03/06/13 01:12 etZZCzB1
「こんなに人が多いアミット祭は生まれて初めてだわ。
今までとは雰囲気、すっかり変わっちゃったわねぇ」
マリベルは教会裏の丘にともる炎を、夢か幻が浮かんで
いるかのような眼差しで仰ぎました。人の影が踊ります。
「そう、変わっていく。みんな変わっていくの。
この村も、島も、世界も……人も。
みんな、新しく…」
そう、変えてきた。
「あいつも変わって……いつまでも変わらないのは
あたしたちの中にあるあいつとの思い出だけ」
『でもいいな?ここのことは誰にもしゃべるなよ。
オレの親父にもナイショだぜ!』
アルスの心に、刻み込まれた言葉が響きます。