ストーリーを教えてもらうスレin女向ゲ一般板at GGIRL
ストーリーを教えてもらうスレin女向ゲ一般板 - 暇つぶし2ch251:遙かなる時空の中で3 将臣ルート
06/06/27 17:05:41
平家は本拠地を屋島に移したが、屋島を攻める準備がはかどらないことを見てとった頼朝が、京に上り、義経の代わりに指揮をとる事に。
頼朝の指揮で屋島を攻めるも、囮だったようで、足止めを食っているうちに、将臣が頼朝の本陣に奇襲。
だが異界の神の化身である政子の力に阻まれ撤退。戦は源氏の勝利となり、平家は壇ノ浦に落ち延びていった。
将臣の事が心配な望美は陣を抜け出し一人海辺へ、そこで同じく陣を抜け出した将臣と出会う。
お互い、まだ高校に通っていた頃の事を思い出し、懐かしむ二人。だが過去にはもう戻れない。
別れ際、今だけだから…と抱き合う二人。ここで別れたら次は敵同士。政子に気をつけろといい残し、将臣は帰っていった。

壇ノ浦で還内府として、剣を向けてきた将臣と源氏の神子として戦う望美。
勝ったが、逃げていった皆を導いてくださいと願った平経正の邪魔により、将臣は落ち延びていった。
源氏が勝ったのに、素直に喜べない望美。いまだに心が迷っている事に気がつき、将臣にもらった懐中時計を捨てようとします。
そこで敦盛に、
「源氏と平家が、この世界があなたたち二人の望まないことを強いているのだから、あなた自身で将臣の絆を断ち切ることは無いと思う。」
と励まされます。

落ち延びた平家が厳島にいるとわかったので、厳島へ行くが、
厳島の舞台では、清盛の亡霊が、黒龍の逆鱗の力を使い際限なく怨霊を生み出していた。それを沈めるために、その元である舞台へ。
舞台では、将臣が待っていた。一触即発の雰囲気に、突如政子が現れる。
彼女は怨霊の源である、黒龍の逆鱗を手に入れると、それを飲み込み異形のものに変身。
清盛を飲み込み、平家も源氏も関係なく飲み込むその姿に、皆を守るため、源氏に剣を向けることになっても政子をとめる!と、
もうこうなっては源氏も平家もないと、皆で結託。本来の姿を取り戻した白龍と黒龍の力で政子は消滅。
義経が頼朝を説得し、平家は南の島に落ち延びることに。
将臣と望美はそれについていくことに。譲は一人現代に帰還。

252:名無しって呼んでいいか?
06/06/27 17:14:01
かなりがんばって削ったけど、個別ルートに入ったら削りにくいorz
将臣ルートかいて、かなり力尽きたので、他かける人お願いします。
本当はリズ先生書きたかったけど、あれはやっぱ最後かなぁって思って、十六夜にも収録されてる青龍で行ってみました。

他書く人いなかったらぼちぼちやるんで、気長にまってください。

253:名無しって呼んでいいか?
06/06/27 23:15:37
超乙です!文才すごいですね!気長に待ってます。

254:名無しって呼んでいいか?
06/06/28 06:06:48
魔法使いとご主人様 お願いします
ストーリーが良いと聞いたので…

255:名無しって呼んでいいか?
06/06/29 02:01:23
遙か3補足。
上のレスとかみてると、共通ルートの章の詳細も書いたほうがいいかなと思い、少し書きます。
一章
迷い込んだ宇治川で、黒龍の神子の朔と白龍(力がないためチビで人型)と出会う。
譲とも合流後、九朗と弁慶と出会う。
平家の陣に行くという、彼らについて行って、認めてもらうもよし(一週目不可)行かなくてもよし(二章の展開が若干変わる)

二章
春の京にて。先で認められてなければ、剣の修行をする。その途中でリズ先生登場。
剣を教えてもらい九朗に認めてもらう。
認められていればナシ。
譲の祖母が星の一族だということがわかる

三章
三草山で戦。帰り道で敦盛を拾う。

四章
熊野水軍の説得のために熊野へ。途中で力を少し取り戻した白龍が青年になる。

五章
福原で和議。一ノ谷で戦

共通ではこんな感じです。後の流れは、各ルートで色々ありますが、主な流れは
屋島の戦い→壇ノ浦→厳島です。
北条政子は異界の神の化身「荼吉尼天」

256:遙かなる時空の中で3 九朗義経ルート
06/06/29 02:03:15
四章の後の間章
将臣ルートであった熊野の帰りで、皆が休憩している間に一人剣の稽古をする九朗。
ひととおり付き合った望美は、なぜそんなに努力するのか?とたずねる。
九朗は大将としての責任もあるが、鎌倉の兄と共に平穏な治世を取り戻す事が、自分の夢だ。
そのために少しでも兄上の役に立ちたい。と語る。
その際に、望美の世界のことも尋ね、この戦が終わったら、必ず帰れるよう力になるからな。と約束してくれる。
その後は将臣と同じ感じで五章

一の谷の奇襲が成功し、平家は逃げていき、戦は勝利。
その功績から、法王から九朗に官位を授ける事に。景時は不安に思うが、九朗は源氏としても名誉な事だからと、これを受けてしまう。
しかし、それが元で、頼朝に謀反の疑いをかけられ捕らえられてしまう。
九朗と面会した望美(二章でちょっとした言い逃れの為に、衆人観衆のなかで許婚宣言をしていた)九朗から、弁解の為に書状を託されるが、鎌倉へ行っても頼朝が面会する気がないのか、
中々面会できず、そうこうしている内に九朗は処刑されてしまう。
あそこで官位を受けなければ…
望美は時を超え再び五章。今度は反対するも、九朗は中々聞き入れない。が、先の周で九朗本人から渡された書状を見せ、
周りの皆も反対したため、考え直し、受けないことに。
平家の捕虜から聞き出した情報で、鎌倉が狙われていることを知った一行は官位の話も報告しないと、ということで、いったん鎌倉に戻ることに。

鎌倉に戻った一行は、鎌倉で怨霊が出ていることを聞き、その元を浄化することに。
浄化している中で、景時らの予定が合わない日があることがわかり、その日に九朗から鎌倉の案内をしてもらう事に。
九朗は用事があるので、後で落ち合う事になったのだが、
先に待っていた九朗の下に女の人が現れ、用事があるという女の人の言葉に従い、九朗はその人についていってしまう。
約束が守れなくなったと、その辺にいた商人のおばちゃんに、言伝を頼むのだが、それを望美に伝えたおばちゃんは、
綺麗で身なりがいい女の人とどっかへいったよ。あなたは遊ばれてるんじゃないの?あんな男やめときなよ
と、余計な事まで伝えてしまい、望美は気にしてしまう。
そんな自分に気がついた望美は、九朗が好きだと自覚。けど、九朗が優しかったのはただのお芝居…
先で許婚宣言したことも、自分を守るための嘘…。私は特別じゃない…。と一人浜辺で落ち込みますが、
仲間なのは変わらないから、今までと同じように振舞おうと思います。

257:遙かなる時空の中で3 九朗義経ルート
06/06/29 02:03:48
怨霊も封印し、屋島。
戦の事で皆が話しているのに、鎌倉での出来事が頭を離れない望美。九朗は望美の様子がおかしいので、
戦場に置けないと、挟撃の為に一人で迂回しに行ってしまいます。
敵に囲まれてしまった様子をみて、いてもたってもいられなくなり、一人で九朗の下へ。
二人で敵陣を突破し、皆と合流。
屋島を攻略。その夜、望美の様子がおかしいので、心配した朔に鎌倉でのことを話すと、
朔は、その人は政子に間違いない。自分もこの目でみたから。と話してくれる。
自分の勘違いに気がついた望美は、誤解してごめんなさいと九朗に謝罪。
何を誤解したかは知らないが(話してない)解けたならいい。すべてが終わって、帰す方法が見つかったら、お前の故郷も見てみたい。
と話します。

壇ノ浦
戦が始まる前、弁慶やヒノエは、頼朝に疑われないように気をつけたほうがいいといいますが、
九朗は兄上が疑うわけがないと、聞く耳を持ちません。けれど、一人の時、俺は源氏の未来には必要のない人間なのか…
と、本当は不安だということを、望美に打ち明けます。
そして出陣。敵陣のなかで将臣と会い、打ち負かしますが、九朗はこれを見逃します。
これを頼朝への謀反だとみた政子は、望美を人質に、景時に命じ九朗を捕らえてしまいます。
白龍の逆鱗も奪われ、一人鎌倉に送られた望美。
九朗が護送の途中で逃げ出したことを知った頼朝は、望美を餌に九朗をおびき寄せるため、鎌倉に竜神の加護をよぶため舞をしろと強要します。
それを拒否した望美は投獄されますが、政子に投獄されても、九朗は助けにどうせ来る。
それなら、舞をして、歌に自分の気持ちを込めて伝えた方がいいのではないか?といわれ、舞うことを承諾。
「吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の あとぞ恋しき」
「しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしがもな」
と、歌にあなただけでも逃げてと込め舞います。
龍神の加護ではなく、九朗を慕う歌を歌った望美は、怒った頼朝に切られそうになりますが、
突然現れた九朗に助けられ、脱出。
途中で皆と合流(景時も)、九朗に助けられた恩へと、将臣もきて、皆で北へ逃げるところに政子が現れる。
彼女は頼朝を愛している。幼いときに島へ流され、周囲は敵だらけ、そんな境遇は自分にはよくわかる。
だから、頼朝の邪魔をする人間は許さない。と、荼吉尼天へ変貌。襲ってきますが撃退。
政子にこんなに絆が深まってたのねと、降参され、白龍の逆鱗も返してもらい、一向は無事鎌倉を脱出。
エンドロールをはさんで現代ED。

258:名無しって呼んでいいか?
06/06/29 02:06:25
九朗は史実があるために、それにそった話になってるっぽいですね。
十六夜エンドでは確か、都市伝説になってる、義経の生まれ変わりのフビライハン
関連のEDがあるらしいwww(見てない)

和歌は静御前が詠んだのと同じらしいですね。

259:名無しって呼んでいいか?
06/06/29 02:08:54
>256
補足。四章の後の間章から始めてしまってますが、それまでは将臣とあまりかわりません

260:名無しって呼んでいいか?
06/06/29 23:45:11
書く方いないなら、敦盛ルート書きます。

261:名無しって呼んでいいか?
06/06/30 00:01:00
テニスの王子様ST2の観月お願いします。
長くなるようでしたら方言イベ&合宿イベだけでもいいです。

262:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/03 00:21:51
4章 共通パート

生徒会室に呼び出された結奈を待っていたのは
飼葉が水泳大会のときに撮っていた、生徒たちの水着写真のチェックだった。
痣のある生徒はいないかと探しながらも、思わずため息が出てしまう。

(飼葉先輩は大真面目なんだろうけど、拷問に近いよ、これ)

「写真でも痣って見えるの?」

「見えるよ。でもなにかを媒介している場合は
 覚醒後でも私にしか見えないみたい。」

香澄と話をしながら写真をひとつひとつ確認していくと、
同じ1年の川瀬の背中、上級生らしき男子生徒の左肩にそれぞれ痣があるのを見つける。
するとそこへ江積が現れて、藤岡が病院から消えたこと、そのことについて
他の犬士たちと相談するから、保健室へ集まるよう言いにくる。

病院側の話によれば、藤岡は着替えや荷物など持たないまま、病室から忽然と消えてたという。
しかも藤岡は、姿を消すまで意識は戻っていない状態だった。
あかねの言っていた「主」が、邪魔になった藤岡を消したのだろうかという流れになるが
その主の正体が全くわからない以上、話は進みようがない。

「このまま推理合戦をしていても仕方ないか。そうだ、写真のチェックは終わったのかい?」

結奈は二人見つけたことを報告し、痣のあった生徒の写真を皆に見せると
左肩に痣のある生徒は2年の桧山だということが分かる。
そして桧山は飼葉と村崎が、川瀬は結奈が話をしにいくことになった。

263:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/03 00:23:02
教室で香澄と会話していた結奈のもとに、
飼葉と村崎から八犬士の話を聞かされたばかりの桧山が会いにやってくる。

「ホンマは放課後まで待てと言われとったけど
 あんましオモロそうなので会いに来てしもたんや。」

「は? 面白そうって?」

「ここで話すわけにはいかへんころやろ。ちょいと付き合うてな。」

「え、ちょっと、先輩、もうすぐ予鈴が……。先輩~!?」

強引に連れてこられた先は、誰もいない特別教室だった。
鍵までかけ、ここならしばらく誰も来ないだろうと言い出す相手に、結奈は微妙な危機を感じる。

軽やかに服を脱ぎ始め、覚醒を促す桧山。ノリノリの犬士の登場に結奈の方が引いてしまうが、
協力的であることには変わりはない。結奈は桧山を覚醒させた。

「……これで終わり? なんや、あっさりしたもんやな。
 どこが変わったか知らんけど、これでキミを
 業羅とかいう化けモンから守る力も使えるようになるんやろ?」

「……はい。それってつまり、命の危険もあるってことなんですよ?」

「わーかっとる。不肖・桧山真心、キミを命賭けて守らしてもらうで。
 こないオモロイこと、乗らずにおられへんわ。」

川瀬と昼休みに会えなかったため、放課後も川瀬の教室に行ってみるが、既に帰った後だった。
いつも授業が終わるとすぐにいなくなってしまうらしい。

「忙しい奴だとは知っとったけど、そこまでとは。
 またバイト増やしたんかもしれんなぁ。」

所属する部活に勧誘したことから、少し川瀬と面識のある桧山によれば、
川瀬はひとり暮らしで、生活費を稼ぐためバイトをいくつも掛け持ちしており
学校内に友人はおろか、まともに口をきく相手もいないのだという。

264:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/03 00:24:02
四章 割られた鏡 ルート

結奈はその日に川瀬に会うことは諦め、明日再び川瀬に会いにくることにした。

次の日の昼休み。香澄と一緒に川瀬に会いにいく途中、結奈は慌てていた村崎とぶつかる。
村崎から保健室の鏡が粉々に壊されていたこと聞かされて誰の仕業かと気になるが
早く川瀬を捕まえなければいけないことを思い出し、村崎と別れる。
だがその日も結局川瀬には会えずに終わった。

