03/09/07 17:43
100000000000000
101:NAME OVER
03/09/16 01:04
保全
102:NAME OVER
03/09/16 11:07
前から興味あったんで買ってきました。
スレ保全の為にも、俺のプレイ日記としてここを勝手に利用します。
ヤメレというならすぐヤメますんで。
まずは俺のパーティーを紹介するよ。
基礎体力に優れるけど、殆ど何も能力の無い
世間知らずな坊ちゃん剣士。武器はソード
追跡・交渉・木登り・盗み・開けるなど優れたスキルを持つ
盗賊まがいな女剣士。町にも詳しい。武器はソード
精神・知識に長けた女僧侶。
武器はメイス。魔法はハイマジック(予定)
同じく精神と知識、そして素早い男魔法使い。森や洞窟にも詳しい。
武器はメイス。魔法はドルイドマジック(予定)
ここにアルリックが加わって、今のところ5人でプロガリトを探検中。
2時間遊んでほぼ歩き尽くした。闘技場のグラディエ-ターが
結構強くて苦戦したが、ディザームで攻撃力を落としからくも勝利を得た。
報酬として市民証を手に入れ、はれてプロガリトの市民となった。
これから裸の王様から頼まれた怪物退治に出かけるところだ。
現在パーティーの平均レベルは13。
1991年発売のくせに移動時のテンポが悪すぎるなぁ。
魔法にボーナスを割り振っても威力が変わらない気がするが・・・。
103:NAME OVER
03/09/16 11:30
>>102
ガンガレ
俺もまたはじめようかなあ
104:NAME OVER
03/09/16 14:10
そうだよなぁこのゲームはスキルの存在と、
キャラに関するイメージがほとんど存在しない事で
「キャラクター」を想像しやすいんだよね。
俺もパーティー暴露
一人目
木登り、盗み、開ける等、盗賊系のスキルを持ち、
すばやさと力に優れた剣士。イメージは忍者。
武器はやっぱりソード。洞窟に詳しい。
二人目
パワーファイター。根性(精神力)も入ってて戦闘では
パワーでゴリ押しパーティーの盾役も兼ねる剣士。
武器は斧とか両手もちの武器。山に詳しい。
三人目
回復系の魔法をつかさどる僧侶。治療や交渉など、
人と接する事が得意なザ・僧侶。
…だったんだけど後半は攻撃補助役も兼ねるように。
四人目
攻撃系の魔法をつかさどる魔法使い。
魔法への造詣が深く、また知性や精神力に優れ
強力な魔法でパーティーをサポートする。
…はずだったがほとんど何でも屋にw
105:NAME OVER
03/09/16 20:28
プロガリトーの外壁を登り、泳いで脱出した俺たちは
ディルムンのスレーブキャンプに身を寄せていた。
キャンプの住人はプロガリトーやフォボスなど、ナムターの
支配が厳しい街から逃げ出した人がほとんどのようだ。
支配から抜け出したという開放感からだろうか
貧しくはあるが住民の心までは疲弊していないらしい。
初の宝箱や魔法使いの爺さんからアイテムを入手して
貧弱な装備から一歩前進、充実とはいかないが
冒険に出発する体裁は整った。
焚き火で一息ついている時に老婆が差し出してくれたシチューは
戦いで傷つき乾いた心に人の温もりを再び思い出させてくれた。
新たな情報を求めキャンプを歩き回ると
キャンプ北の橋を渡ろうとしたが、番兵に見つかり
重傷を負わされた男がいた。粗末なわらのベッドで
熱にうなされる男を放っておけず、血止めの治療を施してあげた。
しばらくすると男は目を覚まし、自分がうなされている間に見た
夢の話をしてくれた。それはアンダーワールドで銀の鎖に
つながれ、必死に助けを求める女神の話だった。
男は話を終えると、血止めのお礼だと言って
「グレートヒーリング」「サンストローク」
の巻物をくれた。俺たちに巻物を渡すと
疲れたといって再び体を横たえて、そのまま眠るように
息を引き取った・・・。
現在パーティの平均LVは14
ピンクのクマと緑のニワトリみたいな敵に苦戦中
男を治療した後で再び訪ねてしまうと死んでしまうけど
治療してそのまま立ち去れば、男は回復するかもしれない
無理させてしまった俺たちのせいかも・・・。とか想像出来る
ゲームってRPGでも実際ほとんどないわけですよ。
こういうゲーム大好きです。
106:NAME OVER
03/09/18 10:23
むしろ、これこそ本当のRPG
107:NAME OVER
03/09/21 22:27
保全
108:NAME OVER
03/09/22 17:10
グラフィック的にはファミコン版のほうが味が出てたような気がするがどうか?
109:NAME OVER
03/09/22 22:27
敵がクネクネしてるとことか?
110:NAME OVER
03/09/22 23:14
>>105
おもろいね
もっと
111:102
03/09/26 22:32 D6tMJmBc
すんません。しばらくネット繋いでませんでした・・・。
でもちゃんとドラゴンウォーズで遊んでるから安心してよ!
じゃぁ俺の冒険の続きを聞いてくれ!
「フォボス」の地下で四大魔法使いの一人
「ミスタルビジョン」と戦闘。取り巻きの雑魚を蹴散らし
「距離」を1に縮めた時、奴は「サイクロン」の魔法を使い
俺たちは何度も後退させられた。くそっ、剣が当たらない!
魔法が届かない!今まで近づく一方で、あまり意味の無い値に
感じていた「距離」がこんなにもリアルに感じられるとは!
凄いよドラゴンウォーズ!マジデ!戦闘自体は楽勝だったけど。
フォボスの地下から脱出する際に手助けしてくれた
「ベレンガリア」の事を気にしつつ「フォボス」を後にする。
これで周辺地域で訪れていないのは「神秘の森」だけだ。
森をしばらく探索すると地下へ続く階段とドルイドを
支配していたという、なんとかって神様の祭壇を発見した。
地下への階段はともかく、祭壇ではどうアクションを
起こしていいのか分からない。他には何か無いかと
森を再び歩き回ると「マッシュルーム」を手に入れることが
出来た。そういや「フォボス」の酒場でこれが好物の神様が
いるとかって話を聞いたっけ。その後もしばらく歩き回り
「神秘の森」はあちこちへ続くワープ地点だということも
分かった。森で何をしていいのか分からないので
とりあえずちょっとだけ「北の島」にワープしてみよう。
112:102
03/09/26 22:34 D6tMJmBc
ワープした地点のすぐそばに、何か建物がみえたので
周りを踏破しつつ近づこうとしたその時、兵隊に周りを
取り囲まれてしまった!なんだ?一体どうしたんだ、
訳が分からないまま呆然としていると、兵隊はなんと
「ナムター」直属の「キングズホーム軍」だというではないか!
ということはあそこに見えている建物こそ敵の本拠地
諸悪の根源である「ナムター」のいる「キングズホーム」!?
まずい!俺たちはまだ伝説の武器とか神の祝福とか
手に入れて無いし!しかも「フォボスの地下」を出てから
セーブしてないし!なんとか戦闘を回避しようと
「交渉」でもしようかと思ったその矢先、俺たちは拘束され
「キングズホーム」の地下牢へと投獄されてしまったのだった・・・。
まったくよく捕まるゲームだ。
113:102
03/09/26 22:36 D6tMJmBc
「キングズホーム」の地下牢につながれた俺たちだったが
幸いなことに武器を取り上げられなかったので
なんとか地上へと脱出することに成功した。だがHPもMPも
底をつき始めている。やたらと宝箱に入っている「ドラゴンストーン」で
命を繋いでいるが、早いところ魔法の泉か宿屋で一休みしたいところだ。
ところで「キングズホーム」の地下で宝箱を発見し装備品が
充実したこともあり、アイテム欄が既に(いやその前からずーっとなのだが)
ギチギチ目一杯なので、頼みの「ドラゴンストーン」の受け渡しも
満足に出来ない。いつかこのアイテムが役に立つとか
思って、中々アイテムを潔く捨てられない貧乏性の俺には
ある意味で辛いゲームだ。しかし、いつかきっとこの
「パルチザン」を取っておいた為に、からくも戦闘に
勝利できたなんてことが訪れるに違いない!(んなわきゃない)
ドラゴンウォーズはプレイが進む程に俺の中では傑作として
認識されつつあるが、アイテム周りのシステムには
不満だらけだ。というかシステムの洗練と全体的な動作の
高速化さえすればこのゲームは本気で凄くなると思う。
来ない間にずいぶんゲームは進んでしまったけど
連続投稿もあれなので、今日の冒険はここまでだ。
114:NAME OVER
03/09/27 12:24
リプレイ(・∀・)イイ!
アイテムの整理は、預かり所みたいなのがあれば
まだマシだったんだろうなぁ。
115:NAME OVER
03/09/29 00:35
なんでもかんでも回収しない方が良い。
あとで取りにいけるし。
116:102
03/09/30 13:34
さぁ、今日も誰も期待していない冒険の始まりだ。
「キングズホーム」の地下から脱出した俺たちは一息つく間も無く
驚くべき相手と対面し戦慄することになった。目の前で自らの優秀さや
これからの計画を空嘯いているの男はあの「ナムター」なのだから!
まさかかこんなに早く悪の親玉と対峙することになろうとは!
だが、戦いは避けられないと覚悟を決める俺たちをよそに
「ナムター」は余裕の態度を崩さない。奴は一介の冒険者など
取るに足らないといった様子で話を続けている。
一方的に話を終えると、最後に俺たちを嘲笑し
部屋から出て行ってしまった。ナムターが部屋から
姿を消した瞬間、体の緊張が一気に解けた。それは戦闘が
回避された安堵からでなく、ナムターが俺たちに気づかせずに
こっそり魔法で束縛していたからだった。なんて恐ろしい相手だろうか。
俺たちは自分の未熟さを痛感させられ、ナムターの強大な力に
恐怖を覚えるのだった。
ナムターとの邂逅に興奮はまだ収まらないが、今はとにかく
ここを脱出することが先決だ。出口を求めてキングズホームを歩き回る。
ドレイク王の肖像画などを横目に洋服ダンスから
巡礼者の着衣「ピルグリムガーブ」を一着くすねておいた。
何かの役に立つかもしれない。キングズホームは無人かと思われたが
軍の本部を発見する。新兵か?の問いにNOと答えたら、
また地下に閉じ込められた・・・。捕まるのはもううんざりだ。
117:102
03/09/30 13:34
キングズホームを脱出した俺たちは、しばらく周辺を歩いて
地図を作ることに専念した。その間「ドワーフルーイン」などにも
立ち寄ってみたのだが、何をどうしていいのかさっぱり分からない。
このゲームの悪い点として重要なメッセージが一度きりしか
表示されないので、必ずメモを取る必要があるということだ
「マイトアンドマジック」の様に自分が今関わっているクエストの
簡単な一覧と詳細があればよかったのに。情報があちこちで
散らばりすぎているので、どこで何をしたらいいのか分からない
ことが多すぎる。いやほんとに。
周辺の地図が完成に近づくにつれ、俺たちが今ここにいても
出来ることは少ないだろうと判断し「オールド港」から
この地方を離れることにした。港では聞きなれない
コンピューターの神様の石像があったので、力の技術を使い
像を持ち上げてみると、なんとそこには「ファミコン」が!
