03/07/04 18:34 4li3TH/B
「こっ、これは・・・」
いつものように敵が現れ、いつものように敵を倒す・・・経験値稼ぎのためにルーチンワークと化した作業をこなしていた私たちー
美しきマリベルさんとそのお供たちーだったが、その日は違った。たまたま出会ったモンスターをみんなで寄ってたかってボコにした
ところ、そのモンスターが見たことのない宝物を落としていったのだ。そろそろどの敵がどんな宝物を持っているか把握しつつあった
折りなのでこれには少し驚いた。そして、その宝物というのが・・・・・・見たことのない生地で出来た水着だったのだ。
「これは伝説の『スクール水着』というやつでござるな。」
見た目はよぼよぼのスケベ爺にしか見えないが、一応は伝説の勇者であるメルビンが言った。
「スクール水着・・・って何ですか?」
とぼけた声でそのメルビンに尋ねているのは、私の幼馴染み兼下僕のアルスだ。
「この世界には『あぶない水着』というものが存在しない。そのことは知っているでござるな。」
「はい。」
「そう、何故かこの世界では『あぶない水着』を手に入れることが出来ないのでござる。しかし、それには理由があったっ!
その理由とはすなわちこれ、ある意味あぶない水着と言われる『スクール水着』が存在したからなのでござるっ!!」
何だか最後の方は目を血走らせ、鼻息も荒く、熱く興奮気味で語るメルビンである。
「あぶないのは、メルビンあんたの方でしょ。」
「うっく、マリベルどのは相変わらずきついでござるなぁ。」
「まあまあ・・・それで、誰が装備できるの・・・と言うか、私とマリベルどちらがこれを着るの?」