翌日、学園中の鏡が割られた事件についてクラスメイトから聞かされてる最中、
校内放送で川瀬が校長室に呼び出される。

「どうする、結奈?」

「これは校長室に行ってみるしかないよね。」

こっそり校長室を窺う結奈と香澄。
校長室では、川瀬が学園中のほとんどの鏡が割られた事件の犯人ではないかと校長から問い質されていた。
鏡が割れた現場で川瀬を見た証言が原因らしいが、本人が否定するにも関わらず
話が退学にまで及んでることに腹が立ち、我慢できなくなった結奈は校長室に入る。

「ちょっと待ってくださいっ!」

「なんだい、いきなり? お前さんは確か……。」

「1年C組の桐沢結奈です! 今の話、聞かせてもらいました。
 本人が違うって言ってるのに、いきなりなんてひどいじゃないですか!」

校長は入学式の日に続き、またも事件に絡んできた結奈を
騒動に首を突っ込みたがる子だと評して呆れつつ、
私も川瀬くんを退学にしたいわけじゃない、しかし
先生方を抑えるにはそれなりの条件を出さなきゃならないんだと本心を言う。

「じゃあ、私が真犯人を捕まえてみせます! それなら、文句はありませんよね?」

一枚や二枚じゃなく、学園中の鏡が割られるなんて普通じゃない。
ただの愉快犯ではなく何か目的があるはず。
私たちがそれを突き止めてみせると宣言する結奈。

「…わかったよ。そこまで言われちゃ、私も先生方を説得しないわけにはいかないね。
 ただし、いつまでも任せちゃおけないよ。期限は一週間。
 それまでに、なんらかの答えを出しとくれ。」

校長室を出た後、川瀬からなんで俺をかばうんだと聞かれた結奈は
八犬士に関する話を彼にするが、俺には関係ないしそんな話信じられるかと突っぱねられる。

「とにかく、俺は降りかかった火の粉は自分で払う。ほっといてもらおうか。」

その言葉を言い終わると川瀬はさっさと立ち去ってしまうが
川瀬のことを放っておくことのできなかった結奈は、香澄と別々に学園内を回り、聞き込みを開始した。

265:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/03 00:25:27
聞き込みの結果、事件についてはある程度詳しくなった一方で、
本来の目的である、川瀬の無実の証明となるような情報は入手できなかった。
こうなると残る手がかりは川瀬の姿を事件現場で見たと証言した人物しかない。
結奈と香澄は再び校長室へ行き、証言者が誰なのか尋ねることにする。

校長から証言者は高等部3年生・三船梨沙だと聞かされた結奈は
三船から直接話を聞くため、香澄と二手に別れて、彼女を捜し始める。
そんな折、結奈が三船を捜してるとどこからか聞きつけた桧山が
体育準備室のほうへ歩いていく三船を見かけたと教えてくれる。
そして桧山と一緒に体育準備室へ行ってみるのだが、そこには誰の姿も見当たらない。
念のためにと室内をくまなく捜してみるが、それでも三船は見つからなかった。

「なあ、そっちの机の下は、どうや?」

「はい、えっと……ひゃああ!? なななな、なに!?」

机の下からひょっこり現れたのは、業羅と同じ気を持つ大きな蛇だった。

「いよいよ、八犬士の力の見せ所ちゅうわけやな。いっくで~!」

二人きりの戦闘やや苦戦しながらもなんとか大蛇を倒すと、背後から三船が姿を見せる。

「なんでなのよ……。せっかく片付けてあげようと思ったのに。それなのに……。
 なんで、失敗するのよ!?」

鏡を割った理由を聞こうとして三船の顔を見た結奈は息を呑む。
彼女の顔面には、蛇のウロコのようなものが浮き出ていた。

業羅の力を派手に使ったから隠し切れなくなったんだろう、
人の目には見えなかっただけで、鏡にはずっと映っていたはず、
桧山の推測を聞いた結奈は、三船が学園中の鏡を割った理由に気づく。

「どうして、そんな顔をするの? アタシの顔が醜いとでも言うの!?
 アタシは醜くなんかない。醜くなんか……醜くなんか……。
 アタシは、誰よりも美しいのよ!」

狂乱した三船は結奈に襲い掛かる。

266:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/03 00:28:53
結奈の危機を間一髪のところで川瀬が救う。

「危ないところだったな。借りは返したぞ。」

「あ、ありがとう。でも、どうしてここに?」

「話はあとだ。まずはあの化けモンをなんとかしねえとな。」

「アタシの秘密を知ったやつは生かしておけない」、殺意を見せる三船に対抗するため
結奈は川瀬にせかされるまま彼を覚醒させて、三船に立ち向かう。

戦闘に勝利した後、なぜそんな力を使えるようになったんだと三船を問い詰め始めたとき、
全身をマントで覆った謎の人物が現れて、三船をさらって逃げてしまった。
ここは深追いしない方がいい、第一もう追いつかないと桧山から言われて
ガッカリする結奈に川瀬が声をかけてくる。

「なに、川瀬くん。」

「いや、その、なんだ……。テメェには……感謝してる。」

「ううん、いいの。前にも言ったけど、私は理不尽な処分に納得できなかっただけだから。」

「そうか。けど、まあ……ありがとな。それだけ言いたかった。じゃ、じゃあな!」

「……やれやれ。ホンマ、不器用なやっちゃな。
 けどまあ、これでまた八犬士の仲間がひとり増えたっちゅうことやな。」

「ええ、そうですね。」

校長には、学園内に入り込んだ不審者が犯人で、その犯人を捕まえようとしたけど逃がしてしまったと説明。
桧山が証人なってくれたこともあり、なんとか信じてもらうことができた。

(それにしても……三船先輩をさらったあの人は、一体?)


夜の屋上では、いつものように、主に報告をするあかねの姿があった。

「八犬士は、残り二名です。」

「ようやく、ここまで来たか。次の舞台の用意は?」

「万事、問題なく。」

「聞くまでもなかったか。」

「はい……。」

267:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/03 00:29:27
四章 散らないサクラ ルート

学校でこれ以上川瀬を捜してみても意味がないため、
結奈は香澄と桧山と共に、直接本人の家へ向かうことにする。

川瀬の家へ行く途中、美しく咲き誇った学園内の桜に目を留める三人。
桧山は他の桜がほとんど散ってしまっているにも関わらず、学園の桜だけが
いまだに咲き続け、いっこうに散る気配のないことを訝しがる。

「この学園だけ、か。なんや、事件の匂いがする感じやな。」


川瀬の家を訪ねるてみるも、留守で会えなかったため
明日の朝、また学校で川瀬の教室へ行ってみることにしたのだが
次の日の朝と昼に川瀬の教室へ寄ってみるも、既に彼はどこかへ移動した後ですれ違ってしまう。
授業には出ていたらしいので、一応学校には来ているらしいのだが…。
こんな調子では放課後も会えない可能性が高い。
結奈と香澄は残りの昼休みを使って、手分けして川瀬を捜すことにした。

いくつかの場所を回った後、ようやく屋上で川瀬と会うことが出来た結奈は
八犬士の話を説明して、私たちに力を貸して欲しいと頼み込むが、信じてもらえない。

「信じられるか、そんなバカな話。第一、俺には痣もねぇよ。」

「その痣は私にしか見えないの。川瀬くんの背に、確かにあるんだよ!」

食い下がる結奈に、川瀬はひとつの条件を出す。
それは、学園の桜の木がどうしていまだに満開なのか
その原因を突き止めたら、痣を確認させてやってもいいというものだった。

結奈は桜になにかあるのかと気になるが、川瀬は
俺個人の思い出があるだけとしか言わず、それ以上は答えない。

「約束、忘れないでね。突き止めたら、だよ。」

「俺は、約束は破らない。……テメェはどうだか知らねぇがな。」





268:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/03 00:31:04
放課後、結奈は香澄と学園の桜の木を調べるが、幹も花も特に変わった様子はない。
ただ、地面に花びらが落ちてるにも関わらず、花が減った様子が全くなかった。

(ん? ここの地面……。ちょっとだけ色が違う?
 普段はここまで人が近づかないからかな?)

桜を調べると、熱心に桜を見ている二人が気になったのか
3年の三船梨沙が声をかけてくる。

「ふたりとも、この桜がどうかしたの? ずいぶん熱心に見ていたけど。」

「えっと……この桜、ずっと満開でしょう? 不思議に思って。」
 
「三船先輩は、なにか知ってますか? この桜について。」

「さあ、特別なことは知らないわ。今年はずいぶん長く咲いてるとは思っているけど。
 でも、いいんじゃない? こんなに美しいんだもの。
 己の美しい姿を皆に見せたいと願う。それは、この世にある欲求のひとつよ。
 美しさは永遠であるべき。アナタたちもわかってるんじゃなくって?」

三船が立ち去った後、香澄が桜の枝に引っかかっているリボンを見つける。
香澄はそのリボンを職員室に届け、結奈はまだ校舎に残ってる人たちに
桜についての話を聞くことになり、二人は別れた。

その後、香澄と図書館で合流するも、お互いこれといった収穫はなし。
強いて言うなら、古典の教師から聞いた、昭和初期の小説が元になった
「美しい桜の下に死体が埋まっているというのは、根元に埋められた死体を養分として花を咲かせるから」
ということくらいかなと言う。

「最近、街とかこの学園で、家出とか行方不明事件が多いみたいだから。
 その先生も、そんな連想したのかも。」

香澄の話を聞いてる最中、結奈はふと、
先ほど拾ったリボンを香澄がまだ持っていることに気づく。
なんでも、職員室で遭遇した村崎が数学の問題集をうっかり床にばらまいてしまい
それを手伝っていたため、届けるのを忘れてしまったらしい。

「先生、相変わらず苦労してるんだね…」

269:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/03 00:31:50
そこへ桜について調べてる二人を不思議がる桧山がやってくる。
桧山に川瀬から出された条件のことを話すと、桧山も手伝ってくれることになった。

「ほな、まずはどないすんのや?」

「正直、手がかりがないんです。木を調べたりしたけど、別にごく普通でおかしな点もないし。」

「そういえば、一応、このリボンはそこで拾ったものですけど、関係はないですよね。」

「あれ? それって……。」

リボンを見せられた桧山は、心当たりがあるような様子を見せる。
桧山によると、そのリボンは同じクラスの女子生徒がよくつけていたものと同じであり
しかもその女子生徒は1週間前から行方不明の状態だった。
表向き家出ということになってるが、非常に真面目な子だったため
事件に巻き込まれたという話も出ているという。

「……行方不明、連れ去られる。桜の木……、まさか?」

さっき桜の木を調べたとき、桜の根元の地面の色が、他の場所とは違っていたことを思い出す結奈。
もしかしたら一度掘ってまた埋めたらからなのかも…
そう考えた彼女は、地面の色が他と違っていた部分を掘ることにした。


(女の子っ! 根っこに絡みとられてる……!)

結奈の考えた通り、桜の木の下にはリボンの持ち主である
桧山のクラスメイト、芦屋音々が埋まっていた。
結奈はまだ息のある音々を助けるため、音々に絡んでいる根を切り払おうと
スコップを叩きつけるが、根は突然動き始める。

「根っこやない、蛇や!」

普通の蛇では考えられない程の跳躍を見せる大蛇。
それが業羅だと思い当たった結奈たちは大蛇と戦い、音々を救い出した。
すると桜の花がいっせいに散り始め、一人の女が現れた。

「アナタたちのせいよ。
 桜の永遠の美しさを邪魔するとは、あなた、すいずんと無粋ねぇ。」

270:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/03 00:33:09
「三船先輩!?」

音々を埋めたことを肯定した三船は
悪びれるどころか、自慢でもするように手口を話し始める。

「彼女、この桜の美しさがずいぶんとお気に入りだったみたい。だから、その糧にしてあげたの。
 彼女の生気を吸い取って自らの養分とし、光合成で作り出した酸素と
 根から吸い上げた水を彼女に与えて生かす。そして、また生気を吸い取って……。
 フフ、完璧でしょう?」

「いまなら、まだ間に合うわ。芦屋さんと八尋さんと、桐沢さん。ついでに桧山くんも。
 アナタたちのその生気があれば、桜はまた、その美しさを取り戻す。」

蛇を使って、桧山と香澄を捕らえた三船は、まずはあなたからと結奈に手を伸ばした。

「大・丈・夫、痛くしないから。」

この後は割られた鏡ルートと大体同じ展開なので省略。
(襲われた結奈を川瀬が助け、彼を覚醒させて三船を倒すが、三船は謎の人物に連れ去られる)

三船が連れ去られた後、どうしてここに来てくれたのかと結奈に聞かれた川瀬は
助けに来たと思ってるなら違う、この桜を見に来ただけ、
そして桜についてもこれ以上答える気はないと返答する。

「で、どうするんや?
 八犬士としてこれで証明されたわけやし協力してやってくんか?」

「……俺が約束をしたのは桐沢だ。お前らと馴れ合うつもりはねぇ。」

「じゃあ、私個人に協力して。
 それがひいては、八犬士として協力してもらうことになるから。」

「わかった。……テメェを守るってことなら、やるだけ、やってやるよ。」

「うんうん。これでまるーく収まったな。」

意識を取り戻した音々を皆が保健室に運ぼうとしたとき、
桜がすべて散ってしまったことを知る結奈。
残念な気持ちが芽生えるが、すぐに考えを改める。

(ううん、これでいいんだ。限りある綺麗なものだって、たくさんあるんだから)

四章終わり

271:名無しって呼んでいいか?
06/07/03 00:43:59
すいずんと→随分と

また誤字ゴメン

272:名無しって呼んでいいか?
06/07/03 14:00:50
322 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/07/03(月) 05:37:05 ID:xa4XPuCR
転生八犬士封魔録っていうのをまとめサイトに収録した人、
あれはどこのスレから収録したもんなんでしょうか?
このスレでも要約スレでもないようだし。
ここ(http//www8.atwiki.jp/storyteller/pages/18.html)の「テストページ1」みたいに、
初出のスレやレスがどこだったのかを一番上に示してもらいたいです。

323 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/07/03(月) 05:37:56 ID:xa4XPuCR
おっと失敗。ここね。
URLリンク(www8.atwiki.jp)

324 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/07/03(月) 05:44:06 ID:xa4XPuCR
「遙かなる時空の中で3」のページも、
108と109は要約スレから持ってきたようだけど
249からはこのスレや要約スレじゃないようだね。

325 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/07/03(月) 06:00:00 ID:xa4XPuCR
あーわかった
ストーリーを教えてもらうスレin女向ゲ一般板
スレリンク(ggirl板)
ここからの収録みたい。

これどうするの?まとめWikiにこのスレのも収録するの?
それならまとめWikiの
「ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wikiは2ch家庭用RPGゲーム板の同名スレのタイトル別まとめサイトです。」
ってとこを
「ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wikiは2ch家庭用RPGゲーム板の同名スレおよび要約スレ、そして女向ゲ一般板の同名スレのタイトル別まとめサイトです。」
に変えなくちゃいけなくなるけど

326 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/07/03(月) 10:31:37 ID:Xxz0LlOZ
現状でもツクールゲーやらPCゲーやらが入っててすでに混沌としてるんだし
エロゲー板とか女向けゲーム成人と違って全年齢向けだから収録してもいいんじゃないかとも思うが、
向こうのスレでは収録するかどうかの話し合いがまったくされてないっぽいのが気にかかる。
つまり、単に誰かが一人で独自に判断して収録してるだけっぽい。

まずはあっちのスレに、ここのまとめに収録してほしいのかどうか話あってもらうべきじゃ?

