06/05/05 19:43:31
お待たせ。ルツ主小説。
長いから分けて書きます
ルツ主小説-1
雲一つない快晴のある日。あゆむは元気良く起きると身支度を整え、クラウスに挨拶をした。
どこかに出かけるのかと聞くクラウスにうんと答え、施療院でエマからバスケットを受け取る。
あゆむはルツに会うために足早く森へ向かった。
あゆむはルツのことが気になっていた。いつも薄着で痩せぎみなこと、昨日もルツから壮絶な味と形の食べ物を貰ったこと考えると、ルツが普通のごはんを食べたことがないのかと心配だった。
ルツにおいしい物を食べてもらおうと思ったあゆむは、朝食をルツを一緒に食べる計画を立てたのだ。
エマは嫌な顔ひとつせず、朝一番にバスケットいっぱいのごはんとしぼりたてのリンゴ水を用意してくれた。
それらを手に森でルツを探すあゆむ。しばらく探すがルツは見あたらない。仕方なく大きな木の根元に腰掛けようとすると、「あゆむ?」と突然ルツの声がした。
ルツは大きな木の枝に腰掛けていた。
おはようとあゆむが元気良く手を振ると、ルツの視線が困ったように泳いだ。「…あゆむは俺を捜してた?」と聞くルツ。