世界観にそぐわないオマケアイテムだが、なんとなく微笑ましい。
港からの航路は2つあり、一方は巡礼者と共に「ニザール山」に、もう一方は
「ランスク」に行けるらしい。「キングズホーム」で「ナムター」が
「ニザール山」で再び出会うことになると予言めいたことを言っていた
ような気がするので、もちろんチケットは「ランスク」行きを買い
船に飛び乗った。今はナムターから少しでも遠ざかるのが先決だ。
118:102
03/09/30 13:37
船は「ランスク」の地下にある港に接岸した。
町を歩き回ると、実にプロガトリー以来の店を発見。
金の使い道がしばらく無かったので早速買い物を楽しもうと
武器に防具に品物を見て回るが、その貧弱さにガッカリする。
パーティーの装備品を見回してみよう。
武器に関しては今までの冒険で「斧」と「フレイル」が結構な種類
手に入ったので「斧」をまかせている「アルリック」の装備が
やけに充実している。反面パーティには「フレイル」を
装備出来るキャラクターが皆無なために、こちらはただの御荷物だ。
しかし、鑑定すると攻撃力だけは高いので、今後誰かが装備するかも
しれないとか思うと捨てるに捨てられない・・・あぁ悲しき貧乏性。
「剣」を装備する先頭の2人は「モッグの館」で手に入れた
「ファイヤーソード」に、どこかの宝箱で手に入った「ルビーダガー」
うーむ、そろそろ新しい剣が欲しい。後ろに控えてる2人は
相変らず「メイス」のままだ。4人目は直接攻撃に加わるので
「力」にボーナスを割り振ろうかとも思うのだが、今は魔法関係の
ステータス上昇に努めている。
ちなみに戦闘開始と同時に「ちかづく」で接近戦を挑んでいるため
「弓」は全く使用していない。っていうか相手との「距離」があっても
攻撃可能な敵が結構いるので、同距離で弓と魔法だけで
応戦するには不利だからだ。それに戦闘が長びいてしゃーない。
矢が使い切りってのはリアルでいいのだが、入れ替えは面倒でもあるし。
防具は最後尾の5人目以外はかなり充実したものとなっている。
特に「アルリック」が装着している「マジックプレート」は
強力な防御力を持っている。防具の足りない5人目には
「ブラックヘルム」を装備させそれを補っている状態だ。
ところで「サンマジック」の巻物が大量に余って
アイテム蘭を占領しているので、後衛の魔法系2人どちらかに
覚えさせようかと思っているのだが、
いかんせんボーナスが全然足りない・・・。
119:102
03/09/30 13:39
「ランスク」の地下では特に何もすることが無かった。
年老いたドラゴンが喉に何かつまらせているようなので
色々アクションを起こしてみたが、どうにもならなかった。
まぁ、今後再び訪れることになりそうなので覚えておこう。
「ランスク」では、北東の橋を渡る為の「しょうめいしょう」の
発行に役所をたらい回しにされた。しかしこんなご時世にあって
よくもまぁ観光者を相手にする役場までもが
しっかりと機能している町もあるのだなぁとか感心する。
橋を渡って最初に目に映ったのは「マッドトード」の町だった。
「マッドトード」?どこかで聞いた名前だ。・・・そうだ
「フォボス」の地下で俺たちを助けてくれた僧侶「ベレンガリア」が
追っ手を逃れ、この町に逃げ込んでいると宿屋の婆さんが言っていたはずだ。
500ゴールドも払って婆さんからやっと聞き出した情報だ。間違いはあるまい。
もしいなかったら婆さんを叩きのめしにいくところだ。
早速町を大捜索。壁を「登る」の技術で越えたところに
「ベレンガリア」は隠れていた。お礼のひとつも言おうと思ったら
仲間にしてくれと言い出したので喜んで受け入れた。レベルが4と
かなり低いものの「サンマジック」の能力が最初から6もあるので
これからのボーナスの割り振りに幅ができそうだ。こいつは
魔法戦士といった雰囲気で力も積極的に上げていこうと思う。
「マッドトード」では他に、石にされてさらにバラバラになって
しまった、まったく悲惨な四大魔法使いの一人「ラナクター」先生の
生徒が唯一残った足を保護していた。どうもこの先、バラバラに
飛び散った先生の破片を探すことになりそうだ。一応頭に残しておこう。
さらには、水没しそうな神殿のピンチを「クリエイトウォール」の
魔法で救って、ご褒美に「ゴールデンブーツ」を貰った。これは
水の上を飛び越えられる魔法の靴のようだ。そういえば
「神秘の森」にそれらしき場所があったような気がする。忘れないうちに
行ってみよう。
120:102
03/09/30 13:42
「神秘の森」
森の南東に位置する湖の中心に何やら怪しい浮島がある。
「ゴールデンブーツ」を使用すると見事に浮島へジャンプできた。
そこにあった社であれこれアクションを起こすが何も反応が無い。
何かアイテムが必要なのか。片っ端からアイテムを試すと
なんと「ルビーダガー」が反応し、人間と野獣の神様である
「エンキデュ」が出てきた。しかしこれはどうも武器なら
なんでもよかった様だ。今思い出すと「プロガトリー」かどこかで
血を垂らすと神が出てくるかもとかなんとかいう情報が
あったような気がする。始めた頃は世界観を紹介する
他愛も無い情報と勘違いしてメモを殆ど取っていないので
この偶然が無ければ詰まっていたに違いない。アブなかった・・・。
「エンキデュ」と戦闘を行い、加護を得るに値すると認められた
俺たちは「エンキデュトーテム」と「ビーストホーン」を
手に入れた。すぐに森の北西の神殿へ行き、「ビーストホーン」で
「エンキデュ」の従者を呼び出した。従者からドルイドマジックを
沢山貰う。「ドルイドマジック」も充実してきた。
「エンキデュトーテム」はどっかで道を塞いでいる従者に見せれば
通してくれる通行手形のようなものらしい。従者は下半身が
サソリなので、使いどころはすぐに分かるだろう。
今世界で一番ドラゴンウォーズに夢中なのは俺ぐらいなもんだろう。
ちょっと寂しい。冒険はまだまだ先へ進んでいるが
今日もここら辺で止めておく。全くこのゲームは想像力を掻き立てる。
121:NAME OVER
03/09/30 16:59
続きキタ━━(゚∀゚)━━ !!!
122:NAME OVER
03/10/01 11:37 F86Xxi6w
リプレイすごくいいなあ。楽しそうな雰囲気が存分に伝わってくる。
PCは難しいから、FC探して買おうかな・・・
123:102
03/10/01 13:35
やぁ、プロガトリーの死体管理のバイトをしている102だ。
今日も冒険の続きを書き記しておこうと思う。
「神秘の森」の地下への階段は「アンダーワールド」に繋がっている。
俺たちは初めて「アンダーワールド」に降りて、本格的な
探索を行うことにした。「アンダーワールド」では、たった数歩で
敵とエンカウントする上に魔法の泉が完備されている。
こりゃぁ「ベレンガリア」のレベルアップに丁度いいと
2時間ほど集中して経験値稼ぎに精を出した。
レベルアップ直前でセーブしてボーナス2が出ると
やり直したりもした。俺はこういうことにはマメなのだ。
このマメさは現実でも活かしていきたい。そーすりゃ前の
彼女にだって・・・おっと話がそれたな。聞き流してくれ。
最終的に「ベレンガリア」は力を
26まで上げて、余っていた「ヘビーメイス」を装備させた。
フレイルも結構余っていたのだが素早さよりも力を上げて
接近戦に耐えるキャラクターを目指したのでメイスになった。
その甲斐あって一気に一軍に昇格するほどの攻撃力を手に入れた。
防具が足りずにまだ打たれ弱いものの、かなりの戦力アップだ。
というか「アンダーワールド」の敵は「リザードマン」だろうが
「サーペントマン」だろうが、ほぼ一撃で倒せるほどに、
俺たちはパワーアップしている。HPを見てみよう。
前衛の4人は上からHP160・130・120・100程度だ。
後衛が共に90程度。前衛上から3人はMP皆無で4人目の
「ベレンガリア」は80程度、後衛2人が110程度だ。
う~ん、なんともたくましくなったもんだ。十分レベルアップしたので
そろそろ地上に上がろう。結局魔法の泉の周辺しか探索は進まなかった。
124:102
03/10/01 13:37
今までとは一味違う俺たちが次にやってきたのは
「シージキャンプ」だった。このキャンプは「ピザノプル」の町の
すぐ側に設営されている。「キングズホーム」軍は「ビザノプル」の町を
陥落させようと攻撃している真っ最中のようだ。まったく
「キングズホーム」軍はろくなことをしない。悪の軍隊なのだから
まぁ当たり前といえばそうなのだろうけど。パワーアップした
俺たちはここで以前の借りを返してやろうと企んだ。
手始めに「キングズホーム」軍に身を寄せる振りをして「シージキャンプ」
に潜り込み、情報収集に努めた。それにしてもとりあえずは
味方のはずなのに「パイクマン」やら「キングズキャプテン」やら
「パトロールマン」やらが襲い掛かってくるのは何故なんだ・・・。
「シージキャンプ」を歩き回ると、隊長らしき人物から最前線へ行け!
との命令を受け強引に「ビザノプル」の入り口付近に放り出された。
相変らずの扱いだが、これは「ビザノプル」へ進入し情報を得る
チャンスでもある。危険だが、好機を逃すまいと俺たちはそのまま
「ビザノプル」へ飛び出していった。「ビザノプル」に入った途端
警告を受けるが、とにかく状況を知ることが最優先とお構い無しに
街を歩き回る。乱戦の「ビザノプル」ではもはや敵も味方も無い。
相変らず「パイクマン」やら「キングズキャプテン」やら
「パトロールマン」やらが襲い掛かってくる。「キングズホーム」軍は
ただ殺し合いをしたいだけの実に野蛮な軍隊だ。
125:102
03/10/01 13:38
壁に手をついて町の輪郭を手に入れようと進みだした途端
なんだこいつは!7つの首を持つ巨大な「ヒドラ」に道を阻まれた。
毎ターンパーティー全体に炎を浴びせてくる強敵だ。防御力も
かなり高い。パワーアップした俺たちの剣が深くヒットしないのだ。
だが「ドルイドマジック」の「キュアオール」と
「ハイマジック」の目標値を上げた「アイスピック」で
なんとか勝利を得た。ふー。「ヒドラ」を倒すと、後ろになにやら
土の盛り上がったところがあった。そこを力の技術で
持ち上げると地下道の入り口があるではないか。どうも
「ヒドラ」はこれの番人として「ビザノプル」軍が配置しておいたようだ。
それだけ重要な場所なのだ。何かがあるに違いない。
俺たちは躊躇わずに地下道へと降りて行った・・・。
薄暗い地下道を進む俺たちは集会場のような建物を発見した。
建物の入り口付近で兵士が数人、白い服を着たリーダーらしき女性から
なにやら指示を受けている。女性は「マイローラ」というらしい。
ん~?どっかで聞いた名前だなぁとか思っていると
女性がこちらに気がついてやってきた。にわかに緊張が走る。
俺たちは敵では無いことを彼女に説明しようとしたが、その前に
女性から俺たちと戦う意思は無いと言われ安心した。だが、
付いて来てくれという女性に従うと、すぐ側の牢屋に放り込まれてしまった!
126:102
03/10/01 13:39
なんということだ!
このゲームは会話をするたびに牢屋に放り込まれなければならない!
しかも今度の牢は魔法で頑丈にロックされた特注品ときたもんだ!
40を越える自慢の力の技術も全く役には立たない。それなら魔法だ
目には目を、歯には歯を、魔法には魔法なのだ。躊躇うことなく
「ファイヤーストーム」を扉に叩きつける!しかしびくともしない。
途方にくれる俺たち。しかしここでノンビリしているわけにも
いかないのだ。再びアクションを起こす。といっても考え付いた
方法は、歩き回って誰かが来るのを待つことだった。
これは「フォボス」の地下で「ベレンガリア」が助けてくれたことを
真似たのだった。
扉に体当たりしまくり歩数を稼ぐ。俺たちは敵じゃない!
開けろ!っていうか話を聞いてくれ!とそこに再び「マイローラ」ちゃんが。
どうやらあなた達を誤解していたようです、すみません。
兄があなた達に会いたがっているので来て下さいと
魔法でロックされた扉を開けてくれた。
そう、分かってくれればいいのよ。だがしかし戦う意思はないと
油断させておいて牢屋に閉じ込めるとは、中々シタタカナ女だまったく。
それにしても兄って?
127:102
03/10/01 13:40
「マイローラ」ちゃんに紹介され、一人の男と対面した。
男は「ジョーダン」と名乗った。その名前を聞いて思い出した。
「マイローラ」とこの「ジョーダン」は「ドレイク王」の双子の子供で
つまり王子と王女なのだ!どこの町だか忘れたけれど
双子が行方不明だとか言ってたっけ。理由は「ビザノプル」の町に潜伏して
反乱軍を組織していたというわけだったのだ。
それを嗅ぎつけた「キングズホーム」軍がやっきになって
町ごと王子と王女を葬りさろうとしているのだ。
ここはなんとしても王子たちに協力して「キングズホーム」軍を
退けなければならない!
「ジョーダン王子」の協力要請を受け入れ、「ビザノプル」軍に
組み込まれた俺たちは、王子に導かれるままに 秘密の地下通路を抜けた。
もうすぐそこは最前線だった。「キングズホーム」軍との死闘が
目の前で繰り広げられている。早速俺たちも加勢することに。
相手は大群だが、ここで負けるわけにはいかないと
鼻息あらく剣を振るう。まぁ、力で押してくるだけの兵隊だったので
数は多いものの楽勝だった。ふー、なんとか「キングズホーム」軍を
退けることに成功した。よかったよかった。大部隊を失った
「キングズホーム」軍は「シージキャンプ」からも撤退したようだ。
今やキャンプはもぬけの殻だった。さすがの奴らも
しばらくは攻め込んでこないだろう。しかし元々自国の軍隊であった
「キングズホーム」軍と戦う「ジョーダン」王子や「マイローラ」ちゃんの胸中は
さぞ複雑であったに違いない。
128:102
03/10/01 13:43
戦い終わって地下の集会場で一息ついていた俺たちに
「ジョーダン王子」がひとりの青年を紹介してくれた。
青年は反乱軍の一員で、名前は「ロビン」というらしい。
俺たちを尊敬していて一緒に行きたいと申し出てきた。
いやー、人気者はつらいぜ。よしよし、一緒に「ナムター」やっつけに
いこうじゃないのよ。
お役に立てるよう頑張りますみたいな健気なこと言ってたくせに
「ロビン」ときたら物凄いステータスの持ち主でビックリだ。
ところで「ロビン」は最初から弓のスキルが9とダントツにあるのだが、
これはやっぱりロビンフッドからきているのだろうか?
まぁ、なんにしても戦力アップに繋がることは間違い無い。
とりあえず最初は余った荷物持ちから頑張ってもらおう。
新たな仲間を得た俺たちは意気揚揚と次の目的地を目指して
「ビザノプル」の町を後にしたのだった。
今日の冒険はここまでだ。
移動と戦闘のだるさには辟易するが、RPGにおいて
なにより想像力を刺激してくれることを最重要視する俺にとって
ドラゴンウォーズはまだやめられない。今は多分ゲーム後半まで
プレイが進んでいるのだが、ゲームとしては異常に回り道をしたようだが
お話しとしてはおもしろい具合に繋がっていくと思う。
129:NAME OVER
03/10/01 15:36 AKasuBK2
(・∀・)イイヨイイヨー 一介の冒険者が、力をつけてやがて大国の戦争に
巻き込まれていく感じが出てて、いい。
TRPGの雰囲気そのまんまだね。ゲームやってみてぇ
130:NAME OVER
03/10/01 18:39
続きキタ─wヘ(゚∀゚)√レv~!
131:NAME OVER
03/10/01 21:36
なつかすぃ。昔X68版クリアして、最後に出てきたパスワードをメーカーに送ったら
ナンバー入り認定カードが送られてきて嬉しかったなあ。またやりたい。
132:102
03/10/03 17:34
やぁ、ナムター様の忠実な僕102だ。
今日も冒険の続きを書いておこうと思う。
「ビザノプル」を出た俺たちは周辺のマップを見渡してみた。
まだ行ってない場所が一つある。とりあえずどんな場所か
確認しておこう。そこは「スネークピッド」だ。
「スネークピッド」は町の入り口付近から既に異様な雰囲気だ。
町へ続く橋の側には珍しく番人がいないものの
決して中に入るなと血で書かれた警告があったり、建物の
回りも二重に仕切られ、どこか隔離施設のような雰囲気を漂わせている。
なんとも不気味な場所だ。
町を歩き回って分かったことは、「スネークピット」の
住人は皆、気が触れてしまっているということだ。
「ドレイク王」の命令を受け、これ以上先に進もうとする人間を
見張っているという少年が守る小屋は無人だし
木の枝を立派な杖だと勘違いしている老人もいる。
ドワーフの女性はまともなことを言っている人間はいないように思えた。
だがこんな恐怖の時代にあって、誰が彼らを責める事が出来ようか。
そんな中、この近くに「ドレイク王」がいるという老婆の言葉が
妙に気になり、付近を探索してみた。すると・・・。
133:102
03/10/03 17:37
隠し部屋にあった粗末な間に合わせの王座に座らされていたミイラは
「ドレイク王」のものらしかった。胸についた王家の紋章が
それを物語っている。側に転がっている宝石は逃げ出した時に
そっと持ち出したものだろうか。なんてこった。
「ナムター」に操られ、地位を奪われ、城を追われ、やっとこさ
逃げ延びた先でミイラになっちまうなんて・・・。
「ジョーダン王子」や「マイローラ」ちゃんが知ったら
さぞや悲しむことだろう。「ビザノプル」の攻防戦が終わったすぐ後だ
勝利の余韻に浸る王子にこのことを告げに帰るのは残酷だろう。
しばらくは俺たちの胸にだけしまっておくことにした。
さらに町を探索してみる。海岸付近に宝箱がなんとも無造作においてある。
とりあえず開いてみると、なんと「ガードドラゴン」が!