273:名無しって呼んでいいか?
06/07/03 14:01:51

こんな意見が出てるがどうする?
そもそも遥かって誘導されてこっち来たんだよな

274:名無しって呼んでいいか?
06/07/03 14:03:27
1 名無しって呼んでいいか? 2005/10/19(水) 18:39:58 ID:2CDa00MB
発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタ をつけて下さい。
新作のネタバレを読みたくない人は ◆l1l6Ur354A に要注意。

・スレの性質上ネタバレは避けられません。sage進行推奨。
・ストーリーを書き込む際は名前欄にタイトルを記入してください
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書き下さい。
 そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
・これを書こう、と思われた際は「○○○○を書きたい」と意志表明し、予約していただけると、
 投稿の重複が防げて大変ありがたいです。
 また、書くのはよそう、と思われた時には面倒でも予約の取り消しを御願いします。

関連スレなどは>>2-5あたり

関連スレ
ひたすらガールズゲーを挙げるスレ(レビュースレ)
スレリンク(ggirl板)l50
【やるのが】ストーリーを教えてもらうスレPart19【面倒】
スレリンク(gamerpg板)l50
ギャルゲーのストーリーを教えてもらうスレ
スレリンク(gal板)l50
その他、エロゲ、女向ゲ大人板にもあります
関連リンク
RPG板派生のまとめサイト(一部の女向ゲあり)
URLリンク(www8.atwiki.jp)

275:名無しって呼んでいいか?
06/07/03 14:04:08
.>1
には

>RPG板派生のまとめサイト(一部の女向ゲあり)

とあるんだがな。

276:名無しって呼んでいいか?
06/07/03 14:04:56
家ゲーRPG板のスレですでに紹介されている女向ゲーム(&女向け要素のある一般ゲーム)

・エリーのアトリエ/・王子さまLV1/・高機動幻想 ガンパレードマーチ
・サモンナイトシリーズ/・ジルオール /・帝国千戦記
・フェイバリットディアシリーズ /・マリーのアトリエ

277:名無しって呼んでいいか?
06/07/03 14:20:22
wikiで一緒に扱ってもいいんだとしたら、その方がよいと思うけど
どうなんだろね。
このスレだっていつかは落ちるし

278:名無しって呼んでいいか?
06/07/03 17:29:59
進行遅いしなぁ。こちらはこいらでWIKI作っても、そんなにタイトルうまらないきもする。
おいらは向こうのスレもみてるから、かまわないけど

279:名無しって呼んでいいか?
06/07/03 18:07:57
まとめてない私が言うなって感じだけど、家庭用WIKIにこのまままとめてりゃいいと思う
18禁なら反対だけどそうじゃないから


280:名無しって呼んでいいか?
06/07/05 07:25:30
同意。
あっちのスレの人が反対してるんじゃなければ
まとめさせていただけるとありがたいな、という感じ。

281:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 22:50:48
五章 共通パート

授業中に考え事をして教師の話を聞いてなかった結奈は廊下に立たされてしまう。
そこに運悪く矢尾が通りかかり、小言を言った後
最近結奈たちが生徒会室によく出入りしていることを指摘して
どんな良からぬことを企んでいるのか知らないが、そのうちしっぽを掴んでみせると言い出す。

「良からぬことって! なにもしてませんよ!」

「どうでしょうね? 実際、君たちが集団として働くようになった水泳大会より前後して、
 この学園内で妙な事件が頻発している。風紀委員長としては、見過ごせませんね。」

通りかかった江積が助け舟を出してくれるが
江積にまで廊下に立たされたことを知られ、結奈はバツが悪くなる。

そんなことがあった日の放課後、いつものように生徒会室に集まって話し合いを行う結奈と犬士たち。
あかねと藤岡の行方についてはいまだに分からず、警察の方でも進展はなし。
それは先日謎の人物に連れ去られた三船にも言えたことだった。

次に、いよいよ残り二人となった犬士がどこにいるかの話になり
既に見つかった六人が学園内にいたということは、残り二人も同じように
学園内の関係者である可能性が高いのではないか、
その理由は、瀧田学園の一芸入試や推薦制度で日本中から生徒を集めている方針、
整った奨学金制度のためではないかという話になるが
それだとしても、あまりにも確率が高すぎる。

「なんにせよ、そう考えると水泳大会をやったのはあながち的外れでもなかったんだな。」

「そうなんだけど、水泳大会で得られた情報から探っていくのは、もう限界だ。
 こうなると、次は水泳大会に出場していなかった生徒を片っ端から当たるしかないね。」

飼葉の提案で、まずは生徒会からアンケートを取るという形で
水泳大会に出場しなかった生徒に接触して
彼らをそれとなく監視し、痣を見る機会をうかがうことになる。
そしてアンケートは結奈と香澄が任され、犬士たちは結奈の身辺の注意と
失踪者についての調査を引き続き行うことで話し合いはお開きになった。

282:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 22:56:24
五章 蜘蛛の巣ルート

「ねえねえ、ふたりとも知ってる?」

友人の浜崎と衣本から、最近この学園の生徒で行方不明になってる人がいると聞かされた結奈。
てっきり、あかねたちのことが噂になってるのか思いきや、どうも話が違っていた。

「いなくなったのって、女の子ばっかりなんだよね。」

「えっ!?」

そのとき、袴田が結奈を訪ねに教室に入ってきた。
浜崎たちに年下の彼氏かとからかわれた結奈は慌てて袴田を屋上へと連れて行く。

結奈になにかあったかと聞かれた袴田は
特に用事はなかったけれど、最近女の子が行方不明になる事件が続いていて心配になり
結奈の手伝いに来たのだと答える。

「それ、浜崎さんたちも言ってたけど……あかねちゃんとか、三船先輩のことじゃないの?」

「どうも、それだけじゃないみたいなんですよ。
 他にも二年の先輩がふたりと三年の先輩がひとりいなくなってるみたいで……。
 しかも、いなくなったのはこの学校でのことらしいんです。」

「どういうこと?」

「いや、カバンや靴が置いたままだったり校門を出た形跡もないから、
 そうだろうっていうだけなんですけど。」

警察が校舎を捜索しても、手がかりはなにも見つからなかったのだという。
どうして次から次へとヘンな事件が起きるんだろう…頭を痛める結奈に
失踪事件のことは自分たちに任せ、結奈はアンケートに専念してくれと飼葉から言われたことを
結奈に伝える袴田。

「うう~、やっぱりそうなんだ。」

アンケートを取りにいく作業に乗り気じゃない結奈はガッカリするが、仕方がないので
袴田と別れた後、アンケートを取りに行くことにした。

アンケート回収がある程度終わった後、廊下で矢尾から注意されている袴田を見かけた結奈は
そこへ割って入るが、先日、廊下に立たされたとき同様に
生徒会の行いを怪しんで詮索する矢尾から追求されてしまう。

飼葉の幼馴染で友人なら
本人を信用して任せるとかそっと見守るとかできないのかと聞き返す結奈に
矢尾は幼馴染が、結奈と香澄のように良好な関係を常に築いていられるとは限らないと答えた。

「幼馴染が……? でも、先輩たちは本当に仲がいいんですよね?」

「悪くはありませんね。私も別に万珠のことを憎んだりしているわけではない。
 ただ、少々……意地になっているだけです。一度は万珠に勝ってみたい、と。」

万珠とは勉強や運動、学園生活の評価などあるゆる面においてよく比べられ
お互いを良きライバルとして切磋琢磨を繰り返してきたが
一度も万珠に勝ったことがない。いつだったか、マラソン大会で勝負したときも
万珠に勝つために、雨の日も風の日も土手沿いの道を走り続けて必死で特訓するも、結局負けてしまった。
大会当日に40度の高熱を出して、途中で棄権するしかなかったから。
運までもが万珠に味方をしていた。

「まったく……。これでは、私はまるで万珠の引き立て役ですよ。」

283:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 22:58:57
幼馴染へのコンプレックスを吐露する矢尾。そんな彼を袴田が勇気付ける。

「勝てないからといって文句を言ってるだけではダメだ、
何十回、何百回と負けようと最後に勝てば矢尾先輩の勝利なんだから」と。
しかし、矢尾は中学生から説教を受けたことにショックを受けて、立ち去ってしまう。

矢尾が立ち去ると、結奈は袴田と一緒にまだ残っていたアンケートの回収を再開するが
それらしい人間はなかなか見つからず、ついに最後のひとりになってしまう。
その相手は、水泳大会の運営委員会の話し合いのときに会ったことのある三年の坂下那智だった。

坂下に会うため、彼の所属する弓道部の部活動が行われてる武道館に足を運ぶと
坂下が上半身裸で弓道の自主練習をひとりで行っているところだった。

「あれっ!?」

弓を引く坂下の右腕に牡丹の痣を見つけた結奈は、
さっそく坂下に話しかけて、一連の事情を説明する。
話を聞かされた坂下は、最近の生徒会の妙な動きはそのためだったのかと納得する。

「そう、緊張した顔をするな。
 信じがたい話ではあるが、妄想だと笑い飛ばす気もない、ただ…」

そのとき、なにかを見つけた坂下が突然壁に矢を放つ。

「最近、クモが多い……。」

そっと呟く坂下の言葉通り、矢の先には蜘蛛がいた。
黙ったまま、厳しい顔で蜘蛛を見つめてなにかを考えている坂下。
口を開いた彼は、今すぐにでも私の力を解放して仲間にしたいのは重々承知だが
少し考えたいことがあるから、返答は明日までに待ってくれないか、と答えた。

その日の帰り道、袴田に送ってもらうことになった結奈は
犬士の中で一番年下ながらも、最も紳士的な袴田を褒める。

「みんな少しくらいは、遥平くんのことを見習ってほしいよ。」

「なにを見習うんだってぇ?」

「あっ……。」

「よっ、桐沢チャン! 今日もカワイイな~。」

「ど、どうも、乾先輩。」

声をかけてきたのは、学園一のプレイボーイ、二年の乾幸城だった。
いつものように口説いてきた乾を結奈は拒むが、乾はしつこく食い下がる。
その上、話を中途半端に聞いていた彼は、結奈が頼りになる彼氏が欲しいと解釈して
オレがアンタの王子様になってやるからとまで言い出す。

「お礼は、そうだなぁ……キスでいいよ。今日のところは。」

「キ、キス!?」

「そ。おやすみのキス。もちろん、ほっぺとかじゃなく唇で頼むよ?」

「………。」

呆れて何も言えない結奈を、袴田が逃げましょうと急き立てて、二人は乾から逃げ出す。

「……って、どうしたんだよ、ハニー!? 照れなくてもいいんだよ~。」

284:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 22:59:51
翌日、休み時間になった途端、結奈は香澄を連れて廊下へと走り出す。
今朝、玄関を出たときからずっと付きまとっている乾から逃げるためだった。

「お疲さま。結奈も大変な相手に見込まれたもんねー。」

「もうっ、他人事だと思って。」

「2年の乾先輩だっけ? 結奈の王子様。」

「違うって。なにを勘違いしたのか、向こうが勝手にそう言ってるだけ。」

こんなんじゃ、学校の中もおちおち歩けない…カンベンして欲しい。
ため息をつく結奈の前に、話題の張本人がやってくる。

「見~つけた。」

「わわっ!?」

「やあ、ハニー。オレから逃げようとしたってムダだよ。オレと一緒に、めくるめく愛の時間を過ごそうよ。」

「きゃー、助けてぇー!」

全速力で保健室へ駆け込んだ結奈は、そこで少し休むことにする。

「ここなら乾先輩もムチャできないだろうし、なんてったって村崎先生もいるし。」

「先生ならおらんで。」

いきなり返ってきた声に、まさかまた乾かと恐怖する結奈。
彼女が声のした方向へ言ってみると、そこにはベッドに横たわる桧山がいた。

「桧山先輩!? よかったぁ……。
 って、なんで寝てるんですか。体調が悪いとか?」

「うん? いや、今日はええお天気やしちょっと眠くなってもうてなぁ。
 で、どうしたん? なんや、テニス部の幸城に追いかけられとるんか?」

「そうなんですよ。乾先輩ったら、なにを勘違いしたのか。」

どうしたいいんだろと困ってる結奈に
学園中の女子に片っ端から声かけるようなやつやから
マトモに相手にせんほうがええ、本気やないと教える桧山。

「手当たり次第ってやつですか? なんだ、誰でもいいんだ……。」

「ガッカリしたん? 女心はフクザツやな~。」

「そ、そんなじゃないですよ。」

「実際、あいつも女子に人気がないわけでもあらへんしな。」

女子といえば、最近行方不明になってるのは女子ばかり…
もしかすると、幸城のやつがハーレムを作ってるんではと
大真面目な顔で言い出した桧山に結奈は落胆する。

「意外とええ推理やと思うんやけど。違うか?」

「もうっ、冗談はやめてください。私はもう行きますからね。」

「ほな、またな。幸城に見つかんよう、気ぃつけるんやで~。」

285:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 23:03:52
保健室を出た結奈は、坂下から返事をもらうため、彼を捜し始めるが
武道館をはじめ、行った先々では遭遇することができなかった。
するとそこで携帯が鳴り、袴田と一緒に坂下を捜していた香澄から
坂下が見つかったと連絡が入る。教えられた場所が今いる場所のすぐ近くだと知った結奈は
そこへ向かうとするが、またも乾が現れる。

