05/06/01 22:14:00
ちょっと寂しくて、でも優しい話が好きかな。
・・・こんな感じの。
お姫さまはその女の子と仲良くなりました。けれどお姫さまが
その子と別れる頃合いになると、その子は悲しそうに呟きました。
「……ああ、……私は……泣いてしまう……」
「でもそれはあなたのせいよ。私はあなたにわるいことをするつもりなんて
なかった。でもあなたは、私に仲良しになって欲しがった……」
「ええ、そうよ……それでよかったの」
「でも、あなたは泣いてしまうのでしょう?」
「そうね、泣いてしまうわ……」
「それなら何も良いことなんてないじゃないの」
「いいえ、あるよ。麦畑に溢れた、小麦の金色がね……」