ω・´)b

581:NAME OVER
05/04/08 18:24:56
98版なら>>568にあったのに。残念。
まぁそういうのが嫌いなんだろうけど。


582:NAME OVER
05/04/08 19:43:16
>>580
アドバイスどうも~。
攻略サイト見つかったんで、キャラ作成のとこ参考にしてみました。

583:NAME OVER
05/04/15 14:47:20
このスレの団結力は異常だと思う

次にドラゴンウォーズスレが立っても
二度とここまで伸びないと皆知っているから

今このスレにいるみんなは幸せ

584:NAME OVER
05/04/15 22:41:02
でもここももうすぐ落ちそうだな。


585:NAME OVER
05/04/16 13:04:40
しあわせあげ

586:NAME OVER
05/04/25 13:22:15
>>581
単純に中の人が味噌こねていただけです。(´・ω・`)キニナル
見損ねて……。

>>582
あの魔法ないと、しこたまキツイです。
ガキの頃ならいくらマゾくても知らずにやってただろうけど、
今だと時間とかむやみに費やしてしまうので茨の道は多忙な社会人とかにはオススメしない。
がんがれ。
良き旅になることを願う。

587:NAME OVER
05/04/27 21:01:55
test

588:NAME OVER
05/05/04 20:42:07
パッケージのドラゴンの名前、おれの中では「デッパドラゴン」だ。

589:NAME OVER
05/05/05 02:33:21
ワロw

590:NAME OVER
05/05/05 20:45:47
息臭そうだよね。


591:NAME OVER
05/05/06 23:23:13
↑ああ、なんか分かる。つか、えらく人間臭い顔してるよな、デッパドラゴン。
友達の中にいそうだ。

592:NAME OVER
05/05/07 21:57:07 6PdENfOr
あと一月ちょっとで、スレ立ってから2年経つのか。息の長いスレになったねぇ。

593:NAME OVER
05/05/07 21:58:07
ageてもうた。すまん。

594:NAME OVER
05/05/07 22:45:29
>>593
キニスンナ。

そうか、もう2年近く経つのか。早いもんだな。
102氏の続きが気になってしょうがなかったりして。忙しいんだろうな。

今さら気が付いたが、ここまでゲーム内容について、批判めいたことがほとんど無いのも珍しい。
ほんと、いいゲームだ。

595:NAME OVER
05/05/08 23:03:17
ドラゴンウォーズの兄貴バーズテイルのスレは落ちてしまったな・・・・

596:NAME OVER
05/05/09 02:15:41
今度リメイクされるからそっちのスレいけば?
名前以外関係ないように見えるけど。


597:NAME OVER
05/05/18 19:56:15
ho

598:NAME OVER
05/05/21 15:46:44
102氏の素晴らしいリプレイに惹かれて俺もDW買ってきた。

……なんか戦闘バランスが無茶苦茶辛いな。
戦う相手を選んでも生きるか死ぬかわからんとは。
とりあえずセーブ&ロードで固定敵を倒して闘技場から武器をかっぱらってきた。
それでもあまり楽にならないな……。

599:NAME OVER
05/05/21 22:31:57
やぁ、ついにリプレイを完結させることが出来そうで
一安心している102だ。前回からまた時間空いちゃったんで
それじゃぁ早速だけど、冒険の結末を書いておこうと思う。

「ナムター」が放った「サイクロン」の魔法により発生した巨大な竜巻に
空中へ巻き上げられた俺達は、形成された魔力がその場から
消え去ると同時に、得体の知れない醜悪な生物の化石で埋め尽くされた地面に
無防備に投げ出された。俺達は痛撃で現実感が戻ってくると、再びこの恐るべき
暗黒の支配者と命を賭けて戦わなければならないという残酷な事実を
徐々に理解していった。しかし、極限の緊張状態は「ナムター」に
勝利したという誤認から既に解放され、全身に蓄えられた戦闘エネルギーは
既に体から流出してしまい、肉体のダメージこそ僅かなものに留まっていたが
俺達の気力は既にその場から起き上がることも出来ないほどに消耗していた。
蘇った「ナムター」は先刻の戦いの時よりも、さらに邪悪で禍々しい
エネルギーに満ち、赤く黒く全身が燃え上がるように体の色が変化している。
その圧倒的な生命力は周囲の酸素を燃やし尽くし、思わず息苦しくなるほどだ。
新しい地獄を従え暗黒の支配者「ナムター」は確かに今ここに再び存在している。
怒りに燃え滾り、憎しみの感情をむき出しにし俺達を抹殺しようとしている!
目の前に立ちふさがる彼は魔法で作り出された幻などではありえなかった。
にわかに訪れた希望は砕かれ絶望的な現実が再び出現したのだ。

