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「サクラ大戦から、ヒロイン選択の悩みと魔術的な二者択一がついに奪い取られてしまった。硬派隊長や軟派隊長や黒髪の貴公子が、隊員たちと危険を分かち合いながら、体が勝手に風呂に向かい、激減する好感度をものともせず最終ヒロインとのエンディングに達する、
そんなことはもうなくなった。
これからの隊長は、一介の見習い扱いとして異国の物凄い劇場に飛ばされ、部下たちに子ども扱いされて女装させられる。一方、何千というユーザーたちが、昴関連イベント一つの力によって踊らされ理性の根を止められる。
これから後に作られるサクラシリーズは、女性や子供やサクラ初心者全体を関連グッズや同人誌に走らせることになるだろう。やがて、それぞれの作品は大規模で、限界のない、一度発動されたら制御不能となるような萌え狂い咲きの為のシステムを生み出すことになる。
レッドカンパニーは、初めてユーザーの自制心を絶滅させる事ができるキャラクターを手に入れた。これこそが、サクラユーザーの栄光と苦悩の全てが最後に到達した運命である」──ウィンストン・チャーチル『第五次サクラ大戦回想録』より
「全ては、無駄であった。あらゆる犠牲もあらゆる労苦も無駄だった。果てしなく続いた萌えと乾きも無駄だった。しかも我々が他の隊員たちの非難に襲われながら、なお昴のために費やしたあの時も無駄だった。その時失われた、連休の二十時間も無駄だった。
昴エンド到達を信じて出征していった幾百万の人々。こんな結末のために、ユーザー達は貴重な休日を潰したのであろうか。こんな結末のために、17歳のサクラ初心者はミッドタウンのホテル前に埋もれたのであろうか。
その後数日にして、私は自己の運命を自覚するに至った。私は、もう一回プレイしようと決意した」──アドルフ・ヒトラー『我が妄想』より
「イベント会場の客たちが悠然と歩いてくるのには仰天した。その中には、扇子を手にしている人もいる。私たちは販売を開始した。あとはどんどんコピー本を補充するだけだった。連中は100人単位で買いに来る。誘導する必要などない。
彼らに対して、『君たちには躾が必要だ』と言えばそれで済んだ」──オンリーイベント販売員の手記より