03/07/26 22:08 ZSp/o+TK
━━━説明━━━
こちらはDQ・FF世界でバトルロワイアルが開催されたら?
というテーマの参加型リレー小説スレッドです。
参加資格は全員、
全てのレスは、スレ冒頭にあるルールとここまでのストーリー上
破綻の無い展開である限りは、原則として受け入れられます。
作品に対する物言い、感想はこのスレで行ってください。
原則sage進行でお願いします。
前スレ DQFFバトルロワイアル PART5
スレリンク(ff板)
詳しい説明は>>2-20…ぐらい。
過去スレ
スレリンク(ff板) PART1
スレリンク(ff板) PART2
スレリンク(ff板) PART3
PART4 は欠番。
2:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:09 ZSp/o+TK
+基本ルール+
・参加者全員に、最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう。
・参加者全員には、<ザック><地図・方位磁針><食料・水><着火器具・携帯ランタン>が支給される。
また、ランダムで選ばれた<武器>が1つ、渡される。
<ザック>は特殊なモノで、人間以外ならどんな大きなものでも入れることが出来る(FFUのポシェポケみたいなものです)
・最後の生存者のみが、安全に帰宅することができる。
・日没&日の出の一日二回に、それまでの死亡者が発表される。
+首輪関連+
・参加者には生存判定用のセンサーがついた『首輪』が付けられる。
この首輪には爆弾が内蔵されており、着用者が禁止された行動を取る、
または運営者が遠隔操作型の手動起爆装置を押すことで爆破される。
・24時間以内に死亡者が一人も出なかった場合、全員の首輪が爆発する。
・日没時に発表される『禁止技』を使ってしまうと、爆発する。
・日の出時に現れる『階段』を二時間以内に降りなかった場合も、爆発する。
+魔法・技に関して+
・初期で禁止されている魔法・特技は以下の通り↓
「レイズ」「アレイズ」「リレイズ」「フェニックス(転生の炎)」
「ザオラル」「ザオリク」「ザオリーマ」「メガザル」「メガザルダンス」「精霊の歌」その他、復活系の魔法・特技
・全体攻撃の範囲は「攻撃側から見えていて、なおかつ敵と判断した相手全て」。
※現在の禁止技:
復活系の魔法・特技。
ルーラ、バシルーラ、テレポなどの転移呪文・魔法。および、リターン、デジョン、ラナルータ
アストロン、メテオ、コメテオ、コメゥト、クエイク
ミニマム・トード・カッパー・ブレイク、ポーキー・ゾンビー
3:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:09 zKrMCh78
2
4:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:10 ZSp/o+TK
+戦場となる舞台について+
このバトルロワイヤルの舞台は日毎に変更される。
毎日日の出時になると、参加者を新たなる舞台へと移動させるための『旅の扉』が現れる。
旅の扉は複数現れ、その出現場所はランダムになっている。
旅の扉が出現してから2時間以内に次の舞台へと移らないと、首輪が爆発して死に至る。
現在の舞台はロンダルキア(DQ2)
URLリンク(xb_lim.tripod.co.jp)
━━━お願い━━━
※一旦死亡確認表示のなされた死者の復活は認めません。
※新参加者の追加は一切認めません。
※書き込みされる方はCTRL+F(Macならコマンド+F)などで検索し話の前後で混乱がないように配慮してください。
※参加者の死亡があればレス末に、【死亡確認】の表示を行ってください。
※又、武器等の所持アイテム、編成変更、現在位置の表示も極力行ってください。
※人物死亡等の場合アイテムは、基本的にその場に放置となります。
※本スレはレス数500KBを超えると書き込みできなります故。注意してください。
5:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:11 ZSp/o+TK
書き手の心得その1(心構え)
・この物語はリレー小説です。
みんなでひとつの物語をつくっている、ということを意識しましょう。一人で先走らないように。
・知らないキャラを書くときは、綿密な下調べをしてください。
二次創作で口調や言動に違和感を感じるのは致命的です。
・DQ板は連投規制が厳しいです。話の途中で止まっていても書き込み最後の現状報告が終わるまでマターリお待ちください。
・UPされた作品は、原則的に修正は禁止です。
うpする前に本当に前レスと矛盾がないか、誤字脱字がないか推敲してください。
・巧い文章はではなく、キャラへの愛情と物語への情熱をもって、自分のもてる力すべてをふり絞って書け!
・叩かれても泣かない。
・来るのが辛いだろうけど、ものいいがついたらできる限り顔を出す事。
できれば自分で弁解なり無効宣言して欲しいです。
書き手の心得その2(実際に書いてみる)
・…を使うのが基本です。・・・や...はお勧めしません。また、リズムを崩すので多用は禁物。
・適切なところに句読点をうちましょう。特に文末は油断しているとつけわすれが多いです。
ただし、かぎかっこ「 」の文末にはつけなくてよいようです。
・適切なところで改行をしましょう。
改行のしすぎは文のリズムを崩しますが、ないと読みづらかったり、煩雑な印象を与えます。
・人物背景はできるだけ把握しておく事。
・過去ログ、マップはできるだけよんでおくこと。
特に自分の書くキャラの位置、周辺の情報は絶対にチェックしてください。
・一人称と三人称は区別してください。
・極力ご都合主義にならないよう配慮してください。露骨にやられると萎えます。
・「なぜ、どうしてこうなったのか」をはっきりとさせましょう。
・状況はきちんと描写することが大切です。また、会話の連続は控えたほうが吉。
ひとつの基準として、内容の多い会話は3つ以上連続させないなど。
・フラグは大事にする事。キャラの持ち味を殺さないように。ベタすぎる展開は避けてください。
・ライトノベルのような萌え要素などは両刃の剣。
・位置は誰にでもわかるよう、明確に書きましょう。
・主催者側がゲームに直接手を出すような話は極力避けるようにしましょう。
6:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:15 ZSp/o+TK
【リュック :所持武器:なし 現在位置:エビマジの研究室 行動方針:なし 】
【ザックス 武器:バスタードソード
現在位置:ロンダルキアの洞窟3F(休憩中)
第一行動方針:体力回復】
第二行動方針:エアリス・ティファの捜索】
【パパス 所持:アイスブランド
現在位置:ロンダルキアの洞窟3F(休憩中)
第一行動方針:体力回復
第二行動方針:バッツと双子を捜す。
第三行動方針:ゲームを抜ける】
【トーマス 所持:鉄の爪 薬草×10 手紙 碁石(20個くらい)
現在位置:ロンダルキアの洞窟3F(休憩中)
第一行動方針:パパスについていこうと思っている】
【オルテガ 所持武器:危ない水着 グレートソード 覆面 水鉄砲
現在位置:大陸北部山脈・西の湖周辺
第一行動方針:アルスを探す
第二行動方針:不明
最終行動方針:未定】
【ゼニス 所持武器:アンブレラ 羽帽子? 現在位置:神殿南の山地を下山中
行動方針:神殿へ行く、物見遊山】
【サマンサ:所持アイテム:勲章(重装備可能)星降る腕輪 手榴弾×1
現在位置:現在位置:ロンダルキア中央西よりの山地、雪原との境界線付近
第一行動方針:神殿に向かう(速度は遅め)
第二行動方針: ?
第三行動方針:生き残る】
7:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:15 ZSp/o+TK
【ミレーユ 所持武器:ドラゴンテイル・妖剣かまいたち・小型のミスリルシールド
現在位置:ロンダルキア東部の森
行動方針:占いで見た人に会う(ロック、エリア)】
【とんぬら(DQ5主人公) 所持品:さざなみの剣 現在位置:湖の祠
第一行動方針:夜明けを待って、島から出る方法を探す
第二行動方針:クーパー・パパス・ライアン・アイラをみつける】
【王女アニー 所持品:マインゴーシュ 現在位置:湖の祠
備考:意識を失っています
第一行動方針:とんぬらについていく】
【エーコ&モーグリ 所持武器:なし 現在位置:湖の祠
備考:エーコは意識を失っています
第一行動方針:バッツたちと合流/ジタンを捜す】
【ヘンリー 食料多、支給ランプ×2(リバスト・アグリアスから回収)
所持武器:ミスリルアクス イオの書×2 スリングショット まどろみの剣 なべのふた
ブラッドソード リフレクトリング 弓矢(手製)
現在位置:大陸北部山脈・西の湖近くの洞窟
第一行動方針:とんぬら達を追う(遭遇すれば他のキャラも倒す)
第二行動方針:皆殺し
最終行動方針:マリアの元へ逝く】
【セリス(記憶喪失) 所持武器:ロトの剣 現在位置:大陸北東の祠の湖のほとり
行動方針:不明】
【アーロン 所持武器:折れた鋼の剣 現在位置:大陸北東の祠の湖のほとり
第一行動方針:体を癒す
第二行動方針:仲間を探す】
8:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:16 ZSp/o+TK
【アルス/ティナ/エドガー:所持武器:対人レミラーマの杖・天空の剣・黄金の腕輪/プラチナソード
チキンナイフ/ボウガン&天空の鎧(装備不可)スナイパーアイ ブーメラン
現在位置:ロンダルキア中央砂漠西山地
第一行動方針:野営中、朝まで動かず。
第二行動方針:仲間を探す】
【アイラ 所持武器:ダイアソード 死者の指輪
現在位置:東の平原、北上
行動方針:ゾンビ状態中はとんぬらを探していく。死者の指輪が外れたら???】
【アリーナ 所持武器:イオの書×4 リフレクトリング ピンクのレオタード
現在位置:地下通路(大陸中央付近) 】
第一行動方針:次のフィールドまで身体を休める
最終行動方針:ソロを止める
(軽傷、一晩休めば体力は回復・片目失明状態)
【クラウド:所持武器:ガンブレード 現在位置:地下通路(大陸中央付近)】
第一行動方針:次のフィールドまで身体を休める
最終行動方針:責任を感じアリーナを最後まで守る
(軽傷、一晩休めば体力は回復・錯乱状態から回復・記憶はあり)
【バーバラ(負傷):所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核・ペンダント・メイジマッシャー】
第一行動方針:次のフィールドまで身体を休める
最終行動方針:テリーを救う
【ティーダ/エアリス/モニカ 現在位置:ロンダルキア南東の森・野営地
所持武器:吹雪の剣・いかづちの杖・参加者リスト/
エドガーのメモ・マジャスティスのメモ/ エドガーのメモ(ボロ)
第一行動方針:アーロンを探す
第二行動方針:ゲームから抜ける】
9:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:17 ZSp/o+TK
【デスピサロ 所持アイテム:『光の玉』について書かれた本・
現在位置:ロンダルキア南東の森・野営地
第一行動方針:魔法使いを探す
第二行動方針:腕輪を探す・偵察
最終行動方針:ロザリーの元に帰る】
【ライアン 所持武器:大地のハンマー エドガーのメモ(写し)
現在位置:ロンダルキア南東の森・野営地
第一行動方針: デスピサロに同行する
第二行動方針:ソロを探す
第三行動方針:不明】
【ジタン:所持アイテム:仕込み杖、グロック17、ギザールの笛 グレネード複数
試験問題・解答用紙複数(模範解答も含む)、時計
現在位置:神殿ハーゴンの自室
第1行動方針:バッツ達と情報交換
第2行動方針:魔法使いを探す、エーコを探す
最終行動方針:ゲームから脱出 】
【リディア(気絶中)所持品:なし
現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:?
第二行動方針:エーコ、バッツたちと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】
【カイン:所持武器:ビーナスゴスペル&マテリア(回復) 現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:ジタンに同行、セシルを止める 】
【バッツ(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個、裁きの杖/現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:クーパーの治療、ジタンと情報交換
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
10:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:20 ZSp/o+TK
【ピエール 所持武器:珊瑚の剣 エストック 現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:クーパーの治療
第二行動方針:とんぬらたちを探す】
【クーパー 所持武器:天空の盾 現在位置:神殿一階廊下
第一行動方針:導師を追いかける
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパス、エーコの仲間(名前しか知らない)を捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【導師(MP0) 所持武器:天罰の杖 首輪 現在位置:神殿一階廊下
第一行動方針:不明
第二行動方針:不明
最終行動方針:不明】
11:1/4
03/07/26 22:37 ZSp/o+TK
緊張が解け、幾分友好的な雰囲気になった、
そんなときだった。導師が部屋に駆け込んできたのは。
ハーゴンの部屋の中に複数の人がいることに顔面を蒼白にさせる、
そして、バッツの顔を見て完全に凍りついた。
「あ…あ…」
「…導師か?どこに行ってたんだよ…おっさんは」
知己の顔に、気楽に話しかけるジタン、だが他の三人はいっせいに身構える。
と、同時に裁きの杖がうなりを上げた。
「エリアの、仇!」
「!」
バッツの顔が凍りつく。それが、回避のタイミングを遅らせてしまう。
バッツを、裁きの杖から生まれた波動が飲み込む。
だが、もう一人、巻き込まれたものがいた。
カインだった。
彼はこのロンダルキアに来る前に拾った不思議な兜を拾っていた。
ただでさえ見た目に反して重い代物だったが耐えられないほどではないし、
不思議な加護もあるような気がした。
それが突然、凶悪なまでに重くなったのだ。まるで彼を否定するように。
とっさにリディアを手放して逃がしたものの、彼自身は間に合わなかった。
防御するまもなく、まともに攻撃を受けた二人は部屋の隅に弾き飛ばされた。
倒れて動けなくなる。不意を付かれて一時的に気を失ったのだ。
カインの頭からその兜…天空の兜が落ち、カラカラと音を立てて転がっていく…
「おい、どういうつもりだ!?」
非難の声を上げるジタンに、導師は血走った目を向けて睨む。
「こいつは…エリアを殺したんだ。ティファさんも、みんな殺したんだ!」
実際にティファを殺めたのはキラーマシンなのだが、視野狭窄に陥っている導師には理解できない。
そして、ジタンにはそれを否定する根拠を何一つ持っていなかった。
12:2/4
03/07/26 22:38 ZSp/o+TK
「ティファ…あの子まで?おい、どういうことだよ…?」
ピエールをみる、そしてバッツをみる。その瞳に怒りが篭り始める。
ジタンは人の生き死にを見すぎていた。自分が目を話したスキに死んでいく様を見すぎた。
彼自身も、視野狭窄に陥っていた。
「こいつ、まさか…さっきのは嘘で、おっさんを殺したのもこいつなのか…?」
「それは違「そうに決まってる!」
ピエールの冷静な言葉を、導師の熱の篭った言葉が跳ね返す。
そして、ジタンは…
「そういうことかよ…騙されるところだったぜ」
導師の言葉を信じた。
「く…」
「フライヤと一緒にいたから、あんたは信じてたんだけどな…」
武器を抜くジタン。ピエールは歯噛みする。
バッツは戦闘不能、自分が逃げれば確実に殺されるだろう。
エリアを殺してしまったバッツの自業自得といえばそうかもしれないが、
ピエールはクーパーのために必死になっているバッツを知っている。
戦うしか、なかった。
ピエールは剣を抜き、ジタンは戦闘態勢に入る。
そんなときだった。
「あ、あの!…え?ええ!?」
「クーパー様!」
部屋に飛び込んできたクーパーに気取られてしまうピエール、
その隙をジタンは見逃さない!