600:NAME OVER
05/05/21 22:33:13
「ナムター」は陣を崩した俺達に容赦なく「サンマジック」の印を結び
「インフェルノ」の魔法で攻撃してきた。炎の渦が猛烈な勢いで襲い掛かってくる!
俺達はとっさに身をかわそうとするが、まるで誰かが覆いかぶさっているかのように
体がずしりと重く、足の筋肉に力が伝えられない。少しでも抗おうと必死に体を動かし
防御の姿勢を作るが、装備した盾や鎧では投げつけられた紅蓮の炎の勢いを
わずかに軽減することしか出来ずに、むき出しの肌が炎で破られ激痛がもたらされた。
あぁ、なんて恐ろしいのだろう!!ナムターは不死身の超人なのだ!!
このまま抵抗を止めてしまえば恐怖に怯えることも無く、絶望に
打ちのめされることもなく、暫くの後に全ての感覚から解き放たれ
穏やかな死が俺達に訪れるのだろうか。「ナムター」の止め処ない攻撃に俺達は
みるみるうちに気力と体力を奪われていった。人間の理解を超越する存在と
対峙する無力感と苦痛に、次第に何も考えられなくなっていく。やがて意識が黒く
塗りつぶされていった。俺達には「ナムター」を倒すことは無理だったのだろうか・・・。

601:NAME OVER
05/05/21 22:34:42
閉じられようとする俺達の意識の中に、ふと、再会を誓い合って分かれた
「ジョーダン王子」の希望に溢れた笑顔が思い出された。王子はディルムンの
幸せな未来を語る時にはいつも勇壮で精悍な顔つきを和らげ、頬を紅潮させ微笑んでいた。
王子は今誇らしげに「キングズホーム」の城の玉座に身を沈めている。その隣には
父の無念を晴らし名誉を挽回する為に重い鎧に身を包み、白く細い腕を振り回し
大声を上げ解放軍を指揮していた「マイローラ王女」が白銀のドレスで美しく着飾り
幸せそうに微笑んでいる姿があった。赤く華やかな衣装を纏って2人の傍らに
佇んでいるのは「マイローラ王女」と双子の「マイリーラ王女」のようだ。
彼ら3人は穏やかに談笑していた。しかしその会話は俺達には聞き取ることは出来なかった。
彼らは気が付いていないが王子の頭上には「ナムター」に玉座を奪われ、
惨めに隠れ潜んだ「スネークピット」でミイラと朽ち果てた「ドレイク王」の亡骸が漂い
乾いた涙を流しながら彼らを見守っていた。今は冥界の住人となった「ドレイク王」の
ミイラだけがその場を見つめる俺達の存在に気が付き、何かを訴えようとしている様子だった。


602:NAME OVER
05/05/21 22:36:22
王が何を訴えているのか理解しようと精神を集中すると、景色が一転し、
「ジョーダン王子」が僅かな部隊と共に暗黒の平原で「リザードウォリアー」など
無数の怪物達を相手に奮戦している様子が俺達の頭の中にイメージされた。
王子は戦いに次ぐ戦いで激しく消耗し傷ついている様子だった。しかし、それでも
大声で部隊に必死に指令を出し剣を振るっていた。次に俺達の目に飛び込んで来たのは、
何度も「ナムター」軍との戦いの舞台になり、かつての繁栄の欠片もなく無残に崩れさった
「キングズホーム」の復興に尽力する「マイローラ王女」だった。王女は
汗と埃に塗れながらも、自ら作業の先頭に立って従事している皆を激励しており
その姿はとても凛々しかった。彼らだけではない。ディルムンの平和を望む
全ての生命が命を輝かせて、今自分に出来ることを力の限りに行っている様子が
めまぐるしく俺達の頭の中で駆け巡った。