オーラ力に守られて剣も魔法も通じない!全く歯が立たない!
このままでは全滅必至と逃げ出した。
どうやらバラバラになった「ラナクター」の欠片を守っているようだ。
きっとあとでとりに来ることになるだろう。その時は
かならず倒してやるからな!ということは他の欠片も
ガードドラゴンが守っているに違いない。そうだとすれば
「ラナクター」の欠片集めはまだ先の話なのだろうか?うーむ。
キチガイや狂うなど、過激な表現はあるが、ここのイベントは中々秀逸だ。
死んだ王の言い付けを、そうとは知らず頑なに守り続ける少年はどこか物悲しい。
スネークピッドは落ち延びたドレイク王と側近達の悲惨な末路なのではないだろうか。
134:102
03/10/03 17:38
「スネークピット」から出港したボロ船が到着したのは
「キングズホーム」のすぐ側の海岸だった。元々「スネークピッド」と
「キングズホーム」は交流があり、それを海路で繋ぐ連絡船だったのかもしれない。
マップを見回してみても、もう未踏な所は殆ど無い。
港を使わないで歩いていけるところはほとんど回ったはずだ。
詳しく探索していないのは「アンダーワールド」ぐらいのものだ。
イベントを探して「アンダーワールド」のマップを
完成させようかなぁ。いける場所を無闇に増やしても混乱するだけだろうし。
とりあえず「スマグラー港」と「オールド港」はおあずけだ。
「キングズホーム」の近くには丁度「神秘の森」へワープする場所がある。
「神秘の森」から「アンダーワールド」に入ることにしよう。
それにしてもこのゲームは本当に先に進んでいるのか不安になる。
どこか一箇所でもメッセージやイベントを見逃していたら、それで
アウトのような気もする。やはりクエスト一覧が欲しいなぁ。
それとルーラとは言わないが、リレミト程度の呪文は欲しい。
歩くのがちょっと面倒だ。
135:102
03/10/03 17:40
再び「アンダーワールド」にやってきた俺たちは
マップをしらみつぶしに歩き回る。広い、果てしなく広い。
さらにエンカウントの高さから、中々マップのダークゾーンが
明るくならないので疲労感でクタクタだ。だが単純作業なだけに
時間をかければ出来ないことは無いのだ。発見したぞ。
怪しい離れ小島を。利口な俺様はここでも
「マッドトード」で手に入れた「ゴールデンブーツ」を使うのだろうと
推測し、それは見事に当たったのだった。離れ小島まで
ブーツでビューっとひとっとびさ!
「ウォー島」と呼ばれるらしい離れ小島には、
「アンダーワールド」の支配者「イルカナ」が
銀の鎖に艶かしくつながれていた。こいつが
あっちこっちで石像を見かけた神様なのだ。やっとこさのご対面なのだ。
「イルカナ」はこの鎖を外してくれたら「ナムター」退治に協力してくれるという。
鎖を解くカギは「ナガール」が持っているらしい。しかし俺たちは
「ナガール」の行方を知らない・・・。
136:102
03/10/03 17:42
「イルカナ」に頼まれたカギの行方も気になるが
さらに「アンダーワールド」を歩き回る。しばらくすると
「ナムター」が生まれたという地獄の穴を見つけた。まったく
とんでもねぇ奴をオギャアと生んでくれたものだ。
他にもあちこちで地上に帰る階段を発見するが、とりあえずそれは無視だ。
だんだんと「アンダーワールド」のマップは完成に近づきつつある。
そんな時、俺達は洞穴を発見した。
洞穴の中へ足を踏み入れると、魔法の松明の光りに照らされて
床に壁に突き出している水晶が煌々と輝きを放った。
俺たちはさらに洞穴の奥へと進んだ。すると突然洞穴に声が響き渡った!
不思議な響きを持った声は俺たちに「ナムター」を倒すための指針を示してくれた。
啓示とか託宣ってやつだ。奴を倒すには「フリーダムソード」が必要で、
そのカギを握っているのはこの「アンダーワールド」の支配者「イルカナ」と、
その夫である「ナガール」だという。そして最後に全てが整ったら
「ニザール山」へ行け、「ナムター」を地獄の穴に押し返せと告げて声は消えた。
なるほど、ようやっと話が見えてきたぞ。本当にようやっとだ。
137:102
03/10/03 17:44
俺は今までの冒険を振り返り、冷静に情報をまとめて考えてみた。
「アンダーワールド」につながれた「イルカナ」と対面することには成功している。
その「イルカナ」は「ナガール」から鎖を解くカギを手に入れろと言った。
今までの冒険で俺たちは「ナガール」の手がかりを掴んでいない。
他に行っていないところと言えば、「オールド港」から行ける「ニザール山」と
「スマグラー港」から行けるであろうどこかだ。さっき洞穴で聞こえた声は
全てが整ったら後で「ニザール山」へ行けと言っていた。全てとは
何を指しているのかまでは分からないが、少なくとも「フリーダムソード」を
手に入れた後には違いないだろう。ということは俺たちの当面の
目的は「フリーダムソード」の入手であり、そのカギを握る
「ナガール」の捜索なのだ。そして行くべき場所は「スマグラー港」なのだ!
そこから船でいけるどこかに「ナガール」の手がかりがあるに違いない!
色々と話が繋がって来たぞ!急げ!
「リザードマン」や「サーペントマン」に交じって
かならず一匹だけで出てくる「ドームセイヤー」が倒せない。
戦闘開始と同時に逃げ出してしまうからだ。しかもたまたま近づいてきた
時に攻撃したのだが、魔法(アイスチル・ライトフラッシュ)も
攻撃範囲の弓も通用しなかった。もしかするとこいつは
ドラクエのはぐれメタルのような存在なのだろうか?
138:102
03/10/03 17:45
「スマグラー港」では海賊のボス「ロングジョンアグリー」に
一杯食わされかけたがそうはいかなかった。奴は
俺たちをもてなす振りをして「ネクロポリス」に強制連行しようと
していたのだ。ふ~危ない危ない。ヒネクレものの性格が
素直に従わない選択を下したのだった。こんな性格もたまには
いいことがある。計画が失敗した海賊一味が襲い掛かってきたが
俺たちの敵ではない。「ロングジョンアグリー」の彼女だという
両足ともに義足の「ペグレグペギー」を倒すのはなんとなく気が引けた。
俺たちを騙している間の彼女はとても礼儀正しく振る舞い
その動作の一つ一つに気品が溢れていた。それは彼女の
育ちの良さを感じさせた。しかしつい先ほど俺たちに剣を
振りかざし襲い掛かってきた彼女にもはやその片鱗は
全くありはしなかった。一体何が彼女の人生を狂わせて
しまったのかと短く彼女の過去を訪ねるが、それは俺たちにはもはや
想像するしかなく、真実は永遠に分からないことなのだ。
だが、世が世なら彼女にも別の人生があったかもしれないと思うと
ナムターを憎む心はより一層深まるのだった。
139:102
03/10/03 17:50
ここで「ロングジョンアグリー」が持っていた「ヒスイの目」は
「ドワーフルーイン」で使うとかなんとか、「スネークピット」のイカレタ
ドワーフが言っていたような気がしないでもない。あそこの住人の
言葉を素直に信用することは出来ないがとりあえず持っていこう。
「ネクロポリス」行きの船に乗り込もうとする俺たちを一羽の「オウム」が
追いかけてきた。こいつはさっき「ロングジョンアグリー」の肩に
留まっていた「オウム」ではないか、主人を無くして行き場を
失ったのか、それともたった一羽でカタキを討とうというのか
「オウム」は俺たちの頭の上をぐるぐると旋回していたかと思うと
ゆっくりと船のへりへと羽を休めた。どうやらこの「オウム」は
ただ船が好きなだけのようだ。もっとも、「オウム」の本心など
俺たちには知る好も無いが、「オウム」に命を狙われるというのも
それはそれで面白い。伊達と酔狂がモットーの俺たちパーティーは
この「オウム」と共に、一路「ネクロポリス」へと船を出港させた。
今日の冒険はここまでだ。俺もこんなことよくやると思うよ。
最初はさっさと終わらせるつもりだったけど、毎日ドラゴンウォーズ
日記書いてるって、全く俺はアホなのだ。でも結構楽しいからいいのさ。
世界を回る順番によって人それぞれのストーリーが出来上がると思う。
140:NAME OVER
03/10/03 18:57
続きキタキタキタキタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!!!!!!!!!
141:NAME OVER
03/10/04 02:31
意外とボリュームのあったゲームやね
142:NAME OVER
03/10/05 16:03
密かにリプレイ期待してまつ。
ガンガってください。
143:102
03/10/07 14:34
やぁ、イルカナ様の魅力にメロメロな102だ。
今日も冒険の続きを書いておこう。
「ディルムン」大陸の海に浮ぶ孤島、死神の宮殿「ネクロポリス」は
「アンダーワールド」と同じようにエンカウント率が異常に高い。
しかも敵がまとまって凄い数で現れるので、逃げられないと
メッセージを送るだけでもボタンを何度も何度も押さなければ
ならないのでストレスがモリモリ溜まる。
まぁ、戦えば経験値も溜まるのだが。街の大きさはそれほどでもないのが
何よりの救いと歩き回ると、いきなりいましたよ「ナガール」が!
オマエを探してたんだ!さぁ、銀の鎖を解くカギを渡してもらおうか!
「ナガール」を前に、まず最初に起こしたアクション「交渉」が
ダメだったのでどんな行動を起こせばいいのかしばらく悩む。
が、総当りで「盗む」がヒットした。だが、失敗して
「ナガール」の怒りを買ってしまった!うーむ。スキルのレベルが
足りないのだろうか?とりあえずセーブしてスキルを上げて
もう一度盗んでみたが、これもまた失敗してしまった。
諦めかけた俺たちだったが、アイテム蘭を見て思い出したよ!
そうだ「マッシュルーム」!冒険の最初の方に手に入れたくせに
延々と使い道が無いままに、バックパックのこやしになっていた
この邪魔者をついに使うときが来たのだ。ほ~ら、「ナガール」ちゅわ~ん
大好物の「マッシュルーム」でちゅよ~、あーんしてあーん。
144:102
03/10/07 14:36
好物の「マッシュルーム」を口にして「ナガール」はご満悦だ
指を鳴らしながらむしゃぶりついている。
いいね!いいね!うまいね!などと大喜びだ。
だが好物とはいえ、その異常なまでの喜びように
俺たちはちょっと首をかしげる。どうもこの「マッシュルーム」は
長い間バックパックに放り込んでおいたせいで腐っていたようだ。
その毒気にあてられて「ナガール」は少々イカレテしまったらしい。
その隙をついて俺たちは「シルバーキー」を盗むことに
成功したのだった。これで「イルカナ」を助けてやれるぞ!
急いで「アンダーワールド」に戻ろう!
あ、ここにも「ラナクター」の欠片を守る「ガードドラゴン」が
いたことは忘れないようにしなければ。
145:102
03/10/07 14:38
俺たちはアンダーワールドのウォー島に来ていた。
シルバーキーによって銀の鎖から解き放たれたイルカナは
俺たちに「サンケンルーイン」に沈んでいる「ローバの骨」を
ドワーフの鍛冶屋に持っていけば「フリーダムソード」を
作ってくれるだろうとアドバイスしてくれた。
またも成すべき事が明確に示されて地上へと引き返す足取りも軽い。
いいね!いいね!たのしいね!と思わずナガールの口真似もしたくなる。
さぁ、次はサンケンルーインに出発だ!
146:102
03/10/07 14:44
スマグラー港から船に乗り「サンケンルーイン」に到着した俺たちは
近くの水溜りから突き出した遺跡の一部を発見した。どうやら
この下に巨大な遺跡が水没しているに違いない。俺たちは
「イルカナ」に貰った「ウォーターポーション」を使って
水中での呼吸を確保し、遺跡の探索を開始したのだった。
おお、地上と同じ活動が出来るのに、目の前を魚が
泳いでいくではないか!などと感動しているひまは無い。
回転床や、魔法の力でループする地形にとまどいはしたが
遺跡は思ったほどの広さは無いようだ。
その大部分は過去に失われたのだろう。
俺たちはすぐに「ローバの骨」らしき頭蓋骨を発見した。
それは口を開けた巨大な「ハマグリ」に安置されていた。
神聖なものを感じつつ、そっと手を伸ばす・・・
バチン!瞬間「ハマグリ」が口を閉じたではないか!
イタタタタ!たまらず手を引っ込めてしまった。
それならと魔法で焼き「ハマグリ」にしてやろうかと試みたが
効果が無かった。どうやらこの「ハマグリ」には特殊な魔法が
かけられているようだ。これでは「ローバの骨」を手に入れられない。
だが他にアクションも思い浮かばないし、イベントもなさそうだ。
しょうがない。「ハマグリ」まるごと持って帰ろう。
そう結論した俺たちは早々に帰路へついた。
そしてやや意気消沈しながら俺たちは地上へと上がった。
147:102
03/10/07 14:47
ふー、やっぱり水中よりも地上の方がいいなぁなどと
一息ついていると、突然さっきの「ハマグリ」がパカッと
簡単に口を開いたでは無いか。中からローバの頭蓋骨が
コロコロと転がって出てきた。なるほどぉ、こんな仕掛けに
なっていたのか。それとも必死に口を閉じていた「ハマグリ」に
限界がきたのかもしれないが、何にしても目的は達成されたので
よしとしよう。
今日の冒険はここまでだ。最近はこんなゲームが無くて寂しいよ。
グラフィックばかり重視されると俺みたいなちょっと偏った
考えの人間にはうんざりなのさ。
ところで今までに2回だけボーナス10が出たんだけど
これって単純に運だけが関係しているのかな?