「ひどいじゃないか、ハニー。オレをこんなに焦らすなんてさ。」

「あの……。私、やっぱり先輩とは……。」

「でも、もう逃がさないよ。オレの糸で、アンタのことからめとっちゃうからさ。あっはははは!」

いきなり笑い出した乾の目が普通でなく、
それが見覚えのあるものだということに結奈は気づく。

「さあ、来いよ、桐沢チャン。たっぷりかわいがってあげるぜ。」

「そこまでだ!」

香澄と袴田と一緒に姿を見せたのは、坂下だった。
坂下は弓を乾に向けて、彼が女子生徒行方不明事件の犯人だと言い出す。
しらばっくれる乾に対し、乾に交際を申し込んだ女子生徒が
彼と一緒にいたところを目撃されて以来行方不明になり
今は体育倉庫にクモの糸によって捕らわれてる事実を話す。

「見てきたように言いますねぇ。」

「実際に見たからだ。君がクモを使い、その生徒を捕らえて手首に食らいつくところを。」

「………。」

「どうだ!? 言い逃れはできまい、乾幸城!」

みなから問い詰められた乾は女子生徒を誘拐した理由を言う。
こんなチンケな巣に囚われてるのがシャクになり、オレの力でどれくらいのことができるか
この学園で試してみたくなったのと、食料を調達するためだと。

「まさか、ほんとにハーレムを作ってたなんて。」

「ハーレム? いいねぇ。この学校を壊して、ここにオレのハーレムでも作ってみっか。
 もちろん、桐沢チャンも入れてあげるから安心しなよ。」

「……とことん、ふざけた男だ。」

乾は自分がクモを操っていることを知りながら、
黙って行動に出なかった坂下を、オレが怖かったからなんでしょとバカにし
アンタの弓じゃオレを倒せないから、試しにどうぞと挑発する。
その挑発に坂下は乗るが、乾の言う通り、それは何の効果もなかった。

「どうっスか? 力の差ってやつが、わかりました?」

「……よくわかったよ、乾。君がもう、人間でないものになっているということがな。」

286:466
06/07/05 23:05:16
坂下は、乾の力が未知数であったこと、そして決定的な行動を起こすのは待つために
乾の行動を黙って見ていたと告白する。

「クモの増加と君の行動から推測し、事が起こるのは今日あたりではないかと
 睨んでいたたが、大正解だ。その前に、君に対抗する力を与えてくれる桐沢さんが
 私の前に現れたのは、運命といったところか。」

「桐沢さん、待たせてすまなかった。私の力を解放してほしい。
 君を守るため、乾に対抗するために。」

坂下を八犬士として覚醒させて、乾が操るクモと戦うが
クモを片付ける頃には、乾は既に逃げた後だった。
袴田に飼葉たちへの連絡を任せて、結奈は坂下と香澄と共に
急いで乾が逃げた先だと思われる体育倉庫に向かうことにする。

体育倉庫にやってきた結奈が見たのは、部屋中にクモの巣が張られ
糸にからめとられている女の子たちの姿だった。
女の子たちが気を失っているだけで、命に別状はないと知り
クモの糸を切ろうとする結奈たちの前に、乾が姿を見せる。

「勝手に手を触れないでもらえますかね? オレの大切なコレクションなんスから。」

そんなのおかしい、先輩は普通じゃないと皆から言われても
動じるどころか、褒め言葉として受け取るとちゃかす乾。

「彼女たちだって、喜んでいるはずっスよ。ココにいれば、
 生きたまま永遠の美が保証されるんスからね。それに、なにより……
 このオレのそばにずっといられるんスから! あっはははは!」

「お前は……正気じゃない。クモの力が、お前をそうさせたのか。
 ならば、その力を私がこの矢で断ち切ろう!」

「私もやります! このままにはしておけない!!」

女子生徒を香澄に任せて、結奈と坂下は乾と戦う。

自分を追い詰めてきた二人に戸惑いを見せて、急にしおらしい態度になる乾。
彼の急変した態度に結奈が隙を見せた、その瞬間…

「いけっ!」

乾はまだ生きていたクモの糸を使って香澄を人質にする。
だが形勢が逆転した直後、香澄に巻き付けられたクモの糸を素手で切り裂いて
乾を気絶させる人物が現れる。

287:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 23:08:15
(三船先輩をさらったのと同じ人だ!)

マントに覆われて正体がわからない謎の人物だが
その相手目掛けて坂下が矢を放ったため、フードがめくれてマントの一部が破れてしまう。

「あ、あれは……!」

フードから覗いた顔は、結奈の知っている男子生徒だった。
だがそれ以上に結奈を驚かしたのは、八犬士の証…牡丹の痣が腕にあったこと。
彼は乾を抱えたまま、素早く逃げてしまう。

「何者だ、あいつは。もう少しで顔が見えたんだが……。」

(そっか、角度からして私にしか見えてなかったんだ。
 ……今の人、知ってる。一度、少しだけ話したことがある、よね。
 でもどうして、彼が?)

そこへ袴田が呼びに行った残りの犬士たちもやってくる。
結奈と坂下は、乾がこの事件の黒幕だったことや
詳しい話を聞く前にマントの人物にさらわれてしまったことを皆に話す。

「三船先輩のときと同じです。けど、香澄を助けてくれたとも言えるんです。」

「敵なのか、味方なのか。それもわからない……。」

「……はい。謎が深まっちゃいました。」

「でも、坂下先輩っていう心強い味方を見つけられましたね。」

自分のことに話題が移った坂下は、
結奈に、改めて挨拶をしておきたいと言い出す。

「私は八犬士になったのだろう? そして、君が守るべき姫だと。」

「私は、乾がクモを操っているらしいと知って、独自に奴のことを調べていた。
 それに片をつけたら協力しようと思っていたのだが、
 まさかこんな形で……君に助けられるとはな。」

「助けた、なんて。そんな。」

「いいや、君が八犬士としての私を見つけ力を与えてくれなかったら
 間違いなく、乾に破れていた。」

「過去からの、因縁か。「歴史は繰り返される」……。
 陳腐だが、この言葉が最も相応しいな。私は八犬士のひとりとして、
 君を守る盾に、そして剣になろう。これから、どうぞよろしく。」

「こちらこそ、よろしくお願いします!」

288:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 23:09:03
「これで、七人。残りはあとひとりか。」

「……!!」

飼葉の言った言葉で、結奈は気づいてしまう。
最後の犬士は、あのマントを被った男子生徒だということに。
マントの彼から痣を発見したことを話そうかどうか考えてる結奈の姿を見て
飼葉はもしかして、なにか違和感を覚えてるんじゃないかと聞いてくる。

「僕はそうなんだ。なんに対してなのかはうまく言えないんだけれど。
 いや、変なことを言っちゃったね。気にしないでくれ。」

「いえ……。」

(いまは、言うのをやめよう。もう一度、よく考えてみよう。
 本当に彼なのか、どうか……)


その日の夜。教室で、あかねは主に報告をしていた。

「ご報告いたします。乾幸城もこちらの手に。例の場所にて眠らせてあります。」

「そうか。彼は実に良い仕事をしてくれるな。
 まあ、この一件が終わるまで道化たちには眠っていてもらおう。
 なにか使い道があるかもしれない。」

「それでは、八犬士たちの監視に戻ります。」

「ああ。……哀れなものだな、誰も彼も。」

289:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 23:10:27
五章 吸血グモ ルート

その日の授業が終わると、結奈は香澄から、飼葉から別の仕事を頼まれたため
アンケートについては手伝えなくなったと聞かされる。
そこへ友人の浜崎がやってくるが、彼女は突然小さい悲鳴をあげる。

「どうしたの、浜崎さん。」

「あっちの壁、見て! クモがいる。」

浜崎の言う通り壁にはたくさんのクモがいた。
なんだか最近、学校内に虫、特にクモが多くなってる気がすると浜崎と話しながら
目の前にいるクモをどうしようかと悩んでいると、
特注の殺虫剤を抱えた村崎が現れて、クモを退治しようとしたのだが…

「うわぁ! む、虫が、こっちに!」

虫に慌てて村崎は机の中に突っ込み、派手に転んでしまう。

「は、はは。またみっともないところを見せちゃったな。」

「……いえ。それよりも、大丈夫ですか?」

「ああ、平気だよ。虫は……なんとか退治できたな。」

村崎によると、やはり二、三日前から特に虫が大量発生してるのだという。
結奈は村崎、浜崎たちと別れて、アンケート回収を開始する。

アンケートの回収も一段落着き、残るのは三年生の分だけ。
その前に一度、教室で飼葉が頼まれた仕事をしている香澄の様子を見に行く結奈。
すると教室では、矢尾からなにかを追求されて困っている香澄の姿があった。

*ここで飼葉への劣等感を矢尾が告白するくだりは
「蜘蛛の巣」ルートと同じなので省略します。

矢尾の心情を聞いた香澄は、考え方の問題じゃないか
私たちだって見ようによっては私が結奈の引き立て役なのかもしれないと言い出す。

「え? どうして?」

「ほら、私、結奈が手を引っ張ってくれないとなにもできないじゃない。」

「そう? むしろ、私が香澄の女の子らしさを引き立ててる気がするけど。」

「……はいはい。君たち、それは私に対する嫌味かなにかですか?」

「ええ? そんなつもりないですよ!」

290:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 23:11:18
柄にもなくつまらない話をした。今のは忘れてくれと言って矢尾が立ち去った後
自分の仕事が終わった香澄が、結奈のアンケート探しを手伝ってくれることになる。
*坂下を見つけるくだりは「蜘蛛の巣」ルートと同じなので再び省略します。

下校途中に中庭を通った二人は、校舎の壁にべったりくっついて
なにかをしている村崎の姿を見かける。
結奈は村崎に声をかけ、坂下のことを話す。

「坂下くんが八犬士。そうだったのか。
 水泳大会で知り合ったふたりがどちらも八犬士だったとは、なかなか因縁を感じるね。」

「ですね……。怖いくらいです。」

「でも、坂下くんはなかなか評判のいい生徒だし、頼もしい仲間が増えるんじゃないかな。」

そのとき、壁から妙な音がしていることに結奈は気づく。
村崎によると、壁にくっついていたのはこの音が気になったため調べていたためらしい。
その音は虫たちが壁の中を動き回っている音で
虫たちが学校の壁の食い荒らしてる可能性もあると村崎は言う。
まさかホラー映画じゃあるまいし…ありえませんよと結奈が否定したとき、
2年の乾が声をかけてくる。

「なにしてんの? 仲良く壁に耳なんて当てちゃって。」

「む、虫がいるんですよ。壁に中に、たくさん!」

「まあまあ、落ち着いて。そんなに必死になられたらオレ、困っちゃうよ。
 こう、思わず抱き寄せて慰めに……。」

「んん! 乾くん、不純異性交遊はだめだよ。」

止めに入った村崎に、こんなの挨拶だしカワイイ女の子への礼儀だと
なんでもないことのように返した乾は、結奈たちを送っていこうかと言い出すが、結奈は断る。

(目つきがやらしいよ~。絶対になんか変なこと考えてる、この人)

乾が立ち去った後、結奈たちは村崎に送られて帰ることにした。

291:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/05 23:12:53
次の日、虫が異常発生したため、校内では1日中消毒活動が行われることなり
生徒たちは体育館や武道場に待機することになった。
結奈と香澄は万が一に備え、村崎と一緒にいるよう飼葉から指示されたため
こっそりと他の生徒たちが待機している場所から抜け出し、保健室にいた。
するとそこへクモが現れる。村崎が作った銃型の殺虫剤でクモを退治するが
今度は普通のクモではない、業羅らしきクモまでが現れる。

「戦うしかないか。桐沢さん、私の側を離れないように!」

村崎とクモを倒した後、生徒たちが騒いでる声が聞こえてくる。

「……まずい。もしかしてこのクモはここだけでなく、校内全体に現れたのか?」

「皆を助けないと! 浜崎さんや衣本さんたちじゃこのクモに対抗できない!」

「でも、どうやって? 殺虫剤はこれだけしかないんでしょう?」

「いや、昨日使っていたものもある。しかし、これだけでは、たかが知れてるな。」

困った二人に対して、香澄が坂下の名前を挙げた。
昨日クモを射ったときに、なにかを知ってそうな雰囲気だったじゃない、と。

坂下を捜しにいこうとする結奈を危険だからと村崎が止めるが
保健室に助けを求めてくる人がきっといる、だから先生はここにいるべきだと説き伏せ
香澄のことを頼むと、結奈は保健室を出た。

坂下を捜してる結奈のところへ香澄が駆けつけてくる。

「どうして保健室から出てきたの! 危ないじゃない!」

「わかってる! けど、結奈に教えなくちゃいけないことがあって!」

香澄は、さっき保健室に来た人が、弓を持った坂下が
乾を追うために屋上に向かったのを見たという話をする。
なぜ坂下先輩は乾先輩を?
事情が分からない結奈だったが、香澄と一緒に屋上へ行くことにした。

結奈たちが屋上へ行くと、乾を弓で狙う坂下の姿があった。
結奈からその行動の理由を聞かれた坂下は、乾が虫騒動の犯人だと答える。
自分がある女子生徒を捕らえて、手首に食らいつくところを坂下が見ていたと知った乾は
言い逃れるのをやめて、開き直った。

「あの女は、食事っスよ、食事。オレ、普通のメシじゃ満足できないんスよ。
 オレが操ってるクモたちと同じで人間の血が、一番美味しく感じるんスよねぇ。
 いやー、まいっちまう。」

「食事って、そんな! 人間なんですよ、同じ!」

「べーつーに。人間なんていくらでもいるじゃん。
 ひとりぐらい減ったって問題ないっしょ。」

「……まともな思考を期待しないほうがよさそうだな。」

この後は「蜘蛛の巣ルートと」ほとんど同じ。
(ちなみに学園中に現れたクモは、操っていた乾がいなくなったことでどこかに消え去った)

五章終了

292:名無しって呼んでいいか?
06/07/05 23:18:48
これで前半終了です。長くかかっちゃってすみません。
あと個別ルートがないので、7章以降は共通ストーリーの合間に一番親しい犬士とのイベントがぼちぼち起こるんですが
それは飼葉で進める予定です。

293:名無しって呼んでいいか?
06/07/06 01:37:02
乙。実は毎回楽しみにしてる。

294:名無しって呼んでいいか?
06/07/06 09:40:55
>>292
長すぎだよ、台詞までイラネ
2、3スレ程度でまとめて説明するとこじゃないのかここは?
いちいち読む気にもならね
他のレス見て勉強してください
台詞はイラネ、もっとまとめろ、あらすじにしろってことでよろしく
ゲームのシナリオまんま知りたいわけじゃないんだよ!!