突然「ドレイク王」がゾッとするような冷たさを持った死人の声無き声で
俺達の心に直接語りかけてきた。王は自分の不甲斐なさを悔やみディルムン大陸を
「ナムター」の支配に置かれてしまったことを痛惜していた。そして「ジョーダン王子」と
双子の「マイローラ」、「マイリーラ姫」に大変な苦労を背負わせたことを
心から悲しんでいた。俺達の心に語りかける王のミイラはピクリとも動かなかったが、
心を痛めうなだれているように思われた。暫くの沈黙があって、王の亡霊は俺達に
王子と王女達を頼むと告げると青白く強烈に発光し消滅した・・・。

603:NAME OVER
05/05/21 22:37:37
・・・ハッ!どのぐらいの間気絶していたのだろうか。それはほんの
瞬き程の時間のようだった。全身を伝う焦燥感に慌しく視線を彷徨わせると
「ナムター」は俺達に止めを刺さんと再び魔力を練り上げ灼熱の炎を投げつけるべく
構えているところだった。腕がちぎれるような激痛に耐え、必死で上体を起こし
視線を移すとそこには投げ出された「フリーダムソード」が転がっていた。
その白刃は横たえられながら、なおも煌々と輝きを放ち暗澹たる地獄を切り取り、
辺りに眩く暖かい光の空間を作り出している。今俺達が見たものはこの
「フリーダムソード」が幻視させたものだったのだろうか?
俺達は意識を失っていた一瞬に見た出来事に、世界中で「ナムター」と戦っている
人々がいることを改めて知ることが出来た。「ナムター」と戦っているのは決して
俺達だけではないのだ。そして「ナムター」を倒すことが出来たとしても
ディルムンの世界が復興し、その支配の爪後から抜け出すまでには
長い長い時間が必要になる。例え「ナムター」の命が潰えようと、人々の心に
癒しが訪れるまで戦いは続くのだ。だが人々は希望を捨ててはいなかった。
希望に満ち、その命を輝かせ自分に出来ることに全力を注いでいた。
しかし俺達は突然の「ナムター」の復活に怯え、萎縮し、自分達に
与えられた重責から軽々しく逃げ出すことを望んでいた。
俺達は自らの行為に悔恨し心の底から恥じ、自分達のなすべきことを
ハッキリと思い出していた。

光に吸い寄せられるように「フリーダムソード」に再び手を伸ばし
ゆっくりとその存在を確かめるように握り締めた。とても暖かい。
それは生き物のように昂然たる態度でエネルギーを脈打たせ力に溢れていた。

604:NAME OVER
05/05/21 22:38:43
ハッ!暗黒を突き破って走った炎が俺達に襲い掛かってくる!「ナムター」が
「インフェルノ」の呪文を完成させたのだった。だが俺達は回避運動に
残された力を注ぎ込み炎の一撃をやり過ごすことが出来た。
次の瞬間サンマジックの使い手が「メジャーヒーリング」を
ハイマジックの使用者が「グループヒーリング」を素早く唱え
俺達の肉体を高速で代謝させた。呼吸が整い、炎で焼かれた痛みが
押さえられていく。その様子をナムターは凝然と見つめていた。
俺達は全員が立ち上がり次の動作に備えている。死闘が再び始まった。

俺達は力の限りに剣を振るい矢を放ち、魔法を輝かせた。
囮になる者、隙を作る者、攻撃を加える者、それらを補助する者
俺達はこれまでの冒険で身につけ編み出した戦いの動作を
俺達だけにしか分からない秘密の合図で不規則に組み合わせ
「ナムター」を攻撃した。「ナムター」が生成する暗黒の炎はさらに
威力を増し、その直撃を受ければ一瞬で意識を失いそうになるほど
エネルギーが圧縮されていた。回避に失敗した仲間の悲鳴が耳を劈く。
だが、ドルイドマジックの使い手が仲間の傷を癒すために膨大な精神力を
消費し続けてくれていたおかげで、なんとか命を繋いでいた。俺達が
繰り出す攻撃魔法のほぼ全ては「ナムター」に対し無力に等しかったが、
精神を研ぎ澄まし、最高に精製したサンマジックの「レイジミスラス」の攻撃は
小さな太陽とも言うべき熱と光を持ち「ナムター」を怯ませる
エネルギーになり得た。激闘の中、矢継ぎ早に繰り出される強力な魔法により、
既に彼らマジックユーザーの精神力は何度も限界を迎えていたが、
精神的な癒しを与えてくれるマジックアイテム「ドラゴンストーン」が
その度に危機を救っていた。俺達は目の前に立ちふさがる何者も
打ち倒してきた戦いのリズムを取り戻していた。再び「ナムター」が目前に迫る。