148:NAME OVER
03/10/07 22:55
日に日に文章のノリが良くなるなw
>ボーナス10
そんなの出たことないよ
149:NAME OVER
03/10/07 23:17
続きキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━
150:NAME OVER
03/10/07 23:23
うまいねー
151:NAME OVER
03/10/08 20:48 kPEPYKwo
学生時代やってたTRPGの雰囲気が伝わってくるよ。
ゲムもやってみよう・・・PC物は難しいのでFCを探してみるか。
いくらくらいかな・・・
ありがとう、102。がんがってください。
152:102
03/10/10 22:17
やぁ、サンケンルーインの遺跡でのんびりバカンスを楽しんでいる102だ。
今日も冒険の続きを書いておこうと思う。
「サンケンルーイン」を後にしようと思った俺たちだったが
すぐ側に「ドラゴンバリー」という場所があったのでついでに立ち寄る。
ここには「スマグラー港」から直で来れないようだし。
まぁ「サンケンルーイン」の本当にすぐ側だからいいんだけどね。
だが、軽い気持ちで入った俺たちを待っていたのは
とんでもない試練だった。
なんだこの強力な雑魚敵は!しかも出てくる数がハンパじゃない!
受けるダメージこそ十数ポイントだが、数が凄いので
結局かなりダメージを受けてしまう。それに敵を一掃するのに便利と
頻繁に使っていた「サンマジック」の「インフェルノ」が
通用しない敵ばかりじゃないか!即死と紙一重の「きぜつ」状態に
してくる敵もいるし!しかもそいつ出てくる数多いし!
なんか亀みたいな「ファンガー」って敵が20匹ぐらい出てきて、そいつらが半分以上
炎吐いてきて全然相手のターンが終らない!なんだこりゃぁ!
正直レベルを上げすぎて戦闘が作業と化して久しかったのだが
ここでの仕打ちには驚いた。そして得られる経験値とゴールドが
今までと一桁違うことにも驚いた。だが普通に戦っていては
いくらなんでも戦闘が長すぎる。ここはエンカウント高めの場所だし
まともに相手をしてたらそれこそゲームが終らないだろう。マジデ。
とりあえず今すぐに来る必要は無さそうなので、素直に引き返そう。
そのつどパーティーのレベルをメモしておくのを忘れたので
もうお話と行動だけの報告になります(
153:102
03/10/10 22:18
ドワーフの鍛冶屋とやらがいるであろう「ドワーフルーイン」に行く前に
「スマグラー港」から新たに行けるようになった、もう2つの場所を
事前に下見していこうと俺たちは話し合った。目的が見えて
少し余裕が出来たのかもしれない。
まず訪れたのは「フリーポート」美しい港町で、町全体に活気がある。
「ナムター」の恐怖などどこ吹く風といった雰囲気だ。
街の創立者はなんと「ローバ」なのだという。
俺たちは先日「サンケンルーイン」で
その「ローバの骨」を拾ってきたばかりなのだった。俺たちは
「ローバの骨」をバックパックの奥から取り出し、腰にぶら下げて
街を歩くことにした。そうすることで「ローバ」に久しぶりに
自分が作った街を見せてやろうと思ったのだった。
すれ違う人々は腰にぶら下げた骨に奇異の目を向けるが、まさかこれが
創立者「ローバ」の骨だとは夢にも思うまい。
154:102
03/10/10 22:19
「フリーポート」は港町だけあって様々な情報が入手できた。
既に過去のものになった情報、今の俺たちには必要の無い情報として
「ローバの骨」は「サンケンルーイン」にあり、そこに入るには
「ウォーターポーション」が必要なこと
「ドレイク王」の身に何かが起こったことなどが過去の情報だ。
そしてこれからの俺たちの冒険の手がかりとして
「ナムター」の部下の「ヤングドラゴン」を倒すために
「ドラゴンクィーン」の協力を得なければならないこと。
その「ドラゴンクィーン」を操には「宝石」を見つける必要があること
「ドワーフルーイン」のドワーフ達は「ナムター」の魔法によって
石にされてしまったこと。その魔法は「ドルイドマジック」の
「ソフトンストーン」のによって解除できるということ。
以上がこの先役に立つであろう情報だ。
これらを冒険の初期に知っておけば、どれだけ無駄が無くなったことだろうか。
どれだけ不安を解消出来たことだろうか。
まぁ、今となってはどうでもいいことさ。何も知らないまま
世界を見聞に出かけるなんて、危険で愚かな行為と馬鹿にするのもいいさ。
けれども、だからこそ手に入れたものってのも、やっぱりあるんだよね。
一見「フリーポート」は極普通の街に見えたが、「ナムター」の魔の手は
こんなところにまで及んでいたのだった。「ラナクター」の欠片を守る
「ガードドラゴン」を見つけた時点で気がつくべきだったのだ。
155:102
03/10/10 22:20
俺たちが町で情報収集をしていた時、驚くべき話が飛び込んできた。
なんと町の南にある離れ小島には、目下全力でその行方を探索中の
「フリーダムソード」が刺さっているというではないか!
だが何故こんなところに?「アンダーワールド」の支配者「イルカナ」は
「ローバの骨」をドワーフの鍛冶屋に鍛えて貰うことで
「フリーダムソード」を手に入れることが出来ると言った。
「イルカナ」を信用するなら、こんなところに「フリーダムソード」が
あるわけが無いのだ。だがしかし、ここは「ローバ」が創立した町だ
もしかすると・・・。
今俺たちの目の前には確かに金の柄を持つ
一振りの刀が輝きを放ちながら地面に突き刺さっている。
辺りには何故か、何かが焦げた時に発生する「オゾンの臭い」が充満している。
この剣の力の仕業なのだろうか?この剣が本物だという証拠は何も無いが
何かただならぬ怪しい魅力があることだけは確かだ。
・・・もし偽物だったら捨てればいいさ。俺たちは軽い気持ちで
剣に手を伸ばした。
156:102
03/10/10 22:22
ギャアアアッ!!
なんということだ、手を伸ばした先頭の剣士が巨大な青白い稲妻に撃たれ
一瞬で灰になってしまったではないか!!ちくしょう!これはやはり
「フリーダムソード」を手に入れようとする冒険者や、勇気ある者を
ここで葬り去る為の「ナムター」の仕掛けた罠だったのだ!
辺りに満ちていた「オゾン臭」は、ここで命を落とした者の命の欠片だったのだ!
彼らの残した最後のメッセージを読み取れなかったことを俺たちは激しく悔やんだ。
おのれ「ナムター」め!卑怯な手を使いやがって!
俺たちは打倒「ナムター」を改めて固く決意するのだった。
157:102
03/10/10 22:24
「プリザーブ」で俺たちを待っていたのはあちこちに仕掛けられた
罠、罠、そしてまた罠の罠地獄だった。ここ「プリザーブ」は
王室専用の狩猟場だ。入り口付近には「ドレイク王」の命令により
密猟者は容赦なく殺すとまで描かれている。しかし今の時代に
足を運ぶものなどいなはずなのだが、この罠の多さといったら参ってしまう。
地域にいる動物全てを狩り尽そうとでもいうのだろうか。
幸い命に関わるような罠では無いので俺たちは体を張って
強引に罠を一つ一つ潰していったのだ。
もう何個の罠を解除しただろうか、一休みしようと思ったその時
一軒の古びた小屋を発見した。人の気配がする。狩猟場には
管理人がいるのだろうか?俺たちが小屋を訪ねようとする前に
狩人の格好をした老人がいそいそと小屋から出てきた。
158:102
03/10/10 22:26
老人は「オールドジャック」と名乗り、王室専用の狩猟場の管理を
まかされているのだという。閑散としていた狩猟場を突然訪れた俺たちが
何ものか知りたがっているようだ。俺たちは「ドレイク王」のミイラから
手に入れた「王家の紋章」を「オールドジャック」に見せてやった。
もちろん俺たちは王家なんかと縁遠いただの冒険者だが
老人から情報を貰うために身分を偽ったのだ。その行為に
ちょっと気が引けたので、こちらからも情報をと思い
「ドレイク王」の死を老人に告げた。するとどうだ、
「オールドジャック」は突然嗚咽を漏らし涙を流し始めた。
彼が言うには、自分は「ドレイク王」が子供の頃からの忠実な家臣だという。
今すぐにでも仇を討ちに行きたいが歳を重ねすぎた自分にはもう無理だと
悔しそうに吐き捨てる。しばらくの沈黙の後、俺たちに
「ドレイク王」の仇を討ってくれないかと頼んできた。
「ナムター」を倒し、「キングズホーム」を解放して
「ドレイク王」の息子の「ジョーダン王子に王位を継承させる為に
王子を導いてやってくれと。さらにフリーポートにいる自分の弟の
ハリファックスにも手紙を書くから、弟と一緒にナムターを
倒してくれと懇願している。一通り話し終えると、最後にドレイク王から賜ったという
「まほうのゆみ」を俺たちに是非と譲り、寂しそうに森の奥へと姿を消したのだった。
俺たちはその落ち込み様に、ドレイク王の死を告げたことを後悔し始めていた。
何故だろうか、今声をかけて呼び戻さなければ、オールドジャックとはもう
二度と会う事が無いような気がする。しかし結局彼の姿が見えなく
なるまで、誰も口を開くことは無かった・・・。
159:102
03/10/10 22:28
俺たちは「フリーポート」へは戻らなかった。
「オールドジャック」の言うとおり、「フリーポートには彼の弟らしき
人物が、宿屋にいたことを覚えている。だがなんとなくこの手紙を持って
そこに行くことは気が引けたのだった。俺たちは手紙をバックパックの
奥へと押し込め、もしもナムターを倒すことが出来たなら
その時に再びフリーポートの宿屋を訪れて、この手紙をハリファックスに
渡そうと決めたのだった。
ここにもガードドラゴンがいたので覚えておこう。
今日の冒険はここまでだ。
ときどきオールドジャックとの別れのシーンのような
素晴らしい台詞というか演出があるのでこのゲームはあなどれない。
160:NAME OVER
03/10/11 00:27
続きキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
161:NAME OVER
03/10/12 00:30
やっぱビッグチル(1つ20000で売ってたような)を全員におぼえさすのは基本だよな
初めは魔法使い1人のビッグチルでも
それで敵を退けてドラゴンのキバを拾いまくって売れば大金持ち
162:NAME OVER
03/10/13 12:41
大昔のゲームブック思い出した。
盗賊都市とか。
163:102
03/10/14 11:42
やぁ、フリーポートの酒場で一杯ひっかけている最中の102だ。
今日も冒険の続きを書いておこうと思う。
「フリーポート」では「ナムター」の仕掛けた罠に辛酸を舐め、
「プリザーブ」での「オールドジャック」との出会いと別れは後味の悪いものだった。
しかし、今はめげている場合では無い。一歩でも先に進み、一刻も早く
「フリーダムソード」を手に入れナムターを倒す。それが「フリーポート」で
偽者の「フリーダムソード」に倒れた勇者達へ、「プリザーブ」で
「ドレイク王」の死を歎いて森の奥へと消えた「オールドジャックへ」
俺たちがしてやれるたった一つのそして最大の行動なのだ。
さぁ、「ドワーフルーイン」へ行こう。そこで今度こそ手に入るはずだ。
本物の「フリーダムソード」が。
164:102
03/10/14 11:44
「ドワーフルーイン」に来るのは2度目だ。前回の訪問では何をしていいのか
全く分からないといった状態だった。だが今回は違う。
何をなすべきなのかハッキリと分かっている。
俺たちはまず、目の無いドワーフの石像に「ロングジョンアグリー」 が
隠し持っていた「ひすいの目」を入れてやった。ピタリと合致する。
低い響きに振り返れば巨大な岩が取り除かれ、「ドワーフルーイン」への道が
開いている。俺たちははやる心を抑え、慎重に奥へと進んでいった。
「ドワーフルーイン」はひっそりと静まり返っている。怪物さえ
いないようだ。不気味だ。静寂を破ったのは暗闇から飛び出してきた
魔物「ゴーゴン」だった。人気の無くなった「ドワーフルーイン」を
我が物顔で歩き回るこいつがドワーフ達を石にしてしまったに違いない。
俺たちはすぐに戦闘態勢を整え悪意の元凶を取り除くことに成功した。
一瞬で気絶させられる攻撃にややひるんだものの
今の俺たちには大したことの無い相手だった。
「ゴーゴン」を倒した俺たちは一層開けた場所に地獄の釜の如く
猛烈な勢いで燃え上がる炎を発見した。どうやら鍛冶場のようだ。
ここで様々な武具が鍛え上げられたに違い無い。
だが肝心の鍛冶屋がいないではないか。なんとしても「フリーダムソード」を
打ってもらわなければならないのだ。探しに行こう。
165:102
03/10/14 11:46
鍛冶屋を探し回る俺たちはいくつかの場所でドワーフの財宝を
発見した。しかし側には必ず財宝の番人としてなんと「ロボット」が
配置されていたのだった。盗人には「ロボット」が襲い掛かってくるであろう
ことぐらい俺たちにも容易に想像できる。しかし
こんな「ロボット」一体破壊できないで「ナムター」に勝てるわけもないのだ。
財宝といえど、世界を歩き回った今となっては目ぼしいアイテムも無かったが
俺たちは迷わずに財宝をバックパックへ忍ばせた。途端に案の定
「ロボット」が襲い掛かってきた。案外というかさすがというか
「ロボット」というだけあって、防御力だけは大したものだった。
軽く一撃で決める予定が、渾身の力で2、3発切り付けないと倒れなかった。
ふー、もし冒険の序盤に訪れていたら歯が立たなかったことだろう。
ドワーフに会ったら、次に「ロボット」を作る時は装甲をルナチタニウムに
することを勧めてやろう(なんのこっちゃ)
最北の広場に石になったドワーフ達はまとめて閉じ込められていた。
俺たちはさっそく「ソフトンストーン」の魔法を唱える。
みるみるドワーフ達に血色が戻り、やがて元の姿になった。
が、どうしたことだ、ドワーフ達はお礼も言わずに俺たちを
罵倒しはじめたではないか!何?財宝を盗んだだろうって?