13:3/4
03/07/26 22:41 ZSp/o+TK
「ぐっ…!」
「ピエール!!」
鎧の下から血飛沫が飛ぶ。一瞬遅れていたら、首を飛ばされていた。
自分が不利に立っていることは認めざるを得なかった。
だが…負けるわけにはいかなかった。クーパーが見てる前ならなおさら!
ピエールはじりじりとクーパーのほうによりながら、ジタンに剣を向ける。
息苦しいその状況が、クーパーには堪らない。
「何なの?どうしてこんなことになってるの!?バッツ兄ちゃんは?エリアお姉ちゃんは!?」
「バッツ殿は…そこに」と、部屋の隅を指すピエール。
「エリアは、そいつに殺された!」と、バッツを指差す導師。
「君は?」と、自分のことを知らずに逆に聞き返すジタン。
ますますクーパーは混乱した。
わかることは、バッツが倒れていること、エリアはいないこと、ピエールを傷つける見知らぬ男がいることだけだ。
「…わからないよ。どういうこと、なの?」
ピエールは答えられない。導師はバッツのことを悪し様に詰る。
ジタンは、いかにも可哀想に、といった感じでクーパーに言った。
「お前…騙されてたんだよ。この男に」
その一言に、
クーパーは、キレた。
「もういい!バッツ兄ちゃんから直接聞く!」
「おい…!」
「来るなっ!」
怒鳴るクーパー。ジタンはその声に怯む。
目の前にいるのは十ぐらいの少年である、それなのに、この威圧感は。
紛れもなく鋭い刃を持つ戦士のそれだった。そのギャップに、ジタンは戸惑ったのだ。
14:4/4
03/07/26 22:42 ZSp/o+TK
今がチャンスだと、ピエールは思った。
そしてこの隙をつくことが、彼らとの間を決定的にすることも理解できた。
どうするのか、迷っている暇はない。
そして、ピエールは………
15:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:43 ZSp/o+TK
【ジタン:所持アイテム:仕込み杖、グロック17、ギザールの笛 グレネード複数
試験問題・解答用紙複数(模範解答も含む)、時計
現在位置:神殿ハーゴンの自室
第1行動方針:バッツたちを倒す
第2行動方針:魔法使いを探す、エーコを探す
最終行動方針:ゲームから脱出 】
【導師(MP0) 所持武器:天罰の杖 首輪 現在位置:神殿一階廊下
第一行動方針:バッツを殺す】
【リディア(気絶中)所持品:なし
現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:?
第二行動方針:エーコ、バッツたちと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】
【カイン 所持武器:ビーナスゴスペル&マテリア(回復) 現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:ジタンに同行、セシルを止める 】
【バッツ(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個、裁きの杖/現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:?
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【ピエール 所持武器:珊瑚の剣 エストック 現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:ジタンたちの隙をつく?
第二行動方針:とんぬらたちを探す】
【クーパー 所持武器:天空の盾 現在位置:神殿一階廊下
第一行動方針:バッツから事情を聞く、邪魔をするならジタンと戦う
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパス、エーコの仲間(名前しか知らない)を捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
16:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/26 22:44 ZSp/o+TK
バッツとカインは一時的な昏倒状態です。
気合一発で治る程度のものです。
なお、天空の兜は帝国領で拾っています。何故かスルーされてますけど。
一応調べましたが、捨てた描写もないし、単に書き漏らしていただけかと思います。
ちなみに重くなったのは正統な主であるクーパーがすぐ側に来たからです。
カインが兜を装備できたのはアルスが天空の剣を使えるのと同じことでしょう。
主の元に行くまでは協力してやるってことです。凄いけど重いという描写は共通しています。
こういうことを書くのは野暮かもしれませんが、念の為。
17:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/27 02:25 idFTMZ0z
ピエールはすかさずイオを放つ。使い慣れた呪文なだけあり、手馴れたものだった。
なぜかジタンを狙わず、ジタンとクーパーの中心の空間から爆発が起こる。
普通に考えるとクーパーも爆発に巻き込まれるだろう。
ギャッと叫びジタンは少し吹き飛び、こけた。
「うわ!ピエール…何を…ッ!?」
半ばパニックのクーパーを見てもピエールは動じない。
しかしクーパーの手に握られた美しい盾がクーパーを護った。
そう、魔法をはじき返す天空の盾が。跳ね返る爆発は部屋のいたるところに飛び散る。
導師の横の壁がえぐれ、天井から埃が舞い、古本の山が燃え出す・・・。
そしてバッツのもたれかかっている壁にも轟音が生じた。
バッツはその衝撃で目を覚ます。
「いてて…ん?ク…クーパー!!生きてい…」
「バッツ兄ちゃん、これは一体どういうこ…」
二人の言葉を制するようにピエールが叫ぶ!
『バッツ殿!クーパー様をつれ、お逃げ下さい!クーパー様、これを!』
ピエールはクーパーに珊瑚の剣を捧げる。
その時、爆発で倒れたジタンが起き上がり、仕込み杖を抜きながらバッツに切りかかった。
「おっさんの仇ぃ!!」
ピエールはエストックを構えながらジタンに飛び掛る。ジタンは舌打ちしながら標的をピエールにかえた。
「バッツ殿!早く!」「ピエール…すまないっ!」
バッツは起き上がりクーパーを抱えて走り出す
クーパーが涙を流しながら叫ぶ。
「ピ…ピエーーーール」
仕込み杖をエストックで止めながらピエールは言う。
「すぐに追いついてみせましょう。ではまた!」
バッツは一度振り返り、部屋から出た。
その時後頭部に衝撃が走る。背後から導師の杖が襲ったのだ。
気が遠くなりながらピエールはつぶやく。今にも消えそうな声で…
「もう一度、二人で散歩でもしたかったですなぁ…。」
ピエールの願いは二度と叶わない。なぜなら彼の体は切り刻まれることになるのだから…。
18:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/27 02:26 idFTMZ0z
【ジタン:所持アイテム:仕込み杖、グロック17、ギザールの笛 グレネード複数
試験問題・解答用紙複数(模範解答も含む)、時計
現在位置:神殿ハーゴンの自室
第1行動方針:バッツたちを追う
第2行動方針:魔法使いを探す、エーコを探す
最終行動方針:ゲームから脱出 】
【導師(MP0) 所持武器:天罰の杖 首輪 現在位置:神殿一階廊下
第一行動方針:バッツを追いかけ、殺す】
【バッツ(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個、裁きの杖/現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:クーパーに事情説明
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【クーパー 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 現在位置:神殿一階廊下
第一行動方針:バッツから事情を聞く、ピエールを助ける
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパス、エーコの仲間(名前しか知らない)を捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【リディア(気絶中)所持品:なし
現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:?
第二行動方針:エーコ、バッツたちと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】
【カイン 所持武器:ビーナスゴスペル&マテリア(回復) 現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:ジタンに同行、セシルを止める 】
【ピエール 死亡】
19:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/27 09:41 t5V9KrB9
【残り32名】
20:1/2
03/07/27 10:17 KJMwL/iM
クーパーを抱えて、幾つかの角を曲がったところで、バッツは立ち止まった。
それまで呆然と身を任せていたクーパーが暴れだしたのだ。
逃げるにしても、戦うにしてもこれ以上離れてはピエールと合流できなくなる、という判断もあった。
「バッツ兄ちゃん、どういうことなの?説明してよ!」
「………」
激しく詰め寄ってくるクーパーに、バッツは目を伏せる。
口先だけで誤魔化すこともできるだろう。だが、一時的なものに過ぎない。
いつかは本当のことを知って…そして、そのときの衝撃は今話したときの非ではないだろう。
バッツは、全てをクーパーに話すことにした。
エリアの料理に毒が含まれており、クーパーは石化してしまったこと。
騙された、と思ったバッツはエリアを殺害してしまったが、騙したわけではないことをピエールから聞いたこと。
何とかしてクーパーの石化を解こうとしたが、自分たちではなんともならなかったこと。
手がかりを求めて入った書斎の奥にいた老人とその死。
やってきたジタン、カイン、リディア、そして自分を「仇」と呼ぶ少年…
バッツの話に、クーパーは驚いたり、悲しそう表情をゆがめたり、悔しそうに唇を噛んだりした。
「全ては俺から始まったんだ。エリアの言い分を聞かなかった俺が」
「でも…どうして、殺しちゃうんだよ……」
「理由は、いくらでもある。無害を装って近づいて命を狙ったんだって、そのときは思ったんだ」
「でも、違ったんでしょ!?」
それは結果論だとバッツは思ったが、口には出さなかった。
もしエリアが自分たちの命を狙っていたとするなら、話を聞くことは更なる危険を招くだけである。
加えて言えば、エリアは弁明もせずに逃げてしまったのだ。エリアの考えを問う余地はなかった。
あの状況において自分の選択自体は、ベストでもベターでもないが、間違っていないと思う。
だが、実際は彼女は自分たちに悪意を持っていたわけではなかった。
その事実を知った以上、自分は間違っていたとしかいえない。だから、口には出さない。
何も言わないバッツから視線を外すと、クーパーは呟く。
「………お父さんなら………」
痛い、とバッツは思った。これまで積み上げてきた信頼が崩れたことを感じたから。
21:2/2
03/07/27 10:19 KJMwL/iM
何も言わないバッツから視線を外すと、クーパーは呟く。
「………お父さんなら………」
痛い、とバッツは思った。これまで積み上げてきた信頼が崩れたことを感じたから。
だが、クーパーは廊下の向こう…自分たちが来たほうを凝視して、バッツに気付かない。
「バッツ兄ちゃん、戻ろう」
「………え?」
クーパーは振り返ってバッツの目を見る。
「あの人たちがエリアお姉ちゃんとどういう関係だったかはわからないけど、でも、ちゃんと話さないといけない、と思う」
そのまっすぐな目に、バッツは口ごもった。
「でも…ああなっては…」
「このままじゃ、駄目だよ…何をするにしても。ちゃんと話せば、まだ間に合う、と思う」
エリアの最後を聞いたというピエールの言葉なら、彼らに届くかもしれない、とクーパーは思う。
そして、ピエールの生死が、自分たちとジタンたちの関係を決定付けるとも。
生きていればよし、殺されてしまったら…もう、戦うしかない。
「………クーパー」
「もし、戦うことになったとしても……」
「結論を出さないと。決着をつけないと。自分が納得しないと、いけない。
あの時ああしていれば…って、そんな後悔を引きずって生きるのは辛いから」
魔界に向かうときの、父の言葉だった。
妻…自分の母を助けた後、父の母…自分の祖母から来るなといわれたとき、
父は辛い旅を捨てることもできた。だが、父はそれを選択しなかった。
今だって同じだと、クーパーは思う。
戦うにしても逃げるにしても自分が納得しないといけない。
クーパーはバッツの返事を聞かずに踵を返した。
一人でも行く、という意思の表れだろう。クーパーを止めることはできない。
「わかったよ。そうだな、ケリを…付けないとな」
22:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/27 10:19 KJMwL/iM
【バッツ(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個、裁きの杖/現在位置:神殿ハーゴンの自室
第一行動方針:ジタンたちと決着をつける
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【クーパー 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 現在位置:神殿一階廊下
第一行動方針:ジタンたちと決着をつける ピエールを助ける
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパス、エーコの仲間(名前しか知らない)を捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
23:1/3
03/07/27 11:14 esH1JNCm
「バッツ兄ちゃん!いったい何なんだよ!ピエールを助けてよ!」
クーパーが叫ぶ。バッツの抱きかかえたクーパーが叫ぶ。
バッツの手の中でもがきながら、叫ぶ。
どうして逃げるの?助けなきゃ。ピエールを助けなきゃ。
ピエールを助けることくらい、出来なきゃいけない。
みんなで逃げるんだ。ココから。絶対。生きてるみんなで。全員で!
助けに戻ろうよ!でって、だって、コレじゃあ…。
「ボク、何にも出来ないじゃないか!母さんの時だってッ!」
何も出来なかった。突然死んでいた。何が勇者だ。何が…。
「当たり前だッ!お前だけで、俺だけで何が出来るんだよ!」
クーパーの思考が、バッツの絶叫で…いや、悲鳴でかき消された。
そう、悲鳴だった。神殿の廊下を駆けながら、バッツは悲鳴を上げていた。
「待ちやがれ!」
後ろから声が聞こえる。ジタンの声が聞こえる。殺意と怒りに満ちた声で。
「誰が…待つかよぉっ!」
バッツは叫び、空いている片手で何かをジタンに向かって放る。
バッツの投げつけた黒い塊…グレネードが、ジタンの目の前で踊る。
(…!)
悲鳴を上げるヒマもない。目の前で死が炸裂し、ジタンは…
死ななかった。
グレネードは金属音を立てて地面に落ち、止まる。ピンが抜かれていないので当たり前だが。
ジタンはハッとして、バッツ達が逃げていった方を見る。
居なかった。廊下の外に面した窓ガラスが割れている…逃げられた、ようだ。
ジタンはくそっ、と毒づき、放られたグレネードを拾い上げる。
ピンを抜かれたら死んでいた…間違いなく。では、何故ピンを抜かずに放った?
抜くヒマもなかったと言う辺りなのだろうが、しかし、何かズレている…。
「ちくしょう…!」
ぐちゃぐちゃになる頭をかきむしりながら、ジタンが振り返る。どうやら導師も追いついてきたようだ。
さて、これからどうするか…。
24:23
03/07/27 11:17 esH1JNCm
>>23は没。リロード忘れてた。スマヌ
25:1
03/07/27 18:32 oxwAln1I
もう一度来た道を引き返す二人。先頭のバッツの目には、もうハーゴンの部屋の扉が見えている。
バッツはここを通る覚悟がもうできている。だが、
「クーパー、来るな!」
ストップ、と言えばクーパーの足は止まっただろう。時空魔法を使ってでもバッツは止めたかったのだ。
「ピエール!」
だがクーパーは駆け寄った。自分の目で確かめた、ピエールの死を。
「ピエール!!」
クーパーは騎士の体を揺さぶるが、返事をするはすがない。
「ピエール!!」
何度でもクーパーは叫ぶ。
こうなることは予想できただろうに、実際にピエールの死を目の当たりにしたクーパーは
思考が飛んで感情だけの生き物になってしまっていた。
もはや話し合うことなど、頭の片隅にもなかった。
ピエールの体がバラバラになって辺りに四散していれば、そうなるのも無理はなかった。
「こんな酷い、酷い、なんでこんなことできるんだ!」
「おっさんを殺したお前たちが言えたことかよ!」
バッツは違うと言いたかったが、とても聞く耳を持っているとは思えなかった。
相手が魔物だから残酷とも言える殺し方ができたのかもしれないが、それにしても
酸鼻を極める光景だった。バッツは頭を激しく振って身悶えた。
「許せない、ピエールをこんな風にしてええ! お前なんか死んじゃえよっ!」
バッツがはっとなったときにはクーパーが走っていた。
「クーパー、危ない」
バッツがジタンの異変に気付いた。
26:2
03/07/27 18:33 oxwAln1I
「ふざけるな、そう簡単に死ねるか!」
ジタンの精神の高まりはそのまま目に見える形で具現化され、弾ける。全身から糸のように伸びる
青白い光は、だが急速に収縮し、次の瞬間には、光だけを纏う衣服も無い獣のジタンがそこに出現した。
「ストラサークル!」
盗賊の裏技。
「ファイブッ」
不可思議なリングが突然クーパーの足元に現れた。リングはいくつも連なりその体を包み込んだ。
ちょうど何枚ものフラフープを体に通したような形になって。
「よせーー、やめろ!」
「ミールツイスター!」
虹色光線が巨大な十字を切って、リングの力で浮かび上がったクーパーの体を貫いて爆発する。
伝説の英雄メルビンが得意としていた、グランドクロスという技に似ていた。
「……くそっ、こんな武器じゃパワーが引き出せない」
盗賊の裏技は全て武器依存である。どれだけの力を発揮できるかは、手に収めた武器によって変わる。
今のがマサムネかアルテマウェポンによるものだったなら、クーパーの体は跡形もなく消し飛んで
いたはずだ。
吹き飛んで壁に背中からぶつかったクーパーは、浜に打ち上げられた魚のように口をパクパク開けて
呻いている。
結局クーパーは死ななかった。仕込み杖ではたかが知れていた。
27:3
03/07/27 18:34 oxwAln1I
【バッツ(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個、裁きの杖/現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:ジタンたちと決着をつける
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【クーパー(重症) 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 現在位置:神殿一階ハーゴンの自室の前
第一行動方針:ジタンたちと決着をつける
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパス、エーコの仲間(名前しか知らない)を捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【ジタン(トランス中):所持アイテム:仕込み杖、グロック17、ギザールの笛 グレネード複数
試験問題・解答用紙複数(模範解答も含む)、時計
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第1行動方針:クーパーを倒す。
第2行動方針:魔法使いを探す、エーコを探す
最終行動方針:ゲームから脱出 】
(ハーゴンの部屋には導師が控えています、カイン気絶中)
28:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/27 21:07 aooo/b8E
>>25訂正
>ピエールの体がバラバラになって辺りに四散していれば、そうなるのも無理はなかった。
↓
ピエールの体に数百とも思える傷が刻み込まれていれば、そうなるのも無理はなかった。
29:1/3
03/07/27 21:20 745tBJJm
「クーパーッ!?」
「次は、お前だ!」
ジタンの刃がバッツを襲う。
早い!ギリギリ弾く事はできたものの、力もスピードも自分より段違いだ。
勝てない、ニ度三度打ち込まれて、バッツはそれを認めざるをえなかった。
こんな所でやられる?このまま、この男に殺されるのか?
バッツは思う。認めたくはなかったが、何か手を打たなくては現実になってしまう。
考えろ。考えろ。奴だって絶対じゃないんだ。
もしもジタンに漬け込む隙があるのなら、
それはジタンの能力が確実にバッツを勝っている事だった。
だが、油断はしないだろう。この狂人は、確実に殺すことのみを狙ってくる。
バッツは間合いを離すと魔法を唱え始めた。
ジタンは追い討ちをかけない。その代わりにジタンを覆う光がより一層力を増した。
さっきの技を使うつもりか。それはわかったが、バッツは魔法を止めない。
もしも、自分にこいつより勝るものがあるのなら――
ジタンの放った光は容赦なく、自分を貫く。と、同時に魔法が完成する。
やられた、決定的な一撃をもらってしまった。吹き飛ばされながら、魔法を発動させる。
壁に叩きつけられる、胸から血飛沫が散った。立ち上がろうともがいてみるが、すぐに無理だとわかった。
顔だけ上げると、トランス状態から解放されたジタンがこちらに歩いてくる。
なるほど、あの状態は一定時間しか持たないらしい。それも連続発動は無理ということか。
「終わりだな。おっさんの仇を取らせてもらう」
「…俺は、殺していない、といっても、問答無用か」
「当り前だ!よくも騙してくれたな!」
「誤解、といっても聞くつもりはないんだな…エリアを誤解で殺めた俺は、誤解で殺されるわけだ」
ぴくり、と。ジタンの表情が揺れる。
30:2/3
03/07/27 21:22 745tBJJm
バッツはジタンをじっと見つめる。そして吐き出すように言う。
「誤解が誤解を生んで、人が死んで。憎しみと悲しみが生まれて…それが消えることはない」
「………」
「延々と繰り返して。それを断ち切るにはどうすればいいんだ?」
はあ、バッツは溜息を付いた。視線を下に向けると、腹部から真っ赤な血が広がっているのが見える。
少し、眩暈がした。
ジタンは刃を振り上げた。
こいつの言葉を聞いてはいけない、聞けば、引きずられる。
自分は、いつも騙されて、それを非難して、騙したことに理由があることに気付いて、後悔した。
そして後悔するたびに、人が死んでいった気がする。
また――同じことを?
そんなことが思い浮かんだから、ジタンは早くこいつを殺そうと思った。
思考を停止して、自分を守ろうとした。
それが、自分の命も停止させた。
「ギガディン!!」
…クーパーは、全身を抱きしめながらバッツの元へ向かった。
息は荒いが、傷は塞がっている。バッツがあの時使ったのは、クーパーへのケアルガだった。
自分がジタンより勝っていること、それは一人ではないということだ。
クーパーは子供だが弱くない。むしろ強い。精神的にも、純粋な戦闘能力も。
ジタンは隙を見せない、ならば作ればいい。
憎しみに捕らわれた奴が自分を殺そうとする一瞬を作ればよかったのだ。
「結局、どちらが消えるまで続くんだろうな…殺すことでしか、憎しみは消えない」
消し炭になった「彼」を見る。強烈な電撃を受けた仕込み杖は、ボロボロに崩れている。
顔を上げると、部屋の奥から導師が出てくるのが見えた。
31:3/3
03/07/27 21:24 745tBJJm
【バッツ(重傷)(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個、裁きの杖/現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:ジタンたちと決着をつける
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【クーパー(後遺症あり) 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 現在位置:神殿一階ハーゴンの自室の前
第一行動方針:ジタンたちと決着をつける
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパス、エーコの仲間(名前しか知らない)を捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【導師(MP0) 所持武器:天罰の杖 首輪 現在位置:神殿一階ハーゴンの自室の前
第一行動方針:バッツを殺す】
【ジタン 死亡】
32:1/3
03/07/28 10:11 V80D2qy1
「お前達…また殺したなァ!」
導師が叫ぶ。喉が壊れるのではないかと言うほどに。
彼は狂ってはいない。ただひたすらにまともで、正常で、善人だった。導師自身が分かっている。自分は正常だ。
だからこそ、許せず、怒り、殺す。
導師がぶん、と天罰の杖を振り上げる。耳障りな音を立てて風が唸り、クーパーを切り刻もうと吠えた。
「お前が言う事かよぉっ!」
クーパーは絶叫し、天空を司る盾を高く掲げた。
クーパーの力を吸い、天空の盾が唸る。吠える風を叩きつぶし、ソレを無害なただの風に変えた。
クーパーが珊瑚の剣を構えた。彼が父と同じくらい尊敬する戦士の、形見を。
「あ゛ああぁぁぁぁっ!」
走る。走る走る走る走る走る走る!導師に向かって一直線に、走る!
自分は、狂っているのかも知れないと、クーパーは感じた。
今ならヒトを殺せる。復讐の刃で、ヒトを。
ぐん、と導師の胸に刃が伸びる。導師はソレをかろうじて杖でたたき落とすと、クーパーの顔面を左手で掴んだ。
「ぐっ…」
捕まれた腕をふりほどこうとクーパーがもがく。だが、導師は離さない。
導師が脚を伸ばし、クーパーを転ばせる。二人はもつれ合うように転び、やがて導師が馬乗りの格好になった。
「汝清浄なる光に願おう。汝滅びの光に願おう…」
導師が、何かをブツブツと呟き出す。虚ろに。
杖を投げ捨て、両手を顔面にかけ、つぶやきはなおも続く。
「我が悪しきと認めし者よ。今こそ消えよ。全てより消えよ…」
クーパーの顔面を掴んだ両手が輝き始める。導師が目に見えて衰弱を始める。それでも、導師は異様な力でクーパーを離さない。
詠唱が終わる。クーパーもバッツも、導師ですら、神殿ですら消え去るだろう。導師の生命をかけた魔法で。
33:2/3
03/07/28 10:12 V80D2qy1
“ホーリ…!”
ざく
止まる。導師の世界が止まる。胸から剣が生えている。
「…大丈夫か?」
バッツが呻いた。バッツの手の中に、剣がない。剣は導師の胸から生えている。
どうして?どうしてなんだ?僕が何をしたんだ?エリアが死んで、僕が死ぬ?
なんで、どうしてなんだよ?理不尽だ。死んでたまるか。あいつらが死ななきゃ。僕は死ねない。
後一声、それだけでいい。叫ばせて、叫ばせて…!ッ!
導師が倒れた。クーパーがその下から這い出る。
ぜえぜえと息をあえがせて、バッツの元へ行こうとして、クーパーは見た。
竜の鎧を身に纏った男…カインが、導師の死体の向こうで槍を構えて立っていた。
(死んだ…!)
覚悟する。死ぬ。槍の一閃で二人とも死ぬ…。
「…悪いな。裏切りは俺の専売特許なんだ」
カインの奇妙な言葉に、クーパーとバッツは眉をしかめた。
よく、導師を見る。後頭部に深い裂傷…槍の刃先による裂傷が見えた。それが直接導師の命を奪ったのか?