605:NAME OVER
05/05/21 22:39:45
「ナムター」は優れた反応速度と敏捷性を持っていたが、休み無く浴びせられる
俺達の攻撃を前に、幾度か傷を負い徐々に緩慢さが増してきていた。
身を屈め突進し、気合と共に振り上げた「フリーダムソード」の一撃は
「ナムター」の胴体を掠めるだけに留まったが次の攻撃を繋ぐ隙を
作ることには成功した。大きくのけぞった体勢を整えようとする「ナムター」に
「レイジミスラス」の閃光が浴びせられた。凝縮された太陽のエネルギーは
暗黒の世界において益々輝き「ナムター」の胸を焦がし貫き「ナムター」は
一瞬短くうめき声を漏らした。そして膝を付き、くず折れたたまま絶命した。
再び戦いに決着が付き、先ほどまでの戦いがウソのように静まり返った。
二度目の死を迎え、「ナムター」が足元に倒れている。
今度こそきっと・・・と思いたかったが、だが俺達は
呼吸を整えただけで、緊張状態を解くことはしなかった
ナムターの死体に集まる黒く禍々しい力を感じ取っていたからだった。
ハッ!・・・!!また「ナムター」が起き上がった!!

「どうしたんだい?
 わたしの あたまは まだ ちゃんと
 からだに くっついているよ。

 はっはっはっ!!
 かかってきなさい!!」

606:NAME OVER
05/05/21 22:40:47
あぁ、なんということだ!!まるで悪魔の冷たい手に心臓を
鷲づかみにされたような巨大な戦慄!!やはり「ナムター」は
新しい命を手に入れて蘇ってきた。最高に膨らんだ恐怖の感情が
敵意をむき出しに俺たちに襲い掛かってくる。死神の囁きに思わず
全てを捨てて逃げ出したくなってくる。心の中は暗いイメージで満たされ
溢れそうになり、全身から生命の輝きを奪われてしまいそうだ。しかし俺達はもう
退くことはしなかった。「ナムター」に向かって踏み出した一歩は
暗黒の平原に響き渡れと言わんばかりの力強さで、それは命の続く限り、
体も心も恐怖で凍り付こうとも決して諦めることをしないという決意の表れだった。
俺達はもはや言葉とも聞こえぬ怒号を全身を震わせて発し、それを合図に
全員が「ナムター」へと突進していった。

俺たちの足元には今、もはや生前の形を判別することも難しいほどに
真っ黒に焼け焦げた死体が転がっている。恐るべき独裁者「ナムター」は
無残な姿で俺たちの睨みつけるような視線を無言で受け止めている。

「はっ・・・!!
 このしたいには まだ ちからが のこっているような
 きがする・・・。
 いっこくも はやく とどめをさしてしまわなければ!!」

607:NAME OVER
05/05/21 22:41:48
俺達は「ナムター」が再び復活する為にエネルギーを蓄えているように思えた。
だが体が殆ど炭になった今なら抵抗を受けることは無いだろう。
俺達はもはや肉体も精神も枯れ果て、顔面は表情を変えることすら
出来ないほどに引きつったままだったが、これで腕が千切れても
足が折れても構わないという思いで体を動かし、その一点を凝視し
渾身の力で「フリーダムソード」を「ナムター」の首に突き立てた!!
「フリーダムソード」は驚く程に滑らかに「ナムター」の首と胴体を、
ごとりと分離した。肉を切り裂く鈍い感触に確かな手ごたえを感じる。
肌に感じていたザワザワとした黒い気配は消え、「ナムター」に取り付こうとしていた
エネルギーは落ち着いたように思えた。俺達は切り落とされた「ナムター」の頭を
ズタ袋に無造作に放り込み袋の口を閉じた。その時だった。
俺達は突然不思議なエネルギーに包まれ、目の前が真っ暗になった。
突然の違和感に戸惑う俺達だったが、そのエネルギーに恐ろしい気配や
敵意は感じられなかった。むしろどこか暖かく俺たちを優しく包み込むような力の集合だった。
体がフワリと宙に浮き上がったかと思うと、抗う間もなく、次の瞬間
俺達は「ナムター」の玉座とは全く別の場所へ移動していた。