いやそれはだな、単なる腕試しのつもりで・・・いやそうじゃなくて
だから盗んだ訳じゃ・・って話を聞けよ!全くこのゲームの
登場人物は皆セッカチだ。それにしてもどうしてお前たちは
俺たちが財宝に手を出した事を知っているんだよ!たった今まで
石になってたくせに!
166:102
03/10/14 11:47
鍛冶場へ戻ると、その場所の主が俺たちを無愛想に迎えた。
さっきまで石になっていたというのに、もう剣を鍛えている。
全く仕事熱心な奴だ。俺たちは早速「フリーダムソード」の話を持ち出した。
「ローバの骨」があれば可能だというドワーフの鍛冶屋に、間髪いれずに
「ローバの骨」を見せる。驚いた様子も見せず、それを手にとり釜へと向かう
鍛冶屋を俺たちは黙って見守る。数時間が過ぎただろうか。作業は思いのほか早く終った。
俺たちを振り返り、鍛冶屋が自慢げに叫んだ。
「この つるぎ ドワーフの はがねを じごくの ひで
きたえに きたえて つくった!!」
「でんせつのヒーロー ローバの たましい そそぎ
アプスかいで やきをいれた さいこうの つるぎ!!
まぼろしの フリーダムソードだ!!」
「これ もって ニザールやまに いけ!!
なにかが おこる!!
ドワーフ うそ つかない!!」
これこそ俺たちが待ち望んだ瞬間であり、希望が、願いが
確かな形となって目の前に現れたのだ!さぁ、これをもって「ニザール山」に出発だ!
そこで「ナムター」と決着をつけるのだ!世界を回りパワーアップし、
ついに「フリーダムソード」を手に入れた俺たちにはそれが出来るはずだ。
・・・ん?でもまだ「ガードドラゴン」が守っている「ラナクター」の欠片の
捜索とか「神秘の森」の「ザトンの墓」とか、気になることが結構あるんだけど、
そこらへんのイベントはどーなってんだろうか。放り出したままでいいのかなぁ。
まぁ「アンダーワールド」の女王「イルカナ」からもこれ以上は聞いてないし
ドワーフの鍛冶屋も「ニザール山」に行けって言ってるし、
とりあえず目的地はそこなのだ!いざ「オールド港」へ!
ドワーフの手先の器用さは様々なファンタジーで語られたことだろうが
ロボットまでこしらえるドワーフもそうはいまい。
167:102
03/10/14 11:49
「フリーダムソード」を手に入れた俺たちはドワーフルーインの
鍛冶屋の助言に従い巡礼者に交じって「オールド港」から
「ニザール港」へとやってきた。もうすぐそこには目的の「ニザール山」が
他を圧倒する存在感で屹立している。
もう何時間歩き続けているだろうか。頂上はまだ遠く紫がかった
雲に隠されている。辺りにはごつごつとした岩が剥き出しになり、歩きにくい。
ふと振り返れば遥か下まで、巡礼者が列を作り険しい山道を
一歩一歩登ってくるのが見えた。その列は全く途切れることがない。
山にはモンスターもいるというのに。彼らは信じているのだ。
危険を顧みず山を登り、聖堂に祈りを捧げることで救いが訪れることを。
隣を歩いていた巡礼者の一人が突然声を上げた。驚愕の色に満ちた彼の視線を追うと
雲の切れ間に奇妙な光を放つ星が見つかった。その光りは他の星の光りを
遮るほどに明るく、赤に青に激しく明滅しているようだ。その
奇妙な明滅は次第に激しさを増し、まるで太陽が膨張したようにも見える。
不思議な光景だった。巡礼者たちは皆、地に顔を付して頭の上で手を合わせ
なにやら必死に呟いている。この山には何か得体の知れない
力が働いていることだけは確かなようだ。その力が何なのか、見極める
為に俺たちはここに導かれたのかもしれない。
168:102
03/10/14 11:50
山の中腹を過ぎてしばらくたった頃に、突然開けた場所に出た。
明らかに人の手が入っており、道は舗装され、人工的な建造物も
あちこちに目にすることが出来た。どうやらここが巡礼者たちの
目的地である聖堂のようだった。俺たちはその中でいっそう大きな
建物に足を踏み入れた。聖堂の中は祈りを捧げようと、
白い服を着た巡礼者の列で一杯だった。彼らは皆、
聖堂の天上に描かれた、「顔の無い全宇宙の神」を見上げている。
神、そう、この世界には神がいる。俺たちは現実に
「アンダーワールド」の女王「イルカナ」やその夫「ネクロポリス」の王
「ナガール」などに謁見した。人間と獣の神である「エンキデュ」とは
剣を交えもした。俺たちが神との対話で得たものは、神は極めて
人間と近しい存在であり神ですら万能では無いということだ。
「イルカナ」や「ナガール」は突然地の底から現れた「ナムター」に
あっさりと利用され不覚を取っていたし「エンキデュ」は人間と獣の神のクセに、
全てを守護してくれるわけではない。自らを打ち負かすほどの勇敢さを
示さない限り、「エンキデュ」の守護は得られないのだ。一番まともで
勇敢そうな「イルカナ」の息子「ローバ」は既に魂の存在となっている。
・・・ん?おいおい、目の前の巡礼者には悪いが、本当に神なんかに
すがっているだけで救いが訪れるのか?「ナムター」が「ディルムン」大陸を
支配してしまうのも時間の問題に思えてくる。英雄の出現を待つ余裕は
この世界にはもうないのだ。全くこの世界の行く末を考えると全く頭が痛い。
「顔の無い全宇宙の神」とやらが本当にいるのだとすれば、この世界は
そいつに見放されたに違いない。それなら取るべき行動は一つしかないのだ。
なってみるさ。俺たちが。
169:102
03/10/14 11:52
新たな決意と共に「フリーダムソード」を天空に掲げる。巡礼者の目にそれは
「顔の無い全宇宙の神」に剣を向けるような姿勢にも見えただろう。
その時だった。一瞬辺りが暗くなったかと思うと、突然稲妻が走り
聖堂の屋根を吹き飛ばした。何事かと細めた目の奥で見上げた空は真っ二つに割れ
再び走った稲妻は「フリーダムソード」の先端に繋がった。途端に今度は
静寂が聖堂を支配し「フリーダムソード」から声が聞こえてくる。
「どくさいしゃ ナムターを おいだせ!!」
「ナムターを ころせ!!」
そう言って声は消えた。ハッとなって辺りを見回すと、まるで何事も
無かったかのように何もかもが元のままだった。聖堂の天上も傷一つ無い。
あれは夢だったのかと視線を「フリーダムソード」に移す。
剣はまるで今始めてこの世に生を受けたかのように新鮮で
あふれ出るエネルギーを脈々とこの手に伝えてくる。
今の声は夢などではなかったのだ。「フリーダムソード」は今
洗礼を受け、真なる力を引き出されたのだった。
「フリーダムソード」の力を引き出してくれたのは
「顔の無い全宇宙の神」だったのだろうか・・・。まだこの世界を
見放した訳ではなかったのだろうか。
「フリーダムソード」に新たなる力が備わったことで
さらに無敵っぷりを増した俺たちが、聖堂を後にしようとした時だった。
突然あたり一面に緊張を伴った不気味な空気がたち込めてきた。
間髪いれず空を切り裂く落雷。雷のフラッシュが弾けると同時に
俺たちの前に立ちはだかる影があった。「ナムター」だった。
今日の冒険はここまでだ。この冒険もそろそろクライマックスに
近づいてきたようだ。
170:NAME OVER
03/10/14 14:55
ところで、あやふやな記憶なんだが…
このゲーム、ちょいとした裏技っぽいもので
ボーナスポイントを全て振りこんだ後、元に戻すとなぜかポイントが増えている
っていうのがあったと記憶しているんだが…
171:NAME OVER
03/10/14 17:42
続きキタ━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━ !!!!!
172:NAME OVER
03/10/14 22:25
すごいね
ファミコンのゲームでも息づいた世界って表現できるんだね
173:NAME OVER
03/10/15 04:27
いや、このゲームのストーリーは凄いよ。
初プレイ時はドキドキしっぱなしだった。
いきなり捕まるし。
甘さがない、という感じがする。
日本のゲームはどうしても甘さがでてる。
174:NAME OVER
03/10/17 12:05
リプレイいいですねえ。
そういえば昔この板でカオスエンジェルスのリプレイ書いてた人がいたのを思い出したよ。
175:NAME OVER
03/10/17 12:24
>>172 173
ゲームのストーリーも確かにいいんだが、102の
リプレイっぷりというかなんというか、それが大きいと思う。
普通の人にこのゲームのストーリーの素晴らしさを
いくら説いたところで伝わらないと思う。でもこれを読めば
どれだけ魅力的な世界が広がっているか伝わりそうだ。と俺は思う。
176:NAME OVER
03/10/18 20:23
hosyu
177:NAME OVER
03/10/20 12:21
ほしゅっしゅ
178:NAME OVER
03/10/20 21:44 XQW3/e/B
一旦あげ
179:102
03/10/21 16:23
やあ、今日は出先の漫画喫茶から書き込んでいるところなのだが
隣に座っている学校帰りの高校生らしき3人組がラーメン食いながら
辺り構わず騒ぎ散らしているので殴り飛ばしてやりたい気分の102だ。
とりあえず今日も冒険の続きを書いておこうと思う。
目の前に「ナムター」がいる!
「きみたちは なぜ わたしの じゃまをするのだ?
わたしは かみの むすこだ。
わたしに さからって ただですむとは おもうな!!」
「ナムター」は恐ろしい形相でこちらを睨みつけながら、一息で告げた。
覚悟はしていたとはいえ、突然の出会いに怯む俺たちをよそに
さらに語気を荒げて続ける。
「これから きみたちが たたかう てきは
いっそう きょうりょくに なっているだろう。
きみたちも ばかなことを したもんだ!!」
吐き捨てるようにそう言うと、青い光りが「ナムター」を包み
一層激しく光ったかと思うと、光りは空の彼方へと飛び去り
やがて見えなくなった。あっと言う間の出来事だった。
180:102
03/10/21 16:25
俺たちはしばらくその場に呆然と立ち尽くしていた。
驚きと恐怖で思考は混濁し、今の出来事は幻だったのかとさえ思えてくる。
振り返るとそこには聖堂が聳え立ち、視界を遮る切り立った岩肌も
そのままだ。辺りの風景に変化は無い。ふとある思いが心をよぎる。
力を蓄えたつもりだったが、俺たちは心の奥底では
「ナムター」の底知れぬ力に恐怖していた。その心が
「ニザール山」の不思議なエネルギーに反応し幻影を見せたのだろうか。
・・・いやそうではない。
耳の奥にまだ殷々と広がる雷の残響が
今の出来事が幻で無かったことを告げている。
「ナムター」は間違いなく俺たちの目の前に現れ
そして邪悪な魔法を使い、各地にばら撒かれた魔物達を
より強力にパワーアップしたのだ!おお、なんと恐ろしいことだ!
これからの冒険はよりいっそう困難なものになるに違いない!
だが、逆を言えば、少なくとも「ナムター」が目障りに思う程度には
俺たちは成長していたのだ。「ナムター」とのファーストコンタクトでは
まるで相手にされていなかった俺たちだったが、真の力を
引き出された「フリーダムソード」を手に入れた今では
奴にとって小さな脅威ぐらいにはなったのだろう。
世界をめぐる冒険は伊達ではなかったのだ。
181:102
03/10/21 16:26
「ナムター」によって強化された魔物を退けつつ、俺たちは
とうとう「ニザール山」の山頂へとさしかかった。一息ついて周りを見渡せば
きりたつ崖の向こう側に、もやに包まれた黒い塊が目に入った。
塊は岩石群に違いなかったが、そのどれもが黒く怪しく輝いている。
そのさまはまるで岩石が呼吸をしているかのようで、この黒い岩石がもやの原因
ではないかと思えてくる。不気味な光景だった。目を凝らせば
黒い岩が吐き出すもやの奥に何か巨大な建造物があることに気が付いた。
それは遥か天空まで、いやそれを突き破るかの如く高く聳え立つ塔が見える。
崖から吹き上げる熱風がもやを塔に巻きつけ、その存在を
隠しているようだった。ここが「ナムターの塔」に違いなかった。
崖を慎重に迂回し「ナムターの塔」へと近づいていく。
崖の底は暗く閉ざされ計り知れない深さを覗き込んだ俺たちに伝えている。
恐らくこの崖は「アンダーワールド」まで繋がっているのではないかと
俺たちには思えた。もしバランスを崩して崖に落下すれば命の保証は無いだろう。
一歩一歩確実に足元を確かめながら俺たちは崖の渕を進んだ。そんな様子だったので
「ナムターの塔」の前にたどり着いた時には、精神的に随分と疲労してしまっていた。
けれどのんびりしている暇は無い、この塔の奥に「ナムター」が待っているはずだ。
今や俺たちは「ナムター」を倒し世界を救う可能性を持った、
たった一つの希望なのだから。だが塔の入り口付近には迂回出来ない亀裂が
走っている。しかしこの程度の距離なら「ゴールデンブーツ」で
飛び越えられるはずだ。まったくこのブーツには色々なところで世話になる。
うまく亀裂を飛び越えた俺たちは、勇気を奮い起こして塔の中に足を踏み入れた。
182:102
03/10/21 16:30
暗い。剣を握る自分の腕の輪郭さえ掴めぬ真の闇だ。これでは
何も行動を起こせぬと、咄嗟に魔法の明かりを剣に灯すが
それでもようやっと数歩先までの視界が確保される程度だった。
不意打ちを食らえば一たまりも無いだろう。止め処も無い不安が
心の奥から押し寄せて、それに押しつぶされそうだ。だがいくら
先に進んでも、「ナムター」はおろか、ネズミ一匹出てこない。
それどころか、この塔には随分長い間何者も出入りした形跡が無いのだ。
ここは一体どこなんだ?本当に「ナムターの塔」なのだろうか?
暗闇が恐怖を煽り頭が混乱してくる。それでも勇気を振り絞り
前へと足を踏み出したがその先に踏みしめられるべき床は無かった。
落とし穴だ!!
「あっ!! ゆかが ないぞ?
