04/07/07 00:02
へぼんつながりで>635のストーリー
啓太は入学早々のバス事故の一件で女王様こと会計部長の西園寺郁と
その幼馴染み(本人曰く郁の下僕)の七条臣と知り合う。
七条は誰憚ることなく西園寺を好きだと公言しているし、
啓太との会話で西園寺の話題が出ると七条はとても嬉しそうである。
そんなある日、西園寺が望めば人を殺めても構わないという
七条の言葉に絶句する啓太。
だが彼がそれほど信頼しているのは西園寺だけだといい、自身の昔話をする。
日仏ハーフで米生まれの七条は両親の離婚に伴い母親の実家の日本にやってきた。
小さな片田舎で銀髪の少年は異端であり、
また当時小学生の彼には日本語を理解する事が出来なかった。
そうして学校内で孤立し、誰とも口を聞かないまま一月を過ごす。
そんな中、西園寺が久々に学校へやってきた。久々に来た西園寺を取り巻く級友達。
その一人が七条の事を「変なヤツがいる」と告げる。
興味を持った西園寺が話しかけるが七条は何を言われているのか理解できない。
それどころか自分を笑いに来た一人だと思い、
それならば自分もそれなりの対応をしようと西園寺に向かって英語で話す。
投げ付けられた台詞に英語で聞き返す西園寺。
呆然として西園寺を見上げる七条に彼は「やっと返事をしたな」と笑った。
それから七条と西園寺は急速に親しくなった。七条にとって西園寺が世界の全てで
何をするにも一緒に、まるでペットの犬のように西園寺の後をついて回るようになったという。
二人の絆の深さに驚く啓太。
そうして学園MVP1回戦が始まったある日、啓太が七条と話をしていると
七条は自身を冷たい人間だと言う。
啓太は西園寺の幸せそうにしている七条が心の冷たい人だとは思わないと反論。
七条は「西園寺は特別だから」というと「どう特別なのか?」と問い返す。
やや考え込む七条。そうして何かを理解する。