「どうして…?」
「長く生き延びそうな方に恩を売っておく事にした…それだけだ」
バッツの問いに、カインが答える。
セシルを探し、止めるためには協力者が居る。そしてソレには死にかけた導師よりもこの二人の方が相応しい。
カインは目覚めてからこっそり様子をうかがい…そう決めたのだ。
34:3/3
03/07/28 10:15 V80D2qy1
カインは導師の持っていた天罰の杖を拾い…代わりに重くて役立たずになった天空の兜を放り捨てる。
「そ、その兜…!」
「知ってるのか?俺には使えん、くれてやる」
カインはそう言って、捨てた兜と、ついでに導師に刺さっていたブレイブブレイドをクーパーの足下に向かって蹴っ飛ばした。
カインはそのまま背を向けて、ハーゴンの部屋の中へと歩いていく。
「あ、ありがと…」
「感謝してもらえるなら、セシルという男を見つけて…知らせるか止めるかしてくれ。ソレが俺の目的だ」
そうだ、止めなければ。自分の手で、アイツを。でも。自分に止められないのなら…
クーパーはソレを聞くと頷き、カインに背を向けた。バッツを早く治療しなければ…。
そうしてクーパーはバッツの元に這いずりよって治療に集中し始めたから。
カインがリディアを背負って外に歩いていった事に、気づかなかった。
35:状態
03/07/28 10:16 V80D2qy1
【バッツ(重傷)(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個、裁きの杖/現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:傷の手当て
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【クーパー(後遺症あり) 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 天空の兜現在位置:神殿一階ハーゴンの自室の前
第一行動方針:傷の手当て
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
(2時間ほど傷の治療に専念すれば、動けるようにはなります)
【リディア(気絶中)所持品:なし
現在位置:神殿ハーゴンの自室から外へ
第一行動方針:?
第二行動方針:エーコ、バッツたちと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】
【カイン 所持武器:ビーナスゴスペル&マテリア(回復)天罰の杖
現在位置:神殿ハーゴンの自室から外へ
第一行動方針:セシルを止める 】
【導師 死亡】
【残り30人】
36:放送用死亡者リスト
03/07/28 17:55 m9rfCQwY
「メルビン」「ティファ」「ソロ」「テリー」「エリア」
「セシル」「ロック」「ラグナ」「ガウ」「マリベル」
「ギルガメッシュ」「セフィロス」「ハーゴン」「アグリアス」
「ピエール」「ジタン」「導師」
の17名。他の方が放送入れないのなら明日にでもいれます。
あと、デッシュが上のリストに入っていなかったので追加。
【デッシュ 所持武器:首輪 現在位置:ハーゴンの神殿
第一行動方針:首輪を調べる
第二行動方針:エドガーに会う】
37:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/28 21:26 XJ9S2uQB
>36
サマンサとゼニスが書かれるまで待って。
リュックと違って行動中のキャラだし、
一応フォローしないと後の辻褄合せが取ってつけたようになってしまう。
今日は別のを書くから無理だけど、
誰も書かないなら自分が書きますから。よろ。
38:1/7
03/07/28 23:57 2trymh9V
デスピサロとライアンは地下通路から神殿に向かっていた。
ジタンと合流する必要もあったし、ハーゴンという人物を見定める必要もある。
その両者は既に亡き者だが、さすがのデスピサロもそれを知ることはできない。
そんなわけで、二人の目的地は神殿だった。
戦闘の後だったが、二人の状態は悪くない。
セフィロスとの戦いで多くの命が奪われたが、二人とも無傷だったし、
逆にガウのホワイトウィンドが疲労を回復させていた。
デスピサロは満点に更に上乗せした結果を出せたことに満足し、
ライアンはガウたちの犠牲を無駄にしてはならぬと思っている。
そんな二人の足取りは軽かった。
地下通路を進んで暫くして。
デスピサロは不意に足を止めた。
「どうしたのでござるか?」
「いや…確か、この辺りかと思ってな」
怪訝そうなライアンに、デスピサロは苦笑のような微笑を漏らす。
「知り合いに会えるかも知れぬぞ」
クラウド、アリーナ、バーバラの三人は休息を取っていた。
基本的にクラウドとアリーナは傷を抱えているし、バーバラもこれまでずっと動き回っていた。
全員が疲労困憊だった。近くをジタンが通って、バーバラも来たことが何を意味するのか、考えることも出来ないくらい。
それでも、気配に気付いたのは経験か、訓練の賜物といったところだろう。
「起きろ…誰か、くる」
クラウドは近付いてくる気配に、眠りこける少女たちを呼び起こす。
ガンブレードを手に取り、すぐに立ち上がれる状態を取るクラウドに、
少女たちはハッと我に返ると、臨戦態勢を取った。
39:2/7
03/07/28 23:59 2trymh9V
「ほう、生きていたのか」
「デスピサロ…え、ライアン!?」
デスピサロの隣りにいるライアンの姿に、驚くアリーナ。
それはライアンも同じだ。
「アリーナどの、無事で何よりでござる!」
「ライアン…どうして!?」
どうして、という言葉に首を傾げる。はて、自分は何かおかしなことをしているだろうか。
そんなライアンを横目に、デスピサロは冷笑を浮かべた。
「彼は私に協力している。だから同行しているのだ」
その言葉に、アリーナの表情が凍った。全身が震え、程無く爆発する。
「どういうことよ!何で魔族なんかに!」
アリーナは魔族嫌いだった。ブライ老の教育の結果に加え、サントハイムの悲劇が拍車をかけている。
それ故に、アリーナの中では魔族=悪であり存在そのものを認められない異物なのだ。
そしてそれは、ライアンがもっとも嫌う考え方だった。
「アリーナどの、魔族だからというのは理由にならないでござるよ。
悪しき人もいれば、心優しき魔物もいる。種族の違いだけで全てを拒絶するのは些か短慮でござろう。
そして、こんな状況だからこそ、一致団結する必要があるのではござらぬか」
「だけどっ!」
不満げなアリーナにライアンは更に言おうとしたが、デスピサロが遮る。
「よせ。人も魔物も簡単には変わらぬ。この場合、お前のほうが特殊だ」
「む…」
「それに彼女とは一戦を交えているのでな。交渉は決裂済みだ。
私に協力するつもりはさらさらないだろうし、私とて背中を預けるのは御免こうむる」
「当り前じゃない、あんたのせいでどんな目にあったのか!」
片目を押えながら憎々しげに唸るアリーナを、デスピサロは一瞥する。
「ならば、ここで決着をつけるか?」
40:3/7
03/07/29 00:02 gHbjSFhS
全員の間に緊張が走った。
彼がそれを実行に移したら、一瞬で終わる。
それはアリーナもわかっていた。わかっていたから…答えられない。
「はい」と答えれば自分の気持ちは守れるが、クラウドは死んでしまう。
だからといって「いいえ」と答えて命乞いをするのは彼女のプライドが許さなかった。
さすがにライアンも黙っていられず、彼等の間に割って入る。
「ピサロどの!」
「邪魔な芽は早めに摘まないと後になればなるほど悪影響を及ぼす。
無害であるのならば放置しても良いが、彼女の牙は鋭すぎる。
あの男…セフィロスのようにな」
「セフィロスだと!?…アイツがいるのか、この近くに!?」
思わず声を上げるクラウド。
「正確には『いた』だ。我々が奴を倒した」
「そんな、信じられない。あの男が…死んだ、なんて」
クラウドはガンブレードを取り落とした。それぐらい、彼は呆然とした。
「だが、その犠牲はけして小さくはなかったでござるよ…」
「また…誰か、死んだの…?」
怖々と訊ねるバーバラに、ライアンはうむ、と肯く。
「10人がかりで挑んで、生き残ったのは我ら二人と、ティーダどのにエアリスどのだけ…」
「待って!待ってくれ!エアリス、エアリスって言ったのか!?」
クラウドは思わず立ち上がった。セフィロスが死んで、エアリスが生き残った?
なんだ、それは。
「そう言えば、エアリスどのは人を探すと言っていたが」
「………俺、なのか?」
クラウドは視界がクラクラと揺れているのを感じた。
乗り物によって気絶する前とよく似ている。気を抜いたらイッてしまう、そんな感じ。
41:4/7
03/07/29 00:05 gHbjSFhS
唐突に精神不安定になったクラウドを横目で見ながら、デスピサロは自分の発言を続ける。
「この先に何があるのかは私にもわからぬ、なればこそ不安要素は排除しておきたい…」
と、そこで。デスピサロは言葉を止めた。
視線の先には…
「え…な、なに?」
突然見つめられて、驚き戸惑うバーバラ。
「………」
「あ、あの?その…」
デスピサロはじっとバーバラを見つめた後、つかつかとバーバラの側まで歩み寄る。
「顔を上げろ」
「え?は?」
「目を逸らすな」
「は?はぁ?」
「…なるほどな」
デスピサロはにやりと笑うと、アリーナたちに言った。
「気が変わった。この娘を寄越すなら見逃してやろう」
42:5/7
03/07/29 00:07 gHbjSFhS
「………………」
場の空気が凍りつく。バーバラはなんとなく、周囲を見回した。
ライアンはコチンと硬直し、不覚に陥っていたクラウドは途端にギギッと顔を上げる。
アリーナは唖然とした後で、大きく息を吸い込んだ。
「な、な、な、ナニ破廉恥な事いってんのよ!」
「そういう趣味だったのでござるか…?」
「ロリ…いや、ペドか…」
男たちの独り言に、デスピサロのコメカミが微妙に張る。
「貴様等…恐ろしく無礼千万な想像をしているな…」
まるっきり状況がわからなかったバーバラだったが、それで大体状況を察したようだ。
顔を真っ赤にしながら、たずねる。
「あのー、どゆこと?」
「言葉通りだ。お前が我々に協力するなら、この場は彼らを見逃そうというのだ」
デスピサロはヒソヒソとなにやら話し合っているクラウドとアリーナを視線で威嚇しながら答える。
「でも、何で…あたしなの?」
「我々は故あって、魔法使いを集めている。この馬鹿げたゲームを覆すためにな」
「なるほどね…そんな事だと思った」
あの時見ていたのは魔法の力、あるいはカルベローナの血なのだろう。自分ではない。
まずほっとして、それからちょっと…ほんのちょっぴり残念だとバーバラは思った。
「私が行けば、二人に手出ししないんだよね?」
「約束しよう」
と言いながらも、デスピサロはアリーナたちに殺気のこもった視線を向けている。
先程の冷徹なものではなく、随分と生々しいけれど。
「わかったわ。一緒に行く」
「ちょ、ちょっと!?」
「大丈夫だよ。アリーナたちの考えているような事はないから。多分」
「絶対だ」
即座に言うデスピサロにバーバラは、あはは、と軽く笑う。
アリーナが言うほど悪い人じゃないみたい。そう思ったから。
43:6/7
03/07/29 00:08 gHbjSFhS
こうしてデスピサロとライアンはバーバラを加えて神殿に向かう事になった。
「今回は見逃そう、だが次はないを思え」
デスピサロは約束を守り、二人に何もしなかった。
後にはまた、クラウドとアリーナが残った。
「あの子、大丈夫かな」
「利用価値があるうちはあの男が守るだろうさ」
「なくなったら?」
「………」
クラウドは答えなかった。ただ、彼等がやってきた東のほうを見る。
東の地で、彼等はセフィロスと死闘を繰り広げ…そして彼女は生き残っている。
「クラウド?」
「なんでもない。それより場所を移そう。ここは、人が通り過ぎる」
「…うん」
【デスピサロ 所持アイテム:『光の玉』について書かれた本・
現在位置:ロンダルキア南東の森・野営地
第一行動方針:魔法使いを探す
第二行動方針:腕輪を探す・偵察
最終行動方針:ロザリーの元に帰る】
【ライアン 所持武器:大地のハンマー エドガーのメモ(写し)
現在位置:ロンダルキア南東の森・野営地
第一行動方針: デスピサロに同行する
第二行動方針:ソロを探す
第三行動方針:不明】
【バーバラ 所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核・ペンダント・メイジマッシャー
第一行動方針:デスピサロに同行する
最終行動方針:テリーを救う】
44:7/7
03/07/29 00:10 gHbjSFhS
【アリーナ 所持武器:イオの書×4 リフレクトリング ピンクのレオタード
現在位置:地下通路(大陸中央付近) 】
第一行動方針:次のフィールドまで身体を休める
最終行動方針:ソロを止める
(軽傷、一晩休めば体力は回復・片目失明状態)
【クラウド:所持武器:ガンブレード 現在位置:地下通路(大陸中央付近)】
第一行動方針:次のフィールドまで身体を休める?
最終行動方針:責任を感じアリーナを最後まで守る
(軽傷、一晩休めば体力は回復・錯乱状態から回復・記憶はあり)
45:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/29 07:53 MlJwlhT6
>>37
了解でつ。
ロリペドピサロワロタ。
でもロザリーがロリっちゅう話を聞くから案外真実かも…
うあ、貴様ッ!なんでここn
46:1/5
03/07/29 11:13 55/3wbKa
「コレじゃ結局俺がただのマヌケじゃないか…くそっ、ハーゴンのおっさんに笑われるぜ」
デッシュは呑気にぼやきながら。スクラップの山を後にした。
結局、収穫は完全にゼロだった。
鍵文字…つまりは、鍵となる呪印。ソレがデッシュの出した結論だった。
簡単に言えば、パスワードだ。管理のために首輪を制御するパスワード。違うのは、ワードを探すのではなく“ねじ込む”という一点だ。
複数のセキュリティの内何か1つでもを解いたとたん爆発してしまうと言う仕組みなら、セキュリティの全ては関連づけられているはずだ。
魔法ならば呪印。機械制御なら、多分“ぷろぐらむ”と言う言語を鍵文字に関連付けられている。
あとは、その鍵文字を書き変えてしまえばいい。例えば、1つセキュリティを解除したら、他のも同時に無効化する、と言うように。
そこまでは分かった。だが、そこまでだ。魔法的な、もしくは機械的な検索装置を作って鍵文字を探そうとしたのだが。
「スクラップが古くさすぎるんだよなぁ…ったく」
そう、材料が足りない。文化があまりに違いすぎ、手も足も出ない。
結局は…ハーゴンにもう一度相談するしかないのだった。
そして、神殿の一室、スクラップの部屋の出てからしばらくして。
二つの死体と、二人の半死人を見つけた。
最初に見つけたのは、炭人形だった。
顔も服装も、男か女かさえ判別出来ない炭の塊。
デッシュは眉をしかめ…結局ソレは無視した。
恐らくは、導師辺りがやったのだろう。身を守るためならしょうがあるまい。
しかししばらく歩いてから見つけた1つと2人を見たときには、そうは思えなかった。
何しろ死んでいるのが当の導師本人で、見知らぬ男2人がそこに座っていたので。
47:2/5
03/07/29 11:14 55/3wbKa
「…誰?」
「こっちこそ聞きたいな。コレは…どういう事だよっ!」
2人の内の1人…クーパーに問いかけられて、デッシュは叫んだ。
同時に動こうとしたバッツをけん制するように、右腕を2人に向ける。
「動くなよ…俺の魔法ならお前ら2人を一瞬で消し炭に出来るぜ?」
デッシュは堂々と大嘘を付く。だが、こうでもしなければ斬り殺される。コイツラは半死人だが、強い。自分は、弱い。
「説明してもらおうか?コレは誰がやったんだ?」
「…俺だよ。そこに転がってるのは両方俺だ。奥にいた爺さんは勝手に死んだよ」
デッシュの脅しに屈したか、元々隠す気もないのか…後者の理由で、バッツは答えた。
正確には、ジタンはクーパーが殺し、導師にトドメを刺したのはカインだが、きっかけは全てバッツの行動に、ある。
「てめぇ…!何で!」
「誤解だよ。俺のせいで、誤解が始まったんだ」
激怒するデッシュに対してバッツは淡々と…言葉の裏に後悔を詰めて、言った。
「殺し合った結果がコレだよ。因果応報だな」
「誤解ってのは…何だ?何なんだ?」
デッシュが問う。戸惑いながら問う。コイツが導師を殺したって?くそ、もう少し凶悪な奴だったら…
…凶悪な奴だったら、怒りをぶつけられるのに。
「俺が誤解でエリアを殺した。だから、ソイツが俺を殺そうとした」
何でコイツはこんなに落ち着いて、こんなに後悔しているんだ?
バッツと、それを補足する形でクーパーが『誤解』の内容を語る。
デッシュはソレを聞いていた。黙って、聞いていた。
なまじ力が在れば、話も聞かずに2人を殺していただろう。だが、デッシュに力はない。
だから聞いて、聞き終わってから…泣いた。
48:3/5
03/07/29 11:16 55/3wbKa
「何だよそれ…出来すぎじゃねぇか!笑い話じゃないんだぞ?!」
デッシュが怒鳴る。信じたくない。バッツとクーパーの言葉が真実だなんて。
だが、本当だとしたら。誰を憎めばいい?
エリアか?バッツか?クーパーか?導師か?ハーゴンか?それとも…ゾーマか?
「出来すぎだと思うよ。でも嘘は言ってないつもりだ」
「ふざけるなッ!んな事が本当でたまるかよッ!」
怒鳴り、憎しみの方向を固定する。バッツに向けて。ココにいるのはコイツラだけだ。
「止めろぉっ!」
クーパーの叫びが、バッツに殴りかかろうとしたデッシュの身体を押しとどめる。
クーパーが立ち上がる。痛む身体を引きずって。
「バッツ兄ちゃんの言った事は本当だよ…僕のせいだよ。バッツ兄ちゃんのせいだよ。エリアの、アイツラの…」
クーパーの声は段々掠れて、聞き取りにくくなって…聞こえなくなる言葉の代わりに、きっとデッシュを睨め付ける。
「でも、僕もバッツ兄ちゃんもまだ死ねない。死んでたまるもんか。だから…」
クーパーが珊瑚の剣を構える。震える両手で。
「僕が相手になってやる…こんなのイヤだけど…相手になってやる!」
49:4/5
03/07/29 11:20 55/3wbKa
クーパーの気迫にデッシュが気圧される。
バッツが呆然とクーパーを見る。
そんな状態が数分間続いて…デッシュから、動いた。ただし、攻撃にではなく。
「殺したくて殺したんじゃない…んだな。お前らは…」
「「当たり前だ」よ」
2人が同時に言う。ソレと一緒に、デッシュが肩を下ろした。
分かってしまった気がする。憎むべき相手はココにはいないと思った。
何を憎めばいいか、結局分からない。恐らくは、運命だろう、憎むべきは。
デッシュは導師の遺体を抱き上げた。埋葬しなければ。
「…そこの部屋に、爺さんが言ってた呪術の道具がある」
「そうか」
デッシュは落ち着いた声でそう言って、ハーゴンの部屋へ入っていく。
デッシュは、ハーゴンの呪術用具一式を纏め、出ていく。
バッツは彼に導師の持っていた裁きの杖を放ってやり、言った。
「その子に謝っておいてくれ」
「……謝るくらいじゃ許しゃしない」
「分かってる。いずれ報いは受けるさ」
バッツ達を許した訳じゃない。だが、信用はした。
少なくとも、敵じゃないとは思った。
50:5/5
03/07/29 11:28 ir+WPII3
「クーパー…」
バッツがクーパーに問いかけた。何を?何かを。
「バッツ兄ちゃん。僕、怪我を治してる間、ずっと…自分で考えてみた。
僕、今は、バッツ兄ちゃんを信じるから、だから…さっきは、ごめん」
何故か分からないけど、さっきまでバッツがどこか傷ついているのが分かった。
考えたらすぐに思い当たった。「お父さんなら」…クーパーはあの時言った。だから、信用されてないと思ってしまったのかも知れない。
ソレは悲しい事だ。そんな事で喧嘩なんかしたくない。誤解なんかしたくない。だから、謝った。
言い出すタイミングがつかめなかったけど、今なら言えた。彼の、デッシュのおかげだ。
「いや、ありがとう。信じて、くれてさ…」
バッツとクーパーが、お互いに笑顔を向けた。仲直りの、印。
2人は再び怪我の治療を始めた。
【バッツ(重傷)(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個/現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:傷の手当て
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【クーパー(後遺症あり) 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 天空の兜現在位置:神殿一階ハーゴンの自室の前
第一行動方針:傷の手当て
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
(2時間ほど傷の治療に専念すれば、動けるようにはなります)
【デッシュ 所持武器:首輪 裁きの杖 ハーゴンの呪術用具一式 現在位置:ハーゴンの神殿の外へ
第一行動方針:導師の埋葬
第二行動方針:首輪を調べる
第三行動方針:エドガーに会う】
51:1/3
03/07/29 22:30 O9llHdb+
サマンサが神殿に入ったのは、ソロたちが神殿に入ってから間も無くである。
そして、すぐにソロたちの死体を目の当たりにすることになった。
床に滲んでいく血は、まだ殺られて間もないことを示している。
つまり、それは神殿はとても安心できる場所ではないと言うことである。
サマンサは入り口の側、死角になるところでレムオルを唱えた。
姿を消す呪文。気配察知に優れるエルフなどには無意味だが、人間の目は十分だませる。
距離が離れているならとにかく、体力が貧弱なサマンサは、こうしてデスピサロたちが来るのを待っているしかなかった。
そして暫くして――入り口に人が現われた。
「うう、サブイサブイ」
老人。身なりがいいところを見ると、富豪か何かかもしれない。
(…あるいは王族か。よくこれまで生きてこれましたね)
当然自分に気付く事はなく、老人…ゼニスは奥へと進んでいく。
少し気になったので、サマンサはその後をつけることにした。
ゼニスはソロたちを死体を見つけるとまず驚き、続いて祈りを捧げだした。
(随分と余裕のあること…)
祈り終えると、何事もなかったかのように奥へと行ってしまう。
(危機感がないというか…さて、どうしましょうか)
先程のように入り口の側に戻り、ジっと身を潜めて待つというのも一つの手だろう。
だが、神殿の中を探索したいという気分もあった。
彼の後をついていけば、たとえ「ゲームの参加者」がいても、まず彼を狙うだろう。
その間に自分は逃げればよい。神殿内を見て回る絶好の機会といえないだろうか?
52:2/3
03/07/29 22:33 O9llHdb+
結局、サマンサはゼニスに付いていくことにした。
ゼニスはやはり危機感のない様子で不用意に歩き回っている。
そのおかげで、サマンサも神殿内の様子を見て回る事が出来たのだが…
(他にも…犠牲者がいた。やはり、この中に参加者がいる…)
サマンサは背筋に寒いものを感じた。早く…デスピサロに会いたい。
ゼニスはとある部屋に入っていた。
他の部屋と違って何故か明かりがついている。
(………!)
サマンサは息を飲んだが、ゼニスの断末魔は何時まで経っても聞こえてこない。
そろそろと部屋の中を覗いてみると…部屋の中にはゼニスしかいなかった。
「ほうほう、上手そうな料理よな。シチュー…いや、リゾット、というのかの」
無造作にコンロの火を入れ、鍋の中をかき回す。
熱が通るに連れて、良い匂いが漂い始めていた。
(何と、こんな状況で食事とは…大胆というか)
呆れるサマンサだったが、直後オナカが小さな音を立てる。
よく考えたら、自分もほとんど食事を取っていないことに気付いて、サマンサは赤面した。透明になっててわからないけど。
ゼニスは適当な皿にリゾットを盛り、食べ始めた。
サマンサは食べたくて仕方がない自分の気持ちに気付いて非常に情けない気分になった。
服の下に隠れているキツネリスも抗議するかのようにバタバタ動いている。
と、そのときだ。
53:3/3
03/07/29 22:34 O9llHdb+
(…え?)
ゼニスの体が灰色にくすんでいく、そしてあっという間に石になってしまった。
触ってみるが、正真正銘の石である。
(ワナ…ですか?何ともしょうもない…)
と、湯気を立てる料理を見る。
(…と、言う事もありませんか。外の寒さに疲弊した体には何とも魅力的です)
とりあえず、ここにいても仕方ないのでサマンサは引き返すことにした。
(これは始末しておきましょう。別に食べてしまいそうだからではありませんよ?)
鍋の中身を流しに捨てた。流しの中が具で詰まってしまったが、知ったことではない。
(料理なんてしませんから問題ないです。別に苦手と言うわけではありませんよ?)
こうしてサマンサは石になったゼニスを残して食堂を出た。
途中レムオルを何度かかけ直し、周囲を探りながら無事戻ることが出来た。
サマンサが入り口から離れている間にジタンがやって来て、そして争いがおこったのだが…
彼女はまだそれを知らない。
【サマンサ(レムオルで透明化) 所持アイテム:勲章(重装備可能)星降る腕輪 手榴弾×1
現在位置:神殿入り口付近
第一行動方針:デスピサロが来るのを待つ
第二行動方針: ?
第三行動方針:生き残る】
【ゼニス(石化) 所持武器:アンブレラ 羽帽子? 現在位置:神殿南の山地を下山中
行動方針:神殿へ行く、物見遊山】
(毒を大量摂取してます)
54:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/29 22:37 O9llHdb+
【ゼニス(石化) 所持武器:アンブレラ 羽帽子? 現在位置:神殿食堂
行動方針:物見遊山】
(毒を大量摂取してます)
やっちまった…ゼニスの状況を上のに修正。
ともあれ、
これで自分の中では放送入れてもいいかな、と。
55:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/30 22:13 FLBsTrol
雑談スレはどうなった?
56:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/30 23:43 l1QqK0rr
ゼニスって色々知ってそうだから使いようによっちゃ使えるキャラになると思うけど・・・
職人の方 期待してまつ
57:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 00:24 aPX3jB/a
>>55
その辺にころがってる糞スレを再利用するという手もある。
つい昨日、自分も糞スレ立てたばかり。
58:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 00:58 EMfbAMDJ
>57
新しく建てるぐらいならそのほうがいいな
59:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 00:59 lTklaJ1c
>>57
で?君の立てた糞スレってどれ?
60:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 01:11 sVPh956K
>>55
IDが・・・・! 誰か!ラーの鏡を!
61:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 04:43 WIEdVCrA
>>55
ボストロールだ!!!
62:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 04:51 VJJYHtfr
>>55 うおおおおおすげええええ
63:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 17:09 00gbSe1i
ボストロール出現記念パピコ
64:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 18:41 hhQ9mkef
記念カキコ
65:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 21:49 lgcNLBZS
放送入れるの?
66:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 22:04 vw2SIre1
>>59
こことか。他にもあるけど
スレリンク(ff板)l50
67:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/07/31 22:38 gWXFZMY+
いい感じの糞スレだね
68:名前がない@ただの名無しのようだ
03/07/31 22:54 PFEhSu8W
糞スレ乗っ取りか、懐かしいな
69:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/08/01 01:36 6z5L7xKZ
じゃあこれからなるべく感想はそこに書くことにするか?
どうするよ?
70:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/08/01 08:45 pUrxl0zI
>>65
今書いてる。
特に意見が無ければ死亡者報告とゾーマ側の事をちょこっと書くだけになると思う。
>>69
賛成。とりあえず放送はいったんそっちに書いておこうと思うんだけど、いい?
71:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/08/01 22:44 HeygZfCO
糞スレ乗っ取りか、ハカロワを思い出す。
72:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/08/02 14:47 odtHniFa
ボコボコと気泡が上がっていくのが見える。
暖かい。気持ちいい。ココにいたい。ココに。ずっと。
でも、行かなきゃ。はやく、出なきゃ。でも、何処へ行くのだ。
ココは誰?私は何処?
…別にふざけているわけでもない。言語と思考の混濁が進んでいる。ただ、それだけの事だ。
エビルマージは油断無く、培養槽の中のリュックをにらみ据えていた。
究極生物の欠片。ヒトにしてヒトを超え、未だヒトとしての意志を残した異形を。
(切り札にもなり得る…か?)
意志を持たぬ究極生物よりは、あるいは…。
リュックは、まだ目覚めない。目覚めているのに、覚醒めない。
「…時は巡り、日は巡った。最後の瞬間を楽しむ用意は出来たか?
最後まで楽しむがいい。血の宴を楽しみ、自ら溺れていくがいい…
「メルビン」「ティファ」「ソロ」「テリー」「エリア」
「セシル」「ロック」「ラグナ」「ガウ」「マリベル」
「ギルガメッシュ」「セフィロス」「ハーゴン」「アグリアス」
「ピエール」「ジタン」「導師」
これだけの者が溺れ、快楽を貪った。……貴様らも、じきにそうなる。じきにな…」
ゾーマは独り言のように言い終えると、部下の魔物に放送を切るよう眼で命じた。
バラモスは他の仕事で忙しく、エビルマージは完全に姿を見せない。
ゾーマは何を考えているのか、玉座に座したまま動かない。まったく、動かない。
【リュック :所持武器:なし 現在位置:エビマジの研究室 行動方針:なし 】
(時間が0時を回りました)
73:1
03/08/02 16:36 fv/ha1Vw
「背中見せて。多分傷が残ってるから」
クーパーはそう言って背中と壁の間にもぐり込んできた。バッツは体を動かすのが億劫で
上半身を軽く前にずらすにとどめた。
時間的にそろそろ放送があるはずだ。クーパーの治療の手を感じながら考えていたが、
温かい背中とは逆に冷気が衣服の下に侵入してくるのもあちこちに感じた。
「そういえば年じゅう同じ服着てたな……、随分擦り切れてボロくなってら。
それでさっき背中を打ったとき、決定的に破いちまった」
クーパーは顔だけ前に出して、へえ、とか、そう、とか頷いている。
バッツも横を向いてクーパーと視線を交わした。
「そんなに気に入ってるんだ。僕もこの服お母さんに繕ってもらってからずっと着てるよ。
ビリビリに破いて怒られると思ったのに、全然そんなことなかった。優しいんだ、お母さんは。
バッツ兄ちゃんの服も、きっといい思い出があるんだね」
「いや、金がなかったから……」
クーパーはしゅんとなって口をへの字に曲げた。全然違う言葉が返ってきたらしい。
何だか非難めいた目でこちらを見ていた。
「すまん、そんなこと聞いてるんじゃなかったな」
クーパーは背中の方から出てくると聞いてきた。
「これからどうするの?」
「とりあえずあの男が戻ってくるまでここにいよう。その後で、どこか落ち着ける所で休むか。
魔力も尽き掛けてるしな」
肩に手をおこうとしたが、クーパーが突然立ち上がったので手の行き場を失った。
「じゃあそれでいいよ」
納得しているようでしていないような曖昧な返事だった。
バッツはやり場のない手を戻し首の辺りに添えた。
「クーパー、さっき仲直りしただろ」
「別に僕怒ってないよ」
「そうかしら。なんだか冷たいぜ」
クーパーはそれには答えずにそっぽを向いた。それから二、三歩歩き出して天を仰いだ
「お母さんのこと思い出したら……僕」
クーパーは足を踏み外したように一瞬体をぐらつかせたが、そのまますぐ走っていってしまった。
74:2
03/08/02 16:37 fv/ha1Vw
バッツは走っていく後姿を見ながら呟いた。
「子供にも満足なこと言えないのかな、俺」
放送が聞こえてきたのはそのすぐ後だった。
【バッツ(ダメージあり)(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個/
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:デッシュを待つ
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【クーパー(後遺症あり) 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 天空の兜現在位置:神殿一階ハーゴンの自室の前
第一行動方針:デッシュを待つ
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
75:訂正
03/08/02 17:22 +rrppLaE
失礼します。>>73の文章の前にこれ↓が入るはずだったんですが
間違えて途中からうpしてしまいました。
クーパーはもう落ち着いていた。ピエールの死で立ち直れないほどの精神的な傷を負う予感も
あったが、そんな素振りは見せていない。強い子供なのだ。
もちろん灰になった男のことを気にしていることもないだろう。クーパーはあの男を死ぬまで明確に敵だと
認識していたはずだから。
そう、あの男が最後まで敵であってくれたことは良かったとも言える。
倒さねばならない恐ろしい敵であると思い込まねば、人を殺したという事実だけが残り、
一生その重荷を背負って生きねばならなくなる。そんな目にあわせたくない。
クーパーはまだ子供なのだ。
76:1/6
03/08/03 00:26 Ni104M+S
デスピサロたちは、放送の時刻に合わせて近くの出入り口に来ていた。
大陸中央部と神殿の間、ちょうどティナ、アルス、エドガーたちの野営地から岩山一つ挟んだあたりである。
流れてきた放送に、三人とも表情を凍らせた。
人数があまりにも多かった事もある。だが、それ以上に知己の死が衝撃を与えた。
「バカな…ソロどのが?それにメルビンどのやガウどのまで」
「テリー…そんなぁ…!」
愕然とするライアンとバーバラ。デスピサロは零度の瞳を東に向ける。
「…神殿。神殿で何かあったな!」
はっと、バーバラの顔が強張る。
「そ、そう言えばテリーたちを最後に見たのは神殿の南だったわ。
私は嫌な予感がして引き返したんだけど」
「賢明だったな。ともあれ、一刻の猶予も最早ない。行くぞ」
言うと同時に、デスピサロはひょいとバーバラを小脇に抱えた。
何をされたのかわからず頭に疑問符を浮かべるバーバラ。
次の瞬間、デスピサロは物凄いスピードで走り出す。
「わああ!ちょ、ちょっと!」
「黙ってろ、舌を噛む」
「そうじゃなくて、おろしてよぉ!」
「一刻の猶予もないといったはずだが」
「だからってこんな、モノみたいな運ばれ方…ひやぁぁぁぁッぁぁ!!??」
スピードを落とさず角を曲がる。
遠心力で体が横に流され、岩壁スレスレを通った。
77:2/6
03/08/03 00:27 Ni104M+S
「危ない!危ない!やだ、怖いってば。やめてよー!」
「黙っていろと言っている!」
「……楽しそうでござるな」
「何か言ったか!?」
ギロリと、後ろについて走るライアンを睨むデスピサロ。
ライアンは生真面目な表情で口元を引き締めた後、なんとなく顔を伏せる。
「その…ワシには理解できぬ趣向でござるが、それも一つの個性ならば認めなければと」
「…なんだそれは」
「案じられるな。お互いの気持ちが邪ならぬ限り、ワシは温かく見守るでござる」
ライアンは顔を上げると半分凍りついた笑みを浮かべた。
何故か、ライアンの瞳が男らしく光った…気がしたような。
それがデスピサロの癇に障った。
「キサマ、今、物凄い勢いで私を虚仮にしたな!?」
「滅相もない、でござる」
「だから降ろしてよー、バカなこと言ってないでさぁー!」
既にバーバラの声は涙混じりである。
こうして、デスピサロたちは数倍の速度と数十倍の賑やかさで地下通路を突き進んだ。
そして到着した出口。その側に、人影があった。
壁にもたれて、力無く座り込んでいる男。その側に一筋の槍が転がっている。
「何者だ?」
デスピサロは二人を見る。ライアンとバーバラは首を横に振る。
「なにやら落ち込んでおられるようでござるな」
そんな声が聞こえたのか、男は視線を上げた。その瞳に、力はない。
「誰だ?」
「質問しているのはこちらだ。答えろ」
睨みあう二人。割って入るのはライアンだ。
78:3/6
03/08/03 00:31 Ni104M+S
「そんなケンカ腰ではまとまるものもまとまらなくなるでござるよ。
失礼仕った。ワシはライアンと申す。バトランドが王宮の戦士でござる」
「バトランド…聞いたことがないな」
「で、ござろうな。こちらはピサロどの。脇がバーバラどのでござる」
「………脇って」
バーバラがなんとも情けない声を上げたが、とりあえずスルーして。
「あんた…もしかしてデスピサロか?」
男の言葉に、デスピサロの視線が更に鋭くなる。
と、その時。デスピサロはこの男が意外なモノを抱えている事に気付いた。
「何故、貴様がその娘を連れている」
「あんたの事はジタンから聞いた」
答えになっていない。だが、デスピサロだけはそれが何を意味するかがわかる。
この男は何らかの縁でジタンから少女を託されたのだ。
「話せ。洗いざらいな」
デスピサロたちはその男、カインから神殿での出来事を教わった。
回避できたはずの戦いを繰り広げて、3名の死者を出した。
それぞれがそれぞれの感情で、何も言えずに口を噤む。
「そうして、オレは神殿から出た。だが、今の放送だ。
止めなきゃいけない親友は、既に誰かの手にかかって死んでいた。オレは、どうすればいいんだ…」
「………一つだけ、聞かせろ。その少女を貴様が引き受けた時、ジタンはなんと言った?」
「ん?……確か、『頼む』と」
「そうか。あの愚か者め、これを手放して自分の責も手放したな」
淡々と言うデスピサロの口調は、どこか乾いて虚しいとライアンは思った。
まぁ、脇に少女を抱えているのでとっても道化じみているのだが。
79:4/6
03/08/03 00:32 Ni104M+S
そんなことを考えているうちにデスピサロは踵を返すと歩いていく。
「ピサロどの?」
「神殿に急ぐぞ。ハーゴンが死んだ以上、儀式の施行が難しくなった。
何をするつもりだったのか調べた上で、今後の行動を決めねばならん」
「しかし、彼は?」
デスピサロは立ち止まると、カインを一瞥する。
「捨て置け。腑抜けに用はない」
デスピサロは出口から外に出て行こうとしている。
カインは自嘲的に「腑抜けか」と呟いている。
何となく似たような状況があったな、と思いながらライアンは言った。
「カインどの、親友を手にかけたものを探してみてはどうでござるか?」
「セシルを…殺した」
「何らかの事情があったのかも知れぬし、このゲームに乗った者の仕業かも知れぬ。
自分が為すべき事を代行したものに会うことで、迷いが開けるのではないか、と」
「………」
「それだけでござる。では、ワシはこれで」
「待ってくれ」
デスピサロの後を追おうとしたライアンをカインは引き止める。
「ム?」
「あんたは…多分信頼できる人だ。一つ、頼まれてくれないか」
「ワシにできることだったら良いでござるよ」
あっさりと答えるライアンに、カインは胸に抱いている少女、リディアを差し出す。
「この子を、守ってやってくれないか。目覚めるまで」
「それは構わぬが、おぬしはよいでござるか?」
「目が覚めた時にオレが側にいるのは不幸なことだからな。その子とはそういう関係だ」
どこか自嘲の混じった声。それが何を含んでいるのかはわからないし、
触れてはいけないことだろうとライアンは思う。
だから、黙ってリディアを受け取った。
80:5/6
03/08/03 00:33 Ni104M+S
「頼む。それと…セシルが死んだこと、隠しておいてくれないか」
「……承知したでござる」
こうして、カインはデスピサロたちと別れ、新たな目的のために動く事にした。
リディアを引き取ったライアンは、合流したデスピサロから散々嫌がらせを受けるのだが、
それはまぁ、自業自得。
81:6/6
03/08/03 00:37 Ni104M+S
【デスピサロ 所持アイテム:『光の玉』について書かれた本・
現在位置:神殿周辺、地下通路の出入り口
第一行動方針: 神殿に行く
第二行動方針:魔法使いを探す・腕輪を探す・偵察
最終行動方針:ロザリーの元に帰る】
【バーバラ 所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核・ペンダント・メイジマッシャー
現在位置:神殿周辺、地下通路の出入り口
第一行動方針:デスピサロに同行する
最終行動方針:?】
【ライアン 所持武器:大地のハンマー エドガーのメモ(写し)
現在位置:神殿周辺、地下通路の出入り口
第一行動方針:デスピサロに同行する
第二行動方針:リディアの保護
第三行動方針:不明】
【リディア(気絶中)所持品:なし
現在位置:神殿周辺、地下通路の出入り口
第一行動方針:?
第二行動方針:エーコ、バッツたちと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】
【カイン 所持武器:ビーナスゴスペル&マテリア(回復)天罰の杖
現在位置:神殿周辺、地下通路の出入り口
第一行動方針:セシルを殺したものを探す】
82:1/4
03/08/03 17:24 yX79D/Cb
鼻先に、指が突きつけられている。
ただの指。軽く払えばそれだけで済む。
だが動けない。動けば、どうなるか?
デッシュはちらりと足元を見た。導師のために作った墓が見える。
動けばこうなる。目の前の女は魔法が使える。さっき喰らいかけて肝を冷やしたばかりだ。
とんがり帽子の魔法使い…サマンサに睨み据えられて、デッシュはぴくりとも動けなかった。
「動かないでくださいね……痛いですよ?燃えると」
指をひらひら踊らせながら、サマンサはからかうような調子で言った。
「どっから出てきやがったんだこのヤロォ…」
デッシュの方はと言えば、冷や汗を掻いて、やっとそれだけを呻く事が出来た。
右手に裁きの杖を握ってはいるが、コレを振りかざすよりは相手の魔法の方が早いだろう。死ぬ。
「さて…幾つか聞きたい事がありますが…貴方、何してたんですか?」
「見て分からないのかよ…墓だ、墓」
以前余裕のある…だが決して油断はしていない態度で、サマンサ。
その態度に多少イライラしながら、デッシュは足下の導師の墓を指さした。コレを作っている途中に襲われたのだ。
「…では次です。この神殿の中に生き残っている人間はいますか?」
「2人。俺くらいの男とガキがいる」
「ほぅ…で、敵ですか?味方ですか?その人達と、貴方は?」
「さぁな、定義によるよ……あいつらは寝首をかくようなヤツらには見えなかったがね」
デッシュは吐き捨てるように言った。そう、そんな卑怯で卑劣なヤツらではないような気がする。ハッキリいい奴とは言えないが、絶対に。
「そうですか…ではココまでですね。さようなら」
サマンサは、また明日会う友達に言うように、死刑宣告を放った。
味方として役立ちそうにはない。ならば…
「っと…ちょっと待てよ…!ゲームの脱出方法…知りたくないか?」
デッシュの口から“切り札”が放たれた。
83:2/4
03/08/03 17:25 yX79D/Cb
「なん…ですって?」
サマンサの動きが止まる。指先に灯った紅蓮の欠片が消えた。『切り札』の威力は抜群だ。
「脱出方法だ…しかも、手段は二つ」
デッシュはニヤリと笑って、手にしたバッグ…呪術用具の入ったバッグを掲げてみせる。
「呪法と鍵文字…どうだ、乗らないか?」
バッグをふらふらと振る。サマンサが、静かに腕を下ろした。
(大丈夫…みたい)
神殿入り口の柱の陰に隠れたクーパーが、ほっと息を付いた。
バッツに悪いと思いながら、神殿の入り口まで何となく駆けてきて…遭遇した。デッシュとサマンサに。
慌てて柱の陰に隠れて様子を見ていたが…どうやら、和解したように見える。
…何度か飛び出して助けようかとも思ったが、出来なかった。気まずくて。
デッシュの仲間を自分たちで殺したのだから。自分達で。
サマンサとデッシュは二言三言会話を交わす。もう険悪な様子は見られない。
と、雪原の向こうから何かが歩いてくるのが、クーパーに見えた。
直後にはサマンサも気づいたらしい。そちらの方に振り返り…にっこり笑って手を振った。彼女の味方だろうか?
向こうから歩いてくる影は2人。
クーパーは片方の…若い男の方に見覚えがあった。そう、この忌々しいゲームの初日に出会った、バッツを追いかけていた男だ。
ハッキリ覚えている。闇の色をしたその姿。魔と冷酷さに溢れたその瞳。
ただ、あの時とは印象がまるで違う。襲いかかる敵ではないせいか、瞳から冷酷さはそのままに魔の色が抜け落ちかけているせいか?
…多分、小脇にやかましい女の子を抱えているせいだと、クーパーは結論づけた。
その後ろには、剣士がいる。大体パパスと同じくらいの歳か。その背中には…
「!ッ、リディアッ!」
その背中に、緑の髪の少女がいた。クーパーは、思わず入り口から飛び出した。
84:3/4
03/08/03 17:26 yX79D/Cb
飛び出してきたクーパーを見て、デッシュは思わず叫んだ。
「何やってんだお前ッ!」
傷の治療をしているんじゃなかったのか?いきなり飛び出すなんて何考えているんだ!
あのデスピサロとか言うサマンサの仲間に狙撃されたって文句は言えないぞ?!
くそ、導師の仇だが、ここで見殺しにするのも目覚めが悪い、どうする…?
サマンサは、声が聞こえた瞬間に後ろに跳んだ。
ピサロとデッシュと飛び出してきたクーパーの3人を視界に入れて立ち止まる。
あの飛び出してきたのは、どうやらデッシュのいっていた子供か。どうやら、敵対者ではないようだが。
(さて…どうします?ピサロ卿…)
「あ…!」
しまった、とクーパーは思った。
思わず飛び出しはしたが、それからどうするのだ?不味い、この状況は不味い…。
悪意こそ抜けているが…バッツを襲っていたのはアイツだ。だが自分はまだ傷が…くそ…どうすれば?
「リディアッ!」
ピサロから多少離れた位置で立ち止まり、もう一度叫ぶ。返事はなかった。
「ピサロどの…?」
ライアンの問いかけ…あまり意味のない問いかけを無視して、ピサロはクーパーを見つめた。
天空の盾と…兜?天空の勇者しか装備出来ない伝説の武具。
ソレを扱える子供がいて、ソロが死んだ今も生き残っている。しかもリディアを知っていて、ゲームに乗ったようにも見えない。
「使える…かもしれんな」
ピサロはニヤリと、笑った。
85:4/4
03/08/03 17:27 yX79D/Cb
【デッシュ 所持武器:首輪 裁きの杖 ハーゴンの呪術用具一式 現在位置:神殿入り口外
第一行動方針:首輪を調べる。この場をおさめる。
第二行動方針:エドガーに会う
第三行動方針:ゲーム脱出】
【サマンサ 所持アイテム:勲章(重装備可能)星降る腕輪 手榴弾×1
現在位置:神殿入り口外
第一行動方針:デスピサロに従う
第二行動方針:生き残る】
【クーパー(多少の後遺症) 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 天空の兜 現在位置:神殿入り口外
第一行動方針:思案中
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【デスピサロ 所持アイテム:『光の玉』について書かれた本・
現在位置:神殿入り口外
第一行動方針:不明
第二行動方針:魔法使いを探す・腕輪を探す・偵察
最終行動方針:ロザリーの元に帰る】
【バーバラ 所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核・ペンダント・メイジマッシャー
現在位置:神殿入り口外
第一行動方針:デスピサロに同行する
最終行動方針:?】
【ライアン 所持武器:大地のハンマー エドガーのメモ(写し)
現在位置:神殿入り口外
第一行動方針:デスピサロに同行する
第二行動方針:リディアの保護
第三行動方針:不明】
【リディア(気絶中)所持品:なし
現在位置:神殿入り口外
第一行動方針:?
第二行動方針:エーコ、バッツたちと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】
86:1/5
03/08/04 11:34 au8lUc62
「で?俺達にどうしろって言うんだ?」
言葉に皮肉な調子を込めて、バッツは目の前の闇の貴公子に問いかけた。
バッツの横では、バーバラが一生懸命ホイミを唱えながらダンスを踊っている…何故ダンスなのだろう?
そのダンスのおかげで体力が戻ってきている事には、さすがにバッツも気づかない。
クーパーは壮年の剣士…ライアンと何やら話している。恐らくリディアの事だろう。
デッシュとサマンサも、隅の方でひそひそと脱出方法について語り合っている。
ハーゴンの自室の前に、それだけの人間が集合し、そして協力しあおうとしていた。
「嫌われたものだな…脱出したくはないのか?」
ニヤリと笑った闇の貴公子…デスピサロの言葉に、バッツは無言で両手を上げて見せた。
降参のポーズ。実力でも話術でも、どうにもこの男にかなわないような気がする。
「なに、簡単な事だ…役立たずを預かって好きにしてくれればいい」
そう言いながら、デスピサロはリディアを眼で指し示す。
「その過程でゲームに乗った奴でも殺したら、この儀式を行え」
デスピサロは一方的に手にしたメモを押しつけた。クーパーとともに来た彼らは、脱出の方法を知っていると言うが…。
「何々…首を切って魂を封印…?正気か?」
「ハーゴンとやらの呪術にはもう一つ首が必要なのでな」
デスピサロは当然のように言い放つ。彼はデッシュの持っていた呪術用具とハーゴンの残した説明をバッツから聞き、ソレを実行に移す事にしたのだ。
「…うまくいくのか?」
バッツは体力の戻った身体を確かめるように動かした。治療に使った魔法力の消耗はあるが…問題はないだろう。
バッツはバーバラに礼を言い、立ち上がった。そしてデスピサロに問いかける。
「この老人は巧妙だよ。うまくいくだろうな」
そう、巧妙だ。儀式の内容、実行の仕方。そして“罠”。生きていればさぞ役に立っただろうに。
87:2/5
03/08/04 11:36 au8lUc62
と、デスピサロ達の背後でわあっ、と歓声が上がった。
振り返ると、リディアとクーパーがニコニコ笑いながら手を握りあっている。どうやらようやく眼を覚ましたらしい。
これでいい。とピサロは思った。こいつらもジタンと同じ、守るべき者を持つ事で真価を発揮するタイプだ。
特にクーパーに関しては、子供っぽい恋愛感情も相まって非常によい動きをしてくれるに違いない。
いい加減、足手まといを抱える余裕もピサロにはないわけだし。一石二鳥、と言うところか。
「さて、これからの動きだが…」
デスピサロは小さく呟いてから、顔を伏せて独り言を始めた。何かを考え始めたらしいが。
と、バッツの隣に立っていたバーバラがさっきまで…ダンスを踊っていた時に浮かべていた元気いっぱいの笑顔を潜めている。
「貴方…バッツって名前だったよね?」
「ああ…」
「レナって人…知ってる?」
バッツの顔が強ばった。叫び出しそうになる喉を押しとどめ、バーバラにつかみかかりそうになるのをギリギリで自制する。
「ああ……知ってる。よく知ってる」
「私、レナお姉ちゃんと一緒にいて…最後にコレを、受け取ったの」
バーバラはバックを探ると、中から飛竜を象ったペンダントを取りだした。レナの、ペンダント。
「……っ…っくっ…!」
涙が出そうになる。レナの笑顔が脳裏を駆ける。彼女はもういない。ペンダントだけを残して…。
「ねぇ、バッツ…1つ、聞きたい事があるんだけど」
「あ、あぁ…何だ?」
数分して落ち着いたバッツに、バーバラは深刻な顔で、聞いた。
「下で…死んでいる人が2人…いたでしょ?」
「…あぁ、俺が殺した。」
バッツの頬でぱあん、と、激痛が弾けた。
88:3/5
03/08/04 11:38 au8lUc62
「っ…!」
「あ…」
その場にいた全員がこちらに注目する。バーバラが呆然と自分の手を…思わずバッツをぶった自分の手を見つめた。
バッツは自分の頬を押さえ、バーバラの方をじっと見る。
「理由くらい言ってくれ…どっちが、知り合いだった?」
バッツは冷静に言った。レナのために泣いて、泣いて、今は頭がスッキリしている。
バッツ、落ち着いて、とレナが言っている気がした。その通りだ。落ち着いて、誤解を生まぬように、なんとか…
「テリー、まだ子供だったのに…なんとか……何とかならな…っ!」
自分の手を見つめたまま、バーバラが言った。
動揺で、バーバラの声が詰まった。テリー…子供のテリー。何とかならなかったのか?
レナを殺した殺人鬼と一緒にいたとは言え、助けてやれなかったのか?子供なのだ。説得して、何とか…何とか出来なかったのか?
バーバラが揺れる。“レナが好きだった(と思う。多分)バッツ”と“テリーを殺したバッツ”が、同時に目の前に存在する。
どちらを見る?どちらに目をつぶる?
「…悪い。俺、レナほど優しくなれない。レナみたいに誰も彼も助けられない」
バーバラが顔を上げた。バッツは、頬を押さえて独白する。
「ああするしかなかった…って訳じゃないけど…ああしないと…子供でも…誰かを殺せるから」
言葉がまとまらない。どう言えばいい?どう償えばいい?
「俺はああした。俺にはもう、余裕なんて、無かった」
「……」
バーバラはしばらく無言でバッツを見つめ、真っ赤に腫れたその頬にホイミを使った。
「…ごめん」
バーバラはやっとそれだけ言って、バッツのそばから離れた。
悪い人じゃない。でもテリーを殺した。でも、ソレは間違っているのか?
間違ってると思いたい。間違ってると思いたくない。
テリーを裏切りたくない。レナが好きだったバッツを裏切りたくない。
バッツは仕方なく殺したんだろう。でも、完全に割り切る事は出来なかった。バッツはいい人だ。でも、人を殺した。
頼るモノが無くなる感覚を感じて、バーバラは体が震えたような気がした。
子供達は不安そうな顔で2人に歩み寄り、大人達はそれぞれの思考の渦へと戻っていく。
脱出のための戦いが、始まる
89:4/5
03/08/04 11:40 au8lUc62
【バッツ(魔法力やや消耗)(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個 レナのペンダント/
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:クーパー達と共に行動する。
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【クーパー(魔法力やや消耗) 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 天空の兜 現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:バッツと行動する
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【リディア 所持品:なし
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:バッツ達と行動する
第二行動方針:エーコと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】
【デッシュ 所持武器:首輪 裁きの杖 ハーゴンの呪術用具一式 現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:首輪を調べる。ピサロを手伝う?