295:名無しって呼んでいいか?
06/07/06 10:55:51
294こそ読むのも面倒スレしか知らないんじゃね?

296:名無しって呼んでいいか?
06/07/06 12:37:21
セリフ抜書きしすぎると、たまに原作者とかに見つかって揉めるんで
その辺は留意して欲しい

297:名無しって呼んでいいか?
06/07/06 13:01:35
ゲーム画面見ながら打ち込んでたりするのなら、著作権の問題にならないのかな
注意したほうがいいと思うけど。
しかもこれ、売上妨害してない?w これだけ見たらもういいやって買う気が無く
なりそう。

>>295そうかな、普通にウザイと思うんだけど
やたらと改行しまくりで読みにくいし、台詞書くなんておかしいと思った。

298:名無しって呼んでいいか?
06/07/06 13:13:50
↑って文章理解する能力無いんじゃ…

299:名無しって呼んでいいか?
06/07/06 15:03:08
台詞引用も多少なら大丈夫だろうけどね
他板の同趣旨のスレで実際にもめたらしいから気をつけた方がいいな

300:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/08 11:42:24
六章 裏切りの八犬士

結奈は悩んだ末に、痣のあったマントの男、1年の塚野昴に八犬士の話をしにいく。

塚野は犬士として結奈を守り、他の犬士や香澄に危害を加えることはしないと約束してくれるが
そのかわりなぜ三船や乾をさらったかの理由は言えないと答える。
ただし、八房の封印を行った後なら話してやってもいい…とつけ加えて。

さっそく結奈は塚野のことを飼葉たちに紹介する。
犬士たちの反応は様々だったが、今は八房を封印することが最優先であると意見が一致したため、
八房の封印を行うことになる。

八房が眠る場所、学園の地下の社へと向かった犬士たちは
封印が解けかけて襲ってきた八房を戦い、八房が弱って攻撃をやめた際に封印にとりかかった。
ところが、結奈がいくら祈っても何も起こらない。
それどころか、八房が怒りだしはじめ、逆効果にしかなってなかった。
祈るだけじゃなく、ペンダントが必要なのかも…あせった結奈はペンダントを掲げようとするが
再び襲ってきた八房に驚いて、ペンダントを香澄がいる方向へと飛ばしてしまう。

香澄がそれを拾おうとしたとき…初めて業羅に襲われた入学式の日以来
一度も光ったことのなかったペンダントが光りはじめる。
そして、八房の姿が徐々の小さくなっていき、ついに姿を消した。

飼葉たちが地下を捜しても、八房の姿はどこにも見当たらなかった。
封印は成功、これで八犬士の使命を達成した
そのはずなのに、誰もがすっきりしない複雑な思いを抱く。


301:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/08 11:43:42
七章 伏姫

それから数日間、食事も着替えもする気になれず、ずるずると学校を休んでいた結奈のもとへ
風邪は治ったかと心配した香澄がやってくる。数日振りに香澄と一緒に学校に行くことにした結奈は
ずっと学校を休んでいた彼女を気にかけて、迎えに来た坂下と川瀬に通学路で会う。
八房は封印されても、あかねの主などの敵の正体はわからないままで心配だし
八房が消えたからといって縁がなくなったわけじゃない、
姫と犬士としての関係が終わっても、友人として付き合っていくことは可能だろうと言う。

その日の放課後、犬士たちが集まり、封印後の状況を報告しあう。
八房を封印してから、学園とその周辺で起きていた妙な事件はぴたりと止み
行方不明だった藤岡、三船、乾たちも意識不明とはいえ、一応生きた状態で発見されることが分かるが
あかねの行方だけは分からない。
事情を知ってるだろう塚野もだんまりを決め込み、何も話そうとしなかった。

そして話題は、封印の日以来の疑念「伏姫は結奈ではなく香澄ではないのか」に。
ペンダントを代々受け継いできた里見家の子孫であり、
犬士たちの痣を見つけて覚醒させてきたのは結奈だが
ペンダントを光らせ、八房を封印したの香澄。一体どちらが伏姫なのか

八房を封印したんだから、どっちが伏姫でもいいだろと言う他の犬士に対して
飼葉は、一番最初になにかを間違えた気がする、
その間違いは僕の犯したものかもしれないんだと拘る。

そして飼葉は結奈たちの出生になにか秘密があるのではと睨んで
海外にいる香澄の両親に連絡し、香澄の母、和歌子が学園を訪れる。
結奈と香澄が和歌子が待っている校長室へ行くと、和歌子は八犬伝に関わる重要な話をするから
犬士たちもここに呼んで欲しいと告げる。

犬士たちも校長室にやってきた後、和歌子は今まで隠してきた真実を話し出す。
それは香澄こそ里見家の血を受け継ぐ桐沢夫妻の娘で、
結奈は八尋家の娘だというものだった。

歴史学者だった桐沢夫妻は、里見家の血筋に生まれた女子が
伏姫の生まれ変わりである可能性があることを知り、学術的な好奇心で
生まれたばかりの娘に代々受け継いできたペンダントを触れさせる。
ところが、ペンダントは微かながらも光り出し、自分たちの子供が伏姫だと判明する。

伏姫、八房、八犬士…それらのことが伝承ではなく本当のことだと分かった二人は
将来自分たちの子供が命の危険にさらされる可能性が高いことに動揺し、
同時期に生まれた友人の八尋夫妻の娘と入れ替えてしまった。

罪悪感に耐えれなくなった桐沢夫妻は、結奈と香澄が小学校を卒業した直後に、
そのことを友人夫婦に告白するが、まだ幼い結奈と香澄にそんなことを説明できるはずもなく
四人でじっくり話し合った結果、今まで通りの生活を続けて
少女たちが高校を卒業するまでこのことは黙っていようと決めたと明かす。

私は、香澄の身代わりだったの? 伏姫の代わりに危険な目にあうための…。
それなのに、八房を封印しようとあんなに必死になってたんだ…

真実のショックと、自分の心情よりも、事実や使命を優先させる飼葉の冷たい言葉に傷ついた結奈は
香澄にペンダントを無理やり渡すと、校長室から逃げ出した。

屋上へ向かった結奈を、飼葉が追いかけてくる。
勝手に八尋夫妻に連絡してすまなかった、まさかこんな事情が隠されてたなんて思ってもみなかった。
使命も大事だけど、君の気持ちに配慮すべきだったと謝罪する。
そして結奈に対して芽生えはじめた特別な感情を言い表そうとするが
不用意な言葉まで一緒に言ったため、結奈をまたも傷つけてしまう。

302:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/08 11:47:09
八章 軋轢

真実を知って以来、香澄のことを避け続ける結奈。
そんな自分を嫌悪するが、それでも前のように接することができない。

そんな結奈のもとへ、飼葉が姿を見せる。
香澄ならここにはいないから、すぐに捜しに行った方がいいと急かす結奈に対して
「僕は君に用があってきた」、強く言い返す飼葉。
そして今から君に付き合って欲しい場所があるんだと言うと、結奈をある場所へ連れて行く。

彼が結奈を連れて行った先は、美しい夕日が見える海岸だった。
デートみたいだと照れくさくなる結奈に、
僕は絵を描くのが好きで、ここによくスケッチをしに来るんだと話し出す飼葉。
初めて知った飼葉の趣味。考えてみたら、彼とまともに趣味の話なんてしたことがなかった。

飼葉は、僕も君がどんなことが好きとか、どんな場所が好きだとか知らない、
君とこうして趣味や好きなことを語り合うこともしてなかったと思うと、情けなくなる。
でもそれ以前に、八犬士としての使命に気を取られるあまり
君がひとりの女の子だってことを見落としてたと本心を明かす。

そんなことを話しながら少しいい雰囲気になってた二人の前に
八房が封印されたことで消えたはずの業羅が出現する。
わけがわらかないまま、業羅と戦って勝つが
飼葉は業羅がまだ存在してるなら伏姫である八尋さんが危ない、
君は一人で家に帰るようにと言うと、香澄のところへ向かう。

一人で置いてかされた結奈は、やっぱり八犬士にとって一番大切なのは伏姫だ、
今日のことだってきっと香澄から頼まれたんだろうなと思い込み、勘違いした自分を哂う。

翌日、浜崎たちと遊ぶ気にもなれず一人で下校しようとした結奈に
飼葉から結奈を生徒会室に呼ぶよう頼まれた塚野が声をかけてくる。
乗り気がしないまま生徒会室へ行くと、香澄の家の周りに多くの業羅が現れたという情報が入り
和歌子のことを心配して家に戻ろうとする香澄を守るため、犬士たちは皆、香澄と一緒に行ってしまう。
一人で留守番することになった結奈は、あかねと再会する。
あかねは結奈に、我が主が貴方を必要としているから迎えに来たと告げる。
しかし主が自分以外の女を必要としてることに嫉妬を覚えた彼女は、結奈に危害を加えようとする。
それを突然現れた塚野が助けてくれるが、塚野はなぜか結奈の意識を失わせるのだった。

香澄の家へ向かった犬士たちは、いっせいに立ち去った業羅たちを訝しがる。
あまりのタイミングの良さに、業羅が香澄の家の周りに現れたのは
自分たちをここへ引き付けるための罠だったのだと飼葉は気づくが
敵は既に目的の、結奈拉致を果たしていた。

303:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/08 11:48:20
九章 八房、解き放たれる

目を覚ました結奈は自分が八房が封印されていた学園の地下の社にいることに気づく。
手足を縛られて身動きのできない彼女の前に、見知った人物が現れた。
矢尾春輔、彼は自分が結奈をここに連れてくるよう命じたのだと言い出す。
矢尾先輩があかねちゃんの主…?
信じられない結奈に、詳しいことは最上のタイミングで明かしますよと言うと
矢尾はどこかへ行ってしまう。

一方、行方不明になった結奈と塚野を心配する香澄や犬士たちの前に
あかねが姿を見せ、結奈を学園の地下の社に捕らえていることを教えに来る。
わざわざ効率の悪い手段を選ぶ敵を変に思いながらも、香澄と犬士たちは結奈救出に向かった。

社に到着した香澄たちから、なぜ結奈をさらったかと問われた矢尾は
もちろん八房を復活させるためだと答え、八犬士の本当の伝承を語り出す。

灯如尼が行った封印というのは、伏姫の首飾りへと流れ込んだ八房の恨みの力を八つに分け、
全国各地の強靭な精神を持つ八人の人間の中に封じ込めることだった。
恨みの力は消して消えることなく、転生のたびに受け継がれる…
八犬士とは、八房の恨みの力を宿らせた人間のことだった。

全国に散らばった犬士を集めて、伏姫の首飾りを使い
伏姫の魂を持つ人間を介して八房に戻せば、八房を復活させることができる。
つまり八犬士とは、八房を復活させないために決して集まってはいけない存在のこと。

集ってはいけないことも知らずに、
仲間だなんだと犬士集めに一生懸命になっていた飼葉らを嘲笑する矢尾。
飼葉は知らず知らずのうちに、八房復活の手助けをしていたのだった。

話終えた矢尾は、結奈を人質にして、全ては貴方次第だと香澄に迫る。
結奈を犠牲になんかできない。迷うことなく結奈を選んだ香澄は
矢尾の指示する通り、復活の儀式を執り行なうことになった。

儀式が進行し、自分たちの中に宿る恨みの力が八房に戻っていったことで
次々に倒れていく犬士たち。そんな中で、飼葉は苦しみながらも
君の願いはなんだ、僕には春輔がそんなに不満を抱えてるのかわからないと矢尾に問いかける。
矢尾は、全てにおいて万珠に及ばなかった
だから万珠に勝てる力が欲しいと願った、八房の恨みの力を手に入れば、誰にも負けることはないと答える。
そして彼が願った通り、ついに八房が復活してしまう。

ところが矢尾の思惑とは裏腹に、八房は矢尾に恨みの力を与えるどころか、襲ってくる。
予想のしてなかった事態に矢尾が困惑してると、その疑問に答える声が返ってくる。

「八房は人間を恨んでいるんだぞ、手を貸すと思うか?」

304:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/08 11:49:08
現れたのは、校長の国枝妙子だった。国枝は、自分の本当の名前が妙椿であること、
お前は八犬士を操っていたつもりだが、実際には私の手のひらで踊らされたに過ぎないと矢尾に告げる。
妙椿? どうして校長が矢尾先輩を?
事情が分からず、二人の間で交わされる会話の内容が理解できない結奈。
そのとき、暴れ出した八房の力で、地下にあった社が地上に出て校舎が崩壊する。
結奈、香澄、犬士らは校舎の崩壊に巻き込まれることもなく無事だったが、矢尾とあかねの姿は見当たらなかった。

八房に力をほとんど取られて業羅を倒すのも一苦労の彼らを、新たな業羅が追いつめる。
その状況を、香澄が伏姫のペンダントと伏姫の魂の力を使い
香澄の家へ瞬間移動するという形で救うが、大きな力を使った香澄は倒れてしまった。
とりあえず香澄を休ませて、結奈や犬士たちも香澄の家で待機することになる。

