04/09/12 09:37:42 tRFLTFv8
ぼ
409:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/12 21:38:44 HvUjJRfm
ま
410:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/15 00:21:39 WP7Rei5H
り
411:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/15 21:15:06 WqBfwYcO
も
412:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/18 05:29:27 KU8ESPkl
ん
413:FINAL FANTASY VII ATONEMENT
04/09/18 17:11:46 /Cnz8zf0
「…終わったのか」
「ああ、これで全て…終わった」
青く明滅する原子のマテリアが、その光を失っていく。
ゼロは最後まで、気付く事が無かった。人が破壊以外の何かを生み出せる事を。
「かつての私も…奴と同じだったな…」
セフィロスはふと苦笑した。一時でも「神」を目指し、星を滅ぼそうとした彼だからこそ解る。
自分の価値、生きる意味、それらを見失った時人は壊れ始める。肝心なのは、それを正してくれる者が居るかと言う事だ。
バレットやティファ、共に戦った仲間達が駆け寄ってくる。揉みくちゃにされて笑うクラウドを見る自分の中に、
微かな羨望が生まれるのを感じて彼はまた苦笑した。
―自分は、あの中に入っていく事はできない。それは許されない事だ。
「なーに沈んでんのさ、アタシ達勝ったんだよ?」
いつの間にか傍らに居たユフィの声でセフィロスは我に返った。仲間達の輪にも入らず、何故彼女は自分の所へ来たのだろう…?
ユフィは彼の表情から疑問を読み取り、少しだけ哀しそうに笑った。
「あんまり仲良くし過ぎるとさ、いざって時にマテリア盗めなくなっちゃいそうだな…って思ってね」
それを聞いたセフィロスの顔に、一瞬驚いたような表情が浮かんだ。が、すぐに笑い始めた。
自身を嘲笑う苦笑いではなく、心からの笑いだ。
当のユフィはと言うと、何を笑われているのかも解らず一人で怒り出した。
「何笑ってんだ~このイカ野郎がッ!」
が、次第にユフィもつられて笑い出した。何が可笑しかったのかは解らない。だが、理解の範疇を超えて
歳の離れた二人が笑い合うことができた。
「それで…」
笑いの波が去ると、ユフィは訊こうと思っていた本題を切り出した。
「この後、何処へ行って…どうするつもりだ?」
セフィロスがこの世界で生きていくのは簡単な事ではない。既に彼は「星を滅ぼそうとした極悪人」であり、
それ以前に死んでいる筈の存在なのだから。
彼は暗い天井―ミッドガルの底を見上げ、答えた。
414:FINAL FANTASY VII ATONEMENT
04/09/18 18:33:39 /Cnz8zf0
「解らないな…でも、この世界にはその…『悪人が生きていける場所』と言うものがあるのでな」
セフィロスはきっとユフィが笑うだろうと思った。しかし、彼女は下を向いて言った。
「アンタは…今しがたこんなに立派な事をやってのけたじゃないか? それが何で悪人なんだよ…?」
その問いは彼にとって酷だった。どう説明すれば良いのか、解らない。
「…この世にはな、どんな償いを以ってしても許されない罪があるのだ。私は6年前から…その罪を負った」
「あのな、世界中の人々全てに許されようなんて無理に決まってんだろ?」
およそ少女のものとは思えぬ口調だったが、その言葉は塞がれた彼の心に穴を空けた。
「肝心なのは!罵られてもポジティブに生きる事だろ? アタシだってね…去年は神羅兵とか何人も殺ったさ。
たまには人殺しなんて呼ばれる事もあるよ、そりゃ? でも、そんな事は忘れなければ良いんだ」
そうだ―と、セフィロスは思い出す。彼女達も、何らかの形で誰かの命を奪っている。
「人前でまでうじうじしてっとねぇ、ヴィ…誰かさんみたいになっちゃうよ?
自分への戒めを決して忘れず! でもあからさまに落ち込んだり自己憐憫に陥らず! 少なくともアタシなら
そうできるけどね~…ちょっと、アタシの生き様が羨ましくなってきただろ?」
セフィロスは「誰かさん」を見やった。彼をあんな風にしたのは自分でもあるが、確かに悪い見本だ。
そして同時に、目の前の少女ははっきり言って―特殊だと、そう思った。
「…ああ。カッコイイ生き方だ」
不思議と、暗く塞ぎ込んでいた気持が暖かいもので満たされていく様な気がした。
「…7番街で、またこんなに多くの人が死ぬなんて…思ってもみなかった」
クラウドの見つめる先には、かつて7番街スラムだった場所に広がる破壊の爪痕と、累々たる住人の死体。
そして、ゼロの死によって機能を停止した機動兵器が山となっていた。
「ねえ…クラウド。私、一年前に…もう泣かないって決めたの。でも…」
ティファが息を詰まらせ、その目から大粒の涙が零れ落ちた。
「―もう一度だけ、泣いても良い? これで…最後にするから…」
クラウドはティファの隣に肩を寄せたが、何も言わなかった。口を開くと、自分も泣き出してしまう気がしたからだ。
415:FF7A書いてる物体
04/09/18 18:41:49 /Cnz8zf0
殆ど50レス開いちゃってる…前話>>351-352です
>>ドリル氏
勢いと人間臭さ、ですか…それが長所であるのなら、伸ばしていきたいです。
前々から言いたかったのですが、あなたの文章は空白の入れ方が(゚Д゚)ウママーで
非常に読みやすい構成となっています。この辺も見習いたい所で。
416:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/20 12:12:57 SckhQGr1
>>415
かなり乙
セフィロスのその後が気になる‥
もう終わりなんですか?
417:狂信者の塔1Fで踊ってる名無 ◆Lv.1/MrrYw
04/09/23 07:28:43 m0mknCa2
>>413-414
力を持った人間は自らが神にもなり得ると確信し、理想郷実現のために破壊を繰り返す。
しかしそれ自体が幻想であり、人として末期の姿なのかなと。自分的にはFF6のケフカや7の
セフィロスに共通して抱いた感想で、この話の結びとなる部分でそれを語っていてくれるのが
(直前までの激しい戦闘シーンとはうってかわり、穏やかで)読み心地が良かったです。
この辺では彼らの人間味というか、温かみが良く出てます。(・∀・)イイ!
(ファイナルファンタジーというタイトルはラスボス視点からも解釈できて良いタイトルだと思ったり)
ちなみに空白は、この板に投稿し始めて自然にこうなってますた。
…っていうか、こんな事長々とかくあたり、そろそろ狂信者の塔行った方が良いかも知れない。とふつうに思う(w
418:The Executor - 魂の抒情編25
04/09/23 07:36:13 m0mknCa2
(前話は>>405-406で、血塗られた盾@ティナ編)
------------------------------------------
***
窓の外の景色をぼんやりと眺めていた彼女の視界の端に、白くふわふわとした
物が映った。何だろうとその物体に視線を落とすと、正体はすぐに分かった。
「……モグ?」
一体何をしているのだろう? 彼女は部屋を出て飛空艇の外へと向かった。
「どうしたの?」
「リルム!」
忙しなく動き回るモグに声をかけたのはリルムだった。いきなり背後から声を
かけられて、文字通りに飛び上がったモグの姿を見て、リルムは思わず吹き出した。
その様子を見て、モグが抗議の声をあげる。
「び、びっくりしたクポ~……」
「ごめんごめん。で、どうしたの?」
笑いの波が収まってから、リルムが問う。
「ティナがいないクポ」
「ティナ?」
他の皆と一緒に、近くの街へ出かけたんじゃないの? というリルムにモグは
短い首を振ってこれを否定した。
「ちょっと前まで一緒にいたクポ」
「…………」
―なんだろう? 胸騒ぎがする。
先刻のデスゲイズ襲来時のような―魔導を身に感じているとはまた別の―
不安がリルムの心を揺さぶった。
その不安の存在を否定したくて、あるいは振り切りたくて。リルムは明るい表情と声を向けた。
「リルムも手伝ってあげる」
「ありがとうクポ!」
そう言って、二人が歩き出した時だった。
419:The Executor - 魂の抒情編26
04/09/23 07:39:22 m0mknCa2
「あっ!」
唐突にリルムが大声を上げたものだから、またしてもモグは慌ててリルムを見
上げたのだった。
「インターセプターっ!」
リルムは草原の先に見える小さな影を指しながら叫んだ。モグはそれに従って
視線を向けると、確かに草原の先に小さな影が見える。
「……どうしたの?」
さり気なくモグが自分の後ろに隠れるように移動した事に気が付いて、リルム
が声をかける。
「ボク、どうも苦手クポ……」
身を竦ませながら呟くモグを、リルムは心配そうに見つめながら。
「なにが?」
と、尋ねた。
「…………」
彼女の問いに、モグは無言で視線を草原の先に見える小さな影に向けた。リル
ムも同じ場所へ視線を向けると、そこに見出した影の名を口にした。
「インターセプター?」
モグは黙ったまま頷く。
「いじわるされたの?」
今度は首を横に振った。
「じゃあ、どうして?」
「だってアイツ……無口だクポ」
―むくち?
果たしてインターセプターは無口なのだろうか? その前に、そもそも無口と
いう概念が通用するのかどうか。いろいろ思うところはあったのだが、モグには
きっと固有の能力(アビリティ)があったのだろう。いや、無かったとしてもあ
るのだと無理やり言い聞かせる事にした。
420:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/25 00:32:37 4Cm6gR1j
キタ━━(゚∀゚)━━ !!!!!モグかわええです。
がんがってください。
421:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/25 00:42:17 5T87smR9
保守!
422:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/09/29 14:09:35 NTqlwpTj
今日もまったりほっしゅほっしゅ
423:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/10/03 01:05:14 KNX6RY0L
SSクレクレしつつ、のんびりほっしゅ。
424:The Executor - 魂の抒情編27 ◆Lv.1/MrrYw
04/10/03 09:05:33 5i+LJ4vB
自分もまったり保守の方向で。
>>418-419より、なんだか父娘ネタになって来ました血塗られた盾話。
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しかし、恐らく「無口」という形容はあながち的外れではない―それを示す
“証人”は、リルムのすぐ後ろを通り過ぎた。彼女が振り向くのがあと僅かでも
遅ければ、恐らくリルム達の事など気にも留めずに歩き去ってしまっただろう。
「シャドウ!」
ペットは飼い主に似るとはいうが、彼と長年を過ごしてきたインターセプター
が饒舌―とはいえ実際に喋る訳ではないが―だとは思えない。それに、
インターセプターの事を「ペット」などと言ったら、いくら寡黙なシャドウと言えど
黙ってはいないだろう。彼にとってインターセプターは、もはや相棒なのだ。
とはいえ、実際に彼自身が必死に反論するとも思えなかったが。
「…………」
自分の名を呼ばれシャドウは一瞬足を止めたものの、特に反応を示さないまま
何事もなかったように再び歩き出そうとした。そんなシャドウに対してリルムは
再び声をかける。
「リルム様を無視してどこ行くんだよ?」
足を止めることなくシャドウが短く応える。
「どこだっていいだろう」
「よくないね」
「……散歩だ」
いつものように冷たく突き放したような態度をとるシャドウに、リルムは早足
になって彼の後を追うと、その背中をじっと見つめながらピクトマンサーらしく
鋭い観察眼で対抗した。
「さんぽ?」
口調にも視線にも、シャドウに対する懐疑の念が伺える。それを隠そうとはせ
ずに、まるでどこかの衛兵のように彼の進路を阻むと、その出で立ちに目を向けた。
425:The Executor - 魂の抒情編28
04/10/03 09:11:32 5i+LJ4vB
ハイポーション、エーテル、フェニックスの尾、一撃の刃に……風車。余談では
あるが、風車は店で買った風魔手裏剣をコロシアムで賭けて得られる貴重品だ。
確かに世界が崩壊してから、各地でモンスターが増え物騒になったとはいえ、
これではこの先やっかいな戦闘が起きることを事前に予測している様な装備だった。
「さんぽ、にしてはずいぶん準備がいいんだね」
疑いは確信に変わっている。完全に進路を塞ぐようにしてシャドウの前に立ち
はだかる。
「備えを怠れば命取りになる、それが戦場というものだ」
「そーお?」
確かに世界は崩壊したけど、ここは戦場なんかじゃないわ―そう言おうと
したが、口には出さなかった。
「…………」
シャドウとしては別にやましいことがあるわけではないのだが、自分がこれから
向かう先を知らせたくはないと思った。特にリルムには。
勘―よりももっと強いなにか―が、そうしろと告げている。それはシャドウの
中に流れる血だったのかも知れい。暗殺者として生きてきたその身が、この先に
待つ危険を察知しているのだろう。
「こーっそり一人で、かってな行動は困るんだからね!」
「すぐ戻る」
「アテにならないね。魔大陸でどっかの誰かさんがもたもたしてるから、危なく
みんなでお星様になっちゃうところだったじゃない」
それを言われると反論できなかった。シャドウ自身、まさかあんな場所で彼らが
自分を待っているなどとは思わなかったから。
―仲間と共に艇に乗り込み地上へ戻れると知った時……。いや、これ以上は
考えたくないなとシャドウは目を閉じた。
426:The Executor - 魂の抒情編29
04/10/03 09:18:12 5i+LJ4vB
読まれるはずはない己の内を隠そうとするためか、何かを口に出したかった。
そのせいか、ほとんど苦し紛れに言葉を吐いた。
「安心しろ、今度はエドガーにもそう告げて……」
言い終えてから、迂闊にリルムの挑発に乗ってしまったと後悔した。シャドウ
自身ですら、らしくないと思うほど見事なまでの敗北だった。
「……なにしに行くんだよ?」
「お前には関係ない。飛空艇に戻ってろ」
こうなったら突き放してでもここへ置いていかねばならない。半ば強い義務感
に駆られたシャドウは、冷然と言い放った。
しかし、それは却って少女の対抗心に火をつける結果となってしまった。
「頭ごなしにそんなこと言われて、このリルム様が納得するとでも思う?」
「お前が納得するしないは関係ない」
「ふーん」
リルムは一歩も退こうとしなかった。
見かねたようにインターセプターが睨み合う両者の間に走り寄って来た。
夫婦喧嘩、あるいは親子喧嘩は犬も食わない。たとえこの時、耐え難い
空腹にあったとしても、インターセプターに言わせれば食いたくもなかった
だろう。それでも両者の間に入って宥めるように視線を向ける。
それからシャドウの足元に身を寄せると、促すように首を草原の方へ向ける
仕草をしてみせた。それに応えてシャドウは視線を降ろすと、小さく呟いた。
「……。待たせてすまないな、行くぞ」
「ちょっと待てよ!」
今度こそリルムの声を振り切って、シャドウは早足にその場を去った。
427:The Executor - 魂の抒情編29[訂正]
04/10/03 09:19:33 5i+LJ4vB
>>426最後の行が逆でした。
×早足に
○足早に
428:名前が無い@ただの名無しのようだ
04/10/07 23:33:28 a7IKHtBV
シャドウ渋いです。強気なリルムもイイ!がんがってください。