真の闇が支配するアンダーワールドの孤島で、女神「イルカナ」は自らに与えられた
魔力の大半を放出し激しく消耗していた。頭の中に暗闇が広がっていく。
歯を食いしばり意識を保つ努力を怠れば、一瞬で気を失ってしまうだろう。
たった今、彼女は「ナムター」のエネルギーが弱まったことを感じ取り、
「ナムター」をアンダーワールドの地獄の穴に放り込んでその存在を消滅させられるのは
力を失いつつある今を置いて他に無いと、神として与えられた全ての力で
「ナムター」と、「ナムター」の作り出した異次元で戦う冒険者達を
アンダーワールドに呼び込んだのだった。

608:NAME OVER
05/05/21 22:42:51
「イルカナ」はとても自尊心の強い神だった。神としてただそこにあるだけで
人々の信仰を集めていた彼女はディルムン世界に「ナムター」が出現した時に
激しい苛立ちを覚えた。「ナムター」が自らの力ではとても敵わない強大な
魔力を持った存在であることを直ちに悟り、ディルムンを蹂躙する「ナムター」に
手を出さないでいる自分から人々の信仰が離れていくであろうことが
簡単に予想出来たからだった。「ナムター」の出現から暫くの後、彼女の予想は
外れることなく、人々の絶望は神にすがる事さえ諦めさせるほどであった。

神としての存在を疑われることに耐えられなくなった彼女は、
「ナムター」に囚われる以前に何度か「ナムター」を攻撃しようと考えたこともあったが、
敗北が容易に想像出来る戦いを挑むほど彼女は愚かでも無謀でも無かった。
「ナムター」が存在する限り、彼女は終わりの無い理性と感情の相克に
苛まれ続ける運命であった。だがそんな時に彼らが現れたのだった。
「ナムター」の軍団によってプロガトリーに収容された他の難民と同じく
「ナムター」の奴隷として一生を終えると思われた彼らは、たくましい生命力で
プロガトリーを脱出しやがて彼女の元へやってきた。「イルカナ」は彼らと初めて
対峙した時に、ディルムン世界で長い間感じられなかった豊かな生命エネルギーに
触れたような気がした。「イルカナ」は彼らに興味を持ち、ディルムンについて
未熟だった彼らに手ほどきをし、やがて期待を込めて「フリーダムソード」の
話をしたのだった。そして彼らはディルムン世界を駆け巡り、ディルムンの世界に
わずかに残っていた「ナムター」に抗う人間達と協力し、力を付け、
見事に彼女の期待に応え、失われた「フリーダムソード」を復活させ「イルカナ」の
想像を超えた力まで手に入れ、「ナムター」にとって大いなる脅威に成長したのだ。
「イルカナ」は「ナムター」を倒せるのは彼らしかいないと思っていた。
「イルカナ」はディルムンの外から訪れた人間にすがっていた。
それを意識することは神としての彼女にとって自尊心を粉々に砕かれる
死にも等しい苦痛であったが、耐えなければならない試練であった。

609:102
05/05/21 22:43:54
「ナムター」の力が弱まり、「ナムター」が作り出した異次元世界が閉じられてしまえば
彼ら冒険者は永久にそこから出てくることは出来ないだろうと思われた。たとえ彼らを
助けたことが「ナムター」に知れ報復を受けるとも、ディルムン世界を、
自分を救ってくれるかもしれない存在をここで失うわけにはいかなかったのだ。
「イルカナ」はこの世に生を受けて初めて自分が完全で無いことを痛感していた。
「ナムター」に囚われ屈辱を受けた時にすら流れなかった涙が今
ディルムン世界の女神「イルカナ」の双眸に溢れていた。