夜中にリビングにやってきた結奈は、考え事をしていた飼葉と遭遇する。
考えがまとまった、そう言った飼葉の口から次に出た言葉は
君はもうこれ以上、この事件に関わってはいけない、逃げて欲しいというものだった。
君がこのまま関わり続ければ、命の危険もある。
取り返しのつかないことになってしまうかもしれない。

だが結奈は、いくら危険を訴えられても
自分だけが逃げることなんて出来ないと飼葉の頼みを拒否する。
どうしても承諾しない結奈に、お願いだから黙って逃げて欲しい。
僕から言えるのはそれだけだと、最後に告げて、飼葉はそこから立ち去った。

その日の夜、結奈はある夢を見た。

暴走した村人たちに伏姫が殺されて、妻を失った怒りと悲しみで暴れる八房を
姫の遺志を継いだ灯如尼が恨みの力を八つに分けて、封印する光景。
そして、八房の恨みの力が再び集まることのないよう
恨みの力を宿した八人の人間にも封印を施すため、灯如尼が八犬士を探す旅に出るところを…。

305:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/08 11:50:11
十章 願い

目が覚めた結奈は、それがただの夢ではなく
八房が復活したことで目覚めた、自分の前世の記憶だと確信する。

私の前世は、八房の恨みの力を八人の人間に分散させて封印し、
さらに八房が復活しないよう、八犬士たちを探し出して、彼らに新たな封印を施した伏姫の幼馴染、灯如尼なんだ。
だから、八犬士の痣を見つけることも、封印を解除して力を解放させることも
私にしか出来なかったのだと結論にたどり着く。

記憶を取り戻した結奈は香澄にそのことを話して、彼女と和解した。
それを影で見ていた和歌子は、仲直りをした二人の娘の姿に安堵する。

結奈は灯如尼の生まれ変わりであり、八房を封印することができるのは彼女だけであること、
暴れる八房を、香澄が前世で彼に聞かせていた子守唄で落ち着かせ
そこを結奈が封印する、という計画を犬士に話す。

犬士の役目は伏姫を守ることではなく、八房の力をその身に封じておくことだから
私たちの盾になるために、先輩たちがついてくる必要はない、
昼間は他の人間に見られる可能性があるから、夜になったら行きます。
二人は犬士たちにそう告げた。

夕方、結奈は飼葉から、どうしてそんなに勇気を持つことができるんだと聞かれる。

僕を今まで駆り立てていたのはリーダーとしての責任感だった、
でも僕がしたことは八房の復活の手助けだけ。
途中で何度もおかしいと思ってたのに、その疑問に対してなにもしてこなかった。
最後にせめて、君を危険を遠ざけようと説得したが、それすらも出来ない。
結局、すべては無駄だった…。

自信を失くして、初めて弱気な態度を見せる飼葉に、結奈は自分の想いを伝える。

私が頑張ろうと思ってたのは、飼葉先輩がいたから。
それが八犬士としての義務だったとしても、
先輩がいつもそばにいてくれたから、頑張ろう、戦おうって思うようになった。
この強さをくれたのは先輩なんです、だから無駄だなんて言わないでください。

結奈の答えを聞いた飼葉は、無駄だと言うことは
結奈の気持ちまで否定することになると気づいて、君の気持ちを否定したりしちゃいけない、
僕が君の事を大切に想うように、君の想いも大切にすると答える。

306:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/08 11:52:51
夜になり、八房の元へ行こうとした結奈と香澄に
八犬士としてじゃない、ひとりの人間として君たちを守りたい、だから
自分たちもついていくと犬士たちは言い出す。

八房の所へ向かった結奈らを待っていたのは、やはり妙椿だった。
自分のことを聞かれた妙椿は、全てを語る。

元は狸だった彼女は、八房に乳を与えた影響で恨みの力を得て人間に化けれるようになった。
そして八房の里見家への復讐を手伝おうとしたが、当の八房は
伏姫から愛情を注がて次第に里見家への恨みが薄れていってしまう。
だが妙椿はそれを逆手に取る。村人を煽って伏姫を殺し、八房を憎しみの塊へと変えさせたのだ。
しかしそれも、灯如尼によって封印という形で阻止される。
その封印を解く方法を探るのに、かなりの年月を費やすはめになる妙椿。
次の機会にこんな苦労をしないため、
封印が弱まる六百年後に向けて、彼女は周到な準備を始める。

まずは、集めてはいけない犬士を、集めるべきなのだとすり替えた偽りの伝承を広める。
これを元に書かれた「南総里見八犬伝」のおかげもあって、誤った伝承は全国に広めることに成功、
それと同時に、後々のために
真実も記した書物も用意しておいて、それを社に隠しておく。

それから数百年後、八房の封印が緩み始めたことを知ると
社のある土地を資産家を丸め込んで買いとり、滝田学園を作らせる。
八犬士だと目星をつけた人間をうまく誘導して、滝田学園に入学させ、監視してきた。

そして矢尾が学園内を点検してる最中、地下にある社と
そこに隠されていた真実を記した書物を発見したのを知ると
矢尾の中にある飼葉への妬みや憎しみを利用して、
八房の振りをしたまま、彼に業羅を操る力を与えた。

八房の願い「人間全てを滅ぼす」、それを叶えてやりたいと言う妙椿に対し
八房の本当の願いはそんなことじゃない、平穏な生活だと結奈は反論する。
愛する妻がいなくなっても、彼女のことを想い続けながら静かに暮らしたいに違いない。

妙椿が抵抗する気をなくしたことを知り、結奈と香澄は八房に封印に取り掛かる。
前世の記憶を思い出し、結奈は封印を始めるが、
ペンダントに流れ込んできた八房の思念の重さに押し潰されそうになる。
負けるわけにはいかないんだ…必死で耐える結奈の耳に飼葉の声が聞こえてくる。

驚く結奈に、宿命や使命なんて関係ない、
僕自身が君の傍にいたい、君を助けて、君と一緒に未来を作っていきたい、
その願いを叶えるために、僕はここに来たんだと告白する。

二つの想いが重なったことで、軽くなる八房の力。そしてついに封印は成功する。
封印したことになり石像となった八房の前で、自分もこの地に封印してくれと結奈に頼む妙椿。
だが、八房の封印方法しか知らない結奈に、妙椿を封印することはできなかった。
またひとりで悠久の時を過ごさなければならいのか…妙椿は寂しげに呟くと
石像になった八房に、母はまた必ずお前を助けに来ると言うと、どこかへ立ち去った。

それから五ヶ月後。
結奈たちの住む安房市を襲ったパニックの原因は地震が原因と発表され
矢尾、あかね、妙椿は行方不明のままだったが、藤岡、三船、乾の三人は、無事に意識を取り戻した。
八犬士は、八房を復活させないために、結奈が再び封印を施した後、この地を離れて全国に散らばった。

そして結奈はというと、
ナポリタンも連れて、香澄の家で家族四人と一匹の生活を始め
唯一この街に残った八犬士、飼葉と一緒に自分たちが体験した出来事をまとめた
「新たな八犬伝」作り始める。

307:転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A
06/07/08 11:54:06
要約(ノーマルエンド)

主人公の桐沢結奈は、高校の入学式当日に
自分が伏姫の生まれ変わりであり、八犬士を見つけ出して
封印が解けかかっている八房を封印しなくてはいけないと生徒会長の飼葉万珠から教えられる。

学園内で起こる事件を追いながら、次々に犬士を集めていく結奈。
そしてついに全員見つけ出し、封印が解けかけて暴れる八房の封印にとりかかるが
八房を静まらせたのは、結奈ではなく親友の八尋香澄だった。

実は結奈と香澄は生まれた直後に
自分の娘が伏姫だと知り、将来危険にさらされることを恐れた桐沢夫婦によって
入れ替えさせられていたのだった。

しかも、飼葉が調べた伝承、伏姫と八犬士が八房を封印するというのは偽の伝承であり
本当の伝承は、八犬士は八房の恨みを宿らせた人間だから
決して集まってはいけないというものだった。

しかし、結奈を人質に取られた香澄は、八房復活の儀式を
敵の指示する通りに実行してしまう。

自分の前世は、過去に八房を封印した灯如尼という女性だと思い出した結奈は
香澄の協力のもと、八房の封印に成功、
八犬士は、封印を解かないために、全国各地、ばらばらに散ったのだった。

八犬士と別れ、元の日常生活に戻った結奈。
剣道の大会当日、優勝を狙うとはりきる結奈の前に、犬士たちが現れる。
結奈の試合があると聞いて、いてもたってもいられなくなり飛んできたという。
封印も一日くらいなら、大丈夫だろうと。

久しぶりの再会に感激した結奈は、彼らに大会優勝を誓った。

308:名無しって呼んでいいか?
06/07/08 11:54:45
これで終わりです。前半、台詞抜粋が多くてすみませんでした。

309:名無しって呼んでいいか?
06/07/08 14:14:15
超乙。楽しんだよ、ありがとう。

310:名無しって呼んでいいか?
06/07/08 14:15:55
乙でした。
別に主人公は蚊帳の外ってわけじゃなかったみたいですね。

311:名無しって呼んでいいか?
06/07/08 18:07:05
乙です。楽しみにしてました。
最後まで続けてくれてありがとう。

312:名無しって呼んでいいか?
06/07/08 20:04:10
八犬士乙だった。
しっかし途中からヘンなやつが出たせいで勢いのあった文章が急に平面になったな。
(八犬士紹介文は台詞抜粋含めて上手いからそこは誤解すんなよ)

大体言うほど台詞抜粋なんかされてねーじぇねぇか、
著作権厨がしゃしゃり出るといつもこうだ

313:名無しって呼んでいいか?
06/07/08 20:43:53
乙でした
やっぱり台詞ないほうが読みやすいしわかりやすい
プレイした事ない自分にはね

314:名無しって呼んでいいか?
06/07/08 20:47:25
私もプレイした事ないけど、
適度に台詞あった方が面白いな

315:名無しって呼んでいいか?
06/07/09 16:06:12
それは人それぞれだからなんとも
私は最後の文が一番読みやすかった。

316:名無しって呼んでいいか?
06/07/09 16:19:11
>>308
依頼した者ですが、本当に有難うございました。
すごく楽しませて頂きました。
プレイするかどうの迷いはまだ
出生の秘密以降結構辛そうで消えませんが
いずれにせよ、先にストーリーを文章で楽しむ事ができて
良かったと思います。(クッションの役割として)
禿しく乙でした。

317:名無しって呼んでいいか?
06/07/09 21:37:12
早すぎると思いますが、緋色の欠片お願いします

318:名無しって呼んでいいか?
06/07/10 23:07:06
せっかく書いてくれる人がいるのにクズが沸くから誰もいなくなる

319:名無しって呼んでいいか?
06/07/11 11:03:02
諸事情ですぐには無理&今は手元にないので、うろ覚えだけど
ドラゴンペナンス予約しとく。
各ルート+大団円の真相で良いんだよね?

320:遙か3十六夜記・譲ルート
06/07/11 13:58:17
十六夜記の個別(蜜月)ルートは三段階のイベントと終章・EDだけ。
全体の流れは終章までノーマルEDと全く同じです。

1.二章・春の京にて
譲の姿が見当たらなかったので、弓の稽古先まで迎えに行くことにした神子。
実は現代でも、教室を覗くと忙しそうで声を掛けられなかったりしていた。
折角こちらでは昔のように一緒に居られるので、遊びに誘うつもりだった。
行ってみると稽古は終わったところで、市を見に行くことに。
そこで団子っぽいお菓子を美味しそう、という神子に譲が買ってあげると
お店のおばさんに「いいねえ若いってのは 新婚さんかい?」と言われる。
動揺する二人。というか神子もだけど主に譲。
帰ってきて「色々(神子的には市が)面白かった」と言うと
譲が(新婚さんのことか?!)と焦って肩透かしを食らったりする。

2.四章・夏の熊野にて
睡眠不足で顔色の悪い譲を神子と将臣が心配し、昼寝するように言う。
しばらくして譲の夢見が悪かったことを思い出し、様子を見に行くことに。
やはりうなされている譲に声を掛けて励ますと、少し落ち着いたようだった。
夕方になり、よく眠れた、ありがとうと礼を言いにくる譲。
ひょっとしてあの時起きてた?と寝顔を覗いていたので少し照れるが、お礼は
昼寝するようにと言ったことに対してだった。よく眠れたならよかった、で終わり。

3.六章・秋の京にて
庭に譲が植えた花が咲いたことを教えてあげようと譲を探す神子。
声が聞こえたので覗いてみると、弁慶に怪我の手当てをしてもらっていた。
話の内容が自分のことだったので、その怪我は前に庇われた時のものだと気付く。
何かを必死に成し遂げようとしている神子を支えたいと譲は言う。
弁慶は神子に気付いており、譲が無茶をしないように言ってやれと去る。
何度も譲に庇ってもらい、怪我を負わせていた。神子は自分の無力さを謝る。
みんなが傷ついたりいなくなるのは嫌だ。もっと力があればいいのに。
そう思ったとき、白龍の鈴の音が聞こえた。
そのときは一瞬だったけれど、夜、皆を守る力があればと思うとまた鈴の音。
周りの景色が見えなくなり、真っ白な空間に飛ばされる。
訪ねてきた譲の声がして、気がつくと元の部屋に戻っていたが
何故八葉は神子を守るんだろう。龍神の神子にも大したことはできない。
もっと強い力が欲しいと願うと、また真っ白な空間に飛び、白龍の声がした。
ここは白龍と神子とが溶け合う場所で、神子が白龍を喚んだからここに来たのだと。
神子が力を求めるなら叶える。しかし誰も失わずに済む力というのは神の域の力。
人の身でそれを望んではならない。それは人には痛みになるから。
神子の意識はそちらにあるまま、身体がふらふら何処かへ歩き出す。
(この辺りは遙か1や2の最後の物忌みを思い浮かべるとわかり易いかと)
譲が必死に呼ぶので、白龍は帰るように促す。
神子が人として幸せである為、不完全な自分に、神子自身を捧げてはいけない。
「私」を喚んではいけない。そう言われたところで身体の方に意識が戻る。
今のは何だったんだろう?よくわからず、神子であることを不安を感じる二人。
やせ我慢をして笑う神子に何もしてやれることはないのかと、譲は悔しく思う。