おっ おちるーっ!!」
どのくらい落下し続けたのだろうか。
気が付くと湿った岩の上に横たわっていた。
そっと体を動かし傷の具合を確かめるが、幸いかすり傷程度で
済んだようだ。意識がハッきりしてくるとカビくさい臭いが
辺り一面に漂っていることに気が付いた。魔法の明かりをつけて
周囲を確認してみる。どうやらここは自然に出来た洞窟のようだ。
落ちた場所から考えて、「ニザール山」の地下なのだろう。
このままじっとしているわけにもいかない。俺たちは
地上へと帰る手段を探して洞窟の探索を開始したのだった。
183:102
03/10/21 16:36
だが、心配をよそに地上へと続くらしい階段が落下したすぐ側に
あっさりと見つかった。ん?ということは何者かがこの地下洞窟に
出入りしているということなのだ。俺たちは帰り道が見つかった
安心感から、この洞窟を詳しく調べてみることにしたのだが
洞窟は意外に狭く、階段の他に人の手が入っているような場所は
見当たらない。それならさっさと地上へ出て一休みしようかと
思っていた時、どこか他と様子の違う石壁を発見した。
俺たちはその壁に「ソフトンストーン」の魔法を唱えてみた。
石化したドワーフを救ったこの魔法なら、壁を軟化させられるのでは
ないかと考えたのだ。だが結果は思わしくなかった。
魔法が上手くかからないのだ。どうもこの壁には強力な結界が
施されているらしい。明らかに怪しい。だがあらゆる方法を試したが
この壁の奥に進む手段は見つからなかった。しかし「ソフトンストーン」
以外の魔法ではアクションに対するメッセージが出なかったので
何かがあることだけは確かだ。しっかり覚えておこう。
ふー、「ニザール山」では色々あって疲れた。ここは素直に引き返そう。
俺たちは階段を上って地上へと帰ることにしたのだった。しかし
階段の行き着く先はなんと「アンダーワールド」だった。あの洞窟は
「アンダーワールド」よりさらに深い場所に存在していたのだ。
だとすれば相当な距離を落下したはずなのに
よくもまぁ助かったもんだと地下洞窟への階段を振り返ると、
階段は跡形も無く消えていた。「ニザール山」は本当に不思議なところだ。
今日の冒険はここまでだ。最近ちょっとあれなのであまり
ドラゴンウォーズをプレイする時間がない。もしこのリプレイを
期待してくれているとかいう頭のおかしい人がいるなら、
一刻も早くスネークピットにでも隔離されつつのんびり構えてくれると嬉しい。
184:NAME OVER
03/10/21 19:10
続きキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!
185:NAME OVER
03/10/23 00:15
このスレは保存版
186:NAME OVER
03/10/25 19:15
保守
187:NAME OVER
03/10/27 23:34
保守
188:NAME OVER
03/10/28 02:24
スネークピットにいます
189:NAME OVER
03/10/28 22:34 RvKTR4vh
一時あげます
190:NAME OVER
03/10/31 00:21
玉座でミイラになりつつも保守。
191:102
03/11/01 12:34
やぁ、保守してくれたみんなありがとう。時間はかかるが
この冒険は必ず最後までやり遂げると約束しよう。
それじゃぁ今日も冒険の続きを書いておこうと思う。
折角久しぶりに「アンダーワールド」に来たんだ、「イルカナ」に
挨拶しにいこう。そういえば「フリーダムソード」を手に入れたことも
報告しないとね。
しばらくぶりの対面に「イルカナ」は笑みを浮かべながらこういった。
「おお!!
りっぱな フリーダムソードだ。
そのつるぎで にっくきナムターを やっつけろ!!」
願をかけられる立場のくせに全く他力本願な神様だ。
あちこち周って「フリーダムソード」を手に入れてやったのだから
後はオマエがなんとかしろよと言いたくなる。
だがこの世界の神はただそこにいるだけの、自分からは何もしない
形骸、ただのお飾りの神様なので頼っても仕方が無いことは
十分に承知している。だから何も口には出さなかった。
俺たちは愛想良く、まかせておけなんて大そうなことを言って
「アンダーワールド」の女王「イルカナ」と別れた。
「アンダーワールド」を「プロガトリー」方面の階段から脱出する。
この町は俺たちが投げ出された時と何一つ変わっていない。
まるでこの町で失われた命や壊れた夢を
記念するかのように立てられている高い壁が町全体を覆い、
壁の隙間を抜けて海から吹き付ける湿った風は何かが腐ったような
生臭いを町全体に撫で付けている。変わらぬ町の気配は
俺たちに苦しかった記憶を蘇らせた。だがどこかそれが懐かしい。
192:102
03/11/01 12:36
俺たちは「ニザール山」で「ナムター」との決戦を覚悟していた。
しかし「ナムターの塔」で罠にはまり、「ニザール山」の地下洞窟へと
落下してしまったのだ。その地下洞窟の奥に、何か怪しい場所が
あることだけは突き止めたが、それ以上の情報は手に入らなかった。
恐らく再び「ニザール山」へ挑んでも、同じ事を繰り返すだけだろう。
「ナムターの塔」の落とし穴を回避することは出来そうに無いし
地下洞窟の怪しい壁を攻略することも今の俺たちには出来やしないのだ。
完全に冒険の道しるべを失ってしまった。
何故わざわざ冒険のスタート地点に戻ったかと言えば
もう一度最初から「ディルムン大陸」を歩き回る必要が出来たからだ。
そこでたくましいハングリー精神を再び思い出す為にここに来たのだ。
俺たちは目的を見失い、裸一貫で「プロガトリー」のスラムに放り出された時と
同じような不安を感じていた。だが気を落とすことは無いのだ。それならもう一度
世界を周って情報を手に入れるだけのことだ。今の俺たちには世界を
歩き回って血と汗とコントローラを握る手に出来たマメが完成させた
掛け替えの無い地図が手元にあるのだ。幸い世界にはまだやりのこした
冒険の端緒が散らばっている。それらを一つずつ解決していけば
必ず「ナムター」打倒に繋がるに違いはないのだ。さぁ、ぐずぐずしては
いられない。もう一度新たな冒険が始まるのだ。そしてそれにふさわしい
場所は、ここ「プロガトリー」でしかありえない。
やれやれ「死体袋」が懐かしいなんてドラゴンウォーズならではだ。
193:102
03/11/01 12:38
「スマグラー港」から南へ向かえば「マッドトード」まで半日もかからない距離だ。
4匹のガードドラゴンを撃破し、全ての「ラナクター」の欠片を手に入れた俺たちは
「ラナクター」を復活させようと、「マッドトード」にいる「ラナクター」の
弟子を訪ねた。
「マッドトード」の町の中央に積み上げられた瓦礫の山は
「キングズホーム軍」との魔法戦争が始まった際に
「ラナクターハイマジックスクール」が破壊され散乱したものだ。
「マッドトード」へはしばらくぶりで訪れたのだが、瓦礫は今も
片付けられてはいなかった。とてもそこまで人を回せないのだろう。
皆自分の生活だけで精一杯なのだ。しかし、その夥しい数の瓦礫の山を
一人地道に片付けている若い男がいた。以前に一度だけ見たことがある顔だ。
彼がラナクターの弟子だ。
俺たちがバラバラになったラナクターの欠片を集めてきたことを知ると
彼は飛び上がって喜んだ。
「こっ・・・これは!!
ラナクターのあたまでは ないですか!!
もしかして ぞうのかけらをあつめてくれるのですか?
ありがとうございます!!」
ラナクターの頭ではないですか!ってちょっとマヌケな喜びようだ。
相当興奮していたのだろう。
ここでラナクターの欠片を渡す度に、あと何が足りないのか
教えてくれるのは親切だね。その都度台詞が変化していくのも
作りこみを感じるので好感。こういうとこで手を抜くRPGって
多いんだよね。
194:102
03/11/01 12:40
全ての欠片を渡すと「ラナクター」の弟子は
「これで すべて そろいました。
これらを あしだけに なってしまった ぞうに
つけてみましょう。」
と言い、バラバラだった欠片をぎこちない手つきで組み合わせ始めた。
おいおいそんなに簡単な作業で復活するのかよ!と思わず
突っ込みを入れたくなったが、必死で作業する彼の姿に
俺たちは黙って見守る。やがて像は人の形を取り戻した。
するとどうだ、空が真っ黒になり一瞬光ったかと思うと、像の頭めがけて
電光が直撃した。このゲームは何かあると、とりあえず雷が落ちることになっている。
しばらくすると一つになった「ラナクター」の像はゆっくりと
赤みを帯び、無機質な石から血の通った人間の体へと変化していく。
俺たちはその様子を「ラナクター」の弟子と共に固唾を飲んで見守った。
最後に重く閉じていた目蓋が開き、ぎょろぎょろと辺りを確認するように
忙しく目玉を動かしている。そして俺たちに視点を合わせると突然叫びを上げた。
「ああ!!
いきているということは なんて すばらしいのだ!!
ありがとう!!」
やった!「ラナクター」が生き返ったのだ!!
195:102
03/11/01 12:42
喜びに溢れる「ラナクター」は、お礼に地下の研究所にあるものは
何でも持って行って構わないと言ってくれた。随分な奮発っぷりだ。
今なら何でも言うことを聞いてくれそうな雰囲気だ。
でもまぁ生き返らせてあげたんだからこのくらいの報酬があっても
いいよね。生きていることの喜びに今にも踊りだしそうな雰囲気の
「ラナクター」だったが、突然真面目な顔になって話し始めた。表情はまるで
別人のように険しくなっている。「ラナクター」は「ナムター」に魔術師としての
名誉を傷つけられたことを悔しがり、「ナムター」を倒す為なら協力を惜しまないと
申し出てくれた。そこで俺たちは「ラナクター」に「ニザール山」での出来事を話し
アドバイスを求めた。すると「ラナクター」は「ザトン」を訪ねて
「ソフトンストーン」の魔法を今よりも強力なものにしてもらえと
知恵を貸してくれたのだ。もし「ソフトンストーン」がパワーアップすることが出来たなら
「ニザール山」の地下洞窟で俺たちを阻んだあの壁も、ぐにゃんぐにゃんに
溶かしてしまえるに違いないのだ。さすが四大魔法使いの一人、期待を裏切らない答えだ。
よしよし、また打倒「ナムターへ」一歩近づいたぞ。早速「ザトン」を探しに行くのだ。
ん?でも「ザトン」も魂だけの存在になっちまったとかなんとか冒険の最初の方で
聞いたような・・・。そういえば「神秘の森」には「ザトンの墓」まで
あったような気がする。おいおい「ラナクター」先生!肝心な部分を教えて下さいよ!
と聞き返そうと思ったが、もう「ラナクター」は弟子とマジックハイスクールの
再建について嬉しそうに話し合っている最中だった。傍目には何気ないやり取りに
見えたことだろうが、「ラナクター」もその弟子も肩を震わせ泣いていた。
「ラナクター」はきっとバラバラになっていた時も、この弟子が自分の体の一部を
大切に守っていてくれたことを見ていたのだろう。歳を重ねたしわくちゃの頬を伝う涙は
命を取り戻した喜びの為だけでは無いはずだ。この二人ならきっと素晴らしい
マジックハイスクールを作っていくに違いない。
196:102
03/11/01 12:47
二人の再会を邪魔するのも無粋と、そっと背を向けその場を立ち去ろうとする俺たちを、
ひとつだけ気がかりなことがあると「ラナクター」が呼び止めた。
「ラナクター」が言うには、石にされる前に飼育していた年老いたドラゴンに
ある宝石を飲み込ませ、「マッドトード」の町から逃がしたのだという。
その宝石が「ナムター」の手に渡れば世界は「ナムター」の思うが侭になってしまうほど
重要な宝石らしい。老ドラゴン・・・?そうだ、「ランスク」の地下に
年老いたドラゴンがいたはずだ。あの時は何もアクションに反応が無かったが、
ドラゴンが何か喉に詰まらせている様子だった。あのドラゴンこそ「ラナクター」の言う
老ドラゴンに違いない。喉に詰まらせていたのは重要な宝石だったのだ。
あの老ドラゴンにはもう「ナムター」の軍勢と戦う力は無い筈だ。「ナムター」に
居場所を突き止められてしまったらそれが最後なのだ。
成る程、これは急ぐ必要がありそうだ。「ランスク」の老ドラゴンが
それだと気づいた俺たちは、「ラナクター」にドラゴンはまだ無事だと告げ安心させた後
マジックハイスクール跡を出発した。
ふ~、色々と情報が手に入ったもんだ。
だが冒険の端緒は少なくなっていきているものの、あちらもこちらもと
手を出しては混乱するだけだ。まずは「ザトン」の行方、そして老ドラゴンと
俺たちは行動の予定を立てたのだ。老ドラゴンに対するアクションや
効果のありそうなアイテムは持っていないことだしね。唯一恐れるのは
それまでにドラゴンが老衰することだが、まさかそんなことも無いだろう。
おっと、その前に「ラナクター」の研究所に入って色々といただいていくことにしようか。
今日の冒険はここまでだ。こんなちゃちな文を読んでくれてるみんなには
感謝してます。次回も、ちょっと時間が開いてしまうだろうけど
気長に待っていてください。
197:NAME OVER
03/11/01 17:33
続きキタ━( ´∀`)゚∀゚)*゚ー゚)・ω・) ゚Д゚)´ー`)・∀・) ̄ー ̄)━!!
198:NAME OVER
03/11/04 17:46
保守
199:NAME OVER
03/11/04 21:49
うおっ
いつのまにか再開してたのね
200:NAME OVER
03/11/05 04:28
いいねー。いいよいいよー。
201:102
03/11/06 11:39
やぁ、最近はやや頻繁に冒険している102だ。
今日も冒険の続きを書いておこうと思う。
「ラナクター研究所」は「マッドトード」の町の地下に建設されてる。
入り口はマジックハイスクール跡のすぐ側にあり、辺りには瓦礫が
山のように散乱している。ここもハイスクール跡同様、戦争の被害を
受けているようだった。まぁ、「ラナクター」にとっては職場と研究室が近く
理想的な環境だったことだろう。俺たちは入り口を塞ぐ一際大きな
残骸をどかすと研究所へ足を踏み入れた。
研究所の中はヒドイありさまだった。まるで大地震に見舞われたかのように
机は引っ繰り返り、中の引き出しからは書類が放り出され、
本棚は前のめりに倒れいくつも重なり、収められていた本を周りにばら撒いている。
やれやれ、この中から目ぼしいものを探すなんて一体なんの罰ゲームなんだと
いきなり気分が落ち込む。ふと視線を足元に移すと、散乱する書類の中に
一冊の本を見つけた。手にとって調べて見ると、それは「ラナクター」の
日記のようだった。他人の日記をコッソリ覗き見る行為にちょっと気が引けたが、
研究所の中にあるものはなんでもくれるという話だったし、何か役に立つことが
書いてあるかもしれないと、何となくページをめくってみる。
「まほうのめがね・・・。
わたしが とくべつに つくらせたもの・・・。
これがあれば マジックカレッジの いりぐちを
みつけることができる。
めがねは このけんきゅうじょの なかにあるが
かんたんには とりにいけない。
ここは いりくんだ つくりに なっていて
ひがしは にしにつながり
きたは みなみにつながっている。」
202:102
03/11/06 11:40
「魔法の眼鏡」?「マジックカレッジ」?一体何のことだろうか。
「ラナクター」が校長を務めているのはマジックハイスクールだし・・・。
カレッジというからにはさらに上級のマジックスクールが
どこかにあるのだろうか。その入り口を見つけるために「魔法の眼鏡」が
必要で、それはこの研究所の中にあるということだが・・・。
なにやらイベントアイテムの雰囲気だ。ループするという
地形に気を配りつつ、お宝探索のついでに「魔法の眼鏡」も貰っておこう。
何!ここにもモンスターが入り込んでいるのか!「ラナクター」の
個人的な研究所ということで油断していた俺たちは不意を付かれた。
だが、取り立てて強力なモンスターは入り込んではいないようだ。
捜索に支障が出るほどでは無い。しかし一体どこからモンスターは
入り込んだのだろうか?入り口は巨大な瓦礫に塞がれていたし
あそこから堂々と中に入ったとは考えにくい。「ラナクター」の爺さんも
モンスターのことなど一言も言っていなかったが・・・。
研究所の捜索を続ける俺たちは突然物凄い悪臭に鼻を覆った。
水が腐ったような異臭に鼻がひん曲がりそうだ。このかぐわしいスメル
には覚えがある。「アンダーワールド」に充満するガスの匂いだ。
慣れてしまえば、いや、鼻が利かなくなるまで耐えればなんということは
ない匂いだが、乾いた埃の臭いの中で覚悟も無く突然遭遇したことにより
いつもの何倍も強力に感じられる。それにしてもどうして
研究所の中に「アンダーワールド」のガスが漂っているのだろうか?
ガスに耐えつつ、近くを探索すると、そこには「アンダーワールド」へ
通じるであろう階段があった。階段の手前には頑丈そうな扉があり
扉には「アンダーワールド」側からの侵入を防ぐ魔法の結界が張られている。
だが、どうやら魔法戦争の際に、この結界の力は働かなくなってしまったようだ。
研究所にモンスターが溢れていた原因はこれに違いない。
しかし俺たちには新しい結界を施すほどの魔法の力は無いので
どうすることも出来ない。地道にモンスターを退けつつ探索を続けよう。
203:102
03/11/06 11:41
ん、まてよ。魔法戦争の被害を考えれば、自分の研究所がどういう状況に
なっているのかぐらい、「ラナクター」には想像が出来たに違いない。
「アンダーワールド」への階段に施した封印の力が弱まるということも
その結果、モンスターが進入してくるということも。・・・ということはだ、
なんでも持って行っていいからと喜ばせて、俺たちは研究所内の
モンスターの掃除に使われたんじゃないのか?
この研究所には元々、いや、もう既に貴重品や凄い価値のアイテムは無くて
「ラナクター」が再び封印を施す為に邪魔なモンスターを片付けておく。
その代わりに、残り物を差し上げますよというのが真相だったのでは!?
全く喰えない爺さんだよ!とんでもないぬか喜びの正体ですよ!
さすが大魔法使い様様だと言っておこうか。それとも邪推が過ぎるかしら。
まぁなんにしてもやれやれだ。
204:102
03/11/06 11:43
数時間の探索の結果、俺たちはいくつかの魔法の記された巻物と
「魔法の眼鏡」を発見することが出来た。これらの発見に障害となったのは
モンスターでもループする地形でもなく、隠し通路と魔法の壁だった。
とりあえず見えている場所を全て踏破した俺たちは「魔法の眼鏡」どころか、
魔法の巻物ひとつ手に入れられないことに首をかしげた。いくら体のいい
モンスター掃除だろうと、命を助けてやったお礼が何も無いってのも
RPGとしては反則行為でレッドカードなのだ。
その後出来上がったマップを穴が空くほど見つめて、隠し通路の存在を
確信したまではよかった。だがその先にあったのは全て魔法の巻物だけで、
肝心の「魔法の眼鏡」がどこにもない。しかしマップにはまだ何かありそうな
ダークゾーンが広がっている。う~ん、これは一体どういうことなのだと
ただ時間だけが過ぎていった。何も見つけられないまま苛立ちだけが募る。
その時、仲間の一人が研究所を覆う壁の変化に気がついた。調べてみると
周りの壁に比べて、そこだけ埃を被っていない部分がある。間違いなく
魔法の壁に違いない。ドルイドマジック「ソフトンストーン」の出番だ。
埃を被っていない壁に向かって魔法を放つと、壁はみるみる軟化して
やがて溶けてなくなってしまった。ふー、壁の変化に気がつかなければ
つまっていたかもしれない。壁の正面に立たないとメッセージが出ない
というのが気が付くのに遅れた原因だろう。
205:102
03/11/06 11:43
魔法の壁で隠されていたこじんまりとした部屋には、埃塗れになった
「魔法の眼鏡」が無造作に床に転がっていた。他にも散乱する魔法の巻物の山、
そして「ドラゴンシールド」などが入った宝箱が発見された。巻物には
珍しいものが紛れていた。恐らく「ラナクター」のオリジナルマジックだろう。
魔法の知識のある仲間が言うには、この巻物はハイマジック、サンマジック、
ドルイドマジック全ての属性を持ちながらローマジックの技術さえあれば
誰にでも使用が可能だと言うスグレモノだそうだ。
へ~、さすがにマジックハイスクールの校長、便利なものを研究しているもんだ。
俺たちはこの魔法を「ミクスマジック」と名付け、魔法と無縁の仲間に覚えてもらう
ことにしたのだった。まぁ、ちょっと話が違う部分もあったが、研究所の探索では
それなりに良いものを手に入れられたのでよしとしようか。
こうしてラナクター研究所の探索は終了した。しかし疑問が残っている。
「魔法の眼鏡」は手に入れたものの、「マジックカレッジ」とは一体
どこにあるのだろうか。「ディルムン大陸」は殆ど歩きつくしたはずなのだが・・・。
ん~?どこだ?全く想像がつかない。大体入り口が隠されてるんだから
見えないのでは?とか考えてしまう。とりあえず今までの冒険のメモを見直し
セレクトボタンを押してディルムン大陸のマップを見直す。どこかに未踏破の
場所は・・・あ、あるじゃん!これだ!「キングズホーム」の王族が
使用していた狩猟場「プリザーブ」の南にある「エンキデュ」の従者がいた場所だ。
「エンキデュ」と魔法ってイメージは結びつかなかったのですぐに浮んでこなかった。
しかし、もうディルムン大陸で足を踏み入れていないのは、あそこと「ニザール山」の
地下洞窟の奥しか無い。悩んでいても仕方が無いか。「マッドトード」から
「スマグラー港」はすぐそこだし、そんなに遠い旅にはならないだろうから
とりあえず行ってみよう。もしかすると行方が分からない
「ザトン」の情報も手に入るかもしれないしね。
206:102
03/11/06 11:46
「エンキデュ」の従者、サソリの下半身を持つスコーピオンマンは
ハッキリと我々は西の島々から「マジックカレッジ」を守っているのだと
俺たちに告げた。いや~、そんなことすっかり忘れていましたよ。そうだそうだ。
「プリザーブ」を冒険した時に、その近辺も探索して「エンキデュ」の従者が
何かを守っていたことは覚えていたのだが、初めて訪れた時には
マジックカレッジの情報など無くて、まだこの先に行く必要は無いだろうと
引き返してしまったんだよね。だから台詞の内容までは覚えていなかったのだ。
そりゃ、いつかまた来ることになるだろうとは思っていたけれど。
スコーピオンマンは俺たちを警戒していたようだが、「エンキデュトーテム」を
見せて、身分の証明を立てるとすんなり道を開けてくれた。う~む。これが
権力というものなのだ。神様もたまには役に立つねぇ。
さそり橋を渡りきると、崖を背にして建っている随分とくたびれた一棟が目に入った。
他にそれらしきものは見当たらないし・・・カレッジというぐらいだから
もっと立派な建物を想像していたのだが、あれが目指すマジックカレッジに違いない。
俺たちはやや拍子抜けしつつ、建物に向かって歩き出した。
建物にたどり着いたはいいが、入り口が見当たらない。だが首をかしげる
ことはない。ラナクターの研究所で、入り口は隠されているという情報を
つかんでいる俺たちは決して慌てはしないのだ。慎重に建物の周囲を調査し
建物の周りには複数の人間の足跡が残されていることを発見した。
恐らくマジックカレッジに通っていた生徒の足跡だろう。その足跡が
突然途切れている場所があった。そこは何の変哲も無い壁だが、俺たちは
バックパックから魔法の眼鏡を取り出し、レンズを通して再び壁に視線を
戻すと・・・あっ!壁が無い!魔法の眼鏡は真実の道を見透かして
マジックカレッジの入り口を教えてくれた。成る程、魔法学校らしい仕掛けだこと。
ちょっと行く先に不安を覚えないでもないが、とりあえず入学試験は
無事突破したというところかな。
今日の冒険はここまでだ。プレイした時間のわりにストーリーは
あまり進んでいないので、ちょっとお話を膨らませてみたよ。
207:NAME OVER
03/11/06 16:23
ハリーポッター思い出した
208:NAME OVER
03/11/06 18:19
続きキタ━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ ━!!
209:NAME OVER
03/11/07 02:07
マジで小説書いて欲しいな
210:102
03/11/07 03:00
>>192
やぁ、間違いに気づいてしまった102だ。
の後に入れるはずだった「ガードドラゴン撃破」のお話が
抜けていることに気が付きました。番外編としてお楽しみ下さい。
俺たちはまず「神秘の森」の祭壇から北の大陸へワープし
「スネークピット」へと向かった。行動の指針を決定付けたのは
「スネークピット」で初めて遭遇した「ガードドラゴン」の言葉を
仲間の一人が思い出したことだった。・・・あの時
宝箱を発見、喜々としてそれを開けた俺たちの前に突然現れた
「ガードドラゴン」、奴はおののく俺たちにこう告げたのだ。
「われは ナムターさまの めいを うけ
ラナクターのぞうの かけらを まもっている!!
おまえごときに わたすものか!!」
・・・「ナムター」の命令で守っている?そうだ。
俺たちは改めて冷静になった。大魔法使い「ラナクター」を石化させ、
さらにバラバラにし、駄目押しで「ガードドラゴン」に守らせている。
これでけの厳重な封印をする理由はただ一つで、それだけ
「ラナクター」に復活されては困るということの裏返しなのだ。
打倒「ナムター」には、「ラナクター」の力が必ず必要になる。
そう考えた俺たちはまず世界に散らばった「ラナクターの欠片」を
集めて、「マッドトード」にいる「ラナクター」の弟子を訪ねようと
目的を見つけ出したのだった。欠片が散らばっている場所など
先刻承知なのだ。前回は「ラナクターの欠片」を取り戻そうと
必死に戦ったがまるで歯が立たなかった。「ガードドラゴン」は
不思議なオーラに包まれていて、こちらの攻撃が全く通じなかったためだ。
だが完全なる「フリーダムソード」を手に入れた今なら
「ガードドラゴン」など恐れるに足りない。この剣で斬れぬものなど
この世に存在しないのだから。
211:102
03/11/07 03:03
やや緊張しながら「ガードドラゴン」の潜む宝箱を開ける。
邪悪な気配が辺りを包み、「ガードドラゴン」がその姿を現した。
その瞬間、「フリーダムソード」から稲妻がほとばしった!
剣から放たれた稲妻は無数に枝分かれし、あっという間に
「ガードドラゴン」の全身を包みこんで激しくスパークした。
稲妻が消えると同時に、「ガードドラゴン」を覆っていた
邪悪な気配が薄れていることに気が付いた。「フリーダムソード」から
飛び出した稲妻は「ガードドラゴン」のオーラを消し去ったのだ!
さぁ、リターンマッチの開始だ!全体に18ポイント程度のダメージを
与えてくる炎は強力だが、オーラさえなければ、勝てない相手では無い。
「フリーダムソード」以外の攻撃は効果がやや薄いものの
勝利は時間の問題だった。絶え間なく繰り出す必殺のハイパーオーラ斬りの前に
やがて「ガードドラゴンは」その巨体をだらしなく地面に横たえたのだった。
ふー、やれやれ、ようやっと「ラナクター」の欠片の一つ「ラナクターのあたま」を
手に入れたぞ。それにしてもなんだかあまり持ち歩きたくないアイテムだ。
ここだけの話だが、パーティーの中で誰のバックパックに収めるのか
揉めたことは内緒だ。だがネガティブな気分に浸るのはここまでだ。
まだ欠片は残っているのだから。さぁ、次の欠片を求めて出発だ!
こうして俺たちは「スネークピット」「ネクロポリス」「フリーポート」
「プリザーブ」の4箇所を周り、全てのラナクターの欠片を手に入れることに
成功したのだ。どこに何があるかメモしておくことは、いわゆる洋RPGにおいて
常に身を助けるのだ。
「ガードドラゴン」が消滅する際のエフェクトが他の雑魚と違うってのが
凝ってていいね。
次回はまた
>>206
の続きからです。時間を取って1週間以内には更新の予定です。
212:NAME OVER
03/11/08 00:48
(゚∀゚)乙
何気に中ボス戦の音楽が好きなのだが、どうか。
213:NAME OVER
03/11/11 02:56
保守
>>212
漏れも悲しげで好き。
214:NAME OVER
03/11/12 10:49
最初に聴いたのはモッグの館だったか。
215:NAME OVER
03/11/16 18:18
保守
216:NAME OVER
03/11/19 20:12
保守
217:NAME OVER
03/11/19 20:55 sUG1u+Ay
保守だけじゃなくてなんか書き込もうや
FC版しかやってないんですが、スキルやパラメータに好き勝手割り振れる
システムがすごく好きでした。
ラスボスも当時のうちには衝撃的。ツーカコワカタヨ。
敵がウネウネと動くさまなんて、夢にまで出てそりゃあもう・・・
218:NAME OVER
03/11/20 03:06
いやー、ラスボスは怖いでしょー。
あんなラスボス反則だって。
「もう起き上がるな!」とか思ってプレイしてたし。
219:102
03/11/20 18:47
やぁ、最近ちょっと忙しすぎてゲームをプレイする時間が取れなくて
困っている102だ。前も言ったけど、時間はかかっても途中でこのリプレイを
放棄するつもりは全く無いので、それだけは安心してもらっていいだろう。
それじゃ、今日は少しだけど冒険の続きを書いておこうと思う。
マジックカレッジに人気は無く不気味に静まり返っている。
校舎は年季を感じさせる粗末な木造の作りだった。
建物を支える梁や柱には亀裂が走り、今にも崩れてきそうだ。
地震でもあればひとたまりも無いだろう。
しかし、壁や床は磨き上げられ、机や椅子は整然と配置されている。
手が届かない天井付近に、僅かに明り取りの窓が設けてあるが
僅かな曇りも無い。太陽の光りを漏らさず舎内に届けている。
まるでついさっき誰かが掃除したばかりのようだ。
時間と空間のアンバランスな印象に俺たちは戸惑っていた。
だが俺たちにはザトンの魂の行方を知る必要がある。
ここでグズグズしているわけにはいかない。意を決して
一歩を踏み出した時だった。どこからかしわがれた老人の声が
俺たちに告げた。
「ここは 4だいまじゅつしと いわれる ナムター
ミスタルビジョン ラナクター ザトンを
そだてあげた めいもんの まほうがっこうじゃ。
しんけんに まほうをまなびたいと おもうなら
これから おこなわれる しけんに
いっしょうけんめい とりくんでみなさい。」
220:102
03/11/20 18:49
まるで入学案内のような突然のアナウンスに俺たちは驚いた。
そしてここが4大魔術士を育て上げた場所なのだと知り
マジックカレッジの名が伊達ではなかったのだと考えを改めた。
さらにザトンもここの卒業生ということは、行方を推測する
手がかりも残されているかもしれないと期待を膨らませた。
しかしここであのナムターも魔法の勉強をしていたと思うと
少し複雑な気持ちでもある。
本当に人がいるのか、それともマジックカレッジを訪れる者に対する
自動的なアナウンスなのか声はさらに続けた。
「だい1しけんは これじゃ!!
さあ!! おまえたちに このほのおが けせるかな?
やってみなさい!!」
221:102
03/11/20 18:50
今度は声の響きが微妙に変わったような気がした。目の前の相手と
会話しているような雰囲気で、違和感が無い。俺たちは何故か声の主は
少し笑っているような気がした。はっ!声が消えると同時に
部屋の中央に突然炎が勢いよく燃え盛った。部屋の温度が一気に
上昇する。俺たちは一瞬緊張したが炎はまるで透明な壁に遮られているように
一定の場所から広がることなく燃え続けている。
炎が襲ってくるようなことは無いようだ。
試験なんて悠長なことはしていられないし、何より試験という言葉が
大嫌いな俺たちは炎を迂回して次の部屋へと続くであろう扉に向かった。
ガチャガチャ・・・カギが掛かっている。早速技術でこじ開けようと
試してみたが、まるで開く気配が無い。どうやら魔法で施錠されているようだ。
この部屋には入り口と出口が一つずつしか無いし・・・。
やれやれ、次の部屋に進むには試験を受ける以外になさそうだ。
それにこんな焚き火程度の炎を消してみせるぐらい、今の俺たちには
造作も無いことなのだ。ただの力馬鹿だと侮ってもらっちゃ困るぜ!
さぁ、やるとなったら容赦はしない、いくぞ「ビッグチル」!!
ハイマジックの詠唱が終ると同時に、空気中の水分が結晶し
巨大な氷の塊が、炎に襲い掛かった。炎は氷塊に僅かに抗ったが
瞬間、空しく消え去った。ふっ、どんなもんだよ!やったぜ!
どんとこい超常現象ってなもんだ!勝ち誇る俺たちの前に、声が響く。
222:102
03/11/20 18:52
「よろしい!!
だい1しけんは ごうかくじゃ。
つぎのへやに すすんでいきなさい!!」
何!?
第一試験だって?まさかこの先新しい部屋に入る度に試験を
受けなきゃならないのか!・・・まぁこの程度の試験ならさして
苦にもならないか。楽勝だろう。第一試験を軽くクリアした
俺たちは随分と気が大きくなっていた。次の部屋へと進む足取りも軽い。
扉を開けた俺たちの目に映ったのは、さっきと全く同じような作りの
部屋に、さっきと全く同じような炎がメラメラと燃えさかっている
様子だった。
「さあ!!
だい2しけんは もうすこし むずかしいぞ。
このほのおも けしてみなさい!!」
223:102
03/11/20 18:53
はぁ?何言ってるんですか?俺たちはやや拍子抜けし
あきれてしまった。馬鹿にしないでください。
似たような炎をさっき消したばかりじゃないですか。
同じことを繰り返させて何が楽しいっていうのだ。だが俺たちは思い直した。
試験が簡単なことは逆に幸いだ。マジックカレッジの探索が
それだけ楽になるのだから。俺たちは見えない相手に噛み付くのは
止めて、なるべく低姿勢に試験に臨むことにしたのだ。
ハイマジックの使い手に「アイスチル」の指示を出す。
こんな炎にわざわざビッグチルでMPを15も消費することは無い。
氷の飛礫で十分さ。水固まりて炎を砕け!「アイスチル」!
呪文が完成すると無数の氷の槍が炎目掛けて閃き飛んだ。
炎は瞬く間に消え去り・・・ん?消え去らない?
お、おかしいな、さすがにちょっと威力が足りなかったのかな?
アハハ、MPをケチった貧乏根性がいけなかったな。
よし、ここはやはりビッグチルで景気よく吹き飛ばそうか。
全てを押し潰せ!「ビッグチル」!!炎の真上に
巨大な氷の塊が形成される。魔力から解き放たれた氷塊が
炎目掛けて勢いよく落下し、炎は成すすべも無く消え・・・去らない!
・・・ぐっ、どういうことだ?まだ氷の力が炎を消すに足らない
とでもいうのだろうか?しかし俺たちにはビッグチル以上の
氷系魔法を知らないし・・・。
224:102
03/11/20 18:54
冷静になるんだ。そう、パニックを起こすのが一番いけない。
落ち着け、落ち着くんだ・・・。そうだ、まず炎を調べるのだ。
俺たちは解決の糸口を見つけようと炎へと近づいた。ん?何かおかしい。
俺たちは途端に違和感を覚えた。その正体はすぐに分かった。
目に見えないある変化に気がついたからだ。炎から熱が感じられないのだ。
それどころか、この炎からは冷気さえ感じられる。
第一の試験をクリアして上気していたことと、部屋に入ってすぐの
場所から魔法を唱えていたこと、そして前回と全く同じ雰囲気から来る
錯覚が、俺たちに誤った判断を下させていたのだった。
そうか、そういうことだったのか。マジックカレッジ・・・こりゃぁ
侮れない場所だぜ。勝って兜の尾を締めよとはこんな時に使う
ことわざなのだねぇ。おっと、話がそれたな。それじゃぁ早速この
「氷の炎」に本物の炎で答えを示してやろうじゃないの!
MPなんか気にしない!サンマジックの使い手に「ファイヤーストーム」の
指示を飛ばす。灼熱の炎で敵を舐め尽くし灰に変えろ!「ファイヤーストーム」!
渦巻く炎が術者の指先からうねり飛び出し、炎にカモフラージュされた氷を
あっという間に飲み込んだ。氷の炎は音も無く空気中に分解された。
ふ~っ、ちょっとてこずってしまったぜ。苦笑いする俺たちに
例のしわがれた声が語りかけてきた。
「ふむ!!
よくぞ ほのおが ただの げんえいであることに
きづいたな。
ほのおのように みえていたのは
じつは こおりの かたまりだったのじゃ。
だい2しけんも ごうかくじゃ。
さあ!! つぎのへやに すすみなさい。」
これでまだ第二試験だっていうのだから先が思いやられる。
ついさっき第一の試験をクリアした時とはまるで違うことを考えていた。
俺たちは思い上がった態度を改め、第三の試験に臨むことにしたのだった。
225:102
03/11/20 18:58
今日の冒険はここまでだ。マジックカレッジは既にクリアしたので
文章に起こすだけなのだが、上手く話を繋げようと気を使うと
中々難しくて・・・。次回更新まで1週間とか言って守れなくてゴメンね。
226:NAME OVER
03/11/20 20:54
続きキタ━━━\(゚∀゚)/━━━!!!!
気にせずにマターリ書いて下され。
227:NAME OVER
03/11/21 01:02
ビッグチルって日本人の語感からは生まれない英語だよな
「デカイ寒気」
228:NAME OVER
03/11/23 13:04
それが新鮮で格好良く映るんだなぁ。
プーグボーテクス、サラズスウィフト、カワーディス。
意味はわからんけど・・・。
229:NAME OVER
03/11/24 20:04
召喚でパーティーいっぱいにしといてアルリック仲間にしようとすると
しょっぱなから初期メンバー外せるみたいね
これを利用すれば自分で作ったキャラ総外しパーティーも可能?
230:NAME OVER
03/11/30 01:13
フォボスの音楽が好きだ
231:NAME OVER
03/11/30 16:31
何げに落ちないよな、このスレ。
232:NAME OVER
03/12/01 13:18
プロガトリの音楽も好きだ。
なんか壊れた夢という感じが表現されていると思う。
233:NAME OVER
03/12/01 13:27
プロガトリか…
装備が整った後、正面から強行突破して
プロガトリ開放!!とか気取ったものだ…
当然そんなイベントはなく、町の人は同じ事を繰り返すだけだし
門にいけばまた襲われる。
でもやってみたかったんだ。ナムターへの反乱の口火として。
234:NAME OVER
03/12/03 17:41 ZUIF/XUs
102降臨待ち&保守age
235:NAME OVER
03/12/03 19:04
懐かしいので記念カキコ。
小学生の時に雑誌の紹介記事を見て
今まで見たこともない不気味なグラフィックと
何でもありな雰囲気に惹かれて発売日に買いにいった。
そうすると、入荷してなかった。
(ドラゴンボールの新作と発売日がかぶってたらしい)
まあ、取り寄せたらすぐ届いたけどね。
236:NAME OVER
03/12/03 19:05
ポイ捨て記念カキコ。
237:NAME OVER
03/12/05 16:57
応援カキコ
俺はFC版でその序盤から容赦ない絶望的な雰囲気と奥の深さには
惹かれていたのだがあまりの重たさに諦めてたよ。
(つД`)゚。・一歩で一秒だからなあ
238:102
03/12/05 21:07
やぁ、一歩で一秒のんびりとプレイしている102だ。
何故かお話が膨らんでしまったマジックカレッジ編も今回でオシマイだ。
それでは今日も冒険の続きを書いておこうと思う。
第三の試験は再び拍子抜けしてしまうほど簡単な試験だった。
暗闇に明かりを灯す魔法など、今時子供でも知っているというものだ。
だがここで油断してはいけないのだ。第一を受けての第二の試験の展開を
考えれば当然の判断だ。学習しない冒険者は早死にする。
しかし某小説を読んで以来、灯りを付けると聞くと、すぐに「シラク」
と呪文を唱えてしまいたくなるのはご愛嬌だ。
「よし!! だい3しけんも ごうかくじゃ。
いまのは ちょっと かんたんだったかな。
それでは つぎのへやに すすみなさい。」
しわがれた老人の声は明るい響きを含んでいた。
まるで俺たちの心を見透かしているようで小気味が悪い。
声に促されるままに足を踏み入れた第四の試験会場に待ち構えていたのは
突き出した耳と、背中に畳んだ大きな翼が印象的な怪物「ガーゴイル」だった。
「ガーゴイル」は次の部屋へと続く扉のすぐ横に陣取って獲物を
待ち構えている。この部屋の番人というわけだ。
上に広い空間で「ガーゴイル」と戦うのは危険だ。背中の翼を起用に扱い
空中を旋回し、狙いをつけた獲物に急襲する攻撃方法が厄介だからだ。
しかし幸いここは狭い空間で天上も低い。翼を封じてしまえば
今の俺たちに勝てない相手では無い。次の試験はこいつが相手かと
剣に手を掛け意気込む俺たちに、またあの声が聞こえてきた。
239:102
03/12/05 21:09
「さあ!! だい4しけんは これじゃ。
ガーゴイルに みつからずに でぐちに
たどりつくことが できるかな?
やつに にらまれると にんげんは たちまち
いしに されてしまう。
どうすればよいのか かんがえてみなさい!!」
・・・成る程、ここが「マジックカレッジ」だということを忘れていた。
力で何もかも解決しようとする悪い癖がまた出てしまったようだ。
え~と、要するに「ガーゴイル」に気づかれずにこの部屋を脱出すれば
この試験は合格なのだ、つまり敵から発見されない魔法、姿を
消す魔法、「クロークアーケイン」が正解のはずだ。もはや
ランダムエンカウントが必要でない俺たちにとって、この魔法は
お馴染みのものだったので、答えはすぐに導き出されたのだった。
ハイマジックの使い手が呪文を完成させると、俺たちの姿は
霧につつまれ、やがて空気に溶けた。「ガーゴイル」は怪訝そうな形相で
こちらを睨んでいるが、奴には俺たちの姿は見えていないはずだ。
相手からは絶対に見えないと分かっていても、「ガーゴイル」の
目の前を通る時には息を殺し忍び足という慎重だ。鎧の留め金が
カチリとこすれる度に心臓が飛び出しそうになる・・・。
ガチャリ・・・ダダダダッ!バタン!扉を開けて
一気に次の部屋へとなだれ込む。ぶはぁっ!はぁはぁ・・・。
激しい運動などしていないのに、全員汗だくだ。
だらしなく地面に体を投げ出して体全体で呼吸する俺たちに
試験合格の知らせが聞こえてきた。