第二行動方針:エドガーに会う
第三行動方針:ゲーム脱出】
【サマンサ 所持アイテム:勲章(重装備可能)星降る腕輪 手榴弾×1
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:デスピサロに従う
第二行動方針:生き残る】
90:5/5
03/08/04 11:41 au8lUc62
【デスピサロ 所持アイテム:『光の玉』について書かれた本・
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:呪術の実行
第二行動方針:魔法使いを探す・腕輪を探す・偵察
最終行動方針:ロザリーの元に帰る】
【バーバラ 所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核・メイジマッシャー
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:デスピサロに同行する
最終行動方針:?】
【ライアン 所持武器:大地のハンマー エドガーのメモ(写し)
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:デスピサロに同行する
第二行動方針:不明】
91:1/2
03/08/05 16:56 2RvgXl+F
「大丈夫?」
クーパーが、バッツのの足下に歩いてきて心配そうに聞いてきた。
ただ頬を叩かれただけなのに、何だか不自然に慌てている。
「…平気さ。ちょっとした痴話喧嘩だよ」
「え?ち、ちわ…なんて?」
「……」
どうやら冗談で言った言葉の意味が分かっていないようだが。
とにかく、クーパーはほっとして胸をなで下ろした。何しろ彼らを連れてきたのはクーパーだ。
何か、致命的な事があったら完全に自分の責任である。
正直、デスピサロをここまで連れてきた事に、クーパーは未だ不安を感じていた。
あの時、デスピサロとサマンサとデッシュとクーパーとが睨み合いに入った時、ソレを止めたのはデスピサロだった。
「全員、少し黙っていろ」と、彼は放った。冷たく、低い一声を。
リディアの名を叫んでいたクーパーも、クーパーを助けようとしたデッシュも、デスピサロを呼んだライアンも。
神殿の前は一瞬で静寂に包まれ、デスピサロだけが静寂をかき乱した。
サマンサから事情を聞き、デッシュを説得する…説得と言うより半ば脅迫だったが。(何しろ「教えるか死ぬか、どちらか選べ」が説得の内容である)
そして最後に、クーパーに歩み寄り、彼は言った。
背筋が凍るような瞳でこちらを見て。
「手を貸せ。天空の勇者」
簡単な、そして、冷徹な一言。ソレを聞いてクーパーは迷った。頼りになりそうだがしかし、彼は…
「…あの娘を取引の材料にしてもいいんだぞ?」
続けて放たれたその言葉は…ストレートな脅迫だった。クーパーはそうだと確信した。
協力しなければリディアを殺す…そう言う意味にしかとれなかった。
92:2/2
03/08/05 16:59 2RvgXl+F
クーパーは、結局その脅迫に屈する事にした。選択肢は、無い。
バッツの所に案内する間に、バーバラやライアンが「それほど悪い人ではない」とフォローを入れてはいたが、どうにも、不安だ。
自己紹介で少し話しただけだか、バーバラとライアンは信用の出来る人だとは思う。
その2人が信用しているのなら、大丈夫だろうと、クーパーは思いこむ事にした。
別に、リディアの「命」を取引に使うと言ったわけではないのだし(身柄の引き渡し、程度の意味だったかも知れない)
だが、今その思いこみが揺らいでいる。
(…大丈夫だよね。多分)
頭を振ってイヤな考えを振り払う。そうしてから、彼はリディアの方に歩き出した。
リディアが、震えるバーバラの横でオロオロしている。早く助けなければ…
【クーパー(魔法力やや消耗) 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 天空の兜 現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:バッツと行動する
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
93:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/08/08 12:32 dHlLyCsO
保守
94:1/4
03/08/09 00:07 ON6v8kTc
「おちついた?」
クーパーはリディアに声をかけた。
リディアはおろおろとしながらもコクリと肯く。
ある意味それは素っ気無くてクーパーはちょっとがっかりしたが、へこたれなかった。
自分たちがここに来た経緯と、ここであったこと…ジタンたちとの戦闘は誤魔化した…を話す。
ひとしきり話した後で、リディアのこれまでを聞いた。
リディアは途端に涙ぐんだが、それでも祠であったことを話し出した。
祠の前で起った争い、祠に侵入してきた者、
命がけで自分を助けようとしてくれたピピン、なのに掴まってしまった自分、
自分のせいで抵抗も出来ず炎の中に消えていくピピン、そして今度はターバンをかぶった男が脅されて…
「ターバンをかぶった!?」
そこで、クーパーが大声を上げた。
リディアの話を隣で聞いていたライアンも反応する。
「とんぬら殿か。やはり北に流されたようでござるな」
「お父さんのこと知ってるの!?」
お父さん、という言葉にリディア、ライアン、側にいたバーバラも目を丸くする。
ライアンはなるほど、と肯いた。
「うむ。そう言えばとんぬら殿は子供を捜していたでござる」
「お父さんが…あそこに」
クーパーはフラフラと二歩三歩した。それからぺたんと座り込む。
もしも…もしもなどないということは承知しているが――もし、祠に残っていたら。
そして祠に戻っていたら。自分には、戻る機会が与えられていたのだ。
なのに…自分は神殿に来て、そして自分たちが神殿に来たことで人が死んでしまった。
ピエールだって、死ぬことはなかったはずだ。
失敗した。自分は誤ってしまったのだ…
クーパーの目の前は真っ白になった。
95:2/4
03/08/09 00:11 ON6v8kTc
しばらくして、デスピサロは静かに顔を上げた。
「ハーゴンは死んだが、幸いにしてノウハウと必要な道具は一通り揃っているようだ。
儀式は行う。ただ、今すぐというわけには行かぬ」
「何か問題でも?」
側に控えたサマンサが問うと、デスピサロは一瞥して答える。
「純粋に術者が儀式のことを知らない。サマンサ、この儀式はお前が仕切れ」
サマンサはその言葉に驚いた。完全を求めるデスピサロのことだ、彼自身が執り行うものと考えていたが…
「その小娘は相当消耗しているので、朝まで休ませる。
お前は朝までに儀式の全容を把握し、小娘の回復を待て」
「小娘小娘って…私にはバーバラって名前が!」
そんなバーバラの抗議をあからさまに無視して、サマンサは問う。
「しかし、ピサロ卿はなにをされるのです?」
「私は他にやることがある。マジャスティスを完成させねばならん」
『マジャスティス…?』
サマンサ、バーバラが唱和した。
デスピサロは肯くと、
「上手くいけば、ゾーマの結界を剥ぎ取れるかも知れぬ呪文だ。完成すれば必ず役に立とう」
「そのようなものを…承知いたしました。儀式は私にお任せください」
感嘆の色を滲ませながら恭しく答えるサマンサに、デスピサロは薄く笑みを返した。
「頼むぞ」
デスピサロはライアンを横目で見る。
「何があるのかまだ油断できぬ、側でサマンサたちを守ってやれ」
「承知でござる」
次にデッシュ。
「貴様の用事は私が聞こう。こちらにもやることがあるから、片手間になるがな」
「それでも十分だ。助かるぜ」
96:3/4
03/08/09 00:16 ON6v8kTc
そして、最後にバッツたちを見た。
「お前たちにはジタンの役割を引き継いでもらう。魔法使いを探し、連れてくるのだ。
とはいえ、その体ではロクに動けぬだろうから明け方までは体を休めろ」
「…ああ。クーパーもそれでいいな?」
クーパーは即答しなかった。よろよろと立ち上がると、
「僕は…祠に戻る」
「クーパー?」
そして何かを言おうとしたデスピサロに先制して言い放つ。
「お父さんは、失われた古代魔法を復活させることを手伝った事もあるんだ。
勿論、魔法だって使えるよ!」
とはいえ、復活させた魔法はデスピサロたちの時代には普通に使えていたルーラだが。
そんなことをデスピサロは知らないので、
「心当たりがあるということなら、構わん」
「私も…行く」
そういうリディアに、デスピサロは平然と言い放つ。
「好きにするがいい」
「リディア…」
「ごめんなさい、でもピピンに謝りに行きたいの…どうしても」
「………わかった。一緒に行こう」
「ありがとう、クーパー」
バッツはそんなやり取りをする二人を見ていた。
さっき名前を聞いたからだろうか…大人しいのに芯が強く、自分を曲げないリディアの姿が、レナと重なった。
サマンサはそっとデスピサロに尋ねた。
「よろしいのですか?あの娘の同行を認めても」
「かまわん。あの手の輩は意のままに動かすより、裁量に任せた方がいい。
ある程度譲歩すればこちらへの融通を利かせるだろう。
逆に人質をとろうものなら、我等を敵に見なす可能性もある」
97:4/4
03/08/09 00:18 ON6v8kTc
それに…デスピサロは思った。あの娘の魔力は枯渇している。
器の大きさは凄まじいが、何らかの理由で魔力の源を潰してしまったようだ。
当り前だが、源は回復魔法では癒えない。
おそらく、あの娘は一生魔法は使えないだろう。
そんな子供を確保していても、こちらの負担になるだけだ。
ならば、クーパーに押し付けてしまったほうがよい。
デスピサロは一瞬冷笑を浮かべ、そして全員に言った。
「以上だ。各自、行動を開始しろ」
【クーパー 所持武器:珊瑚の剣 天空の盾 天空の兜 現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:明け方まで休憩、祠に戻る
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
【リディア(魔法使用不可) 所持品:なし
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:明け方まで休憩、祠に戻る
第二行動方針:エーコと合流
第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】
【バッツ(魔法剣士 白魔法)/ 所持武器:ブレイブブレイド、グレネード五個 レナのペンダント/
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:明け方まで休憩、クーパー達と共に行動する。
第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す
最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】
98:名前が無い@ただの名無しのようだ
03/08/09 00:19 ON6v8kTc
【サマンサ 所持アイテム:勲章(重装備可能)星降る腕輪 手榴弾×1 ハーゴンの呪術用具一式
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:デスピサロに従う・儀式の準備
第二行動方針:生き残る】
【バーバラ 所持武器:果物ナイフ・ホイミンの核・メイジマッシャー
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:朝まで休憩
最終行動方針:?】
【ライアン 所持武器:大地のハンマー エドガーのメモ(写し)
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:サマンサ、バーバラを守る
第二行動方針:不明】
【デスピサロ 所持アイテム:『光の玉』について書かれた本・
現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:呪術の実行・マジャスティスを完成させる
第二行動方針:魔法使いを探す・腕輪を探す・偵察
最終行動方針:ロザリーの元に帰る】
【デッシュ 所持武器:首輪 裁きの杖 現在位置:神殿ハーゴンの自室の前
第一行動方針:デスピサロに手伝ってもらって首輪を調べる。
第二行動方針:エドガーに会う
第三行動方針:ゲーム脱出】
99:1/3
03/08/10 10:08 FEvU1Qx6
「行っちゃ、駄目」
アリーナは、吐き出すようにクラウドに言った。
地下通路の奥。人が通らないだろうと見当を付けた通路の奥の奥。
そこに2人が、アリーナとクラウドがたどり着いたとき、アリーナはそう言った。
「…なんだ?突然?」
「行きたいんでしょ?探しに」
アリーナらしからぬ平坦な声音。アリーナは傷ついた身体を地下通路の壁に背中を預けると、続きの言葉を吐きだした。
「行ったって、何にも出来ないよ。こんなに、ボロボロで」
「…」
「こんなに、傷ついて…このまま行っても役立たずだよ…」
「…」
「それに、セフィロス…って奴は死んだんでしょ?もう危ない事なんて、ほとんど無いと思うから…」
アリーナは淡々と喋る。クラウドは黙り、立ったまま彼女の話を聞いた。
アリーナは喋りながら、自らの言葉の嘘の多さに苦笑したくなっていた。デタラメだらけで、穴だらけの言葉。
危ない事が無くなるなんて、絶対にない。このゲームの中でそんな事はあり得ない。全員が殺人者になる可能性があるから。アリーナだって、もう殺した。
傷ついている。2人とも傷ついている。だけど、何とでもなる。かなり長い間休んで体力は上々と言ったところ。彼方此方の傷だって、無理すれば何とかなる程度だ。
でも、行かせたくない。クラウドに無理をさせたくない。危ないところに出て欲しくない。2人で生き延びたい。
そんな“理由”がいくつも頭を回り、その内、1つに纏まってわかりやすい言葉に変わる。
その言葉を認識して、アリーナは自分を殴りつけたい衝動に駆られた。そんな、こんな気持ちでいるのだろうか?自分は?
嫉妬と言う言葉が、アリーナにクラウドを止めさせた。
自分よりその人を気にかけている様子を覗かせるクラウドを見て、エアリスと言う人物にアリーナは、嫉妬していた。初めての、感情だった。
100:2/3
03/08/10 10:10 FEvU1Qx6
クラウドは、迷っていた。
アリーナの言う事ももっともだ。セフィロスという最大級の敵が消えた今、危険は少ない。だが0ではない…。
クラウドが悩んでいるのは、しかしそれよりももっと簡単なところだった。
どちらの責任を放棄するか。その一点。悩んでいるのは、その一点。
責任がある。アリーナを守るべき責任が。だけど、エアリスを守るべき責任も、ある。
あの時、忘れらるる都で、もう少し、もう少しだけ自分が強ければ。エアリスの知っているソルジャーファーストでいられれば。
…そうでなくてもいい。とにかく強ければ、セフィロスに逆らえれば。かりそめでもいいから強さを持っていれば…彼女は死ななかったかも知れない。
自分の責任(せい)だ。だから、こんどこそ…。
だけど、今は、どうすればいい?どちらかを捨てなければならない。どちらも捨てられない。
クラウドは座り込んだ。座り込みながら考えていた。悩んでいた。
しかしアリーナはその行動を、『行くのを止めた』と解釈したようだ。ほっとして…そしてほっとした自分に怒りを覚えながら、アリーナは体を休め始めた。
放送は、それからしばらくして始まった。
2人はそれを黙って聞いて…そして思考を停止した。
止まり、しばらく経って、ようやくアリーナはまともな思考を取り戻す。
ソロが死んだ。ソロは止まった。それは、喜ぶべき事なのか?それは分からない。分かるはずもない。分かりたくもない。
しかし、今は、まさか、ひょっとして…?
具体性のない言葉の羅列がアリーナを支配する。そして…視界の端で、クラウドが立ち上がるのが見えた。