つづく

321:遙か3十六夜記・譲ルート
06/07/11 13:59:22
4.終章・壇ノ浦決戦前夜
白龍の神子の力が何なのか、今更ながら不安に思い、考えようと小島に上陸する神子。
時空を超えるのは逆鱗の力。呪詛を祓う、怨霊を封印する、それとは全く違う
自分が自分でなくなるようなあの感覚は何だったのだろう。
あの時譲が止めてくれなかったら、自分を失っていたのかもしれない。
自分の力のことすらわからないなんて、と思っているところに譲が心配して来る。
不安だと言う神子に、皆がいるし、白龍の五行の力が戻れば帰れる筈と譲は励ます。
何とか神子の不安をなくそう話すうち、龍神の神子には強い力があると口を滑らせる。
それは神子には初耳で、口ごもる譲に、丁度そのことを考えていたからと強く話を促す。
譲が星の一族に聞いたところによると、龍神の神子には龍脈の五行の力を具現化する力があり
一部ではなく、龍脈の力そのもの、龍神を具現化、つまり召喚することができるらしい。
でも白龍は仲間として居るから、望美の場合はそれには当てはまらないだろうと。
もし龍神を召喚して、それだけ大きな力が使えれば安心だという神子を、譲は強く止める。
書物には身を捧げる、その身を供物とする、とあり、どんな危険があるかわからない。
神子はそれは確かに怖いけれど、大切な人を守る為なら、召喚するかもしれない、と言う。
譲は食い下がり、神子も、自分が譲を心配するように譲も自分を心配していると理解するが
力のことを思うと白龍の鈴の音が聞こえてきて、龍神を召喚できるのだろうかと思う。

5.終章・ラスボス戦後
封印される直前、清盛は自分の身を捧げ、黒龍の逆鱗に呪詛を残した。
白龍の力でも、皆の力を合わせても、穢れの嵐を鎮めることができない。
そこで神子は白龍に確認する。自分を捧げれば貴方を召喚することができるかと。
譲はただの言い伝えだと言うが、そうまで怖れることで、真実だと神子にはわかった。
このままでは穢れが治まらないと言う神子に、譲は断固として反対する。
絶叫に興味がおありのようなので、そこは抜粋します。
「あなたが犠牲になっていいはずない!」でもこの世界が、という神子に大絶叫。
「世界なんて―っ そんなものどうなったってかまわない!
  あなたと引き換えにできるものなんて、ない!!」
それでも世界を、譲を守りたいという自分の願いの為、神子は龍神を召喚する。
白い龍が現れて穢れは祓われ、嵐は治まったけれど、神子と白龍は戻らなかった。

半年後。譲は元の世界に戻る方法も探さず、京の景時の邸にいた。
神子が守った世界はとても美しいけれど、そこに神子はいない。
景時や朔は心配して気遣うが、譲は何をする気力も湧かなかった。
最後まで神子に守られるばかりで、不安が現実になったことを悔いるばかり。
神子を守りたいと願っていたのに、何も出来なかった。
自分が消えればよかった。世界が平和になったって、なんの意味もない。
微笑んで欲しい。声が聞きたい。会えるのなら、世界の果てにだって行くのに。
譲の手元に残されたのは、白龍の逆鱗のペンダントだけだった。

6.スタッフロール後・ED部分
何もない、真っ白な虚ろな空間の中を彷徨う神子。いつかこの中に溶けていくのだろうか。
それでも、譲を守れたのだから後悔はない。辛い思いをさせてしまったけれど。
そう思っていたところに、譲が呼ぶ声がする。記憶の中の声ではなくて、本物の譲の声。
どうしてここに、と尋ねる神子に、譲はただ会いたかった、と答える。
理屈はわからないけど来られたからいい。一度身を捧げた神子を取り返すことで
何か問題が起こったとしても、神子を取り戻せるならどうだっていい。
神子が守り通した、神子が幸せでいられる世界に帰ろう。と譲が言って終わり。

恐らく京EDと言われています。因みにEDタイトルは『世界の果て』です。
逆鱗の音がしたから逆鱗パワーで連れてってもらえたのではないかと。
実際そこ何処よとか、いや何で半年後?とか、気にしちゃいけません説明なんてないし。
譲の先輩への執念は両手でも足りない年数かかってますので、何処だって行けるんです、多分。

長くなってごめんなさい。貧乏性なので詳細削れなかったorz

322:名無しって呼んでいいか?
06/07/12 05:18:30
>>319
依頼した者ですが、それで構いません。楽しみにしてます

323:名無しって呼んでいいか?
06/07/12 05:44:41
十六夜譲の人乙
要約スレじゃないし、別に長くなってもいいと思う
それに2レスじゃ長くないよ

324:名無しって呼んでいいか?
06/07/12 12:57:12
>>320-321様
十六夜譲ルートを依頼した者です。
絶叫部分の抜粋ありがとうございます。
譲ルートは無印も十六夜も逆鱗パワー全開なのですね。
迷っていましたが購入して生絶叫を聞きたいと思います。
本当にありがとうございました。

325:名無しって呼んでいいか?
06/07/12 23:13:21
>>324
書いた者です
細かく書きすぎて、やる必要なくなっちゃうかなーと思ってたよ
まさか促進になるとは!嬉しかった、ありがとう
萌えはたくさんあると思うから頑張ってくれ

で、リクエスト
ネオアンの全体的な流れを知りたいので、教えてください
猫が宇宙の意思とかゴスアンは女王とかどういうことなんでしょう?

326:まとめ
06/07/12 23:17:08
依頼状況の現状まとめ
未解決
・ダブルリアクションプラス
・幕末恋華・新選組 各キャラシナリオ
・星の降る刻(特に逆ハ部分)
・マイネリーベのナオジ(1か2か不明)
・マイネリーベ2のカミュ
・アンジェリークエトワールの新キャラ3人
・ぼくとわたしの恋愛事情(主人公が黒の導師に召喚された理由)
・ラブレボの保険医
・ネオアンジェリークのニクス
・ラストエスコートのエンジュ
・ラストエスコートのチヒロED
・遙か1各キャラ個別シナリオ
・遙か3各キャラ個別シナリオ(将臣・九郎は解決済み)
・魔法使いとご主人様
・テニプリST2の観月(方言・合宿イベのみでも)
・緋色の欠片
・ネオアンのメインストーリー

327:まとめ
06/07/12 23:18:31
予約・解決状況の現状まとめ
予約
・遙か2の各キャラ個別シナリオ(6/23)
・遙か3敦盛(6/29)
・ドラゴンペナンス(7/11)

解決済み
・金色のコルダ メインストーリー >8
 柚木 >72
・放課後のラブビート >9
・遙か3十六夜記 リズ(バッドED含む) >171
 景時 >175-177
 銀 >179-185
 バッドED >16-23
・遙か3運命の迷宮 メインストーリー >163-170
・フルハウスキス メインストーリー(ノーマルルート) >34-36
・フルハウスキス2 メインストーリーと御堂 >75-79
 山本 >81
 一宮 >84-88
 松川 >199-202
・ときメモGS 理事長 >43-44
・ラブレボ 兄ノーマルルート >47-56
 兄ラブルート >60-64
 華原 >92
 神城 >111-121
 幼馴染 >135
 一ノ瀬 >189-196
・水の旋律 >141-159
 犬に噛み殺されるバッドED >104-106
・ラストエスコート カズマ >207-211
・転生八犬士封魔録 >219-222,>231-234,>238-240,>244-248,>262-270,>281-291,>300-307
・遙か3将臣 >249-251
・遙か3九郎 >256-257
・遙か3十六夜記の譲 >320-321


家ゲーRPG板のスレで解決済み 
・>3
・エバーグリーン・アベニュー
・THE友情アドベンチャー ~炎多留・魂~

要約スレで解決済み
・遙かシリーズ(1~3、十六夜、迷宮)メインストーリー


改行多杉といわれたので分けました

328:名無しって呼んでいいか?
06/07/12 23:20:45
↑ごめ、譲だけ十六夜のとこから仲間はずれにしてしまったorz

329:名無しって呼んでいいか?
06/07/17 10:20:27
召しませ浪漫茶房の瑣巳と隠しキャラをお願いします
前者は主人公のことを殺めようとするって描写があるらしく気になってます
(個人的に好きなシチュなので)

あとうるるんクエストの月代
犬夜叉っぽいというのをよく聞くので詳細が知りたいです。


330:名無しって呼んでいいか?
06/07/20 18:07:50
hしゅ

331:遙か2
06/07/24 14:02:38
基本的なことはここ参照
スレリンク(gamerpg板:102-103番)n

↑に書いてなかったキャラ補足
紫姫…龍神の神子に仕える「星の一族」の末裔で10歳の少女。
 花梨(主人公)を龍神の神子だと最初から信じていて慕ってくれる。
深苑…紫姫の双子の兄。貴族の姫である妹が、突然異世界から現れた正体のハッキリしない花梨に仕えるのが気に食わない。
 そのため、花梨に冷たく非協力的。ゲーム中盤、千歳の元へ行ってしまう。
千歳…院に認められた龍神の神子。怨霊やシリンを使い花梨の妨害をしてきて、話し合いに応じようとしない。


332:遙か2 頼忠 同勢力(院側)
06/07/24 14:04:51
1回目
ある朝、花梨の元へ訪れた八葉が頼忠はどうも信用できないと言い出す。
そこへタイミング悪く頼忠が現れるが、彼は自分の悪口を言われても怒るどころか何の反応も示さない。
頼忠の態度に苛立った八葉が立ち去った後、花梨は頼忠と二人きりで息抜きに出かけるのだが
外出先で先程の出来事が話題になり、気まずい雰囲気になってしまう。

屋敷に戻った頼忠は、出先で心配をかけるとは武士としての配慮に欠けていた、
今日のようなことを繰り返さないために
役目以外で二人で出かけるのはやめた方がいいと言い出す。
しかし花梨がまた出かけましょうと返答すると
あなたが望むならいつでもそうしましょうと、自分の発言を撤回した。

2回目
武士団のことに興味を持った花梨から武士の仕事について尋ねられた頼忠は
武士とは太刀を持って主を守り、その言葉を遂行する者、
私の主はあなたであり、あなたのために死ぬのが私の役目と答え
死ぬことにこだわってる様子を見せる。

3回目
花梨は気晴らしに頼忠と出かけるが、
彼はいつも以上に自分が従者であることを強調して、よそよそしい態度を取る。
そこへ平氏の武士が近づき、頼忠に絡み始めた。
武士から何かを言われた頼忠は、普段の姿から想像つかない程に感情的な姿を見せる。

平氏の武士が立ち去った後で花梨から話の内容を聞かれた頼忠は
武士が言っていたのは、十年前に内裏で起きた平氏と源氏の武士の間に起きた刃傷沙汰についてだと答える。
そして刃傷沙汰を起こしたのは自分の剣の師匠であり、死ぬ前に家族に会いたいと逃げ出した師匠を
放っておけず、彼を匿い武士団を裏切った過去を告白する。
「私はきっと、武士団を裏切ったように、いつかあなたを裏切り傷つける。だからそんな自分のそばにいてはいけない。」
頼忠は花梨を傷つけることを恐れて、彼女との間に距離を置こうとしていた。

4回目
朝早く、頼忠が心の迷いを清めるために北山へ向かったと知った花梨は、急いで後を追う。
自分を追いかけてきた花梨に頼忠は、自害する師匠を止めようとした際に負った背中の傷を見せた。

あの事件の後、「たった一人の主を見つけなければならないと」棟梁に言われて
自分だけの主を求め続けた頼忠がたどり着いた相手、それが花梨だった。
頼忠はその主を、穢れた自分が傷つけてしまうのではと思い込み苦悩する。

だが花梨が頼忠の思い込みを必死に否定したことで、頼忠も本心を口にする。
ずっと誰かのために死ねたらと思っていた。でも今では
あなたのそばにいるために、生きたいと思ってしまう。

333:遙か2 頼忠 反対勢力(帝側)
06/07/24 14:06:30
1回目
頼忠が花梨に会いにくるが、その理由が花梨のいた世界の話を聞きたいという
意外な理由だったため、紫姫と花梨は少し不思議に感じる。
深苑もその場に姿を見せるが、頼忠のことを院側の間者だと思ってる深苑の反応は冷たい。

深苑のことは紫姫に任せて、東寺へ向かった二人。
元の世界にいた頃どんな風に過ごしていたかなどを話して、前よりも距離が近づくが、
頼忠がまだ自分のことを龍神の神子だと信じてないと知り、花梨は少し落胆する。

2回目
ある日、頼忠が「お叱り」を受けに花梨を訪ねてくる。
心当たりのない花梨に、武士団棟梁の命を受けて
花梨が院に仇なす者ではないかと調べていたことを告白する頼忠。
だが、謝罪する必要はないと考えてる花梨に頼忠の望むとおりの叱責はできない。
彼はせめてものお詫びにあなたの好きな場所へお供させて頂きたいと申し出る。

出かけた先で頼忠に褒められ、花梨は思わず照れてしまう。
頼忠はそんな彼女を見て、自分の発言は従者として過分なものだったと気づくと
あなたを敬いこそすれ、親しげな態度など言語道断と急によそよそしくなる。
それでも歩みよろうとする花梨に、私はあなたの従者なのだから近寄ってはいけない、
私とあなたでは立場が違うと拒絶する。

3回目
花梨に厄除け祈願のためのかわらけを投げてもらうため、頼忠は彼女を神護寺へと連れて行く。

なぜ私に厄除けをしてほしいのかと聞いてきた花梨に、
自分で判断した結果、いろんな人間に迷惑をかけた出来事(院側で話すのと同じ)以来、
自分の判断も感じたことも信用せず、他人が何を行動規範にしてるか考えることもなかったこと、
でも今は、過去と同じ罪を犯すかもしれないとわかっていながら
あなたのことが知りたいと願ってしまうと告げる。

院側の私にも公正に接してくれるようなあなたにお仕えできるだけでも喜びなのに
あろうことか、あなたに浅ましい想いを抱いてしまった。
私のような愚者は、あなたに仕えるのに相応しくない。