ここはどこだろう?不思議なエネルギーによって飛ばされてきた俺達は
辺りの様子を慎重に検索していた。この空間は暗闇が支配し魔法の光が無ければ
一寸先も見えないほどだった。そして不気味なほど穏やかに静まり返っている。
はっ・・・!!そうだ、見覚えがあるぞ。ここはディルムン大陸の冒険中何度も訪れた
アンダーワールドなのだ。先ほどまでの激闘の疲労、おぞましい異次元空間とのあまりの
違いに俺達は少しだけ混乱を生じていた。しかしアンダーワールドにも
変化が生じているようだった。魔法の光で辺りを捜索すると地下世界に群生している
植物全てが何かを中心に全て同じ方向へなぎ倒され、ディルムン大陸の各地へ繋がる
無数の階段は全て粉々に砕けてしまっていた。アンダーワールドに何か大きな力が
働いたことは間違いないようだった。アンダーワールドには「ナムター」が生まれたという
地獄の大穴がある。そこに「ナムター」の死体を投げ捨てれば全てが終る。
俺達は「ナムター」の頭を納めたズタ袋に目をやった。ズタ袋はピクリとも動かなかったが、
僅かな生命の鳴動を俺達は感じていた。「ナムター」は頭だけの存在となった今この瞬間も
体を取り戻そうと悪霊に指令を送っているように思われた。

610:102
05/05/21 22:45:46
「ナムター」の死体を持つ俺たちをここへ呼び寄せた力は何者によって
もたらされたものだったのか、俺達には想像することしか出来なかったが
それはディルムン世界を大切に思う全ての存在のひとつであるように確信していた。

俺達は「ナムター」の頭を納めたズタ袋に注意を払いながら、飛ばされてきたすぐ側に
湧き出していた泉で僅かな休息を取った。地下に滾々と湧き出す、冷たく澄んだ水は
魔力と生命の源ともいえる不思議な液体で、「ナムター」との戦いで傷つき砕けそうになった
俺たちの体にじんと染み渡り根源的な癒しを与えてくれた。あぁ、俺達はまるで今始めて
この世に生まれたかのように瑞々しく活力に溢れ出した。さぁ、もう成すべき事は
全て分かっている。迷うことは何も無いのだ。俺達は地獄の穴に向かって走り出そうとした。
しかし、どうしたことかその時抱えていた「ナムター」の頭を入れたズタ袋が
猛烈な熱を発しだした。あまりの高熱に投げ出され、地面に転がったズタ袋は
激しく燃え上がり、まるで灼熱の溶岩流のようにドロドロと辺りの地面を溶かし、
飲み込み、そして意思を持っているように集まると人間の形を作っていった。

「ああっ・・・なんてことだ!!
 ふたたび ナムターが ふっかつしたぞ!!」

「きみは あれで もうすっかり
 わたしを たおしたきに なっていたのかい?
 なめてもらっては こまるね。

 さあ!!
 わたしの ともだちと たたかってみなさい!!」

611:102
05/05/21 22:47:10
「ナムター」はそう言い放つと何も無い空間を魔法で引き裂いて
「ホブゴブリン」の群れを、そしてなんと「ナムター」の忠実な僕、
「ヤングドラゴン」を呼び出したのだ!!「ナムター」はアンダーワールドにも
異次元の入り口を作り、幽閉したディルムン大陸の女神「イルカナ」の
監視役としてそこに「ヤングドラゴン」を一匹隠していたのだった。
ギエーッ!!おぉ!!耳を劈く咆哮と共に巨大な肢体を滑らかに操り
「ヤングドラゴン」が襲い掛かってくる!!「ナムター」に匹敵する恐ろしい相手だ!
だが今回の戦いでは暗黒の平原で協力してくれた「ドラゴンクィーン」はもういない。
あの気位の高いドラゴンの女王がそう都合よく何度も手を貸してくれるとは
とても思えなかった。

俺達は踏みつけようとする「ヤングドラゴン」の巨大な後ろ足から
素早い動作で逃れると散開し戦闘態勢を整えた。泉に宿った魔力の
おかげで筋肉の疲労が無い状態で戦えることと、「ヤングドラゴン」が
一匹だけなのが俺たちにとっての好条件であり希望だった。
「ヤングドラゴン」の首の動きに注意しながら、「ホブゴブリン」の群れを
一匹ずつ確実に仕留めていく。「ヤングドラゴン」に精神を集中する為にも
「ホブゴブリン」に手間取っていることは出来なかった。俺達は惜しみなく
強力な魔法を「ホブゴブリン」の群れの中心へ投げつけた。何度か魔法の爆発が
アンダーワールドに響き渡った後、戦闘空間に存在していたのは
俺たちと「ヤングドラゴン」だけとなった。

612:102
05/05/21 22:47:59
一呼吸置き、次の動作に備えようとするとする俺たちに「ヤングドラゴン」は
腹を膨らませ背中の翼を開くと一気に首を下ろし、地面すれすれまで顔を近づけてきた。
灼熱の炎で俺たちを焼き殺すつもりなのだ!!俺達が必死に隠れる場所を探す中、
「ヤングドラゴン」が口を開きガッチリと噛みあわされた牙が擦れ、
そこで起こった火花が喉に溜まったガスを爆発させ、爆炎が噴射した。
それは吐き出される炎の波というよりも稲妻に載せて炎が打ち出されたというほど
一瞬の出来事だった。辺りの灌木はすっかり焼け焦げ、炎の中心に置かれた
巨大な岩石は熱で形状が変化するほどの勢いと熱のエネルギーだった。俺達は
肺を焼かれないように呼吸を止め、それぞれが岩や窪みに身を隠し直撃を避けていたが、
それでも吹き飛んでくる岩の欠片や押し寄せる超高熱の波動にダメージを受けていた。
俺達は身を隠していた場所から飛び出すと障害物の少ない広い空間を最大に利用し、
全速力で全員が別方向に散らばり、それぞれの場所から「ヤングドラゴン」の注意を引いた。
そして狙われた者以外は全て等しく「ヤングドラゴン」の左足に攻撃を集中した。

「ヤングドラゴン」は周囲に散らばった人間達の攻撃はその一つ一つは
微々たるものだと感じた。「ヤングドラゴン」は狙いを定めた人間に向かって
首を伸ばし噛み殺そうとしたが、徐々に左足に痛みが広がっていることに気が付き
別角度から左足に攻撃を浴びせる他の人間に気を取られ、その度に
ターゲットを変えてしまった。左足を庇いながら人間を攻撃する「ヤングドラゴン」は
次第に苛立ち炎の息で人間達を一網打尽にしようと試みたが、左足に
蓄積された痛みに耐え切れず、その巨体をアンダーワールドに横たえた。
人間の攻撃に自慢の蒼く輝く硬質な鱗は突き破られ、巨体を支える足の筋肉は
無残にえぐられてしまっていた。「ヤングドラゴン」は搾り出すように
途切れ途切れに気味の悪い鳴き声をあげながら、尻尾や羽をもどかしく動かし
最後の抵抗を試みたが、遠距離から高速で放たれる矢の束や
攻撃魔法の嵐にやがて動けなくなっていった。

613:102
05/05/21 22:48:58
「ヤングドラゴン」の死に、異次元空間に身を潜めていた
「ナムター」が再びその姿を俺達の前に現した。

「よくも わたしの ともだちを ひどいめに
 あわせてくれたな。

 さあ!!
 こんどは わたしが あいてだ。
 かかってきなさい!!」

怒りに燃える「ナムター」の体は暗黒の平原で見せたような灼熱色では無く
りんと燃える緑の炎で不気味に包まれている。
「ナムター」の周囲に存在していたアンダーワールドに群生する植物
その周りで生活する小動物、昆虫達は、「ナムター」を包むオーラに触れた途端、
地獄の悪霊に命を吸われ一瞬でただれて腐ってしまった。暗黒のオーラは命を奪う度に
満足そうに膨れ上がり「ナムター」に新しいエネルギーを送り続けていた。
その恐ろしい光景を見ただけで、俺達の温かい血は一瞬で凍り付いてしまいそうだった。
「ヤングドラゴン」との戦いで体力を大幅に消費していた俺達だったが、
ここで「ナムター」を再び打ちのめせば、地獄の穴まで一気に到達できるかも
しれないのだ!俺達は互いに励ましあい、勇気を奮い立たせ「ナムター」と激突した!!


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