06/04/14 23:35:46
お待たせ。
以下シグ主小説ネタバレ。
長いから分けて書きまつ。
(シグ主小説ー1)
露店をひやかしていたところにシグルドから職務質問をされたあきら。反発し勢い余って果物屋に突っ込んでしまう。
制服が汚れたあきらを「俺にも非があった」と自宅へ連れ帰るシグルド。
シグルドの屋敷の広間でひとりポツンと待たされるあきら。そこに貴族服に着替えたシグルドが現れ、あきらに自分の少年時代に着ていた服を渡す。
あきらには大きすぎたが小さい服はそれしかない。裁断するなり好きにしていい。制服を洗って教会に届けさせるまでそれで我慢してくれとシグルドが言う。
「悪いからいいよ」とあきらは遠慮するが、そこでも些細な行き違いでシグルドと口論を起こし「服は借りていくけど切らずにこのままの形で返してやる!」と啖呵を切って屋敷を飛び出す。
シグルドがあきらを追いかけて来ることはなかった。冷静になりシグルドにお礼を言い損ねたことを後悔する。どうしてシグルドの前だと素直になれないんだろうと自己嫌悪に陥ってしまったあきらは、背後から近付く影に気付かなかった。
殴られたあきらが意識を取り戻した。気付くと暗く冷たい部屋に寝かされ、後ろ手に縛られ、身動きができない。
部屋の向こうに明かりが付いていて複数の男の声が聞こえる。その会話の内容からあきらがラール家の紋章の入った正装の内服を着ていたこと、それによってシグルドと人違いされ、誘拐されたのだと知る。
犯人たちもその人違いに気付いてあきらをどうしようか相談しあっていた。