自分を貶める頼忠を止め、彼に気持ちを伝える花梨。
そして二人は「この想いを捨てなければ」という頼忠の気持ちを捨てるために
一緒にかわらけを投げた。

334:遙か2 勝真 同勢力(帝側)
06/07/24 14:15:05
1回目
勝真の見回りの仕事についていった花梨は、庶民が勝真を避けてことを不思議に思う。
その疑問に「俺が貴族だから」と答える勝真。
貴族というのはそれだけで特権を持ち、多少の横暴が許され、庶民よりずっと優遇される。
そんなことされれば普通、貴族が嫌いになるだろ。
苦々しく現実を語った彼は、貴族であることが何より大切だと言う家族が理解できないとも言う。

屋敷に戻った二人は、今度は仕事抜きでどこかへ出かけようと約束して別れた。

2回目
この間の約束どおり、花梨は勝真と二人で出かけることになった。
馬に乗せられて目的地に向かう途中、イサトの家族が勝真の家に勤めていたことがあり
彼らが乳兄弟だったことを花梨は知るが、勝真の態度から、詳しく聞いてはいけないことだと察する。
京全体が見渡せる船岡山に到着すると、勝真は花梨に
ここへ独りで来ると自分が貴族であることを忘れられると、現実逃避してることを教えてくれる。

3回目
ある朝、花梨は紫姫の屋敷で勝真と会うが、機嫌が悪いのか彼の態度は刺々しかった。
勝真は少し黙った後、自分の態度を謝り
さっきイサトと会って少し話したこと、イサトに負い目があることを言う。

数年ぶりに普通に会話したことで、以前のように俺の屋敷に戻ってこないかと
イサトに切り出した勝真。ところが、その言葉を聞いたイサトは絶句し
彼のその反応で、イサトの貴族嫌いの原因が自分の家にあると勝真は知る。

八年前に起きた、京の大火事。
その火事に巻き込まれた勝真は、父親が差し向けた親戚の武士のおかげで助かるが、彼らは勝真しか助けなかった。
目の前の火事で次々に人が死んでいき、家は燃えてるのに、勝真を助けるとすぐに撤退した武士たち。
武士たちが火を消すのを手伝っていたなら、自分以外の人間も助けていたなら。
大勢の人間が助かったはずなのに、貴族じゃないという理由だけで無視された。

そんな理不尽さを当たり前だと思ってる貴族社会を嫌い、自分もその貴族の一人であることを疎ましく思い、
貴族といっても、下級貴族であるがゆえ京のために何もできない現実。
居心地の悪さと罪悪感を抱えたまま生きていくしかないと思い始めたとき、花梨が京に現れた。
院にも帝にも軽んじられ、信じられなくても、
龍神の神子として京のために頑張る花梨を見てるうちに、本当は諦めたくなかった自分、
そして自分が貴族だから、こういう社会だからと言い訳ばかりしてたことに勝真は気づく。

突然振ってきた雨を木陰でやり過ごしながら、変な話を聞かせて悪かった。
だが、貴族にも庶民にも理解されないだろうと誰にも言い出せなかったことを話せてよかったと言い
気持ちを整理するから明日からは普通に接してくれと花梨に頼み、勝真は帰っていった。

4回目
花梨はどうしてもお前と船岡山に行きたいと真剣な様子で誘ってきた勝真と船岡山へ行く。
彼はイサトに会って話し合い、わだかまりがなくなったこと、
下級貴族の自分ではどうせ何もできないからという諦めの思いを捨て、前に進もうと決めたことを伝える。
そして自分を変わらせてくれた花梨への感謝の言葉を口すると、
「お前のことが愛しいと思う」、特別な感情を抱いてることを告白した。

335:遙か2 勝真 反対勢力(院側)
06/07/24 14:20:58
1回目
院側にいるお前にしか聞けないことがあると、勝真に法勝寺へと連れ出された花梨。
彼はそこでイサトは元気でやってるかと聞いてくる。
なぜ本人に直接言わないのか気になる花梨に、イサトとは乳兄弟で昔はよくつるんでたが
京で起きた火事でイサトの父が出家したことから、疎遠になったという事情を説明する。
そのとき、見回り中の院側の武士が近づいてきた。

帝側の人間である勝真が見つかるのを防ぐため、花梨は近くにあった小さな蔵に隠れるよう勝真に言うが、
彼は蔵に隠れることを強く拒絶し、その場から逃げてしまう。
武士が立ち去った後に再び花梨の元へ戻ってきた勝真は
狭い場所にいると苦しくなること(閉所恐怖症)を打ち明ける。

誰にもこのことを言わず、原因を詮索しないのなら、
俺はできる限り、お前を守ってやるという交換条件を勝真は提示する。
花梨は誰にも言わないと答え、二人の間で約束が交わされた。

2回目
勝真が急に仕事が入ったため、今日は八葉の仕事はできないと言いに来る。
退屈な仕事にうんざりしてる彼を見かねた花梨は、話し相手としてついてくことにした。
目的地の逢坂山に着き、二人は守山や琵琶湖について話す。
全てが終わったらそこへ連れて行ってやりたいと勝真から言われて花梨は喜ぶが
そのときお前は元の世界に帰ってるだろと指摘されてしまう。そして、勝真自身も認識する。
怨霊騒ぎや結界のことが片付き、京の外に出られるようになっても
花梨はもう京にはおらず、彼女と一緒に守山へ行くことも、守ることもできない。約束も無効になると。

3回目
夕方、一緒に出かけないかと自分を訪ねてきた勝真と松尾大社へ行った花梨は
例の約束を破棄したいと言われる。
狭い場所で気を紛らわすコツを覚えて無理やり克服した、だから、もうあの約束を守る必要はない。
花梨に対する感情が変化した勝真は、花梨を守っても交換条件のせいだと思われるのが嫌になっていた。
「交換条件なんていらない、ただお前を守りたいんだ。」彼は自分の想いを言葉にする。

*閉所恐怖症の原因は、八年前に起きた大火のときに倒れた家に閉じ込められ、死と隣り合わせの経験をしたため。
そのことは3回目のイベントで説明してくれますが、内容自体は帝側のときと大体同じなので省略。

336:名無しって呼んでいいか?
06/07/24 23:14:23
>>331-335
乙!そして㌧!何だか懐かしくなったよ。やっぱ敵勢力シナリオが好きだ

337:名無しって呼んでいいか?
06/07/24 23:41:36
ST2の観月ルートを予約させて頂きたいのですが、宜しいでしょうか?

338:名無しって呼んでいいか?
06/07/24 23:43:53
書き忘れた…
遙か2乙でしたー!ほんと、懐かしくなった。やりたくなったよ~

339:遙か ヒノエ
06/07/25 13:51:51
>337 返事待たなくていいと思うけども。
遙か3ヒノエ投下~

一度でも五章福原でヒノエから京の六波羅に隠れ家がある事。
春にヒノエも京にいたこと。両方を聞いていた場合。
二章春の京六波羅でチンピラに絡まれた望美を助けてくれたヒノエ。
望美の事をいつも見ていたとか、運命の赤い糸に結ばれて~~とかいいつつ、
白龍に天の朱雀だといわれて、そのまま行動をともにする事に。
京都郊外で怨霊を退治した望美を気に入ったヒノエは、もっとお近づきになりたいと、望美を花見に誘う。
花見に言った先で望美を口説くヒノエ。

四章熊野
熊野水軍の力を借りに熊野へ(ヒノエはまだ正体をばらしてません)
本宮にいったが頭領は留守との事、速水大社というところで見た人がいるから、そこに行くことに。
道中、頭領はどうも龍神の神子に好意的らしいので、おしとやかなに姫なって気に入られろ!!
との九朗の言葉にそれはいいねぇ。俺も見てみたい。なんてあおるヒノエ。しぶしぶ承知する望美。
速水大社に行く前に、町で朔に綺麗に着付けてもらう。
綺麗だから、他の皆にも見せてあげなさいよ。との朔の言葉に、町中へ皆を探しに行く望美。
その途中で金持ちのお姫様に間違われ海賊に攫われかける。そこへヒノエ参上。
熊野の頭領だということも、ここでばれる。望美は、なんでだまってたの??とヒノエに聞くが、忙しいから後でということに。
弁慶に町を見に行ってみたら?といわれ、見に行き、町の平和さを目の当たりにして、
望美はヒノエには熊野を守る責任がある、けど熊野の協力が必要だ。と思い悩む。
そこにヒノエが来て、頭領としてではなく、ヒノエ個人として協力すると、言ってもらう。

その後、間章で平家の船団を火計で焼き払ったりしつつ、
五章福原
少々源氏が不利だけど、勝てる状況にもっていくためには、熊野を参戦させるしかない。
と、熊野水軍を仲間にさせることを約束するヒノエ。
海峡は平家に封鎖されているが、半月猶予をくれれば、水軍を引き連れて戻ってくる、海岸まで移動して待っててくれとのヒノエの言葉に、
彼を信じて待つ一行。何度も平家の怨霊に襲われ撃退しているうちに、焦りと疲れがたまっていく。
半月たった頃、これ以上は無理だし、半月たってもこないのでは、ヒノエに何かあったのでは?と、敵の陣を攻める算段をつける九朗たち。
望美は必死にヒノエを信じて待つように説得。そうこうしてうウチにヒノエが船団を引き連れて参上。
陸からと海からの挟撃で、平家の撃退に成功。逃げた平家を追うことに。

340:遙か3 ヒノエ
06/07/25 13:53:27
六章屋島
福原で源氏が勝ったため、味方につく人間が増えてきた。
その中で、平家の水軍だった阿波水軍が来たために、何か含むところがあるのでは?と話を聞くヒノエ。
彼らは手土産に、平家の脱出用の港の存在を教えてきた。斥候に調べさせたら港は実際にあるとわかる。
少し怪しいと思うものの、その話を利用して、一計を案じるヒノエ。
その策で源氏は勝利。阿波水軍にお礼をいい、そこで、阿波水軍が平家の大将を捕まえたので、
船に来てくれと言われ、行くヒノエと望美。
船に乗り込んだら、水軍兵につかまる望美。どうやら、ヒノエを片付けて、それを手土産に平家につく算段らしい。
「惚れた女を捨てて逃げられるほど、オレも融通きかないんでね」
と、あっさりつかまるヒノエ。船の柱にぐるぐる巻きにされ、船に火をつけられる。
心配をする望美をよそに、敵がいなくなったのを見計らって鎖から脱出し、二人で海へ飛び込む(戦闘能力の耐性の項目に、束縛耐性というのがあって、それが一定レベル以下だと脱出できずに時空跳躍後の章選択へ戻る)
敵をはめたつもりが、敵将をとらえさせてまで、自分たちを葬る気だった平家にしてやられた。
この借りは倍にして返そう!といきまく二人。

七章厳島
清盛を追い詰めるが、後一歩のところで、黒龍の逆鱗を使われピンチになる一行。
清盛は草薙の剣でヒノエを殺そうとするが、それを奪った望美。逆に追い詰め、壇ノ浦で待ってるといいのこし、逃げる清盛。

終章壇ノ浦
戦の前に、俺の側にいろ。守ってやるからとか、望美に色々甘い言葉をいうヒノエ。
清盛は黒龍の逆鱗の力を使いますが、撃退。最後には、望美をとらえますが、草薙の剣を使ったヒノエに倒されます。
勝利に沸く陣の中で、ヒノエ君の側にいたいけれど、元の世界に帰らなきゃ…と思う望美に対して、
「帰さねぇよ。抵抗しても攫ってくよ。オレはこうと決めたら逃さない主義だからあきらめなよ。」
など口説き、熊野に二人で帰って結婚。おわり。

341:名無しって呼んでいいか?
06/07/25 13:55:34
見てのとおり、かなり軽いシナリオです。
最初から最後までヒノエ口説きまくり、セリフくさすぎですが、
他が悲劇ばっかりだから、まぁ清涼剤として皆さんプレイしてたようですね。

342:遙か3 弁慶
06/07/25 17:28:33
二章春の京
京の五条大橋で今の京の惨状を憂える弁慶。
彼が言うには、失われた応龍を再び戻さなければ、元に戻さなければならないらしい。

三章三草山
火に巻かれた味方を見捨てようとしたり、途中で拾った敦盛の看病をしつつ、
裏で九朗に人質にしてはどうか?と持ちかけたり、少し腹黒いところが見えてくる。
(まぁ、軍師だし、しょうがないといえばそうなんだけど)

五章福原
逃げる平家の船団を眺めつつ、皆は引き上げるのだが、弁慶は用事があるから。と一人離れてしまう。
それをみた望美は、なんだか胸騒ぎがおき、弁慶を追いかける。
港に着いたら、弁慶が追撃をするところに遭遇。
もう戦は決着がついてるんだから、そこまで血を流さなくても…という望美の言葉に、
ここで何もしないことで傷つく人はいます。という弁慶。
だが、貴方に嫌われたくないから、考え直します。作戦の変更を兵に伝えなければならないから、先に皆の所に帰っていて。と、弁慶は言ったので、信用して港を離れる望美。
しかし、弁慶は戻ってこないので、気になって様子を見に行く事に。
引き返した望美の目に映ったのは、炎につつまれた船が沈んでいくさまだった。
あまりのひどい有様に、望美は弁慶を問い詰める。弁慶は
「嘘をついたことは言い訳はしない。後悔もしない。必要な事だった。追撃は勝利の為に、貴方への嘘は貴方を傷つけないために。
冷静でなくてはならない。でなければ戦が続くことで、源氏も平家も関係ない人が傷つく事になる。」
それでも納得がいかない望美。弁慶は終わったことだから忘れろという。
終わってなんかいない。という望美に、一刻も早く戦を終わらせるために戸惑どうわけには行かない。
それが罪だとしても、進まなければならない。と、弁慶は語る。
なせ弁慶が、罪を背負わなければならないのか?と望美は尋ねたら、この罪を背負うのは、自分への罰だからだ。
と答えたきりだまる弁慶。撤退を始めた頃には弁慶は普段どおりに戻っていた。何もなかったように。
そんな弁慶をみて望美は、そんな罰を背負わなければならない罪とは、一体何なのだろうと思う。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch